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北朝鮮国務委員長が、来月初めに行われる米国中間選挙の前にロシアを訪問

2018-10-17 | 朝鮮・ロシア
ロシア紙報道「金正恩、今月末または来月初めにロシア訪問」
登録:2018-10-16 20:52 修正:2018-10-17 06:42




「首脳会談の場所はモスクワとウラジオストクから検討」

               
ロシアの日刊紙「イズベスチヤ」16日付1面=資料写真//ハンギョレ新聞社

 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が、来月初めに行われる米国中間選挙の前にロシアを訪問する計画だと、ロシアの日刊紙「イズベスチヤ」が16日報道した。

 同紙は、3人の韓国外交消息筋の話を引用して「11月6日の米国中間選挙前の今月末か11月初めに金委員長がロシアを訪問するだろう」とし、「首脳会談の場所は、モスクワかウラジオストクのいずれかで検討されている」と伝えた。

 ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、これに対して「北朝鮮の指導者(金委員長)は、ロシアを訪問してほしいという招請を受けている」とし、「可能な日程、場所、訪問形態を検討している」と明らかにした。モスクワ駐在北朝鮮大使館は「イズベスチヤ」に「金委員長のロシア訪問に関する情報は有していない」としつつも「正確な日程は両国指導者の決定にかかっている」と答えた。
「イズベスチヤ」16日付2面記事=資料写真//ハンギョレ新聞社

 ロシアは、朝鮮半島の「完全な非核」化のための朝米対話が始まった後、金委員長に何度もロシア訪問要請をしてきた。最初の動きは、5月31日に平壌を訪問したセルゲイ・ラブロフ外交長官が金委員長に会い、ロシア訪問を要請するウラジーミル・プーチン大統領の親書を伝達したことだ。当時セルゲイ・ラブロフ外交長官は、9月にウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムに参加しても、それとは別にロシアを訪問してほしいというプーチン大統領の意向を伝えたという。先月、北朝鮮の政権樹立記念日である9・9節70周年を迎え北朝鮮を訪問したロシアのワレンチナ・イワノヴナ・マトヴィエンコ上院議長も最近韓国を訪問し、「金委員長のロシア訪問が今年中になされるかもしれない」と話した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も8日、閣僚会議で「2回目の朝米首脳会談とは別に、近い将来金正恩委員長のロシア訪問と習近平主席の訪朝がなされるだろう」という期待を表わした。

 「イズベスチヤ」は、金委員長のロシア訪問が2回目の朝米首脳会談を控えて、金委員長の立場をさらに強固にすると予想されるという専門家たちの意見も紹介した。専門家たちは「金委員長にとっては、習近平中国国家主席の初の平壌訪問とプーチン大統領との首脳会談を終えた後に、二つの国家の支持を受けてドナルド・トランプ米大統領と2回目の首脳会談を持つことが最も良いだろう」と見通した。現在、焦眉の関心事である朝米首脳会談と関連して、ドナルド・トランプ大統領は来月6日の米中間選挙以後に持つことになるだろうと言及したことがある。
キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

北朝鮮が米国に公開要求する非核化相応措置の焦点を「終戦宣言問題」から「制裁問題」へと急速に切り替えている。

2018-10-17 | 「北朝鮮問題」の解決のために
「終戦」の兆し?…北朝鮮の対米要求の焦点が「制裁緩和」に
登録:2018-10-17 06:48 修正:2018-10-17 07:03


ポンペオ長官の4度目の訪朝以降、大きな変化 
北朝鮮メディア「米国、もらうばかりで見返りなし」 
「制裁」を17回言及、「終戦宣言」は0回  
チェ副相とビーガン代表の交渉で議題にする意図

                               
金正恩国務委員長(右)が今月7日、4度目に平壌を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官と握手している=平壌/朝鮮中央通信 聯合ニュース

 北朝鮮が米国に公開要求する非核化相応措置の焦点を「終戦宣言問題」から「制裁問題」へと急速に切り替えている。今月7日のマイク・ポンペオ米国務長官の第4回訪朝以降、目立つ変化だ。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とポンペオ長官の「平壌談判」を機に、終戦宣言問題は解決したためと分析される。第2回朝米首脳会談の事前「実務協議」の性格を帯びるチェ・ソンヒ外務副相とスティーブン・ビーガン米国務省対北政策特別代表の会談を前に、終戦宣言のほかにも「制裁緩和」問題を交渉のテーブルでの主要議題にするという強い意志をうかがわせる。

