津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■聢与

2024-06-04 06:31:51 | 徒然

                                                             

   この二文字、「聢と(しかと)」と読む。下の文字は「与」のくずし字なのだが、例えば「くずし字解読辞典」の「五十音順書体と文例」の「と」の項を見ても見当たらない。「与」の字体が三例掲載されているが、その読みはすべて「よ」とされている。
「くずし字用例辞典」ではどうだろうか?こちらでは「よ」が音であり、「と」が訓であることが判る。
そしてさすがに「漢字音訓索引」には「と」の欄には、「与=與」が存在している。
ちなみに、「天下無賢不肖、知不知、皆慕其声」という史記にある一文では、「天下賢不肖と、知る知らざると無く、皆其の声を慕う」とあって、漢文の訓読みとしての「と」を確認できる。

 諸兄にはすでにご存知のことと思うが、もっこす爺は「くずし字解読辞典」には何故「与=よ、~と」としないのか、並記で紹介すればいいのに
と思うのである。
「くずし字解読辞典」も「くずし字用例辞典」も、児玉幸多先生が監修されているから、特にそういう思いが深い。

 

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