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労働組合が小池都知事支援の違和感

2024-06-29 04:30:20 | Peace Cafe


 労働組合の総連合会 が小池百合子知事を支援することになった。前回に引き続きという事という。連合という労働組合は自民党の党大会にも出席するくらいだから、昔の労働組合とは全く異質なものと考えなければ成らない。エリート労働組合は保守組織なのだ。多分軍事力強化も賛成なのだろう。

 同じ意味で農業協同組合の方も、全く農民の権利を守るという組織では無くなった。そもそも、農協はむしろ組合員の中心である普通の農家がやれなくなる道を進んでいる。西湘農協にも昔は農業指導員がいた。今は居ない。

 農業技術に関心の無い農協。農業技術の分る職員がいないで、アパート経営には詳しい職員の農協。販売にも力を貸すようなこともない。石垣でも加入はしたが、何もそういう連絡は無いので状況は分らない。今でも西湘農協の組合員ではある。

 労働者や農民が作る組合に対する期待が、間違った既成概念と言うことなのだろうが、労働組合が資本と戦う。などと言う発想はそもそも消えた思い込みなのだろう。例えば自動車企業の労働組合が会社に対する独立性を失ったことと、自動車会社の不正の増加と繋がっている気がする。

 自動車総連が健全な労働組合であれば、こんな国の検定検査の誤魔化しは起きていない。労働者が労働者ではなくなっている。労働者という意識もないのだろう。賃上げだけに運動が偏り、しかも企業は利益を上げながら、賃金は低下を続けたのだ。それでもストライキが打てなかった。

 労働者が企業の経営を優先して、ストライキが出来なくなれば、無意味になる。これでは労組など無ければまだ良かったと言うことだろう。経営者資本家とそこに働く労働者が、健全な対立意識を持つことで、企業全体としては成長して行くのだ。

 日本の高度成長期はそういう良い関係が作られたのだ。普通に郵便のストライキや鉄道のストライキが行われた。そういう緊張関係から、労働者の誇り高い精神が産まれた。そのために、データー偽装などあり得ない職場環境が産まれたのだ。目先の利益よりも働く誇りが勝ったのだ。

 労働組合とは何かと言うことを考えなければ成らない。労働組合の劣化が、日本の国力の低下になっている。連合の姿を見ると、自民党を支持ずるようなこんな労働組合ならないほうが増しだと思う。なまじあるために余計におかしなことになったのだ。

 労働組合は労働者が団結して、資本と対等に交渉するための組織のはずだった。連合のホームページの芳野会長の説明によると、「格差是正に向けた分配構造の転換とともに、とりまく諸課題を克服し、SDGsの推進、社会経済の包摂的な発展と平和を実現しなければなりません。 」と一応はきれい事が並んでいる。

 今や格差を広げる役割を連合の労働組合は受け入れている。労働者は団結など全くしていない。掲げた建前には平和まで出てくるが、平和活動などしているのだろうか。平和行進をしたという話も聞かない。沖縄の基地化を推進、賛成しているのが連合なのだろう。

 「労働組合は、労働条件・職場環境の維持改善といった職場レベルでの課題はもちろん、労働法制、社会保障制度、経済政策など、様々な社会的問題も解決しています。常に働く人や生活者に寄りそう、それが労働組合なのです。」とさらにある。

 全く空虚な言葉が並んでいる。生活者に寄り添うためには資本とと戦わなければ、権利は獲得できない。適当に妥協していて、戦わない労組になり、資本に従うだらしのない存在になったのだ。労組がストライキを行うと、まるで社会の迷惑のような扱いである。

 連合は何故小池都知事支持なのだろうか。働く人に寄り添った結果小池知事の支持になるのはおかしい。まさかのことだ。小池知事は保守だと表明している。巧みに自民党の支持を確保しようとしている。パーティーを開催して、政治資金を集めることも正しいとしている。
 
 裏金だって集めているに違いない。できれば自民党の総裁にだってなりたいという人物である。こんな人間を連合が支持をする。この構図の中に日本の変貌と衰退があると思う。ストライキを行い、資本と対峙して行くというような、労働組合はもう日本には数少ない。

 連合の芳野氏は本音では共産党嫌いで、実は自民党支持者なのだと思う。そんな人が、組合の代表になることが組合の変容である。現代の大企業の労働組合が、共産主義者でないことは当たり前の事だ。共産主義国家のはずの中国もロシアも国家資本主義国である。

 経済に有利であれば、共産主義国家が、国是であるはずの、主義主張は簡単に捨ててしまったのだ。思想よりもお金が一番。連合もそうなのだろう。石垣島の港湾労働組合は、米軍イージス艦の寄港反対のために、ストライキをした。当然のことだろう。職場の安全確保である。

 「 連合は、働く人、生活者の立場から、政府・政党などへ政策・制度について提言しています。 」港湾労働者が自分の仕事場の安全の為に、米軍イージス艦の寄港に反対し、ストライキで戦うことは当たり前の事だ。これを支持するのが石垣市民のはずだ。

 石垣市民に変って戦ってくれたのだ。スーパーが空になろうが、ゆうパックが遅れたとしても、市民として私は港湾組合のストライキを支持した。米軍が、当たり前に石垣の施設を使えば、中国軍がミサイルを撃つ可能性が高まるだろう。

 所が石垣中山市長は「スーパーや飲食店でも大きな影響があった。労働組合のスト権は認めるが、多くの市民が迷惑をこうむった。仮に正式な(手続きを踏んだ)ストだったとしても、政治的な闘争で住民生活を盾に取るストは、厳に慎んでほしい」と批判。

 とんでもない話だ。イージス艦に来て欲しくないのは市民の当たり前の感覚では無いか。確かに中山市長はイージス艦に来て欲しいのだろう。石垣島を対中国の前線の島にしようという市長だ。こんな市長が何時までも市長をやっていることがそもそもおかしいのだ。

 間違っている。何かが狂い始めている。
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