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あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実査 =松本~三城牧場=

2006-06-21 22:21:14 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 今日から、2週間前に歩いた松本~美ヶ原~霧ヶ峰~上諏訪のレポートを
掲載します。


 ヨーロッパ縦断4000㎞を歩くなど、ヨーロッパのウオーキング事情に詳
しいカントリーウオーカーの「やまさん」こと山浦正昭さんが、日本にも外国
のウオーカーに歩いてもらえるウオーキングトレイルを作ろうと、3年前に、
日本海の新潟県名立町(現在は上越市)鳥ヶ首岬をスタートして、太平洋
は伊豆半島に向けての日本横断のコースづくりを始めた。

 すでに3年間17日で、鳥ヶ首岬から妙高高原を通過して長野県に入り、
飯山、小布施、長野、白馬、大町などを経て、松本市まで到達している。

 今年前半は、6月6日から8日にかけて松本~美ヶ原~霧ヶ峰~上諏訪の
実査をするというので、私も初参加した。

 第1日は、松本駅から美ヶ原高原の中腹にある三城(さんじろ)牧場まで
の行程である。

2006年6月6日(火) 晴後雷雨 =松本駅~三城牧場= 
 10時過ぎ、JR松本駅東口を出る。気温は25℃前後か、少し蒸し暑い。

 市の中心を流れる女鳥羽川沿いに出て、千歳橋を渡って「なわて通り」に
入る。細い通りの両側は古い家並みの商店が並ぶ。

 小学生のグループが総合学習で、店の様子などを調べていた。


 一つ南の中町通に回る。ここも白壁黒かわらの古い商家が並んでいる。

 松本市美術館前を通過し、直進するとあがたの森公園に入る。

 旧松本高校跡で、大正8年(1919)に建てられた木造校舎が残り、
その先には、旧制高等学校記念館がある。

 記念館に入り、旧制高校の資料などを少しだけ見学した。東側一帯は池を
中心に緑の多い公園で、市民の憩いの場となっている。


 松商学園高の横を抜けて薄川右岸の遊歩道に出る。小松橋の周辺では、
保育園の幼児がはだかになって川で遊んでいた。最近では珍しい光景だ。


 橋からは上流に美ヶ原方面の山並みがよく見えるが、少し霞んでいる。


 橋を渡り、左岸桜並木下の遊歩道に回る。次の金華橋近くには昔の街道の
名残だろうか、松並木が残っていて、この辺りを歌った万葉集巻十四の歌碑
が立っていた。


 金華橋際には「長野県史跡 小笠原氏城跡」の説明板があり、大城とよばれ
た金華山城と小城の福山城のことが記されていた。

 その城跡を目指して橋のそばに伸びている稜線にとりつく。

 初めはジグザグに上がり、やがて赤松林に入る。ハルゼミのにぎやかな鳴き
声が、暑さを感じさせる。

 東屋があり、そばに東城山遊歩道の解説板があった。さらに赤松林をゆる
やかに上がって行くと、三差路に出た。ここにも東屋がある。

 右手を稜線に向かって上がって松風亭と記された大きな東屋に着く。ちょう
ど正午過ぎだったので、ハルゼミの声を聞きながら昼食をする。ここにも、
小笠原城跡の説明板が立っていた。

 この辺りは山頂の平坦地で、一帯が小笠原城だったらしい。さらに東に進む
広い道がある。しかし、この先向かう橋倉は左手下になる。

 周辺を見回したら、左手の松の木の下に道標があり、右書きで「化粧水
(池)」と記されていた。

 道標に従い少しずつ下って行くと、三差路から来たらしい幅広の道に合す
る。すぐ下でアンテナ塔のあるヘヤピンカーブとなり、橋倉の公民館横に
下った。


 対岸の山すそに広がる集落を見ながら集落を下ると、ブドウ畑が現れた。

 薄川近くまで下って左岸山すその水路沿いに出た。北斜面なので、木陰が
暑さをさえぎってくれる。

 次の船付集落には、中部電力薄川第一水力発電所がある。そばに百周年
記念広場が設けられていて、この発電所が、明治32年(1899)12月8日
に松本平に初めての明かりをともした歴史ある発電所であることが記されて
いた。