 北朝鮮の対外用メディアである「朝鮮中央通信」は16日、「米国から聞こえてくる荒っぽい声は何を物語っているのか」という個人筆名の論評で、「我々が核実験をやめて、大陸間弾道ロケットの発射を中止してから、かなりの時間が経った。ならば、これに対する『制裁措置』も消えるのが順当であろう」とし、米国側の「制裁維持・強化」方針に狙いを定めた。「もらった分だけ返すのが筋なのに、もらうだけで返すことを知らないから、『鶏を飲み込んでもげっぷ一つしない米国』という非難の声が聞こえるのも当然だ」と指摘した。3247字の同論評には、「制裁」が17回も登場した。一方、「終戦宣言」に関する言及は一度もなかった。

 これに先立ち、北朝鮮はポンペオ長官の3度目の訪朝(7月6~7日)に関連した外務省報道官談話(7月7日)で、終戦宣言の問題を公に取り上げて以来、米国の相応措置の代表的な例として「終戦宣言」を挙げてきた。6・12朝米首脳会談以降、北朝鮮の高官が公式・公開発言で「制裁」に触れたのは、「制裁が我々の不信を増幅させることが問題だ」というリ・ヨンホ外務相の国連総会基調演説(9月29日)が初めてだ。ただし、北朝鮮はその後も終戦宣言の問題を強く提起してきた。「終戦は、誰が誰かに与える贈り物ではない」という今月2日の論評が代表的な事例だ。

 しかし「金正恩・ポンペオ談判」以降、対米要求の焦点が変わった。今月9日、ロシアのモスクワで開かれた朝中ロ3カ国外相交渉後に発表した共同報道文で、「対北朝鮮制裁措置の見直しに着手しなければならない」と明らかにしたのも同じ流れだ。朝米関係に詳しい外交消息筋は「ポンペオ長官の4度目の訪朝のときに、終戦宣言問題はある程度片付いたと判断したためだろう」と指摘した。実際、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は欧州歴訪前の12日、英国のBBCとのインタビューで、「終戦宣言は時期の問題にすぎず、必ず実現する」と述べた。
イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

朝鮮半島西部の京義線鉄道の現地共同調査は10月下旬から、東部の東海線鉄道の現地調査は11月初旬からそれぞれ開始する

2018-10-16 | 板門店宣言を歓迎する

南北が鉄道・道路連結の着工式実施で合意 軍事会談の早期開催も

2018/10/15 16:34

【板門店(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は15日、軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で閣僚級会談を開き、南北の鉄道・道路の連結・整備に向けた着工式を11月下旬から12月初旬までの間に行うことなどを盛り込んだ共同報道文を発表した。

          
共同報道文を交換し、握手を交わす韓国の趙長官(左)と北朝鮮の李委員長(右)=15日、板門店(写真共同取材団=聯合ニュース)

 朝鮮半島西部の京義線鉄道の現地共同調査は10月下旬から、東部の東海線鉄道の現地調査は11月初旬からそれぞれ開始することにした。

 当初、南北は京義線鉄道の北側区間の現地調査を8月末に行う計画だったが、国連軍司令部が軍事境界線の通行を承認せず、実現しなかった。

 共同報道文で南北は将官級軍事会談を早期に開催し、9月の板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書に基づき、非武装地帯などでの軍事的敵対関係を終息させる問題や南北軍事共同委員会の構成・運営問題を議論することにした。

 またマツ材線虫病の防除や育苗場整備、生態系の保護・復元のための南北山林協力分科会議を10月22日、北朝鮮・開城に設置された南北共同連絡事務所で行うことでも合意した。

 2020年東京五輪などの国際試合に積極的に合同で参加し、32年夏季五輪の南北共同開催問題を協議するための南北体育会談を10月末ごろ、同事務所で開催することも盛り込まれた。

 北朝鮮・金剛山の離散家族面会所の復旧や映像再会、映像手紙交換など実務問題を文書で協議した結果に基づき、南北赤十字会談を11月中に金剛山で開き、離散家族面会所の改・補修工事の開始に必要な問題も議論していく。

