花火大会を止めるところがあるそうだ。
不景気でも異常気象でも、花火ぐらいは上げて欲しい。
幸い、琵琶湖大花火大会は7日にあるらしい。
この時期、琵琶湖は花火の国になる。
花火は水辺と、お定まりだから、
琵琶湖の周りでは、大小、至る所で花火大会がある。
なにしろ、水辺の市町村が、湖を挟んで互いに向かい合っているから、
こちらと向こうの花火大会が、同じ日になる。
しかも、水辺に上がる花火は、鏡富士ならぬ鏡花火になるから、
一気、三倍の狂乱花火だ。
数年前
守山の花火を見に行ったら、会場が分からないうちに暗くなり、突然、ポーン、ポーンと上がり始めた。
「あ、あそこか」と思って、そっちに向かおうとしたら、
後ろで、ポポーン、ポン、ポンと光る。
「え、え??」と、見ると、前も後ろも花火が上がっている。
『聞いてないよ~!』と、どっちに行って良いか分からなくなり、とりあえず、近い後ろに引き返すと、すぐ終わってしまった。
最初のは、まだ続いているから、あっちが本命だったかと、向かおうとするが、車が渋滞して進めない。
結局、到達できないまま、車から眺めて終わった。
もっと早く出てくれば良かったな・・・と思いながら、琵琶湖大橋まで引き返すと、橋のたもとでボン、ボンと、上がっている。
なんだ、ここにいれば良かった。と、思ったが、これもすぐ終わった。
見ると、橋の向こう側の、堅田の方で、
ポーン、シュ、パラパラ、ポーン・・・と、上がり始めた。
以来、懲りたので、花火は追っかけないことにした。
今年は、小規模ながら1200発の雄琴の花火を、ネットで確認してから観に行った。
人混みは苦手なので、穴場はないかと、隣駅の堅田で、スーパーの屋上に上がると、相当、離れているのに20人ほどが集まっている。
聞くと、堅田でも花火大会があると言うから、ここで観ることにした。
遠くで、花束ぐらいの雄琴の花火が上がり始めると、湖の向こうでも、プリクラ程度の花火が上がり始めた。三カ所で上がっているようだ。
雄琴の花火が上がるたびに、親子連れの2歳ぐらいの子供が
「かただ、はなび、あがった」
「かただ、はなび、あがった」
と言うのだが、堅田の花火は一向に始まらない。
水辺の方で、夏祭りをしているらしい。
かすかに江州音頭が聞こえてくる。
♪き~み~のいた夏は・・・ と、じじいも、しばしの郷愁
あちこちの大会が終わった頃、ささやかな堅田の花火が上がった。
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