PBブランドの百円菓子にも、そこそこイケるものがある。ピーナツとチョコレートを探していたら、ピーナッツチョコレートがあった。これは一石二鳥だ。食べてみたら、案外美味い。思わず一袋食べてしまった。
食べたのはStyleOneだったが、TOPVALUにも、セブンプレミアム(カタカナ表記)にも同じ物がある。見た目は同じなので、案外、パッケージ以外、製造元は同じ会社かも知れないと思い、試してみた。
しかし、お見それしました。それぞれ違うテーストで、やはり別物のようだ。
StyleOneはソフト、セブンプレミアムは少し大人っぽいが、どちらもイケる。TOPVALUはツブ形状も味も、残念な結果だった。
あくまで個人的な好みだが、並べて食べると食べ過ぎてしまうので、別々に試した。
残りが溜まったので、食べ過ぎが心配だったが、テレビを観ていると思わず手が出てしまう。
だが、心配すべきは、食べ過ぎではなかった。
口の中で噛み砕いた、ピーナツとチョコレートを飲み込もうとした瞬間。
お笑いに「ぷッ」と吹き出してしまった。正確には吹き出しかけた。
喉を通過中のピーナツチョコレートのペーストが、気管支に入ってしまったのだ。
悪いことに、水気の物が全く無い。むせて咳き込めば咳き込むほど事態は悪化する。咳でピーナッツのカケラが、喉を掻きむしり、しかもチョコレートがへばりついてピーナッツを逃さない。
咳を押しとどめるための我慢と、突き上げるピーナッツとのせめぎ合いの中で、窒息寸前、汗だくになって、どうにか小康状態になり、青息吐息で洗面所に行き、うがいをした。とりあえずは窮地を脱したものの、声が出なくなってしまった。
悪化したのは翌日だった。始めは風邪かなと思った。話そうとすると喉が痛く咳になる。電話もできないから、黙って大人しくしているが、人間、やはり声を出さなければ、落ち込んでいく。その上、じっとしているだけでも咳が出て、喉が痛い。
ピーナッツが原因だと思うのだが、症状は喉風邪のようだ。だんだん弱気になって、やっぱり風邪かなと思い、どっちにしても効くだろうと、ヨードの喉スプレーを使うと、これが気持ちいい。
喉スプレーを使っているうちに、血痰が出始めたが、やがて、痰が濃くなって来た。喉風邪が治るプロセスに似ているが、他にダルイとか熱とかの症状はなく、これはやっぱり、ピーナッツ炎に違いない。そう信じることにした。
正月になると、昔から、年寄りが、モチを詰まらせて死ぬ事故が増える。若い時と同じつもりで、モチを飲み込もうとするからだが、ピーナッツで、死にかけるようでは、この正月から、モチにも気をつけなければ。
こんな話で、今年を終わるとは情けない