2010年5月28日、中国やフィリピン、ベオナム、マレーシア、ブルネイなどが領有権争いを展開する南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島付近で、21日までの10日間に中国籍の漁船3隻が武装勢力に拿捕され、計28人が人質となる事件が起きていたことが分かった。広州日報が伝えた。 記事によると、現地時間の12日午前8時ごろ、南沙諸島海域の西南部にある漁場で操業していた中国籍漁船が突然近づいてきた「東南アジア某国の軍艦」に追跡された後、発砲を受け被弾した。砲弾も発射されたが、命中はしなかった。
救助信号を受けた漁業監視船「中国漁政301」と「中国漁政302」が現場に急行し、漁船を救った。だが、同15日未明に「同じ国の軍艦」3隻が中国の古くからの漁場を襲撃。不意をつかれた中国籍漁船3隻が拿捕され、計28人が人質となったが、交渉の末、人質は間もなく釈放された。 同海域は現在、「漁政301」「漁政302」に代わり、「漁政311」「漁政303」が任務にあたっている。中国の漁業監視船は昨年から同海域のパトロールを行っているが、今年に入ってからは従来の遠巻きのパトロールではなく、漁船にピタリと付き添う護衛スタイルに変更したという。
@スプラトリーは元々フィリピンのパラワン島のすぐ横に位置しフィリピンの支配下にあった島で、平成4年(1992年)ス―ビックやクラークから米軍が撤退すると平成7年にシナが領有権を主張し一部を占拠し現在に至っています。尖閣諸島と同じで海底資源が豊かな事で知られています。西南部というとマレーシア海軍が考えられますが、砲弾まで撃っているなんて爽快ですね。主権国家である以上こうありたいものです。