転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



副島隆彦氏が3月28日から、お弟子さん達を連れ、ガイガーカウンター持参で
福島第一原発・第二原発まで実際に出かけ、原発付近の各地で放射線量を量り、
道では牛の集団に出会い、ついでに富岡駅で猫まで拾って帰って来られた(汗)。

今日のぼやき1207(副島隆彦の学問道場)

31日の午後に「第二原発に不審な車が侵入」と報道されて、
テロか!?と騒ぎになっていたが、もしかしてこの方々と無関係ではなかった(逃)?
いやあれは街宣車だというし、運転していた青年が逮捕されたのだから、別件か(汗)?
福島第2原発:街宣車が不法侵入 容疑の男を逮捕(毎日新聞)

私は副島氏には数々の思い出がある。
著作との出会いは89年『欠陥英和辞典の研究』だったと思うのだが、
その前の学生運動をなさっていたあたりの評判も、多少耳に入っていたので、
『欠陥英和――』のときには、ああ、あの人、と思い当たったものだ。

私の印象では、この方の文章には根底に曰く言い難い「私怨」があって、
それが評論活動のエネルギーなのだろうかな、という気がいつもしていた。
その、負のパワーを発散するような文体には、読むたびに辟易させられたが、
私自身、偏執狂(苦笑)的なところは多分に持っている人間なので、
副島氏の姿勢が、全く理解できないわけではなかったし、
特に、そのコダワリゆえの執拗さ・緻密さは、嫌いとは言えない部分があった。
つまり私は、彼のファンではないが、アンチでもなかった。
トンデモだわなと苦笑しつつも、部分的に強い共感を覚えるところが、
無かったとは、どうしても言えない(汗)。

しかし今回の行動は驚きだった。
原発事故の起こった直後に、副島氏が、
『放射線量の高い現場に行って、石棺を作る作業を自分がやっても良い』
という意味合いのことを書かれていたのは知っていた。
もう十分生きたのだし、最後にそのような仕事に貢献できれば本望だ、と。
しかしその時点では、私はあまり真剣に受け取っていなかった。
覚悟が全くないと思っていたわけではないが、
そのような場に氏が参加されるような成り行きには、
現実にはならないだろうと思っていたのだ。

ところが、副島氏はそこまで待たずに、行って来てしまった(驚)。
書かれていることや、氏の主張の是非は各自で判断するとしても、
この、徹底的にものごとを追求する姿勢はアッパレだ。
月面着陸の話と違って、福島の原発は行ってみられる場所だから、
手をこまねいて見ている場合ではなかったということか。

『私自身が持つ、予言者と、霊能者と 占い師・呪(まじな)い師としての、才能によって』
何かを確信していらっしゃったりして(「1202」)、相変わらずオモシロい限りの副島氏だし、
東電に買収されたんだろうとか、早速悪く言われているようだが(苦笑)、
ともあれ、氏の行動には私は素直に敬意を表したいと思った。
安全な場所にいて、ネットで検索だけして我田引水をやっている人たちより、
現場まで実際に行った副島氏は、その行動力・実行力において評価されるべきだろう。

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