あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

英国・コッツウオルド・ウェイ(南部)とその周辺6〈続き〉

2006-06-15 16:41:33 | 英国のウオーキング
2005年6月11日(土) 続き

 少し先で国道A419号ともう一つの車道を横断し、歩道橋で鉄道線路を越え
る。西1㎞足らずにStonehouse駅がある地点だ。


 グランドの横を上がって牧草地に入る。100頭を越す牛が、寝そべったり
草を食べたりしていた。


 Randwickの集落に上がると、南東側に続くCainscrossの家並みとその背後の
丘陵の展望がよい。


 少し東に回り道してパブに入る。昼の終業時刻15時まであと10分。急いで
生ビールを注文して、渇いたのどを一気に潤した。

 フットパスに戻って北に向かって上がり、標高220m前後の稜線に入る。
Standish Woodという広いナショナルトラスト地で、林間の道が2kmほど続く。
上空は一面雲に覆われ、森の中は薄暗くなってきた。


 アンテナ塔の下を回って森に戻る。森が途切れ、たくさんの牛がいる牧草地
を進み、Topographというビューポイントに出た。

 やはり、眼下の家並みやその先の広大な台地などの展望がすばらしい。周囲
の地形の模型を乗せた展望案内台があり、車で来たグループも眺めている。
雲が厚くなり、休んでいると冷えてきた。



 たくさんの牛の群のそばに戻ると、子牛に乳を飲ませている母牛もいる。北
から西へと、林と草地を抜けて次の半島状の台地に回り込む。


 Haresfield Beaconと記されたナショナルトラスト地である。コースの先端に
標高217mの三角点があった。この三角点は前に見たのと違い、石積みで
出来ていた。
 
 ヘヤピン状に稜線を戻り、再びHaresfield Hillと呼ぶ林間に入る。東から
南へ、さらに半円形状に回り、Scottsquar Hillのナショナルトラスト地を北東
へと、計3㎞前後進み、今回のゴール、ペインズウィック(Painswick)への下り
にかかった。

 林が途切れ、ペインズウィックの家並みが見えてきた。国道A4173号へ
下ると、The Edgemoor Innというパブがある。そばの芝生で最後の休憩をした。
今朝は、出発がゆっくりだったので、もう18時になった。


 Jenkin's Farmという牧草地を下って行くと、今まで無かったコッツウォルド
ウェイのマイル標石があった。チッピングカムデン(Chipping Campden)47マイ
ル、バース(Bath)55マイルと記されている。

 われわれは、バースから3日で55マイル(約88.5km)歩いてきたのだ。
標識を前にして、交代で記念写真を撮り合った。


 ペインズウィックの中心にある教会の尖塔が近づいてきた。クリケットを
しているグランドの横を通過し、野ウサギの飛び出した牧草地を抜け、広い
芝生の庭のあるりっぱな屋敷のそばを通る。


18時40分、教会のそばの宿、The Falcon Innに着いた。

 3日間とも好天に恵まれ、緩やかな丘陵に広がる緑いっぱいの牧草地と森を
たっぷり歩き、広大な展望と落ち着いた彩りの家並みを満喫させてくれたコッツ
ウォルド・ウェイ。

 心安らぐ景観、歩きやすく安全な道路、整った道標、情報満載の地図など、
日本では味あうことの出来ないカントリーウオークだった。

 夕食は、パブにもなっている宿で。予定通り歩き終えてひと安心、ビールも
料理もひときわおいしくいただいた。3階4号室にて22時15分就床する。
     
                  (距離26km、歩数計は故障)    
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英国・コッツウオルド・ウェイ(南部)とその周辺6

2006-06-15 16:38:38 | 英国のウオーキング
 いよいよ、昨年のコッツウオルド・ウェイ南部歩行の最終日の模様です。


2005年6月11日(土)  晴
 =コッツウォルド ウェイ第3日 デューズレイ~ペインズウイック
                             (26km)

