goo blog サービス終了のお知らせ 
転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨夜は三階だったが、本日は一階席。
菊之助の玉手を観るために、降りてきたぞ!

Trackback ( 0 )




音羽屋の旦那さん(菊五郎)は、やはり今の私にとって最高だね(^_^)。

Trackback ( 0 )




昼前に東京に着いて日比谷直行、日生劇場で『嵐が丘』を観て
夕方からは歌舞伎座で團菊祭の夜の部。

娘はサークルの新歓合宿で日光に出かけており留守。
もはや全く、『娘の様子を見に』東京に来ているのではない(爆)。

Trackback ( 0 )




先日から、チケットぴあのメールで気がついてはいたのだが、
11月に、松竹大歌舞伎秋季公演という巡業があり、
團蔵、菊之助、亀三郎、松也、梅枝らが出演し、
『教草吉原雀』『魚屋宗五郎』が上演されるらしい。
もし仮に、この『宗五郎』が通し上演で、
菊之助が前半でお蔦、後半で宗五郎を演るのなら、
私はもう、会社も何もかも捨てて駆けつけても良いのだが(殴)、
二幕、と書いてあるので、後半の酒乱の宗五郎だけなのだろう。
しかしそれだけだとしても、菊之助が演るならやはり観たいと思う。

チケットぴあから言って来たのは、
石川県こまつ芸術劇場うらら・伊勢市観光文化会館、の二公演だったが、
『松竹大歌舞伎 秋季公演 宗五郎』で検索したら、
十箇所以上の公演地のあることがわかった。
その中で広島に近いのは、11月14日(土)岡山と22日(日)長門だった。
あとは、島根の益田や愛媛の宇和島もあったが、
それらは過去に実際に行ったことがあり、遠さを知っているだけに、
さすがに……(汗)。

こうなると、できれば岡山で決着つけたいワケよ(^_^;。
チケットのためには、おかやま・歌舞伎・観る会に入会するか。
3月にも、松緑の参加する夏の巡業の前売りに合わせて、
穂の国とよはし芸術劇場のプラット会員になったばっかりなんだが。
何より問題なのは、今回の11月14日が土曜日で、仕事があることだ。
いっそのこと休んで岡山を取るか(殴)?
私は入社以来このかた、自己都合で休暇を申請したことはまだ一度もない!
…と50歳の私が言うと、この二十何年、皆勤だったみたいに聞こえるが、
今の会社の話なので、つまりここまで1年半ほどの間一度も休んでいない、
というだけの話なんだが(爆)。

ともあれ私は、こういうときのために今まで休暇を取らずにいたのだ。
パートのくせに、なんだかんだと差し支えの多い人間は、いかんだろう。
普段は、振られる仕事は断らずにすべて受けておいて、
いざというとき、絶対に譲れないときだけ堂々と休もう、
そう思って、私はこれまでできる限り、自分の都合(=道楽予定)
のほうをやりくりして来たのだ。
ただ、私の中では『絶対に譲れないとき』というのは、
つまるところポゴ氏の来日公演の想定だったのだが、
菊之助で伝家の宝刀を抜くのか……(大げさ)?

いや、でも、11月22日の日曜日に長門へ行って二公演とも観て、
一泊する、というのも良さそうではありませんか。
翌日の23日(月)ってどうやっても全国的に確実にお休みですよね??
遠いけど、旅行だと思えば岡山より長門のほうが、断然ワクワクするね。
ってことは、むしろ、ルネッサながと友の会に入る(爆)?