 広場の隅には、古い水力発電機が展示されていた。

 宮原集落の入口にある宮原神社で休憩、杉木立下の高台なので、川の方
からの風が涼しい、

 集落の東側に小さい橋があったので左岸に渡り、竹之下公民館横から中村
集落へ。川沿いいには、大きなニセアカシアが多く、どれも白い花が花盛り
だった。

 次の橋で再び左岸に戻る。橋の手前に温泉マークがあり、近くのバス停には
霞荘の看板があったが、それらしい建物は見あたらない。どうやら廃業した
らしい。


 だんだん川から離れて高台に上がり、水力発電用の送水管の上を通過する。
対岸の三反田や上手町などの集落がよく見える。

 一の海から小仏へと小集落を通過、次の大仏集落の分校前バス停そばに、
沢渡(さわど)商店という食料品や酒などを販売する店があった。薄川沿い
では最奥の店になるらしい。

 最後の集落大和合(おおわご)集落に入る。松本駅からのバスの終点も
あった。近くには、寛政7年(1795)と刻まれた双体道祖神が小さな屋根
の下に納まっていた。

 ゴロゴロと雷鳴が聞こえ、松本市街方面は黒い雲に覆われている。


 薄川沿いまで下り、扉温泉へ直進する道に分かれ、手打そばやまべの横
から三城橋を渡って美ヶ原高原に向かう上りの車道に向かう。


 ヘヤピンカーブを4つほど上がり、次第に大門沢が近づく。大きなキリが
みごとな花を見せていた。

 大門沢のせせらぎを聞きながら緩やかな上りが続く。右手に、扉温泉へ通
じる林道があったが、通行止めになっていた。

 藤見橋と白砂橋を過ぎ、城集落に入るころから、雷雨が本降りとなった。
納屋があったので入って雨を避け、雨具を着ける。

 多少雨足が弱ったので納屋を出たが、宿までの1kmほどの間にかなり
濡れ、靴下も濡れた。

 三城(さんじろ)牧場の一角にある、山荘ピリカに17時40分に着いた。
標高はおよそ1430mにある。今日の宿泊者は、われわれ2人だけだった。

 白濁したぬるめの温泉につかり、汗をかいたあと雨で冷えた体を温める。

(距離 20km、地図(1/2.5万)松本、山辺、歩行地 長野県松本市)

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英国のウオーキング =フットパスのゲート=

2006-06-20 22:41:54 | 英国のウオーキング
 遅れていた6月11日付け「カントリーウオーク館林」のレポートを、今日
ようやく書き込みました。メンバーの方、興味のある方は、ご再訪下さい。

 今日は、英国・コッツウオルド・ウェイウオークで紹介した、フットパス
(パブリックフットパス)の出入り口に設けられたゲートの話です。


【フットパスに設けられたゲート】フットパスが土地や牧場の境界を示す石垣
や生け垣を通過するときに、そこを越えるために設けられたもの

 ゲートにはいろいろな構造があるが、その実例を写真でご紹介する。

①木や金属の柵、コンクリートなどをまたいで乗り越える


②はしごを上って越える



③石垣の階段を越える


④開き扉のロックを外して出入り後、ロックを閉じる


⑤V字状の二重柵の間に扉があり、一人だけ入れる最初の柵に入り、扉を
回転させて反対側に回り、二つ目の柵から外に出る


⑥細いV字状のゲートをまたぐ


 これらゲートの内、開閉できるものは、通過後必ずゲートを閉めておか
なければならない。なぜかといえば、開け放しにして去ってしまうと、その
ゲートから牧場内の牛や羊、馬などが逃げてしまうからである。

 ところで、日本国内にもフットパスがあることをご存じだろうか。

 今月7日に歩いた美ヶ原高原は、広大な牛の放牧場になっているが、
その一角、「塩くれ場」の南東少し先から、茶臼山(2006m)に向かう
コースは、1kmほど放牧場内を通過する。