 北朝鮮芸術団の韓国公演に関する実務問題を早期に協議し、推進することでも合意した。

kimchiboxs@yna.co.kr

前川元次官が総連系の教育機関である朝鮮学校で講演するのは今回が初めてだ。

2018-10-15 | 日本国憲法を守れ!
日本の元文科省事務次官
「朝鮮学校の無償化からの排除は官製ヘイト」

登録:2018-10-14 22:07 修正:2018-10-15 09:52


安倍首相の“私学スキャンダル”暴露した 
前川元次官「法の前の平等に反する」 
「多様なアイデンティティの人が増えれば日本社会は安定する」

               
前川喜平・元文部科学省事務次官=資料写真//ハンギョレ新聞社

 安倍晋三首相の私学法人特典疑惑である「加計学園スキャンダル」の実体を明らかにするのに大きな役割を果した前川喜平・元文部科学省事務次官が「(日本政府が)朝鮮学校を高校無償化対象から排除した措置は“官製ヘイト”(嫌悪・国家が社会内の嫌悪を助長する行為という意味)」と批判した。

 前川元次官は13日、東京都江東区枝川の東京朝鮮第2初級学校での講演で「高校無償化措置が導入された当時の(2010年には)朝鮮学校高等学校課程も(無償化)対象にするべく作業をしていたが、(結局)排除された。ところが他の外国人学校は対象に含まれた。これは法の前の平等に反すること」と話したと日本のメディアが伝えた。前川元次官が総連系の教育機関である朝鮮学校で講演するのは今回が初めてだ。

 加計学園スキャンダルは、安倍首相の友人が理事長を務める学校法人が獣医学部を新設できるように安倍首相が文部省に圧力を加えたという疑惑だ。日本で獣医学部の新設許可が下りたのは52年ぶりのことだったため、この決定をめぐり特典疑惑が起こった。

 その後、昨年初め加計学園に獣医学部の新設を許可することが「首相官邸の意向」と書かれた文部省の内部文書が公開された。安倍政権はこれに対して「根拠のない怪文書」と主張したが、前川元次官が「担当部署が私に見せた(文部省の内部)文書だ。(この文書を)幹部たちが共有した」と暴露して政権に打撃を与えた。

 前川元次官は、(前任の)民主党政権が2010年に高校無償化政策を導入する時、文部科学相官房審議官として政策樹立に参加した。彼は当時、朝鮮学校も無償化対象に含めなければならないと主張したが、民主党政権はこれを保留し、安倍政権は2013年2月に除外方針を確定した。日本の教育法上「各種学校」に分類される他の国際学校には無償化が実施されているが、朝鮮学校は除外されている。そのために朝鮮学校に子どもたちを送る同胞の父母たちは少なくない授業料を納付している。

 前川元次官は、現在外国人生徒が多く通う夜間中学校でボランティアをしている。彼は「少子化状態の日本は、移民を受け入れなければならない。外国人に日本語を教えることも必須だが、同時に母国語教育と民族教育も重要だ」と強調した。彼はさらに「いろいろなアイデンティティを持っている人が増えれば、ヘイトや日本至上主義の考え方が減り、社会が安定するだろう」と話した。
東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は演説について何の条件も付けなかった。事前に演説内容を知ろうともしなかった

2018-10-14 | 文在寅大統領情報
文大統領
「北朝鮮での演説に、金正恩委員長はいかなる条件も付けなかった」

登録:2018-10-13 01:04 修正:2018-10-13 06:54



BBCとのインタビューで  
「全面的に私の分別に任せてくれた」 
「演説当時、とても緊張した」

          
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月12日午前、大統領府で英国の公営放送BBCとのインタビューで質問に答えている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 「これを言ってくれとか、あれは言わないでくれという、いかなる要求もありませんでした」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日、英国のBBCとのインタビューで、先月19日に平壌の綾羅島(ヌンラド)5.1競技場で15万人の北朝鮮住民を対象に行った演説の感想を語った。「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は演説について何の条件も付けなかった。事前に演説内容を知ろうともしなかったし、演説時間もまったく制約しなかった」とし、「全面的に私の分別に任せてくれたが、それは北朝鮮がそれだけ変わったということと、私に対する金委員長の大きな信頼を示していると言える」と述べた。

