受診日でした。
実は、薬が切れてきたのに日程に受信日が記録されていません。おかしいと思って病院に問い合わせたら、「17日だったんですよ。こなかったですね」と言われました。
日程表に書き入れるのを忘れて、チョンボしてしまいました。まずった。
それで、あらためて今日の受診となりました。
私のカバンに揺れる九条グッズ。なかなか手が込んでいてきれいです。「憲法守れ」の国会包囲行動の時に、見ず知らずの方から頂きました。以来、ずっと離さない。
午後、一番でインタビューを約束していた24歳の青年に会いました。東北部新聞の4月号「ひょこり訪問」で紹介する予定ですが、ここでもちょっと紹介します。
彼は、20歳で楽器技術専門学校を卒業後、ある楽器店に就職しました。
管楽器の修理が専門ですが、なんでもやりました。
朝9時から夜9時ごろまで、毎日10時間から11時間勤務、月6回の休暇はありましたが、有給休暇はありませんでした。
それで手取りで12万円ほど。
「営業の仲間はもっときつかった。休日も働いていた」と言います。
毎朝の朝礼では、社長が「赤字、前年比で売り上げが少ない」を連発、また「従業員は家族」、「休暇返上で勤務することは偉い」を匂わせてそのような雰囲気を作っていたといいます。
パワハラも日常的で、ついに修理部門の先輩がうつ病で倒れます。仕事が過重になり、彼も十二指腸潰瘍になりさらに理由なき発熱などの不定愁訴がたびたび出るようになりました。
4年働きましたが、退職を決心をしました。
「辞めたその日は、世界が明るく、見る景色が違って見えた。晴々した」と言います。
「就業規則や雇用契約はなかったの?」
「そんな権利があるとは全く知りませんでした。こんなもんだと思って働いていましたし、ものが言えなかった。民青の仲間に教えてもらって、仲間で労働法を勉強しました。ブラック企業を取り締まるだけでなく、学校や自治体などで働く権利を教えるべきだと思う」
核心を突く言葉でした。
彼は今、労働組合に相談しながら、給料未払い分の請求をしています。給料明細書は保存してなかったが、タイムカードが残っていたそうで、それを資料にしたそうです。金額は300万円に及ぶといいます。
私たちの息子・娘の職場が「ブラック」でないか、親はもちろん、大人は気を配ることが大事ですね。そのことを実感しました。
フィンランドの子どもたちは、学校で「児童福祉法」をしっかり学んでいました。「あなたを守る法律です」と。
勉強とは知識の詰め込みではないんだ、と同感しますよねえ。
さて、彼の夢は「自分の店を持って楽器を修理して歩きたい。安くレンタルできる仕組みを作りたい」事だそうです。
主な楽器修理の出所は、学校のクラブだそうです。
さて、さてそこでもう一つ。極め付けです。
「ぼくは旭川で育ち、中学校から吹奏楽クラブをやってきました。長野県は楽器は自分もちなんですね。不思議な県だと思いました」