ここが思案のしどころよ。


おかやま・歌舞伎・観る会
ルネッサながと

Trackback ( 0 )




続いて午後3時半開演の第二部は、
『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)』から。
時蔵の至芸を堪能できる舞台だった。
安倍保名(松也)の妻の葛の葉(=実は白狐)と
本物の葛の葉姫を時蔵がひとり二役・早替りで演じるところと、
保名との別れを覚悟して、障子に歌を書き残す場面での曲書き
(筆を口にくわえて書いたり、裏文字で書いたり等々)の場面とが、
いずれもケレン味たっぷりで、見応えがあった。

葛の葉姫は赤姫のこしらえで、本当に瑞々しい御姫様なのだが、
白狐の葛の葉は保名の妻として子も成していて、女ざかりの美しさ。
それをあっという間に演じ分けるのが見事だった。
信田庄司(松太郎)の訪いに葛の葉として応える場面など、
顔だけしか見せない芝居だったのに、葛の葉姫とは全く雰囲気が違った。
そして、ここでも私は松也のある種の「マザコン」役者ぶりに
打たれることになるのだった(汗)。
狐の葛の葉が歌を残して森へ帰ってしまったあと、真相を知った保名が、
『狐を妻に持ったからといって、ちっとも恥ずかしくなどない』
という意味のことを言って、あとを追うのだが、
あのときの松也の声には、私はドキリとした。
男性として妻を追い求める言葉というより、
どこか、母を恋い慕うような声音に聞こえたからだ。
私はマザコン芸が根底にある役者に、昔からことのほか弱いのだ(汗)。
参ったな(爆)。

さて、第二部後半、最後の演目が『御所五郎蔵』。
五郎蔵(菊之助)と土右衛門(松緑)が正面から対決する、
私にとって今回の最大眼目とも言える演しものだ。
菊之助が純然たる立役というか、いわゆる男伊達で出るのは、
もしかしたらほとんど初めてではなかっただろうか?
冴え冴えと響き渡る声音、すっきりと粋な立ち姿、
未来の八代目菊五郎が垣間見えた五郎蔵だった。
そこに松緑の覇気に満ちた星影土右衛門が相対すると、
両花道の効果も相まって、まさに火花の散るような見事さだった。
これだ、これを観に来たんだっっ(感涙)!
更に亀三郎の甲屋与五郎が加わると、もう美声の三乗!!

傾城皐月は梅枝、傾城逢州が右近
こんなに美しくて匂い立つような若い女形が二人もいるなんて、
菊五郎劇団はなんと充実しているのだろう、と嬉しかった。
『伊勢音頭恋寝刃』の油屋の場面と同様、遊女たちは座った場面が多く、
動きがなくとも、男達の台詞の展開に従って内面の芝居が進行するのだが
ここでの皐月・逢州も、それぞれの思いが観る者によく伝わった。
一方、この芝居の男達は、福岡貢のように耐える人は居なくて、
誰も彼も最初から煮え切っている(笑)ような人間ばかりなのだが、
結末はというと、これまた私の感覚では若干相容れない悲劇、
…というか、何よりわからないのは、土右衛門が妖術使い…??
土右衛門が、いいところで姿を消してしまい、
最後にまた出てきて五郎蔵と正対する、という展開が、
何度観てもよくわからないワタクシなのだった(爆)。

と、それはともかく、第二部は私は二階桟敷席から観ることができたので、
第一幕など花道の松緑が目の前にいて、臨場感が素晴らしかった。
五郎蔵と土右衛門が盃のかわりに白扇を投げ合う場面では、
ふたりの手元から白粉がぱっと巻き上がるのまで見え、
それはもう、素晴らしい迫力だった。
明かり窓の開閉が照明のように機能する様もよく観察できた。
なお二階桟敷席の観客は、もしセットなどの陰になって舞台が見えにくければ、
一階最後部に設けられている「青田組」という腰掛け席へ、
移動することも可能である由、案内の方々が言われていた。
「青田組」というのは販売されずに常に空けてある場所なのだそうで、
江戸時代には世話役や検閲の人が、ここから観ていたということだった。

