津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■表示できない漢字

2019-09-02 09:24:31 | 徒然

                                                                          

   S家の古文書を読んでいたら上記の文字が出てきた。「くずし字解読辞典」にはこのようにちゃんと掲載されている。(p88‐281)
余りひんぱんに登場する文字ではないが、少々曰く付きの文字だからよく覚えていた。
S家文書もこの読み「~して」で、「□家江してアルヲ□□□□ヨリ送ル」と、この通りの読みで機能している。
ところが読み下しの文をタイピングしようとすると、この文字が表記できないことが判った。IMEパッドの「手書き」でも表示できない。
東大史料編纂所の「電子くずし字字典データベース」『電子くずし字字典データベース』『木簡画像データベース・木簡字典』連携検索、又島根県立大学のe漢字データベース」など日ごろ御世話になっているサイトでも見出すことが出来ない。
漢字辞典オンライン」「手書き漢字認識」といったサイトでも同様である。果たしてこの文字は漢字なのかという素朴な疑問に陥ってしまう。
「くずし字解読辞典」の編者・児玉幸多先生の、「くずし字用例辞典」のも登場しないというのも大変不思議ではある。

熊本だけで使われていると思われる方言文字(?)下記の「扌偏に乄」の文字も同様で表記ができないから、私のサイトでは「■扌偏に乄=締」と注記しているが、何とかならないかと長い間考えている。
                                                                              CCI20160308.jpg  
「ゟ=より」という環境依存文字が表記できるようになったのも、6~7年前の事だと思うが、上記二つの文字も何とか表記できるようにしてもらいたいものではある。
        


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■元和拾年 萬覚書(10)

2019-09-02 06:24:18 | 細川小倉藩

                                (元和拾年)三月廿日

         |    (衛則カ)          (沢村吉重)                               (服部)
谷衛則室ノ慶事  | 一、谷主膳殿御内儀之儀ニ付、大学殿ゟ、飯田才兵衛・真下七兵衛方へ状壱つ、今日■右之佐太右衛
         |     (安井)
         |   門・長左衛門舟ニ、言伝上せ申候事
         |     (政三)                                            (村上景広)
薮政三役儀ニツキ | 一、薮三左衛門役儀之儀ニ付、三左衛門へ状壱つ・小谷図書方へ之状壱つ・民ア少殿・八郎左衛門殿・
書状       |                    (案)
         |   我等共三人加判ニ而、申上せ候事、文安ハ民ア少輔殿可有有之也
         |                           〃〃
石見牢人筑後へ行 | 一、石見之牢人忠左衛門と申者・少右衛門と申者、妻子召連候て、平松へ、今月之初比罷越由候、然
クヲ求ム     |   所ニ、筑後ニ親類有之候間、罷越度と申候、それニ付、御留守にて御座候間、いかゝカ有之やと、
         |   村田半右衛門被相尋候間、民ア少殿へも被申理候而、主次第ニ、筑後へ遣可被申旨、申渡候事
弓        | 一、松井宇右衛門方ゟ、御弓かひ付候へ共、御用ニ無之付、上せ被申由候事
金子       | 一、加嶋久左衛門、京都郡岩熊ゟ、金子かけ出申候而、弐包持来候事
大坂城普請ニ上ル | 一、大坂御普請ニ、中村茂助・猿木源太夫、服部左太右衛門・安井長右衛門・臼杵少太夫・川向九郎
家臣       |   次郎、六人指上候事
         |
岩千代中津へ赴ク |  (岩千代、松井寄之) 
ニ加子ノ仕度   | 一、御岩様、中津へ明日被成御座候ニ付、御加子を申付、弐十人遣候
         |
西八百屋町海手門 |     (や脱)          キ    
ノ鍵仁保慰英ヨリ | 一、西やを町後海手之御門之か子 仁保太兵衛方ゟもとる
戻ル       |               〃
         |

                三月廿一日
         |
         |       (寿下)                  (宛脱)         (長舟十右衛門カ)
沼田延元樹下寿斎 | 一、勘解由殿・寿再斎女之出入之儀ニ付、女男壱人、寿斎へ遣候ニ付、右衛門所ゟ返叓来候事
百姓ノ子ノ出入  |
         |          いたハり
誅伐人ノ宿主赦免 | 一、今度御家中之者〇入ミな仕■■■替候付、御誅伐被成候者之宿主之儀、御赦免被成候由、被 仰
         |         (是次)
         |   出■之旨、米田左兵衛奉ニ而候由ニ而、籠ゟ出シ被申候由、吉田少左衛門被参、被申候、左の
         |    〃〃
         |   介道具預り候分、仁右衛門持参被申間、闕所奉行ニ被相渡候へと、申渡候事
薩摩へ馬牽ノ者へ | 一、薩摩へ遣候御長柄衆・御中間衆、都合弐十人之分、遣銀ノかり切手ニ、判形仕候事
ノ遣銀仮切手   |
         |    (吉山)                                                                                                                       (玄蕃頭・細川興元)
門番ヲ明屋敷ノ番 | 一、福万預りノ御門番、六人ノ内二人ハ其まゝ御門番申付、残四人、内二人玄蕃殿明屋敷ノ番、二人

人トス      |   ハ村山伝兵衛家番申付候事
         |
小倉中給人町人明 | 一、小倉中諸給人、町人ともニ、御屋敷を申請、家をも立不申、其まゝあらし置候分改、付立候而、
屋敷ノ改メ検分  |   可上之通、家奉行衆二申渡候事
         |     〃
         |

                三月廿二日
         |
鉄炮足軽等ノ小頭 |      小頭    ノ小頭   小頭・上林甚助与 此小頭
へ城門内普請ノ際 | 一、御鉄炮衆・御弓衆・御長柄衆・御昇衆〇御門ゟ内ニ而之御ふしんノ時、中飯渡間敷之由、河田

ハ昼食ヲ給セズ  |   八右衛門尉ニ申渡候、勿論、御門ゟ外之御ふしんニ而そうろうヘハ、可渡之由、申渡候
         |
中嶋船小屋ノ鍵ノ |                      (黒印)
請取       | 一、中嶋御船小屋之かぎ四つ、森田又兵衛ニ渡、〇
         |
         |    (衛則カ)                   (浅山)           あけ申候 
         | 一、谷主膳殿内左太夫、江戸へ罷下候ニ付、清右衛門所へあて、状を遣、書上仕候事、様子ハ、主膳
         |   殿御内儀之事申上候                      〃〃〃〃
         |

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