 文大統領は演説の際、「非常に緊張した」と述べた。彼は「とても感動的な瞬間だった。しかし、一方では、とても緊張する瞬間だった」とし、「なぜかというと、その場で北朝鮮の完全な非核化を明確にしなければならないと考えていたが、(それと同時に)北朝鮮住民にも響くものでなければならず、韓国国民と世界の人々からも支持を受けられる演説でなければならなかった。幸いうまくいったようだ」と感想を語った。

 文大統領は自身が北朝鮮出身の避難民の息子であることに触れ、「戦争の悲劇、離散の痛みについて誰よりも切実に感じている。この国に二度と戦争が起きてはならないということ、そして私たちがまた分断を乗り越えていかなければならないこと、それが最大の政治的目標となった」と述べた。

 文大統領は、金委員長が非常に謙遜な指導者だと繰り返し述べた。彼は「金委員長がどんな人物なのか」という質問に、「非常に若いが、この貧しい国を発展させなければならないという明らかなビジョンを持っていた。礼儀正しく正直でありながらも、年長者をきちんともてなす非常に謙遜なリーダーシップを持っている」と答えた。
ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

多くの自民幹部。なぜ過去が語れないのか?!

2018-10-10 | 日本国憲法を守れ!
安倍首相、「金大中-小渕宣言」20周年行事で、“過去”は見ず“未来”を強調
登録:2018-10-09 22:32 修正:2018-10-10 07:39


安倍首相「未来指向的な日韓関係の発展のために努力」 
高村前自民党副総裁「過去が過度に焦点になってはならない」 
日本側参席者、過去を直視より未来を主に強調

               
9日、東京で開かれた「韓日パートナーシップ宣言20周年記念シンポジウム」で、安倍晋三首相が挨拶をしている。右下にイ・スフン駐日韓国大使の姿も見える=東京/チョ・ギウォン特派員//ハンギョレ新聞社

 2000年代の韓日関係の“黄金期”の礎石を築いた「21世紀新しい韓日パートナーシップ共同宣言」(パートナーシップ宣言)20周年をむかえ、9日東京で記念シンポジウムが開かれた。安倍晋三首相は予想通り、パートナーシップ宣言に含まれた「過去を直視」の精神より「未来指向的な関係構築」を強調した。

 安倍首相は、シンポジウムの挨拶で「日韓両国は、隣国なのでいろいろ難しい課題がある。パートナーシップ宣言が発表された時、私は若い議員で政権に圧力を加える側だった」として「だが、こうした世論と圧力を克服して最高指導者が決断したので、両国関係が未来指向的になり、前進することができた」と述べた。彼はまた「日韓両国の若者たちの相互交流を通じて、未来指向的な関係を構築したい。日韓関係の発展のために文在寅(ムン・ジェイン)大統領と共に努力したい」と付け加えた。

 パートナーシップ宣言は、1998年10月8日に金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が発表した宣言だ。この宣言で小渕首相は、1995年8月の村山談話の精神を受け継いで「日本の植民地支配で韓国国民に多大な損害と苦痛を抱かせたという歴史的事実を受け入れて謝罪」し、金大中大統領は、日本が「平和憲法の下で専守防衛および非核3原則などを通して国際社会の平和と繁栄のために遂行してきた役割」を高く評価した。パートナーシップ宣言が可能だった二本の軸は、日本の謙虚な「歴史認識」と戦後日本の復興を導いた「平和憲法」だったということだ。

 パートナーシップ宣言には、両国間の文化交流に関する内容も含まれている。その後、映画『ラブレター』など日本の大衆文化が韓国に開放され始め、韓国の大衆文化も日本に進出し、2000年代には華麗な「韓流」の花を咲かせることができた。しかし、安倍首相は2015年8月の「安倍談話」で、日本がこれ以上過去の問題に関連して謝罪しないと明らかにし、日本の軍隊保有と交戦権を否定した平和憲法の改定を推進中だ。パートナーシップ宣言の二本の軸が崩れたわけだ。

