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転んでも

2011年04月03日 | 日記・エッセイ・コラム

3月31日。スイスで原発運営組織で爆弾が爆発した。過激派によると見られている。

原発反対で爆弾事件を起こすのもどうかしている。
さすがに、原発に仕掛けなかったところは、突撃した日本の街宣車よりは、まだ、理性?が残っているようだ。

スリーマイル島以来、原発には一貫して反対だ。
しかし、原発そのものに反対しているわけではない。
原発に依存することに反対している。
「FUKUSHIMA」を含め、いずれの事故も、過信やウッカリなど、
人間の精神的な欠陥から起こっている。

プロメティウスの罪とは、不完全な人間に火を与えたことだ。
確かに便利には違いないが、人間は神のようには火を制御できない。
たちまち、戦争に使い始めた。(神も雷を使うが)

それどころか、原子力の火は、先ず戦争のために手に入れた。
それを言い訳するかのように、発電に使っているが、出発からして本末転倒の技術なのだ。

いわば、鉄砲を使って、リンゴ狩りをするようなものだ。
リンゴを採る方法はいくらでもあるのに、わざわざ、ライフルで一個ずつ撃ち落とし、
「ほらね、ライフルはこんなに便利でしょ」
と言っている。それをみて、世界中が、
「おらが村も、これからはライフルを揃えねばな・・・」

こんなバカげたことなのだ。

開拓時代に成長した銃器産業の為に、アメリカはいまだに銃社会から逃れられない。
「FUKUSHIMA」の前に、原発政策は撤退に向かうべきだった。

カルフォルニア地震を見て、日本の建設関係者は、「アメリカの建築技術は未熟だから」とバカにしたが、阪神大震災で同じ事が起こった。

原発事故の危惧に対し、関係者は「日本の技術は優秀だから」と威張っていたが、それどころではない結果になった。
それでもなお「今回は地震のせい」と言っている。それなら世界一、発達している日本の地震学や地震対策はどうしたのだ。

チャレンジ精神は必要だとしても、人間は謙虚でなければならない。
自ら犯す過ちを考慮するなら、山越えより、遠回りしても、安全で確実な道、原発より自然エネルギーだ。
結果的には、それが発展の道だろう。

世界で一番
「FUKUSHIMA」で、日本の評判は急降下している。
世界が注視する今だからこそ、逆手にとって
日本は原発から完全撤退し、新エネルギーをリードする
と、宣言するチャンスだ。

そうして、新エネルギー技術・学術のメッカにすることで、次のパラダイムのトップランナーになれる。

「世界で一番」を目指そう


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