幕末の思想家・吉田松陰をまつる山口県萩市の松蔭神社に、松陰の遺品などを通じて業績をたどる宝物殿「至誠館」が完成した。松陰の命日に当たる今月27日に開館し、翌28日から一般公開される。 松陰や松下村塾に関する貴重な遺品、関連資料を多数所蔵する同神社が、これらの宝物を保管し、松陰の志を次代に引き継ごうと、松陰の没後150年の記念事業として至誠館を整備した。鉄筋平屋建て約500平方メートルで、総工費は約3億5千万円。
館内は、松陰の生涯を7つの時代に分けて展示資料などで業績をたどる「時代の書院」、遺墨「留魂録」を中心に死を目前にした松陰の思いを伝える「留魂の間」など4つのゾーンに分かれている。 境内に建つ国史跡「松下村塾」を、展示物のように小窓から見てもらい、合わせて松下村塾について解説を加えたコーナーも。同館でしか手に入らないオリジナルの“松陰グッズ”を販売するショップも設けられる。上田俊成宮司は「松陰先生の生き方、死生観、教育観、国家観は今に通ずることが多い。館の展示が、今をどう生き、将来をどうしようと考えるきっかけになればうれしい」と話している。 入館料は大人500円、中高生250円、小学生100円。問い合わせは同神社((電)0838・24・1027)。
@今月20日は野村秋介氏、25日は師にあたる三上卓氏の命日でもあり、150年前に安政の大獄で無念の死を遂げた吉田松陰の命日が27日という事のようだ。(安政6年10月27日) 是非、参拝に訪れたいものだ。
吉田松陰 辞世
身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
親思う心にまさる親心けふのおとずれ何ときくらん