魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

エンジン

2023年03月29日 | 自動車人間学

ウクライナ戦争は、まさに「プーチンの戦争」だが、実は意図せぬ戦争だ。
惨憺たる情況を生み出しているが、最も困惑しているのはプーチンだろう。
プーチンは自動車人間の「エンジン」だ。エンジンの典型例には菅直人元総理や文在寅がいる。
エンジンはマメ人間だ。内にこもらないから、陰険さがなく悪意はない。何でも行動で解決しようとするから、多くの人には有り難い。上司や異性からも好まれる。
理屈には行動で対抗する。あれこれ議論している間に、取りあえずの結果を出している。
イデオロギーや計画で動かず、パチンコ玉のように、行き当たりばったりで障害をクリアしながら進んでいく。

プーチンも菅直人も文在寅も、お手伝い参加からいつの間にかリーダーになっていた。看板の代表がいなくなって、ナンバー2から入れ替わる形だから、自分自身には主義や自己主張はない。肉体美カレンダーは芸能人感覚のサービス精神だ。
エンジンのリーダーでは他に、麻生太郎、森喜朗もそうだ。ちなみに鈴木宗男もエンジンだが、決して悪意はない。悪意の犯罪は少ない。狂気はある。
不言実行という点ではエンジンと一見よく似ているボディーの菅義偉だが、エンジンのように行き詰まりまで悪あがきせず、素早く撤退し好印象を残す。

エンジンには客観性がなく、とにかくガンバる。その結果、素早い撤退や失敗の後始末が出来ず、突撃を繰り返し、火ダルマになって自滅する。軍人にはエンジンが多く、オウム真理教の幹部達もほとんどエンジンだった。プーチンも他ならぬKGB志願だ。
また、「進む」ことしか知らないから、考え直したり方針転換が出来ず、強行突破しようとする。
ウクライナ戦争は、このエンジンが禍した。

逆効果
ボディーのバイデンがプーチンを引き留めるために、「戦争しようとしてるだろ!こんなに知ってるぞ!」と大声で繰り返したのは、ボディーの自分なら印象を重視するから、そんなに知られているなら、ちょっと作戦を考え直そうと思うからだ。
ボディーはどう見られるかで動くから、なるべく手の内を知られないようにする。
しかし、エンジンのプーチンは自分の「やる気」を重視するから、そんなに知られているなら、手を打たれる前にやってしまおうと、走り出す。
プーチンは、ギリギリまで圧力を掛けて、ゼレンスキー政権を潰すつもりだったが、騒がれたので「やっちまった」!

意図せぬ戦争だったのは、ロシア軍の不合理な作戦に現れている。ロ軍の兵士は戦争になるとは知らされてなかったし、国民に大義を周知していなかった。ただ、突入して大きな犠牲を出し、力任せに前進を繰り返す。日本の軍人が始めた太平洋戦争での「バンザイ突撃」そのものだ。
プーチンには収集策が無い。森、麻生、菅政権のバタバタ終末や鈴木宗男の収監ならまだ穏やかな話だが、プーチンは玉砕でしか終われない。
プーチンを止めるには、別の目標を与えるしかないが、もはや手遅れだ。もし説得できるとすれば、ハンドル人間だが、日本の岸田首相ハンドルではそんなことが出来る器でも立場でもなさそうだ。