きょうは娘の小学校で授業参観があった。
科目は「理科」、単元は『ガスバーナーの使い方』。
4年1組が理科室を使うのは、これが初めてらしかった。
まず、先生から、理科室の仕組み全体についてざっと説明があり、
次にガスバーナーの点火の仕方を板書で確認し、
元栓を閉めた状態で、手順だけやってみなさいという指示があった。
児童らは、嬉々として、一人ずつガスバーナーに触った。
初めて見る道具が、面白くて仕方がないらしかった。
それから、マッチの扱い方について、一般的な注意があった。
人に向けてすらないこと、やけどしないよう火を上にして持つこと、
燃えカス入れに水を入れて準備しておくこと、等々。
先生がお手本として一本すって見せ、ぱっと炎が上がると、
「おお!」
と児童たちの間から歓声がわき起こった。
……思えば、このあたりから雲行きがおかしかったのだ(^_^;)。
で、それでは皆もマッチをすってみましょう、ということになった。
バーナーは、まだだ。とりあえず、マッチだけ。
これが。
えらいことだった。
まず、すっている友達の手元を、班員全員が興味津々で覗き込んでいる。
「顔近づけたら危ないよ」
とすかさず先生の声が飛ぶと、今度は子供らは、ザっと壁際まで離れ、
マッチをする友達を遠巻きにして眺めている。
マッチをする子は、イケニエよろしく、震えている。
おいおい。原始人か君ら(^_^;)。
ご多分に漏れず、うちの娘も、ろくにマッチを使ったことがなかった。
が、鈍くさいだけあって神経の太いのが幸いしたか、
娘は、数回失敗したのちに、ぐいっっと力任せにすったら、
奇跡的にうまく火がつき、仲間から拍手喝采された。
「先生っ、今、転娘みーこが、出来た!」
と班員の男の子が先生にすぐさま報告した。
娘は、『照れるな~(^^ゞ』という風情だった。
「良かったね。何人、済んだ?」
という先生の声に、男の子は胸を張って答えた。
「ひとり!」
この頃には、既に他のグループも大変な盛り上がりだった。
ひとりがマッチをするのを、別の班まで一緒になってとり囲んで、
大勢で固唾をのんで見守っている。
時々、ほうぼうから応援の声がかかる。
「○○ちゃん!」
「頑張って!」
「一瞬で力、入れろ!」
試行錯誤の後、どうにか火がつくと、一斉に大歓声と拍手!
結局、きょうの授業は『マッチのすり方』で終わった(爆)。
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