NPOの理事長に「HPに載せたいので、石巻の感想文を400字くらいでお願いします」と言われて書いたのがこれ。
400字なんぞ、とうに超えて、牛のよだれのごとく長々と。。。
まあ、覚書としてブログに、載せておきましょ。
「全国の療術師の方、中でも足揉み教室を開催しておられる方へ」
石巻の仮設で順番に開かれている足揉み教室に、姫路から二人、参加してきました。
去年の12月から札幌を皮切りに始まった、直江院長の全国各地の勉強会の中で聞いた「足もみ教室」のお話。
今年3月の京都勉強会に参加した時、NPOが立ち上がり、まず被災地で足揉み教室をスタートさせることを聞いて、私も5月から9月まで 4回開催しました。(場所も人数も様々でした)
札幌から送られたものや、NPOの講義資料を見ると、主に循環療法を使って(資料どおりにやると)約20分の足もみを参加者にお伝えするようになっています。
手伝いに来てくれた仲間の療術師と共に、自分でまたはペアになって足を揉む方法を教えました。
足もみ経験のある方は、まだ理解が早いですが、全く足を揉んだことのない方に、たとえ20分程の短い足もみとは言え、お伝えするのは難しいです。
参加された方の中には、1度ではとても出来ませんと数回来られた方もありました。
そんな足もみ教室が、石巻で始まったわけですが、お世話してくださってるのは、桑原理事長ご夫妻と地元の若い療術師の数人。
私達が参加した、10月27日は姫路から参加した2人を入れて計6名の療術師がおりました。
率直な感想を言えば、足もみ教室というより、足もみボランティアと言ったほうがあたってます。
まだ、足もみ教室としての完成された形ができていない、と言う風に思いました。
私が自分でやった教室も、どのやり方が良いのか(自分で揉みたいのか、家族を揉みたいのか)、毎回の試行錯誤が今も、続いています。
私の教室に参加される方の人数はたかがしれていますが、仮設で、となると午後一杯7時ごろまで揉みっぱなしの時もあったそうです。
本当に、お世話されてる地元の療術師さん、お疲れ様です。(1200番台の方なので、自分の勉強にもなるとおっしゃってましたが。。)
仮設には、マッサージのボランティアさんが結構入っておられるようです。他の足もみボランティアもあるのでしょう。
来られた皆さん、お喋りしながら足を揉んでもらって、気持ちが良いと喜んでおられました。
が、今回のNPOの目的は単に気持ち良い足もみを提供することだけではなく、自分で足を揉んで、少々の体の不調は自分で改善させられるようにすることを学んでもらう、ということにあります。
助成金を出している団体も、受身でなく自発的な行動につながりそうな部分に期待されているようです。
当日、私が揉んだ70代の男性も、酷い肩こりと頭痛を訴えておられましたが、理事長の前頭洞ごり押しで、すっと肩が軽くなったことに驚き、自分で足を揉むことを覚えて帰られました。
たった、数十分の個人指導だったのですが、今頃は仮設で自分で足もみされているでしょうか。。。期待したい。
NPOのホームページには、「石巻の足もみ教室のご案内」として、今後の日程がお知らせしてあります。
足もみボランティアではなく、足もみ教室を進化させていくために、全国の療術師の皆さん、どうぞ石巻に1度入って、教室のお手伝いと知恵を出してくださいませ。
療術師個人が、足もみ教室を開催するには、まず参加者の確保から考えなくてはならないのですが、石巻では呼びかければ人は集まってくださるようです。
そこで、参加された方々の足を循環療法でもみながら、説明しつつ周りから見てもらう、例えば、です。
皆で考えれば、良いアイデアも沢山でてくるでしょう。
阪神淡路大震災は復興に10年かかりました。
その何倍もの大災害の東北の被災地が復興するには、何年かかるか見当もつきません。
「ご自分と家族のための足揉み教室」とでも掲げて、NPOが細く長く被災地を回り続けるうちに、西洋医学とともに中国足心道が病気の改善に欠かせないものであると認知される時がくるかもしれません。
被災地の最初の町、石巻で始まったばかりの「中国足心道を世に問う教室(ちょっと大げさ?)」を、療術師皆で大切に育てていきませんか。
今回、地元のお若い療術師さんの足を無理やり揉んできました。
時間があれば、私も揉んでいただきたかったのですが、理事長に腎臓と輸尿管を揉んでもらったことろで時間切れになりました。
県外参加者は、姫路の私達が初めてと言うことでしたが、石巻以外の宮城県の方、東北地方の方、広く全国の療術師さんと石巻で手合わせや交流ができたら、お互いの施術の向上に繋がるし、今までほとんど無かった療術師同士のネットワークもできるでしょう。
NPOの助成金をいただくために、年内は毎週土曜日、仮設で足もみ教室を開かれるそうです。(予定はHPにあります)
私達も、次はいつ参加できるか未定ですが、なんとか時間を見つけてまた石巻に行きたいと考えています。
いつか、どこかの県の療術師さんとお会いできますように。
兵庫県姫路市 「足揉みぱくちゃん」 市村良子