**********

その他、
・小屋は涼しく、明かり窓が全開になっていると、結構、風が通った。
 外気温によっては、足下など冷えを感じるかもしれない環境だった。
・トイレは外にしかなく休憩時は混雑する(が、観客の年齢層が高いせいか、
 宝塚大劇場・東京宝塚劇場のトイレほどには客の出足は早くない。
 宝塚で慣らした人なら、少し急ぐだけで楽勝)。
・二階への階段はかなり急勾配なので、脚に不安のある場合は、
 時間の余裕を見て上り下りは慎重にしたほうが良い。
・車椅子で観劇できるスペースも、一階平場後方に少しあった。
・席はマスごとに指定されているだけで、その中でどこに座るかは
 早い者順だった。そのため、開場前から並ぶ人も多数。
・敷地内露店で、お弁当やお菓子、飲み物、アイスクリーム、
 等々を買うことができたが、お弁当は第二部前半で売り切れていた。
 トンボ玉などのお土産品もあった。自販機、コインロッカーの設置もあった。

以上、十数年ぶり二度目の金丸座での、覚え書き。

Trackback ( 0 )




こんぴら歌舞伎での芝居の感想を書いておきたいと思っていたのに、
あれから、果たせないまま忙しく毎日が過ぎてしまった。
連休に入って、今ようやく時間が取れるようになったので、
遅まきながら記録してみようと思うが、既に観劇直後とは違うので、
断片的になってしまうかもしれない。
とりあえず、思い出せる範囲で――。

まず11時からの最初の演しものが『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』。
去年の十月に名古屋で観たが、今回は一部配役も変わっての再演だった。
野道追駆けから始まり、のっけから仮花道まで駆使しての客席降りが楽しく、
杉山大蔵(橘太郎)と桑原丈四郎(咲十郎)の掛け合いも愉快で、
客席が大いに沸いた(外国人観光客は禁じられている写真撮影までしていた)。
奴の林平(亀寿)を間近で見ることができて、私には眼福だった(笑)。
福岡貢(菊之助)は登場時、声がかすかに割れているように聞こえて、
「お疲れ?」と心配になったが、舞台姿は全く危なげのないものだった。
伊勢の夫婦岩の向こうに朝日が昇る演出で、一幕目は終わり。
そうだ、伊勢の話だった、二見浦だな、……と今更思った私だった(殴)。

二幕目から油屋の店に場面が移ったが、
私は性格的に、こういう「嫌がらせを辛抱する」たぐいの芝居には
あまり思い入れができないので(^_^;、
貢の最後の爆発をひたすら楽しみに、頑張って観た。
万野(時蔵)のイジワルぶりは相変わらず似合いすぎていて、笑えた。
役替わりの部分では、油屋お鹿は松也(去年は亀三郎だった・笑)。
3月の南座でも声がつらそうだったが、このたびも、
やはり女形としての発声はしわがれ声だった。
しかし芝居は、笑いの要素の中にも切なさがふんだんにあって、
ああ、醜女だというだけで可哀想なお鹿ちゃん、と肩入れしてしまった。
松也は、……もしかしたら私の好きな「マザコン役者」系か……。

秋に松緑がしていた料理人喜助を、今回は亀三郎が務めており、
ほかの登場人物の多くが「腹に一物」あるような存在である中で、
とてもまっすぐで洗練された役作りになっていたと思った。
こういうセンスの良さは、亀三郎ならではかと……。
そして、怒りを爆発させた貢が、妖刀に操られるように
悪者たちを次々と斬り倒して成敗するのがクライマックスだが、
しかしこの芝居、あのように物凄い殺人事件を展開しておいて、
貢も返り血で真っ赤になったのに、最後に我に返ったら、
結局、残った者たちでメデタシメデタシになってしまうというのが、
21世紀に生きる私には、どうも感覚的に納得できないところです(逃)。

昼の部の後半が、舞踊で『道行初音旅(みちゆきはつねのたび)』。
待ってました、松緑の狐忠信!
私が、去年からこれまで以上に歌舞伎に熱中するようになった一番の理由は、
自分の中で、松緑の存在が大きくなったからだと感じていたが、
今回、金丸座で踊る松緑を観て、私はその思いを新たにした。
私が松緑に夢中になっているのは、かつて望んだように、
亡き父・辰之助の面影を見つけたからでは決してなく、むしろ、
当代松緑でなければ表現できない、力漲る舞台姿に心惹かれるからで、
今回の狐忠信も、松緑が登場した途端、「こ、これだ(^_^;!」と
心の中で思わず拳を握る思いになった。

