明石、中央食品さんの「中央食彩 四季楽らく」弁当。700円也。
久しぶりというか、この値段でこんなに美味しいお弁当を食べたのは初めて。
見にくいでしょうが、この中にざっと20種類以上の食材が入っています。
かぼちゃ、こんにゃく、竹の子、いんげん、卵焼き、鯖煮、きゅうりと蛸の酢の物。
炊き込みご飯、散らし寿司、ご飯。
なすとしし唐の煮物、高野豆腐、椎茸、人参、魚のフライ、キャベツ。
この中で、竹の子だけが中国産で後は全部国産食材です。
特に、お米と調味料(醤油、塩、砂糖、)はかなり上等が使われています。
「ご飯ってのは、炊き立てはどんな米でも美味しいの。でも、お弁当には冷めても美味しい米を使いたいから。」
パッと見、よそのお弁当と変わらず、値段だけが他より高いと思われるでしょうが、なんの、なんの。
煮魚の柔らかさ、フライのおいしさ(これは、油が違うんだろうな)。
きゅうりはなんで、こんなにシャキシャキしているのか。
極めつけは、高野豆腐の味と柔らかさ。旨いー!
「この椎茸美味しいなー」とぱくちゃん息子。弁当のおかずが美味しいなんて、初めて言うね。
会社の方針で、中国産を使うのは、竹の子とレンコンだけ。(国産はさすがに高価だそうな)
防腐剤やその他の薬剤は一切使用せず、朝作ったお弁当やお惣菜を閉店までに売り切る。
しかし、国産の材料と、調味料を少し贅沢するだけで、ここまで違いがでるのか?
確かに、1本400円の醤油と、150円のものとでは、全く味が違うけど。
安いメーカーの醤油屋さんが、ずーっと営業に来られるそうだけど、頑として高級醤油を使ってはる。
塩も、食塩より天然塩のほうがまろやかやね。
「なんで塩にそんなにお金かけるんや」と同業者に言われながらも、食塩は使われない。
「でも、毎日この値段のものは、食べられんなー」と息子。
値下げ競争の激しい中でも、品質を落とさないで作ろうと思えば、700円がギリギリ。
防腐剤か食材のせいか、コンビニ弁当は3日続けて食べられないけど、中央食菜さんには、毎日来られる高齢者の方が多いらしい。
「最近は、男性がよく一人で買いに来てくださいます」
奥様が病気になられて、毎日ご飯を調達に来るおじいちゃんがいらっしゃるそうな。
「娘に、ここへ買いに行くように言われましてん」と来てくださるんです、と。
毎日、毎日同じおかずを買って行かれるので、尋ねたら「家内がこれが好きなんです」
「でも、たまには、こちらも美味しいですよ」とお勧めして以来、お話するようになりました、と。
お惣菜を売りながら、高齢者相手にボランティアしてはるみたいやね。
近頃は、駅弁やデパチカのお惣菜が人気だけど、ぱくちゃんはあまり美味しいと思ったことがない。
もともと、お惣菜は緊急の時に買う物だと思ってたんだけど、こんな気持ちで作ってるお店のおかずなら、時々食べてみたいね。
と言うても、これは明石限定やからねー、残念ながら。
JR明石駅のステーションデパートに出しておられます。
機会があれば、またどうぞ。
ついでに、足揉みぱくちゃんの看板娘、愛ちゃんお勧めの「分大の最中」も同じところにありますよ。