転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



このところ、『通訳案内士 試験』などの検索ワードで、
ここに来て下さる方々がいらっしゃるようなので、
いくらかでもお役に立てればと思うのと、
今のうちに記録として、自分のために残しておきたいという気持ちもあり、
今回、私のやった勉強内容を書いておきたいと思う。

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一次の筆記は、外国語・日本地理・日本歴史・一般常識の四科目だが、
英語の場合は、英検1級を持っていれば外国語試験が免除される。
私もこの特典を出願の際に申請したので、一次は邦文試験のみだった。

どのような試験を受けるときも、その試験に特化した勉強をする、
というのが、私の考えでは一番の近道だ。
一般的な英語で書かれた日本史案内書を読むとか、
英語力充実・一般常識強化のためにJapan Timesを読んだりとかいうのも、
悪いわけではないが、目標が「通訳案内士試験合格」とはっきり決まっているならば、
試験日までは、この試験専用に作られた本や問題集のほうを、何より優先すべきだ。

受験を最初に考えたのは昨年春頃で、英検1級を取ったら次は通訳ガイドかな、
という感覚で資料を取り寄せたり、政府観光局のサイトを見たりしていたが、
書店でも詳しいテキストが見当たらず、当初は少し困った。
受験のための予備校に、通信でもいいから所属した方が良いだろう、
とは考えたのだが、それなりにまとまった学費が必要だし、決心がつきかねた。
そのようなとき、ハロー通訳アカデミーが、会員でない一般向けにも、
授業で使用するテキストの販売だけはしてくれていることがわかったので、
それらを利用することに決め、とりあえず一年間は自分でやってみることにした。

第1次邦文試験対策 日本地理のまとめと対策 2010年受験用
第1次邦文試験対策 日本歴史のまとめと対策 2010年受験用
第1次邦文試験対策 一般常識のまとめと対策 2010年受験用
を去年の4月頃に購入して、5月のポゴレリチ来日騒動が終わったあと(爆)、
これらを、まず読むことから始めた。
地理については、国立公園・国定公園を覚えなくてはならなかったので、
第1次邦文試験 日本地理対策 都道府県別地図帳
という大判の地図帳を同じくハローで買って、
先の「まとめと対策」を読んでいてわかったことを、地図に書き込んで行った。

これを毎朝少しずつ進めながら、夏くらいまで続けていたのだが、
手を動かしても頭に残った気がせず、だんだん不安になったので(笑)
7月頃だったと思うが、ハローが「補足資料」として出していた、
第1次邦文試験対策 マラソンセミナー 2010年受験用テキスト
という薄い本を、地理・歴史・一般常識それぞれ購入し、
そこに出ていた出題傾向を読み、予想問題を解いてみた。
とは言え、本腰を入れたのは、夏の北海道旅行が済んでからだった記憶があるので、
お盆過ぎに、私はまだこのあたりのことをジタバタとやっていたわけだ。

並行して、8月の最後の十日間ほどは、ハロー編集の、
第1次邦文試験問題集 2010年受験用
を全部通して二回、2004年度以降の過去問については三回ずつやった。
これは1998年度から2009年度までの邦文試験の過去問がすべて収録されており、
正解も出ているので、自己採点して各科目60点以上取れるかどうかを試した。
この段階では、自分は「一般常識」だけはなんとかなりそう、と感じたのだが、
本番ではその「一般常識」が全く駄目で、これのせいで合否が危うくなり、
一次発表まで悶々とすることになったのだから、
試験というのは、このような点ではまさに「水物」だと思った。

これらのほかには、4月下旬からハローの植山学院長作成による、
『<第1次試験直前総まとめ>通訳案内士受験情報』
というタイトルの無料のメルマガが、平日は毎日一通ずつ送信されて来ていたので、
できるだけ毎日読んで覚えるようにし、弱いところはプリントアウトして暗記した。
このメルマガでは、地理・歴史・一般常識・英単語について、
毎回少しずつ、暗記すべき事項やその補足・解説が書かれており、
ハローの会員でなくとも誰でも登録すれば受信できた。
メルマガは試験直前の8月下旬まで、重要ポイントを網羅して合計で87通送られてきた。
(このメルマガは、植山学院長ブログの『2010年度<第1次試験直前総まとめ>』に、
ほぼそのままのかたちで掲載されているので、今でも見ることができる。)

またメルマガとは別に、一次試験直前には、ハローのサイトに、
地理・歴史・一般常識それぞれについて『直前総まとめ』がUPされ、
各々A4サイズ2枚ずつの分量だったので、全部プリントアウトして、
これらは試験当日も持って行って、最後まで会場で見るようにした。

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試験会場は全国で様々あるとは思うが、どこかの大学を借りて
広い講義室のようなところで行うことが多いのではないだろうか。
私が試験を受けたときの会場は、某私立女子大の講義室だったが、
冷房がかなりきつく、三科目も受けると体が冷えきった。
私の前の人など、半袖カーディガンを一旦脱いでストールのようにして
上半身に巻き付けて耐えていた(汗)。
そうかと思えば、帰宅してネットで体験談を読んだ範囲では、
よその会場では、空調が効いていなくて暑くて困ったという話も出ていた。
だから当日の服装は、できる限り調節のしやすいものが良いと思う。
一次は筆記だけだから服装を整える必要はなく、普段着で構わない。

試験当日夜には、各種予備校が自社サイトに模範回答をUPしたり
会員向けにメール配信したりしてくれる筈なので、
特にマークシートの邦文試験に関しては、ここでおよその結果が占える。
邦文各科目60点以上ずつ取れていれば、ほぼ合格と見て良いが、
平均点次第では、60点に届かなくても合格になることもよくあるので、
自己採点だけで即座に落胆してはいけない。
また、択一のマークシートとはいえ、ときに解答が複数考えられる場合があり、
これによっても数点くらいは得点が増える可能性がある。

9月の下旬には、各種予備校が予想平均点を算出して発表する筈だから、
自己採点の結果が悪くても、40点未満などの極端な点数でない限りは
最低限、そのときまでは望みを捨てないで待つべきだ。
早くから投げ出しておいて、「まさかの一次合格」が来たりしたら、
二次試験を自分で棒に振ることになってしまうから、
できるだけ早く、気持ちを切り替えて二次試験の準備に取りかかるのが良い。
実際には、一次試験後には安堵や後悔など様々あって、
なかなか、気持ちをコントロールすることが難しいとは思うけれども。

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