新幹線の待ち時間、ぶらっと本屋さんに入ったら、こんなタイトルの本が平積みされてました。
今年の1月30日に第1刷発行、2月21日にすでに第五刷発行。
他にも、2冊書いておられるので、アマゾンで検索してみたら「幸せなご臨終ー医者の手にかかって死なない死に方」は中古品で1万円以上。新品なし。
もう一冊、「老いと死から逃げない生き方」は現在取り扱いしていませんって。
両方とも、図書館で数人待ちだけど予約できました。
著者の中村仁一さん。1940年長野県生まれ。
京都大学医学部卒業。
社会福祉法人老人ホーム「同和園」付属診療所所長、医師。
1996年、市民グループ「自分の死を考える集い」を主催して、16年目。
内容は読んでもらえば分るけど、ぱくちゃんが目指してる生き方と死に方、そのままが書いてありました。
死に方を考えるということは、その日までの生きかたを考えるということ。
「繁殖を終えた年寄りには、「がん死」が一番のお勧めです。ただし、「手遅れの幸せ」を満喫するためには、「がん検診」や「人間ドック」などは受けてはいけません。」
病院が大嫌いなぱくちゃんは、ここ何年も、検診も何も全く受けていない。
父の付き添いで病院へ行った際に、廊下に据付てある血圧計で測ってみるが、いつも115から120あたり。よし、よし。。。と。
「年寄りの最後の大事な役割は、できるだけ自然に「死んでみせる」ことです。」
「自然死」はいわゆる「餓死」ですが、その実態は次のようなものです。
「飢餓」。。。脳内にモルヒネ様物質が分泌される。
「脱水」。。。意識レベルが下がる。
「酸欠状態」。脳内にモルヒネ様物質が分泌される。
「炭酸ガス貯留」。。。麻酔作用あり。
「死に際は、何らの医療措置も行なわなければ、夢うつつの気持ちのいい、穏やかな状態になるということ。これが、自然のしくみです。自然はそんなに苛酷ではないのです。
私達のご先祖は、みんなこうして無事に死んでいったのです。」
ぱくちゃんの母が、去年進行がんで亡くなる時、「飢餓」「脱水」の状態でした。
弟夫婦が最後は自宅看護をしてくれたので、点滴も何も一切の治療、延命はせず、ただ足揉みのみしていました。
「飢餓」と「脱水」のおかげで、夢うつつの気持ちのいい穏やかな状態だったのかと、慰められました。
脳はしっかりしているのだと思っていたので、色々無念な思いでさぞ辛いだろうと思っていたのです。
母の場合は、悪性の進行がんだったので、強力な痛み止めを使っていましたが、ただの癌であれば、もっと穏やかな状態で最後の日を迎えられるかもしれません。
本の後ろ側の帯に、これまた日頃ぱくちゃんが思ってることが書いてありましたので、ご紹介をば。。。
・ ワクチンを打っても、インフルエンザにはかかる。(ぱくちゃんの友人で予防接種をしたにもかかわらず、ワンシーズンに2度インフルエンザにかかったのがいる)
・ 解熱剤で熱を下げると、治りは遅れる。
・ 鼻汁や咳を薬で抑えるのは誤り。
・ 「老衰死」コースの目安は7日~10日。
・ 食べないから死ぬのではなく、「死ぬ時」だから食べなくなる(母の場合全くその通りでした。)
・ 「がん」で死ぬのではなく、「がんの治療」で死ぬ。
・ 手遅れのがんでも、苦痛なしに死ねる。
・ 年寄りに「過度の安静」はご法度。
この先生、京都あたりにお住まいのようですが、1度主宰されてるグループに参加してみたいものです。
発病してから、勧めておられる「自然死」にいたるまでの日々を、中国足心道の足揉みで、かなり穏やかに過ごせることと思います。