 塩くれ場に近い方にあるゲートは、体を左右にひねって入る方式で、遊歩
道などが車道を横切るきに設けられたのと似たゲートになっていた。


 ほかにも、日本国内でフットパスがあるところをご存じだったら、教えて
欲しい。
 
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東村山市・北山公園の花菖蒲

2006-06-19 21:46:31 | Weblog
 所沢市と南側で接している東京都東村山市には、北山公園という花菖蒲の
名所があります。

 梅雨の晴れ間で蒸し暑くなった午後、その花菖蒲を見ようと北山公園まで
行ってみました。

 わが家からは、都県境の狭山丘陵を挟んで4km余りの道のりです。


 北山公園は、東京都の新東京百景にも選定され、宮崎駿監督のアニメ映画
「となりのトトロ」の舞台のひとつといわれる狭山丘陵・八国山緑地のすぐ南側
にあります。

 公園の広さは6277㎡あり、菖蒲田には、170種10万本の花菖蒲が6月
上旬から開花します。

 毎年この時期には、菖蒲まつりが開催されますが、今年は6月3日(日)から
18日(日)まででした。

 菖蒲まつりを終えた直後だけに、やはり花菖蒲の盛りは過ぎていました。
しかし、まだたくさんの花が咲き残っていて、観光客も何人も来ています。

 菖蒲田の間の遊歩道を回って、幾つかの花をカメラに納めました。

 








 帰りは、豊富な広葉樹に覆われた八国山緑地を抜けて来ましたが、ほかでは
蒸し暑かったのに、林の中は涼しく、しのぎやすい遊歩道でした。



 





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カタツムリ歩行 東武東上線・朝霞駅

2006-06-18 22:41:26 | カタツムリ歩行
 ほぼ1日雨の予報でしたが、朝起きたら降っていなかったので、カタツムリ
歩行の例会に出かけました。

 カタツムリ歩行は、JR武蔵野線周辺の駅をスタートして、地図を見ながら
少人数のグループがそれぞれ、自分の歩きたい道をカタツムリのように、じっ
くり、ゆっくりと回り、お昼にはゴールに入るという、短距離のウオーキング。
足を使うというより、頭を使って楽しむウオーキングです。


 今日のスタートは、東武東上線の朝霞駅。傘を差すほどでもない小雨模様で、
アジサイがあちこちで色鮮やかに咲いていました。



 根岸台5丁目のY字路にある観音堂と日英寺前を折返し、古くからの民家の
間を進みました。両側は豊かな屋敷林に覆われています。


 その先、民家の庭先にある畑に、ベニバナが咲いていました。


 根岸台四丁目にあった金子さんの庭には、つるべ井戸が残っています。


 この家の隅には、埼玉県の有形文化財になっている板石塔婆が数基、屋根付
きの建物に保存されていました。その一つは、正安3年(1301)と記された古い
もののようです。

 向こうの畑に見える赤系統の色の植物は何だろうと、回ってみたらケイトウ
でした。


 そばの梅の木には、直径5cm以上もある大きな実が付いていました。


 近くの台雲寺は、そう広い庭ではありませんが、野草や樹木が豊富で、太い
イチョウが本堂前に伸びています。

 カシワバアジサイも咲いていました。


 スイレンでしょうか、雨のしずくが何ともいえぬ風情を見せています。


 ゴールの台稲荷大明神です。雨が本降りになってきたので、境内の豊富な
樹木の下で雨を避けて昼食をしました。

 帰途、一人で朝霞駅まで戻りましたが、雨も小降りになったので、JR武蔵
野線新座駅まで歩くことにしました。

 スタートとは反対の西口に出て、市役所通りを真っ直ぐに進みます。

 黒目川を越えると、川越街道膝折(すねおり)宿だった辺り。白壁が落ちて
土壁がむき出しの古い土蔵が残っていました。


 野火止7丁目の十字路際には、かやぶきの民家がありました。

 南側に進むと2km足らずで、禅の修行道場で知られる平林寺があり、その
標石がこの十字路に立っていました。

 朝霞駅から1時間あまり、14時33分に新座駅に着きました。駅前には、
水車が回っていました。平林寺堀にあったものを模したものかもしれません。



 