この日も、休憩時に、全然知らないマダムたちが、
「ちょっと、松緑、びっくりしたわ、凄かったわね」
「巧いわね~あの人!」
「巧くなりはったのよ!」
などと会話してらして、私は内心、
そうでございましょ(^^)?と我が意を得たりの心境だった。

静御前は、梅枝。これがまた綺麗で綺麗で、目を見張ってしまった。
十年くらい前、大きな役がつき始めた頃の、
私の梅枝の印象には、据わりの良さが足りないというか、
もうひとつピッタリはまっていないという憾みがしばしばあったが、
昨今は、生来の美貌に、しっとりとした余裕が加わって、
だんだん文句のつけようがなくなってきた。
掛け値なしに、梅枝は美しいなと思った。
金丸座は本当に客席が近いので、静の花道からの登場時には、
踊りの振りによっては、優雅な衣装が客席のほうに垂れて、
その裳裾の描くラインにまで余韻があり、
「への2番」(笑)あたりの観客は手を伸ばして触れなくても、
顔の真ん前に打ち掛けの裾が降りてくる、という状態だった。
あれは至福の瞬間だろうな、と遠くから眺めていて少々羨ましかった。

(続)

Trackback ( 0 )




好天に恵まれ、強風の心配もなく、無事に予定通り帰宅できた。
明日は仕事だが、瀬戸内海のあっちから出勤するような事態には
お蔭で、ならずに済んだ(^_^;。

帰りの瀬戸大橋線、岡山の手前まで来て信号待ちで4分遅れた。
のぞみの待ち合わせはもともと10分以上あったから良かったが、
接続がぎりぎりだったら、ちょっと危ないところだった(汗)。

Trackback ( 0 )




本日は昼夜通しで。
夜の席は奮発して某旅行会社の「おみやげ付き」にしたのだが
お弁当付きではないので、中身は何?と思ったら
和菓子と うどん(笑)。
有り難いけど、重っ(笑)。

Trackback ( 0 )




今治在住だった頃に一度、こんぴら歌舞伎には来たことがあったが、
あのときは確か、娘が小学校1年か2年だったと思うので、
ということは、私にとって十数年ぶりの金丸座!

広島-岡山が新幹線のぞみで36分、
岡山-琴平が特急で63分、
JR琴平から金丸座まで徒歩20分。

ここまで近いとは、来てみるまで思っていなかった(笑)。
別に無理するまでもなく、当然、日帰りだ。
……っていうか、チケット(と暇と資金)さえあれば、
期間中、幾度か通っちゃってもいい距離だこれは。

こんぴら歌舞伎 オフィシャルサイト
四国こんぴら歌舞伎大芝居 SankeiNews(YouTube)

Trackback ( 0 )




忠臣蔵に熱中している娘が、先週、
『山科閑居が観たいから、日曜日に歌舞伎座昼の幕見に行く』
とメールして来たので、幕見席の買い方を指導した(笑)。

一幕見席について(松竹株式会社)
歌舞伎座「四月大歌舞伎」幕見席のご案内(歌舞伎美人)

ついでに、今回のは仮名手本忠臣蔵の九段目ではなく、
近松の『碁盤太平記』のほうであることも書き添えた。
そうでないと、現地に行ってから
「え、やってない?どこにも書いてない!???」
と青ざめることになるやもしれぬ、と心配になったから。

しかし果たしてあれが、娘の思っているような忠臣蔵だっただろうか、
例えばこのへん(YouTube)とは全然違うからな、
……と危ぶんでいたら、昨日の夕方、
無事に幕見席で座れたこと、非常に感動し泣きそうになったこと等々、
メールで言って来た。
ほほー、良かった良かった。
祝・転娘、幕見デビュー(笑)。

……にしても扇雀、さすがに凄いじゃないか。
歴女の腐女子が観ても合格だったらしい(爆)。

四代目中村鴈治郎襲名披露 四月大歌舞伎(歌舞伎美人)

Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »