転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



来月5日に衆院閉会中審査 マイナ問題、河野デジタル相ら出席(時事通信 2023年06月27日19時18分)
『自民、立憲民主両党は27日、マイナンバーカードを巡るトラブルが続出していることを受け、7月5日に衆院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成特別委員会で閉会中審査を実施することで合意した。河野太郎デジタル相、松本剛明総務相、加藤勝信厚生労働相が出席する。]

私自身は、マイナンバー制度やマイナンバーカードに、
全面的に好意的ではないが、決して、全否定もしていない。
コンビニで各種証明書を取るのに、マイナンバーカードは便利だし、
確定申告は、スマホとマイナンバーカードがあれば大幅に楽になる。
保険証との紐付けは、私自身はまだやっていないが、それをすることで、
今後どこの医療機関にかかっても、受診歴・投薬歴・検査結果、
ワクチン接種歴などが適切に参照されるようになるのであれば、
手軽で迅速で、間違いがないから、良くなるだろうと思っている。
2020年の、国からひとり10万円の給付金があったときだって、
もしも国民全員のマイナンバーに口座情報が紐付けられていれば、
もっとスムーズに給付が行き渡ったであろうと思う。

(脇に逸れるようだが、「カード」という物体を全国民が所有しないと、
この制度は機能しないものなのだろうか?
「マイナンバー制度」は「カード」が無いと始まらないもの??)

しかし、その一方で、数々の疑問や不安に、総務省もデジタル庁も、
未だにきちんと回答していないことが、私は大変不満でもある。
例えば、その保険証にしたところが、私個人は良いが、
うちの両親のように90歳超で施設入所をしている者は、
マイナンバーカードの管理が完全にできるとは思えないのだが、
今の保険証のように「詰所で預かる」ことも難しそうだし、
かと言って留守宅の家族が預かるのも、
受診のたびに家族が仕事を休んでマイナンバーカードを届けるのか
と言う問題があるし、そもそも身寄りのない施設生活者だってあり得る。
そういうときはどうするのか。

運転免許証をやめてマイナンバーカードに一本化する話にしても
マイナンバーカードを紛失したときには、
再発行までには従来の運転免許証より日数がかかるが(10日間?)、
その間はどうしたら良いのか、車の運転はできるのかできないのか。
また、既に免許返納した者の、運転経歴証明書は今後は無効になるのか。
更に、2026年に新形式マイナンバーカード導入を目指すと報道されているが、
その表面にはどのような情報が記載されることになるのか。
顔写真や生年月日、住所氏名が明記されている「写真付き身分証明書」は
現在、ありとあらゆる場で必要とされるのだが、
新形式マイナンバーカードはそれに足りるものになるのか、
またこういう、唯一となる身分証明書を
落としたりなくしたりした場合の身分証明は、何によって為されるのか。

そうした、日常生活上で思いつく、各種問題となる事柄に関して、
どのような解決策が提示されているのかと
デジタル庁のFAQにも目を通したのだが、
「今後、別途検討を進めてまいります」
「今後、関係府省と連携しながら、丁寧に対応してまいります」
程度の返答しか出て居らず、少なくともこの2ヶ月、更新された気配がない。
2026年からの新マイナンバーカードがどのようになるかも、報道の範囲では、
「カードには現在、性別や生年月日、住所などが記載されていますが、
本人であることを証明する機能を残しながら、記載する情報を精査していく」
という具体性を欠く表現しか出ていない。

いちばん不安に思い、訊きたいと思っている箇所が、
「これから考える」としか答えて貰えていないのだ。
マイナンバーカードに何もかもが統合されてしまったときの
様々な心配が解消されていないので、私は、
マイナンバーカードに保険証や運転免許証、
ひいては納税状況等の情報を紐付けることには、現状、不安が拭い去れない。

運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、等々と
個別に身分証明になるものが、複数手許にあるほうが、
現在の私個人は安心できる。リスクは分散したいからだ。
侮って貰っては困るよ、私はこれまでに、
運転免許証クレジットカードも落とした人間なんだよ(^_^;。
あの頃、免許証不携帯でも、病院に行くには保険証があればOKだったし、
免許証を落として、広島中央警察署まで受け取りに行ったときには
保険証が身分証明書になった。
これらは複数のIDを持っていたからこそ、できたことだった訳で、
マイナンバーカードに何もかも集約されていたら、詰んでたのでは。

現行の免許証や保険証が、社会的に見れば不正使用の温床になったり、
医療情報の統合を難しくさせていることは私なりにわかるので、
当面、ある程度の不自由や出費は私は受け入れても良いから、
これからもこうして複数のIDを使い分ける生活をしたい、
と現時点では思っているのだが、許されないのだろうか。
マイナンバカードの作成は、そもそも任意ではなかったのか。

繰り返すが、私自身は、マイナンバー制度そのものに、
真っ向から反対しているのではない。
実際にマイナンバーカードは家族全員、とっくに作っているし、
返納することも全く考えていない。
いくつかある身分証明書のひとつとしてであれば、
マイナンバーカードは私にとって邪魔なものではない。

ただ、上記のような疑問が解消されないから、
マイナンバー制度の徹底を、カードを国民に作成させるというかたちで
やみくもに政府が急いでいる、と感じられ、
全面的に安心して使用する気持ちになれないでいる、ということだ。
細部を詰めないで、
「大丈夫だから、とりあえず、早く!」
「不都合が出てきたら、その都度考える!」
的な話には、モノが個人情報の集大成であるだけに、現状とても不安がある。
「別途検討」「今後対応」「精査していく」の中身を
できるだけ速やかに、明示的にして欲しい。
もしくは、どこに尋ねればこうした個別の質問について
回答を貰えるのか、明記しておいて欲しい。
役所ごとや担当者によって答えが違うというのはナシですよ(--#)。

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