 

 

 

  

 

 



 

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英国・ロンドン市内を歩く(続き)

2006-06-17 23:15:58 | 英国のウオーキング
2005年6月13日(月) =ロンドン市内を歩く(続き)=

 Charing Cross駅から出る鉄道橋の下を通過、スフィンクスに似た銅像が川縁
にあり、小学生がその周りに群がっていた。


 Waterloo橋を過ぎると、流れは南北から東西に方向を変える。


 日射しが強くなり気温が上がってきたが、プラタナスの並木が陽光をさえ
ぎってくれる。車道には、ロンドンオリンピックの赤い旗がたくさん立って
いる。

 いつ開催されるのかと思っていたら、7年後の2012年大会誘致の旗だと
宿に戻ってから知った(その後、7月7日にIOCでロンドン開催が決定)。


 この通りにも、各階にバルコニーが付き、塔や彫刻に飾られた3~6階の
建物が並んでおり、日本のようなコンクリートとガラスだけのビルはない。



 Blackfriars橋でテームズ川に分かれる。北東にあるセントポール教会に
行き、大きな内部の無料の場所だけを少しだけのぞく。

 近くのコンビニでサンドイッチとパンなどを買い、そばの公園で食べる。
市民もたくさん休んでいた。


 公園の南にロンドン市インフォメーションセンターがあった。入ってみたが
相談窓口が主のようで、パンフレット類は少なかった。


 人通りの多いFleet Streetを西に進む。やはり通りは、6階までくらいの古
い建物が多い。

 
 1km足らずで北西に向かい、Lincoln's Inn Fieldsという公園を抜ける。
昼休みは済んだと思う時刻なのに、若い人たちがたくさん芝生で談笑している。
学生なのだろうか。


 さらに1km前後南西に進むと、やまさんから聞いた地図専門店スタンフォ
ードがある(この店のことは別途掲載予定)。

 西側すぐ近くが地下鉄Leicester Square駅のある広場。さらに南西の
Piccadilly Circus方面に向かうつもりが、間違えて南に向かう通りに入って
いた。



 ロンドン中心部の交差点は変則的なところが多く、広いロータリーもあり、
方向を間違えやすい。

 地図上に表示された通りの名が、たいてい角のビルに表示されているので
それを確認して進めばよいのだが、漏らしてしまった。

 古い建物の門前で、バッキンガム宮殿の衛兵と思われる服装で馬に乗り、
不動の姿勢をとっている2人いた。そばでそれを見ている人が何人もいる。

 多分16時から何かの儀式があるのだろうと思い、その前にもう少し南まで
進んでみることにした。

 左手ビルの間に、午前中見た大観覧車が見えてきた。どうも方向が違うらし
いと感じ、地図を見たがよく分からない。

 そのとき、通りかかった私と同年輩くらいの男性が、道に迷っていると察し
て寄ってきた。現在地はどこかと身振りで聞いたら、教えてくれた。ビッグ
ベンに向かうWhitehall通りに来ていたのだ。

 先ほどの門まで戻ったら、2頭の馬は門内に入っていて、その横にやはり
礼装をした衛兵が6人、点呼を受けている。

 地図で確かめたら、Horse Guardsと呼ぶ建物。どうやら衛兵交代儀式の訓練
でもしているらしかった。帰国後調べたら、近衛騎兵隊の司令部で、毎朝近衛
兵の交代式が行われるという。

 Charing Crossという交差点に戻り西方に進んで、次の目的地、英国観光庁
ビジターセンターに入る。応対窓口には3人ほど係員がいる。

 英国の地方別にパンフレットのコーナーがあったが、コッツウオルズのパン
フレットはなかった。

 時刻は17時近くなった。今日はここまでとし、近くのPiccadilly Circus
駅のある交差点に行く。

 夕方で通勤の人がかなり多い。珍しくTDKとSANYOの大きな看板が
出ていた。この周辺にサーカスの公演施設があるのかと思ったがよくわから
ない。

 Circusというのは円形の広場のことだと帰国後知った。地下鉄の駅に下り
る。この駅は2本の路線が交差している。間違えないよう路線図で行き先を
確かめ、Bakerloo lineのHarrow & Wealdstone行きホームに入る。

