1月3日に、国立劇場の八犬伝・初日を観た。
鏡開きから行った。豪華、豪華。
舞台としては総花的に楽しいという趣のもので、
出演者は豪華だし仕掛けは大がかりだし、立ち回りはあるし、
ダンマリがあってキメがあって、最後は手ぬぐい撒き、
まさにお正月に相応しい眼福だった。
ストーリーは有って無きがごとし(逃)で、
飽くまで場面場面を見せるための「設定」に過ぎず、
それ以上でも以下でもないという印象だった。
毎年、お正月の菊五郎劇団は、そういうものではないだろうか。
ロビーでは予想通り寺島ファミリー大集合で、菊之助長男・和史くん初お目見得。
瓔子お母ちゃまに抱っこされて、和服の正装、涼やかな目元にキリリとした口元、
まさに栴檀は二葉にして芳し(笑)!
一方、寺島しのぶ長男・眞秀(まほろ)くんも羽織袴で周囲の大人に手をひかれて、
あちこちキョロキョロ。全く人怖じしないのが、さすが!
おめめパッチリで、こんな綺麗な子がいるんだなあと(^^)見とれてしまった。
ローランさんも和装でご挨拶に立たれ、ずっとニコニコ。
時々しのぶちゃんのゴーカイな笑い声が響き渡るロビーであった(笑)。
そして、あれ?純子夫人がいらっしゃらない!?と最初、私は探してしまったが、
なんと私の目の前にいらした(爆)。
ヘアスタイルを変えられていつものアップスタイルでなかったので、
すぐにはわからなかったのだ(恥)。
相変わらずあまりにお美しい純子夫人だった。
大向こうさんの「きおいちょっっ(紀尾井町)!」の声は、
何度聞いても胸が熱くなる。
松緑、そして左近が、客席からの大きな拍手で迎えられるのを観ながら、
ああ亨さん御覧になってますかと私は内心で呼びかけずにいられなかった。
菊五郎劇団は若手に至るまで発声が素晴らしく、台詞が美しい。
私は声フェチなので、この舞台はこのうえない耳福でもあった。
また、若いスターが次々と育っているので、
もう菊五郎旦那は真ん中に立っているだけでいい、という余裕ぶりだった。
左團次に至っては最後のほうに出てきて舞台中央でキメて、誰が主演?状態(爆)。
菊五郎旦那の刀売りの台詞が「qあwせdrftgy」になっちゃったことや、
時蔵が一瞬、自分が犬塚だか犬坂だかわかんなくなっちゃったことはご愛敬だった。
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