魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

長子外れ(1)

2012年10月12日 | 兄弟関係

長子は下の子に、解ってもらおうと説得してはならない。
恨まれるか、馬鹿にされるだけだ。

特に一人っ子は、下の子の考え方、動きを体験したことがないから、決して心を許してはいけない。
下の子は、実に当たりがよく、あの手この手で近寄ってくるが、一人っ子にとっては、想像を絶する結果になる。

長子は、生い立ちの中で、下の子の生態を直接知っているから、扱い方を心得ているが、それでも、対等の大人になると、問題が起こる。
兄は抑えが効かなくなり、姉は面倒を見きれなくなる。
そうなると、面倒な弟妹を離れて遠くに行きたくなる。

一人っ子は、精神誠意相手に尽くせば、仲の良い下の子は、いずれ義理を果たしてくれると期待するが、下の子は風任せであることが理解できない。恋愛でも、一人っ子には下の子が寄ってくるが、簡単に逃げられる。

何年も交流のなかった友人との関係は、原則論の長子に取っては、たまたま連絡が無かっただけで、全く同様に続いているが、出たとこ勝負の下の子にとっては、その時の都合次第だ。

下の子にとっては、昔の友人は、新しい出会いだ。懐かしかったり、お近づきになりたい偉い人だったり、自慢する相手であったりする。
つまり、連絡が取れなくなった時点で、一端、切れている。
久々にあった相手が、自分に不都合なら、付き合わない。
しかし、長子にとっては、懐かしくもなければ、立場の上下を意識する相手でも無い。関係は昔のままだ。

腐れ縁
専業主婦の長子長女が、会社を始めた8人姉弟の末っ子に、会社が苦しくなるたびに無心され、預金や、夫の会社から金を借りてお金を回していた。そうしながらも、弟は豪邸に暮らし、また経営が苦しくなるたびに無心に来る。

もう、夫も定年退職して20年近くにもなるが、また、弟が来た。これまでも、ほとんどまともに返したことはない。
さすがに、体力的にも無理であり、断った。すると、親族の葬式にも出てこなくなり、兄姉のことをボロクソに言って回っているとのことだった。

これは極端な例かも知れないが、末っ子は、して貰うのが当たり前なので、してくれなかった相手を恨む。
姉弟だからやむを得なかったが、これは普通の現象であり、始めから関わらなければ、恨まれることもない。

長子、特に一人っ子は、下の子と付き合うときには、決して金銭物品の貸し借りをしてはいけない。また、地位や能力をちやほや言ってくるときにも、必ずお株を奪われると考えておいた方が良い。

下の子が気前良いのは、どこかから都合してきたものである事も念頭に置くべきだ。これは下の子がケチだというわけではない。どこかから調達すること自体が、下の子にとっては能力であり、努力なのだ。