 宿のあるPaddington駅までは5駅、11分だった。17時寺23分、宿に戻った。
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英国・ロンドン市内を歩く

2006-06-17 23:15:34 | 英国のウオーキング
 昨年の英国ウオーキング、今日はロンドンに戻って、フリータイムの日に
一人で歩いたロンドン市内の様子です。


2005年6月13日(月) =ロンドン中心街を歩く=

 5時起床、同室の伊藤さんは、鉄道で郊外30kmほどのところにカントリ
ーウオークに行くと、6時に出た。

 私はロンドン市内を1日歩くことにして、ロンドン市内地図でおよその
ルートを決めて7時20分にホテルを出る。

 Paddington駅近くの店でサンドイッチとミネラルウオーターを買って南へ
向かい、Hyde ParkとKensington Gardenの中間から公園に入った。

 Hyde Parkの西側から南側にかけてThe Long Waterと呼ぶ川のような細長い
池が続いている。幅は、北側は100㍍足らず、南側は200㍍以上はあろうか。
池に沿って進み、途中のベンチで、買ってきたサンドイッチを食べる。


 池の中間近くで、公園を南北に貫くThe Ring車道が通っている。車道の橋下
を抜けると、池で泳いでいる男性がいる。気温はまだ10度前後、寒くはない
のだろうか。

 池の南側ではカモがたくさん泳いでいる。Hyde Parkの東南端まで行くとバラ
園があり、少し盛りは過ぎていたが、いろいろな種類のバラが咲いていた。


 公園を出たところは、大きなロータリーになっていて、大砲を形取った石造
の記念碑や、馬に乗った人の銅像などが建っていた。


 Grosvenor Placeと呼ぶ通を南東に進む。窓や屋根を飾り立てた5~6階建て
の建物が続いている。

 1kmほどでVictoria駅のある交差点に出た。駅舎も6階建ての大きな建物
である。

 Victoria駅は、ドーバー海峡を経由して船でヨーロッパ大陸への玄関口と
して1860年に開業、当時はどこの私鉄のものでもなく駅そのものを私鉄に
貸すという駅のリース会社のものだったという。

 大鉄骨に覆われた広いコンコースには旅行客が多く、プラットホームは19
番線まである。入口付近には、ロンドントラベルインフォメーションセンター
もあった。


 駅前を東に、Victoria Streetを行くはずが、南東は向かうVauxhall Bridge
Roadに入ってしまい、途中で気づいて進路を修正、ウェストミンスター寺院の
前に行く。


 写真ではおなじみの建物だが、そばから見ると塔屋はかなり高い。建物全体
は精巧な装飾に飾られている。礼拝するのか観光客か分からぬが、たくさんの
人が塔屋横の建物の下で並んでいた。


 近くのテームズ(Thames)川に接して、ビッグベン(Big Ben)と呼ぶ国会議事堂
がある。大きな時計塔があり、これもよく見る写真でおなじみの建物だ。


 テームズ川のウェストミンスター(Westminster)橋に出ると、右岸下流にロン
ドン・アイ(London Eye)と呼ぶ大きな観覧車が見える。

 川幅は250m前後あろうか、東京の隅田川よりはるかに広くて、水量も多く
流れも速い。


 川の左岸、Victoria Embankment通りの、テームズ・パスと呼ぶ遊歩道を北
(下流)に向かう。


 川には幾つもの波止場があり、遊覧船がたくさん発着している。


 遊歩道にある街灯の付け根にはナマズを形取った彫刻が施され、ベンチの
手すりにも彫刻が施されていた。   (続く)