 6時起床、部屋の窓から近くにあるクラシカルな教会がよく見える。

 7時半朝食、民宿の奥さん手作りのメニューだが、何枚かのパンと、目玉
焼き、ベーコン、ジュースなど、皆おいしくいただいた。


 中庭で花をバックに奥さんと記念写真を撮り合い、感謝して8時40分に宿
を出る。


 町の中心街に出て、商店街にあるスーパーSOMERFIELDで昼食と飲料を買い、
近くの郵便局に入る。ここでも食料品を販売しており、地図もかなり豊富に揃え
てある。

 この通りには買い物客が多い。ほかの店もチェックして9時45分に出発した。



 町並みを出て東北の丘陵に向かって上がって行く。振り返るデューズレイの
町並みも、落ち着いた彩りの家並みが周囲の緑と一体化している。

 牛のいる牧場を抜けて丈の短い草地を進む。行く手に、八ヶ岳山麓の飯盛山
を小さくしたような感じの、緑の草に一面覆われたピークが近づいてきた。

 その手前に馬の牧場があったが、まっすぐ抜けるはずのフットパスがビニー
ルテープで囲ってある。テープに沿って右側をう回してピークの下に出た。


 ピークまでは標高差100mもないが、直登するので結構傾斜があり、早く
もひと汗かいた。


 一面短い芝草に覆われたピークからは、近くはデューズレイの町並みから、
はるか遠くまで緩やかな丘陵に緑が広がり、すばらしい展望。この3日間の中
でも1,2を競うビューポイントである。

 反対方向から来た中年のご夫妻はマルタ島の方とか、やはりしばし展望を
楽しまれていた。


 飯盛山に似たのは、Peakd Downという標高184㍍のピーク、その先、Came
Long Downという220mのピークにかけ、短い芝草だけの展望のよい稜線が
1km余り続く。


 西方には、ブリストル海峡に流れ込むセバーン(Severn)川の幅広い流れも
遠望できる。


 2つのピークの間に一面にワラビの伸びた稜線があり、その先では牛がのん
びりと休んでいる。こんな展望のよい場所で暮らす牛は、「モー気持ちイー」
といった気分で、牛乳も肉もさぞかしおいしいに違いない。


 稜線の先端まで進んで東に下る。下り道にもたくさんワラビが伸びていた。

 100m近く下るとHodgecombe Farmという数戸だけの小集落がある。馬に
乗った若い女性2人が向こうからやってきた。

 今度は林の中の上り、かなり傾斜がきついので大汗をかく。コッツウォル
ド ウェイの稜線は、標高200m台なので、20~30分ほどで上がれる
のだが、ほぼ直線状に道がついているので、傾斜はかなりあるように感じる。

 Cliff Woodまで上がり、その先2kmほどは森の中の道が続いている。しば
らくは林間をトラバースする気持ちよい土の道。珍しく倒木が2本あった。

 少し先の分岐で、2人の女性がどっちへ行こうか迷っていた。どうやら日本
人らしい。先頭にいた畑中さんと向こうの女性のひとりが、顔を見合わせて
ビックリ顔!。

 なんと、昨年のコッツウオルズウオークに、畑中さんなどと一緒に参加した
東京・板橋の内田勝子さんと友人の上野和子さん、まさかここで会うとは…。
 
 少しだけ稜線上の車道に出て、ナショナルトラスト地に沿って左に回り込み、
標高233mのビューポイントに着いた。

 車で来た観光客もいる。やはり西側、セバーン川の流れや、牧草地の間に
点々と並ぶ木立や森などの展望がすばらしい。


 案内板の載った石塔のそばで、展望を楽しみながら昼食にする。お二人の
今日の宿は近いので、のんびり行くとのこと、昼食後分かれた。


 再び森に入り、木もれ日の差し込む林間を進む。オダマキが咲いていた。
道幅はあるのでマウンテンバイクで通過する若者もいる。北側の展望が開け、
King's Stanley方面の家並みが見えてきた。

 ご夫妻のウオーカーと行き違い、再び林間へ。Pen Hillと呼ぶ自然保護区の
西斜面を進み、林を出てMiddleyardに下った。教会のそばの芝生で休憩する。


 牧草地に入ると、珍しくレンガ造りで煙突もある工場らしい建物が行く手に
見える。真っ直ぐ下るつもりが、少し東側をう回して工場横の車道に出た。
King's Staleyの町並みの東側になる。     〈続く〉
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