転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



割と最近まで、私は『どや顔』というのは、
何か『ドヤ街』に関連のある語彙なのだろうと、誤解していた。
響きの点からも『ドヤ街』によく似ているし(笑)、
よもや、関西弁の『どうや!』がこんなところに登場しているとは
考えもしなかったのだ。

そうなのだ。
『どや顔』とは簡単に言えば『得意顔』のことで、
『どうや!と言わんばかりの顔』、『どんなもんだ!と自慢そうな顔』、
くらいのニュアンスだったのだ。

皆様、特にご年配の方々、ご存知でしたか(苦笑)?

これがもし、関西弁を使う人だけが言う言葉だったら、
私だって、なんら違和感はなかったと思うし、
もっと早く誤解が解けていたと思うのだが、
私が最初にこの言葉に触れたとき、使っていた人は、
全然関西人でもなんでもなく、
おそらく本人は日常、「どうや!」などと言うはずもない人だったので、
私には意味が伝わらなかったのだ。

「どうや!」と言わない人が、顔だけは「どや顔」をする、
または他人の得意顔を「どや顔」であると表現する、
……というのは、私にはどうもこうも違和感がある。
「どうや!」が使用語彙でない地域の人たちの場合、
この言葉は「どや顔」であるべきでなく、
「どうだ顔」、もしくはここでの文法に従えば「どだ顔」ではないか(^_^;)。

ああ、いやいや、こういう規範的な考え方は、いけない。
言語学は基本、ありのままを受け止める、記述的なものでなくては(爆)。

「どや顔」が全国的に受け入れられたというのは、
やはり、この言葉でないと表現できないものがあったということだろう。
調べてみると、関西では昔から俗語としては存在していた言い方で、
今のように広まったのは、2007年前後に、
明石家さんま・あるいは松本人志、がテレビで言って以来だ、
ということらしかった。

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