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庭の梅の実を採る

2006-06-17 21:56:31 | Weblog
 梅雨の中休みの今日、庭の梅の実を収穫しました。

 この梅の木は、苗を買ってきて植えたのではなく、実をまいたのが出て伸び、
十数年になります。昨年はほとんど実りませんでしたが、今年は結構採れました。
 
 収穫量は3㎏近いかと思いますが、実はそう大きくなく、表面にしみがあっ
たりして、とれも売っているような粒ぞろいではありません。

 でも、砂糖を入れて煮たのを冷蔵庫で冷やしておき、蒸し暑い日などに冷水
に入れて粒を崩して飲むとおいしく、夏ばてにもよいような気がします。


 不思議とカップルの実が幾つも出来るのが、わが家の梅の木の特長です。
どうしてなんでしょうか。


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英国・コッツウオルド・ウェイ(南部)とその周辺7 

2006-06-16 21:38:14 | 英国のウオーキング
 梅雨も本番、午前中までかなりの降雨量でしたが、あなたのお宅の周辺
では、影響はなかったでしょうか。

 本日も、1年前(今年ではありません)の6月、英国・コッツウオルド・ウェイ
南部の歩きの続きです。


2005年6月12日(日) =ペインズウイックからストラウド駅へ=

 コッツウオルド・ウェイの南半分を前日に歩き終え、ロンドンに戻ることに
なった。

 最寄り駅のStroud駅までは約7km、普通のツアーなら、バスかタクシーで
駅に向かうのだろうが、別のフットパスを通れば、新しい出会いや発見がある
かも知れない。

 そこでわれわれは、歩いてストラウドに向かうことにした。12時にペインズ
ウィックの教会前を出発する。


 町並みを下り、流れに沿った道を横切る。Dutchcombe Farmという、一面に
黄色い花が咲く牧草地を上がる。



 馬が2頭草をはみ、緑に囲まれたペインズウィックの家並みを背に、絵に
なる風景、こんな風景を見ただけでも、歩いてきた甲斐があった。

 車道を横切り、マーガレットやムラサキツメクサのたくさん咲く牧草地の先
で林に入る。ここもかなり傾斜があり汗が出る。

 稜線上の牧草地を通過し、国道B4070号線に下ると、十字架になっている
戦争記念碑があった。


 その先はSladの集落、国道の東側に集落を抜ける車道があったので入る。
通りには、ピンクのきれいな花が咲いていた。500mほどで国道に合する。



 集落の終わる辺りに、The Woolpackというパブがあった。日曜の昼時なので、
パブに来た自家用車が周辺の国道に30台くらい止めてある。

 飲んで運転しても、事故を起こさなければよいのだろうか。われわれも外の
テーブルにザックを下ろして生ビールを注文、持参したパンなどで昼食をした。


 国道を500mほどで、西側の稜線に向かうフットパスへ。林間を上がった
稜線は未舗装の車道、近くの牧草地では、専用車で草を刈り取って円筒状に
丸めて、干し草を作っていた。


 眼下の谷間に見える、緑豊富な民家を見下ろしながら、車道を進む。


 緩やかな下り道を1kmほどでStroud東北端の住宅地、Uplandsに出た。垣根
のピラカンサの白い花が見ごろ。ピラカンサは、今回のコースではあちこちの
住宅で見た。


 庭にいろいろな花を咲かせた民家などを見ながら、住宅地を町の中心部に
向かって下る。


 3階建ての古い建物が並ぶ町並みに入り、15時10分、ストラウド駅に着く。


 駅舎は石造りの平屋。8日に寄ったチッペナム駅もそうだったが、日本の駅の
ように正面に大きな駅名板は掲げて無く、いたって地味な建物である。

 ロンドン行きの列車まで1時間あるので、駅周辺を歩いてみる。地図と道標
を頼りにインフォメーションセンターの場所に行ってみたが、見つからない。
日曜のためか、通りはどこも閑散としていた。
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英国・コッツウオルド・ウェイ(南部)とその周辺6〈続き〉

