6月に入っても、首都圏ははっきりしない天気が続き、来週には梅雨入りする
のではとも予想されているようです。
ところで、1年前の昨年6月上旬、英国の田園地帯・コッツウオルズ地方の
ウオーキングに行って来ました。
これは、5月30日のブログで「…ヨーロッパ縦断4000㎞」の著書の紹介を
した、山浦正昭さんを隊長とする「やまさんと歩くイギリスカントリーウオーク
第2次コッツウオルズ踏査隊」に、隊員として参加したものです。
【日程と地域】6月6日~15日、ロンド西方約200kmのコッツウォルド ウェイと
呼ぶ長距離歩道(全長162km)の南部を中心に、その周辺やロンドン市内など
を歩きました。
ちょうど同じ季節ですので、歩く人のための道の少ない日本とは大きく違う、
英国のウオーキング環境を、何回かに分けて紹介します。最初は、ロンドンに
着いた翌日歩いた、バース近郊の模様です。
2005年6月7日 =バース郊外のフットパスを歩く=
バースは、ロンドンの西約160km、四方を丘陵地に囲まれた盆地で、人口は
約6万3千人。世界文化遺産都市で英国ただ一つの温泉都市、風呂の英語
「Bath」は、この地が語源になっている。
駅に近いバスセンターに荷を預け、昼食のサンドイッチを買ってからバスに
乗る。北東4kmほどのElmhurst Estateで降り、Little Solsbury Hillに上がっった。
丘陵上部の牧草地は、ナショナルトラストのエリアになっている。ナショナル
トラストとは、英国の歴史的建造物や自然を、後世に残すことを目的とし、ほと
んどがボランティアにより運営され、資金は有志の寄付、年会費、入場料など
でまかなわれている民間の非営利団体のこと。
広々とした台地上からは、北側の丘陵に緩やかに広がる牧草地や、点在する
木々と家並みなどの眺めがよい。さわやかな風を感じながら草の上に腰を下ろ
し、昼食のサンドイッチをほおばる。
このあと歩いたバースの市街地には、日本人らしい観光客の姿も見えたが、
ここまで来る人はいない。ちょっと町外れの丘に登れば、こんなに気持ちよい
景観が広がっているというのに…。
標高188mの大きな三角点の近くで、マウンテンバイクで来た若者が絵を描い
ていた。見える風景を描いているのだが、かなり抽象的で独特の筆づかいだ。
隊員一同が三角点を囲んで記念撮影をした。
南に下ってAvon Walkwayと呼ぶ運河沿いの遊歩道を駅に向かう。川幅は広い
ところでも10mくらいだろうか。
流れには、別荘で過ごすのと同様に水上生活を楽しむという人たちの船(ナロ
ーボート)が幾つも係留されており、ゆっくりと運河を通行している船もある。
国道の橋をくぐった下流には、100m間隔くらいで堰(せき)が10数段続いて
いた。パナマ運河や、日本でいえば、さいたま市の見沼通船堀のような、閘門
(こうもん)により高低差を上り下りする仕組み。
船が閘門の間に入るとゲートを閉じ、水を出し入れして次の閘門との落差を
無くし、その先に進むという、現在の日本ではほとんど見られない交通路だ。
散策をする地元の人はいるが、ここにも観光客の姿は見えない。15時18分
にバスセンターに着いた。〈続く〉
のではとも予想されているようです。
ところで、1年前の昨年6月上旬、英国の田園地帯・コッツウオルズ地方の
ウオーキングに行って来ました。
これは、5月30日のブログで「…ヨーロッパ縦断4000㎞」の著書の紹介を
した、山浦正昭さんを隊長とする「やまさんと歩くイギリスカントリーウオーク
第2次コッツウオルズ踏査隊」に、隊員として参加したものです。
【日程と地域】6月6日~15日、ロンド西方約200kmのコッツウォルド ウェイと
呼ぶ長距離歩道(全長162km)の南部を中心に、その周辺やロンドン市内など
を歩きました。
ちょうど同じ季節ですので、歩く人のための道の少ない日本とは大きく違う、
英国のウオーキング環境を、何回かに分けて紹介します。最初は、ロンドンに
着いた翌日歩いた、バース近郊の模様です。
2005年6月7日 =バース郊外のフットパスを歩く=
バースは、ロンドンの西約160km、四方を丘陵地に囲まれた盆地で、人口は
約6万3千人。世界文化遺産都市で英国ただ一つの温泉都市、風呂の英語
「Bath」は、この地が語源になっている。
駅に近いバスセンターに荷を預け、昼食のサンドイッチを買ってからバスに
乗る。北東4kmほどのElmhurst Estateで降り、Little Solsbury Hillに上がっった。
丘陵上部の牧草地は、ナショナルトラストのエリアになっている。ナショナル
トラストとは、英国の歴史的建造物や自然を、後世に残すことを目的とし、ほと
んどがボランティアにより運営され、資金は有志の寄付、年会費、入場料など
でまかなわれている民間の非営利団体のこと。
広々とした台地上からは、北側の丘陵に緩やかに広がる牧草地や、点在する
木々と家並みなどの眺めがよい。さわやかな風を感じながら草の上に腰を下ろ
し、昼食のサンドイッチをほおばる。
このあと歩いたバースの市街地には、日本人らしい観光客の姿も見えたが、
ここまで来る人はいない。ちょっと町外れの丘に登れば、こんなに気持ちよい
景観が広がっているというのに…。
標高188mの大きな三角点の近くで、マウンテンバイクで来た若者が絵を描い
ていた。見える風景を描いているのだが、かなり抽象的で独特の筆づかいだ。
隊員一同が三角点を囲んで記念撮影をした。
南に下ってAvon Walkwayと呼ぶ運河沿いの遊歩道を駅に向かう。川幅は広い
ところでも10mくらいだろうか。
流れには、別荘で過ごすのと同様に水上生活を楽しむという人たちの船(ナロ
ーボート)が幾つも係留されており、ゆっくりと運河を通行している船もある。
国道の橋をくぐった下流には、100m間隔くらいで堰(せき)が10数段続いて
いた。パナマ運河や、日本でいえば、さいたま市の見沼通船堀のような、閘門
(こうもん)により高低差を上り下りする仕組み。
船が閘門の間に入るとゲートを閉じ、水を出し入れして次の閘門との落差を
無くし、その先に進むという、現在の日本ではほとんど見られない交通路だ。
散策をする地元の人はいるが、ここにも観光客の姿は見えない。15時18分
にバスセンターに着いた。〈続く〉