魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

お世継ぎ

2010年08月07日 | 星の流れに

No.990

近頃の新入社員は海外赴任を嫌がるそうだ。一方では同年代の女性に専業主婦希望が多いそうだ。
色々な理由や、見方があるが、これも、日本の老化現象だろう。

その、日本の老化にもまた、色々な理由がある。
占い的に、単純に言えば、土星が天秤座に来たからだが、土星が来たから突然、老化するわけではない。

惑星を、周期の指標と考えれば、成るべくして成る、それまでの経緯もまた、土星が仕組んできたことだ。
前回、土星が天秤座に来た1980年、自民党の派閥抗争→衆参同時選挙→大平総理の死→「弔い選挙」の不思議なかけ声で自民圧勝。

しかし、これが、自民党の終わりの始まりだった。予想外の大勝の後、土星が去ると、今度は大敗する。その後30年、紆余曲折を辿りながら、形だけで、実態のない政権がアメリカに押されて、バブルを招き、その動きとともに、日本の実態も失われて行った。

日本は、当然のことながら、政権政党と運命をともにしてきた。
その結果が、今日の日本を覆う無気力と老化になった。
戦後、60余年は自民党の還暦の歳月であり、前半30年のムチャでも元気な時代から、後半30年は、大人面から老化に向かう時代であった。

この期に及んで、国民は自民党を葬り、新生児の民主党を生み出したものの、未だに体を成してはいない。嘆く国民は、自民党の遺影に線香を上げ泣き言を言いながらも、どうにもならないことも知っている。
まだ、初盆も迎えていない。

再び、土星が天秤座に来た今、紆余曲折を辿りながらも、日本はまた、成長していくだろう。自民党の形が定まったのも1955年で、土星・天秤座から5年後だった。
1980年、自民圧勝からバブル原因のプラザ合意まで、やはり5年。バブル崩壊の30年は1980年から始まっていたわけだ。

土星が成長周期をもたらすと言っても、経済成長のことではない。それがどのような色合いのものになるかは、その他の大周期の惑星の影響による。
天王星の84年周期では、今は昭和初期。
土星の周期で60年前は昭和25年。120年前は明治23年(1890)だが、土星が天秤座に来たのは翌年。その5年間に日清戦争、三国干渉が起こるが、やはりこのあたりからの30年は日本の発展期と言える。

昭和初期は、関東大震災から5年後にあたり、大日本帝国滅亡に向かうわけだが、今回の天王星の牡羊座は、土星的には、むしろ日本の発展期に向かう時と重なる。
代替わりをして出直す日本と成って欲しいものだが、そのためには、何よりも旧弊を破棄しなければ始まらないし、ムチャが横行して物議を醸すぐらいでなければ、何も生まれない。