2006-06-15 16:41:33 | 英国のウオーキング
2005年6月11日(土) 続き

 少し先で国道A419号ともう一つの車道を横断し、歩道橋で鉄道線路を越え
る。西1㎞足らずにStonehouse駅がある地点だ。


 グランドの横を上がって牧草地に入る。100頭を越す牛が、寝そべったり
草を食べたりしていた。


 Randwickの集落に上がると、南東側に続くCainscrossの家並みとその背後の
丘陵の展望がよい。


 少し東に回り道してパブに入る。昼の終業時刻15時まであと10分。急いで
生ビールを注文して、渇いたのどを一気に潤した。

 フットパスに戻って北に向かって上がり、標高220m前後の稜線に入る。
Standish Woodという広いナショナルトラスト地で、林間の道が2kmほど続く。
上空は一面雲に覆われ、森の中は薄暗くなってきた。


 アンテナ塔の下を回って森に戻る。森が途切れ、たくさんの牛がいる牧草地
を進み、Topographというビューポイントに出た。

 やはり、眼下の家並みやその先の広大な台地などの展望がすばらしい。周囲
の地形の模型を乗せた展望案内台があり、車で来たグループも眺めている。
雲が厚くなり、休んでいると冷えてきた。



 たくさんの牛の群のそばに戻ると、子牛に乳を飲ませている母牛もいる。北
から西へと、林と草地を抜けて次の半島状の台地に回り込む。


 Haresfield Beaconと記されたナショナルトラスト地である。コースの先端に
標高217mの三角点があった。この三角点は前に見たのと違い、石積みで
出来ていた。
 
 ヘヤピン状に稜線を戻り、再びHaresfield Hillと呼ぶ林間に入る。東から
南へ、さらに半円形状に回り、Scottsquar Hillのナショナルトラスト地を北東
へと、計3㎞前後進み、今回のゴール、ペインズウィック(Painswick)への下り
にかかった。

 林が途切れ、ペインズウィックの家並みが見えてきた。国道A4173号へ
下ると、The Edgemoor Innというパブがある。そばの芝生で最後の休憩をした。
今朝は、出発がゆっくりだったので、もう18時になった。


 Jenkin's Farmという牧草地を下って行くと、今まで無かったコッツウォルド
ウェイのマイル標石があった。チッピングカムデン(Chipping Campden)47マイ
ル、バース(Bath)55マイルと記されている。

 われわれは、バースから3日で55マイル(約88.5km)歩いてきたのだ。
標識を前にして、交代で記念写真を撮り合った。


 ペインズウィックの中心にある教会の尖塔が近づいてきた。クリケットを
しているグランドの横を通過し、野ウサギの飛び出した牧草地を抜け、広い
芝生の庭のあるりっぱな屋敷のそばを通る。


18時40分、教会のそばの宿、The Falcon Innに着いた。

 3日間とも好天に恵まれ、緩やかな丘陵に広がる緑いっぱいの牧草地と森を
たっぷり歩き、広大な展望と落ち着いた彩りの家並みを満喫させてくれたコッツ
ウォルド・ウェイ。

 心安らぐ景観、歩きやすく安全な道路、整った道標、情報満載の地図など、
日本では味あうことの出来ないカントリーウオークだった。

 夕食は、パブにもなっている宿で。予定通り歩き終えてひと安心、ビールも
料理もひときわおいしくいただいた。3階4号室にて22時15分就床する。
     
                  (距離26km、歩数計は故障)    
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英国・コッツウオルド・ウェイ(南部)とその周辺6

2006-06-15 16:38:38 | 英国のウオーキング
 いよいよ、昨年のコッツウオルド・ウェイ南部歩行の最終日の模様です。


2005年6月11日(土)  晴
 =コッツウォルド ウェイ第3日 デューズレイ~ペインズウイック
                             (26km)

 6時起床、部屋の窓から近くにあるクラシカルな教会がよく見える。

 7時半朝食、民宿の奥さん手作りのメニューだが、何枚かのパンと、目玉
焼き、ベーコン、ジュースなど、皆おいしくいただいた。


 中庭で花をバックに奥さんと記念写真を撮り合い、感謝して8時40分に宿
を出る。


 町の中心街に出て、商店街にあるスーパーSOMERFIELDで昼食と飲料を買い、
近くの郵便局に入る。ここでも食料品を販売しており、地図もかなり豊富に揃え
てある。

