中国足心道 足揉みぱくちゃん 「今日も元気だ!ご飯がうまい!」

「足揉みぱくちゃん」の療術師 市村良子の日々の出来事、暮らしを綴った日記です。

思うままに暮らせば。

2020-01-18 00:58:18 | Weblog
NHKスペシャルで見られた方もあるかとおもいますが、「認知症の第一人者が認知症になった」。

現在の認知症テストを作った、認知症の第一人者の長谷川先生ご自身(90歳)が認知症になられて、その生活の様子を伝える番組でした。
今は81歳の奥様とお二人暮らしで、奥様のピアノ(ベートーヴェンの「悲愴」)を聴くのがなによりの楽しみ。

すごいな~と思ったのは、日々進行していくご自分の認知症状を客観的に観察しておられること。
先輩が、おっしゃった言葉。
「お前が認知症になることで、お前の研究は完結する」と言うことを実行されているかのように。
もっとも、かかった認知症がアルツハイマー型認知症などの過激なものではなく、多分老人性認知症と言われる、「短期記憶が留まらない」というもの。
認知症になっても、講演をしたり、お仕事も一部されている。
これは、先生にとって負担にならないのだろうか。

聖マリアンナ医科大の時に自分で提唱した「認知症の方はデイサービスに通所させるのが良い」も体験されていた。
が、そこにいる間、全く笑顔がない。
ゲームにも渋々参加。隣の人と交わろうともされない。
自宅に帰って、自分の書斎に座り「ここが一番落ちつく」とおっしゃる。
いずれ家族に負担をかけるかもしれないと、2泊3日の有料老人ホームの体験入所もしてみる。
やはり、いいことない。自宅が一番。

見ていて、先生の気持ちがよ~く分かった。
実家の父とまるで、同じ。
デイサービスに通わそうと3か所程回ったが、どこも気にいらない。
最期は、身重のスタッフを杖でたたいて、
「家におる。これ以上、行かせるなら、わしは家出する!」と言い放ち、終了。

認知症になったから、「何かをしてあげないと」と思うのは、間違ってると思う。
どうしたいですか?何をしていたいですか?とできる限り本人の希望に添えないもんだろうか。
自分だったら、どうしていたいだろうと考えてみる。

長谷川先生の場合、奥様も要介護で負担が大きいということだが、寝たきりでもないし、トイレを間違えてるわけでもなさそう。
物であふれた住み慣れた書斎で、一日過ごすのはそんなに難しいことなのだろうか。
寝てばかりいる先生を奥様が起こしてご飯を食べさそうとされる。
ほんの一部の映像なので何とも言えないが、寝ている時は寝かせておいたらダメなのか、ご飯を食べないといけないのか。

途中で、娘さんが先生の薬の仕分けをされていました。
よく見かける、壁掛け式の薬入れに、一日分の薬を入れていく作業。
見ていると、結構沢山あるみたい。
90歳になった先生に一体なんの薬が必要なんだろう。
認知症の薬もできたと聞いたが、効果があるという話はきいたことがないけど。

他の生活習慣病の薬だったら、もはや必要ないかも。
そして、それがあんなに生き生きと仕事をされていた先生の脳を委縮させた原因だとしたら。。。
長谷川先生は、投薬と認知の因果関係は調べなかったのかしらん。

テレビでご長寿番組を見るたびに、食べてるものも大事だけど、この方々がどんな薬をどれくらい飲んできたのか是非教えてほしいな~と思っています。









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