魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

言語感覚

2012年10月26日 | 日記・エッセイ・コラム

トリンプで同じ名前のキャンペーガールが「偶然」選ばれたと話題になっている。
「渡辺アリサ」と「ALISA」だそうだ。
占いの目から見ると、当然というか、「なるほど」だ。

「ALISA」という名前はエキゾチックだが、実際は、かなり日本的な名前のようだ。これに近いのは「Alice」で、日本語なら「ARISU」となる。

「ALISA」がエキゾチックなのは、「ARISA」ではなく、「ALISA」だからだろう。「ELISA」みたいで欧風だ。
しかし、「ALISA」は、印欧語風に聞こえるとは言っても、ロシアやインドのような、かなり古い訛の雰囲気を持っている。

言語学というのは、今や複雑で膨大な体系で、素人が何か言えば叱られるだろうが、感覚的認識もありではなかろうか。
言語学者が難しい議論を始める遙か昔から、人類は言葉の分離と融合を繰り返していたわけで、文法に従って言葉が交わされるのではないように、言葉の命は、先ず感覚だろう。

元々、言語は叫び声から始まったと想像できるから、どんな音で始まるかの方が重要だと思う。
細かい正確な比較より、感覚的類似の方に意味がある。

日本「NIPPON」が→[GIAPPONE]→[JAPON]→[JAPAN]となり、それが、それぞれの地域の読み方で、ハポン、ヤーパンなどになっていったように、細かい比較より、全体的な雰囲気の方が本質を表している。

たぶん初めて「ニッポン」と聞いたヨーロッパ人には「ジッポン」と聞こえたのではなかろうか。(ゴジラ→GODZILLA)
こうして伝わって行った単語とは別に、人類のDNAに刻み込まれた感覚で生まれる単語もあると思う。

水、花、昼、夜、寒、暖、人、是、非・・・のような普遍的な言葉は、世界的に共通している
ネガティブな言葉の多くは「N」で始まるし、陽気で騒がしいものは「S」、明らかなものや物事の始まりは「A」・・・

例えば、「水」は「aqua」系や「water」系があるが、日本語では「みず」で全然関係ないように見える。おそらく「うみ」や「いずみ」など「み」が水を意味するのだろう。しかし、「うみ」とは別の言葉で海を表す「わた」があり、これも水に関係している。

すると、「aqua」と「water」と「wata」は、遙か昔に繋がっていたのではなかろうか。これは、人間の水に対するイメージの共通性まで遡れば、苦しい中で、ホットする感覚を感じる。

いずれも、「うー、わっ」と口を開く感覚だ。喉が渇いているときに、水にありつく感覚がある。三者を原始人になったつもりで、叫ぶように発音してもらいたい。

占い的な同質性
こうした潜在的な感覚で言葉を捉えるとき、「ALISAアリサ」は「ARIESエリーズ牡羊座」と同質と言える。ALISA=ALICE≒ARIES
意味も、
ALISAに近いALIENが、エーリアン=異邦人
ARIESは牡羊座で、ARIDITYが不毛。ARIELが空気(AIR)の精となり、
「異邦、不毛、何もない空気」など、共通のイメージがある。

牡羊座は12星座の始めであり、荒野と不毛、原始を表すから、
天王星→牡羊座時代に「アリサ」や「アリス」が目立つのは、ごく自然のことだ。
(ただし、物語「不思議の国のアリス」は代表的な乙女座の話)