 この通りには買い物客が多い。ほかの店もチェックして9時45分に出発した。



 町並みを出て東北の丘陵に向かって上がって行く。振り返るデューズレイの
町並みも、落ち着いた彩りの家並みが周囲の緑と一体化している。

 牛のいる牧場を抜けて丈の短い草地を進む。行く手に、八ヶ岳山麓の飯盛山
を小さくしたような感じの、緑の草に一面覆われたピークが近づいてきた。

 その手前に馬の牧場があったが、まっすぐ抜けるはずのフットパスがビニー
ルテープで囲ってある。テープに沿って右側をう回してピークの下に出た。


 ピークまでは標高差100mもないが、直登するので結構傾斜があり、早く
もひと汗かいた。


 一面短い芝草に覆われたピークからは、近くはデューズレイの町並みから、
はるか遠くまで緩やかな丘陵に緑が広がり、すばらしい展望。この3日間の中
でも1,2を競うビューポイントである。

 反対方向から来た中年のご夫妻はマルタ島の方とか、やはりしばし展望を
楽しまれていた。


 飯盛山に似たのは、Peakd Downという標高184㍍のピーク、その先、Came
Long Downという220mのピークにかけ、短い芝草だけの展望のよい稜線が
1km余り続く。


 西方には、ブリストル海峡に流れ込むセバーン(Severn)川の幅広い流れも
遠望できる。


 2つのピークの間に一面にワラビの伸びた稜線があり、その先では牛がのん
びりと休んでいる。こんな展望のよい場所で暮らす牛は、「モー気持ちイー」
といった気分で、牛乳も肉もさぞかしおいしいに違いない。


 稜線の先端まで進んで東に下る。下り道にもたくさんワラビが伸びていた。

 100m近く下るとHodgecombe Farmという数戸だけの小集落がある。馬に
乗った若い女性2人が向こうからやってきた。

 今度は林の中の上り、かなり傾斜がきついので大汗をかく。コッツウォル
ド ウェイの稜線は、標高200m台なので、20~30分ほどで上がれる
のだが、ほぼ直線状に道がついているので、傾斜はかなりあるように感じる。

 Cliff Woodまで上がり、その先2kmほどは森の中の道が続いている。しば
らくは林間をトラバースする気持ちよい土の道。珍しく倒木が2本あった。

 少し先の分岐で、2人の女性がどっちへ行こうか迷っていた。どうやら日本
人らしい。先頭にいた畑中さんと向こうの女性のひとりが、顔を見合わせて
ビックリ顔!。

 なんと、昨年のコッツウオルズウオークに、畑中さんなどと一緒に参加した
東京・板橋の内田勝子さんと友人の上野和子さん、まさかここで会うとは…。
 
 少しだけ稜線上の車道に出て、ナショナルトラスト地に沿って左に回り込み、
標高233mのビューポイントに着いた。

 車で来た観光客もいる。やはり西側、セバーン川の流れや、牧草地の間に
点々と並ぶ木立や森などの展望がすばらしい。


 案内板の載った石塔のそばで、展望を楽しみながら昼食にする。お二人の
今日の宿は近いので、のんびり行くとのこと、昼食後分かれた。


 再び森に入り、木もれ日の差し込む林間を進む。オダマキが咲いていた。
道幅はあるのでマウンテンバイクで通過する若者もいる。北側の展望が開け、
King's Stanley方面の家並みが見えてきた。

 ご夫妻のウオーカーと行き違い、再び林間へ。Pen Hillと呼ぶ自然保護区の
西斜面を進み、林を出てMiddleyardに下った。教会のそばの芝生で休憩する。


 牧草地に入ると、珍しくレンガ造りで煙突もある工場らしい建物が行く手に
見える。真っ直ぐ下るつもりが、少し東側をう回して工場横の車道に出た。
King's Staleyの町並みの東側になる。     〈続く〉
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