転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨夜は10時半に寝入って、今朝は7時過ぎに起きた。
同じ長さの睡眠なら、就寝時間の早かった時のほうが起床時の体調が良い、
……などと優雅なことが言えるようになったのも、
既に会社員でないからこそね(^_^;。
昨日は朝から、村の隣の地区の神社の祭があって、
外で設営や撤収をしたので疲れて、夜は早くから寝たのだが、
きょうは一日、休みだったのでそこまで眠くない。

毎日がこのように、何もない、どこにも行かない、外から人の来ない、
淡々とした日々なら良いのに、……と思う、志の低いワタクシである。
でも本当にそうなったら、さすがに頑迷になるだけだから、いけないね、
と考え直したり、いやもうトシもトシだしそれでもいいか、と思ったり。

私は還暦が目前になり、年々、気持ちが楽になっている。
もう将来、何かにならなくてはならない、ということがないので、
今サボったら・失敗したら、自分の将来や可能性が損なわれるのではないか、
という若い頃に持っていた圧迫から自由になった。
遠い将来の成長や、どうなるか不明な行く末のことを、
あれこれ考えなくてよくなったので、最近はとても気が楽だ。
如何様にでも、得手勝手な未来を思い描いた若い時代も悪くなかったが、
それをしなくて良くなるというのが、こんなに安楽なものだとは、
このトシにまでなった御蔭で、初めて知ることができた。

体力的にも、私はもともとあまり元気でなかったので、
20代の頃のほうが「シンドい」ことが多かった。
体がだるいとか微熱があるとか、お腹が不快とか、
結構ひんぱんに、いろいろなことを我慢しながら暮らしていた。
慢性鼻炎や慢性扁桃炎がいちばんひどかったのも30代だったし。
当時は知識が足りなかったのと、
若いのに薬漬けになってはいけないのではないかと躊躇したりして、
心身の不快をやり過ごす以外に、あまり、良い考えがなかった。

現在の私は医療ヲタなので、自分の不調には必ず手を打つようにしている。
成長どころか、妊娠や授乳への気遣いも皆無になったので、
治療も服薬も可能性が広がり、自由度が増した。
年齢相応に、生活習慣病や悪性疾患等への心配ごとは増えたので、
その意味では若い時代より漠然とした不安感が強くなった面はあるのだが、
どういう医療機関に掛かるべきか、どんな薬が服用可能か、等々、
経験上、自分で自分の状態をかなり把握できるようになり、
ものごとがよく見えるようになった、と感じている。

そういう訳で、私は自分個人については、今はさほど不満はなくなった。
全体として、例えて言うなら、子供の頃は、
「牛乳を飲まないと、将来、背が伸びないんじゃないか」
といちいち気を付けなければならず、親からもいろいろ言われていたものが、
今はもう、成長が止まったので、そういう気遣いが要らなくなった、的な。
全く高身長にはならなかったが、もう出来上がっているので、
身長が伸びる伸びないの心配から完全に自由になった。
牛乳なんかもう、飲みたければ飲むし、嫌いならやめてもいいのだ。
私にとって、トシを取るとは・老化するとは、そういう意味での解放であった。
そして、有り難いことに、身長が伸び止まるまで死なないで生きて来られたので(爆)、
こうやって振り返ることも出来るようになった訳だ。
大変、幸せなことであったと思っている(笑)。

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