 1998年当時外相だった高村正彦自民党前副総裁も「歴史の直視」には目をつぶり、協力強化だけを強調した。彼はこの日の基調演説で「過去は変えられないが、未来は変えることができる。過去の問題が過度に焦点になってはならない」と話した。高村前副総裁はさらに、日本政府は以前には「特定国家に対して文書で謝った前例がなかった。当時日本国内で反対世論が強かったが、小渕首相が文書で謝罪するという決断を下した」として「金大中大統領はパートナーシップ宣言の作成過程で『一度でも日本が(植民地支配を)文書で謝りなさい。謝ればその後は過去の問題を取り上げない』という意向を表した」と強調した。また、「パートナーシップ宣言当日、金大中大統領が(小渕首相に) 『今後韓国政府は過去の問題に対して触れない。言論の自由はあるが、韓国政府と与党内で(起きることには)私が責任を負う』と発言した」とも主張した。イ・スフン駐日韓国大使は「金大中-小渕共同宣言で、韓日両国は過去を直視し未来に向かって共に出て行く転機を作った」として「両国は最も近い隣国関係なので難しい問題が発生することは避けられない。だが、賢明に管理していき関係を発展させる必要がある」と話した。

 しかし、韓日関係の展望は暗たんとしている。最近、文在寅大統領は日本軍「慰安婦」問題に対する12・28合意の結果である「和解・癒やし財団」を解散する方針を示唆した。強制徴用被害者が日本企業を相手に出した訴訟に対して、韓国最高裁(大法院)が近い将来下す判決も韓日関係と関連して注目されている。
東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

ポンペオ長官は「朝米双方は2回目の首脳会談の具体的な時期と場所を決めるための協議を引き続き進めていくことにした」と説明した。

2018-10-09 | 「北朝鮮問題」の解決のために
金委員長「いい未来を約束」…
朝米首脳会談の早期開催に合意

登録:2018-10-08 05:38 修正:2018-10-08 07:43


訪朝したポンペオ長官、金委員長との面会後 
「かなり生産的な対話」と肯定的に評価 
非核化-終戦宣言の具体的な合意に注目集まる 
訪朝直後に来韓し文統領に結果を説明


マイク・ポンペオ米国務長官が7日、4度目の訪朝で北朝鮮の金正恩国務委員長と面会した。ポンペオ長官は7月初旬の3度目の訪朝の際には金委員長に会えなかった。それ以降、朝米の間で2カ月にわたる膠着状態が続いた=マイク・ポンペオ長官のツイッターよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 マイク、ポンペオ米国務長官が7日、2回目の朝米首脳会談をなるべく早期に開催することで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と意見を共にしたと明らかにした。また、朝米実務交渉団を構成し、北朝鮮の非核化プロセスと朝米首脳会談の日程などを協議することにしたと述べた。北朝鮮の非核化と終戦宣言などの核心議題をめぐり、具体的な合意に至ったものと見られる。

 同日午前、平壌(ピョンヤン)で北朝鮮の金正恩国務委員長に会ってから訪韓したポンペオ長官は、大統領府で文在寅(ムン・ジェイン)大統領に面談結果を説明しこのように述べたと、ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官が伝えた。ポンペオ長官は「朝米双方は2回目の首脳会談の具体的な時期と場所を決めるための協議を引き続き進めていくことにした」と説明した。特に「北朝鮮が取るべき非核化措置と米国政府の立ち合いの問題などに関する協議があり、米国がとる相応措置についても話し合った」と明らかにしたと、大統領府は伝えた。ただし、大統領府は2回目の朝米首脳会談が、米国中間選挙(11月6日)以前に行われるかどうかや実務交渉団の構成内容、非核化関連の米政府の立ち合いの計画は何かなどについては「分からない」、「これ以上は言及できない」と、発言を控えた。

 文大統領はポンペオ長官の説明を聞いて「2回目の朝米首脳会談が開かれ、大きな成功を収めることを願っている。その過程で私たちにできるあらゆる努力を傾ける」という意向を伝えたと、大統領府は説明した。これに先立ち、ポンペオ長官は文大統領との面会で、「今日の北朝鮮訪問はかなり良かった。(訪問で)生産的な対話を交わした」とし、「今日また一歩踏み出したと言えそうだ」と述べた。文大統領とポンペオの面会は夕方6時56分から7時34分まで38分にわたって行なわれた。

 ポンペオ長官は訪朝を終えた午後5時20分、自分のツイッターに、金委員長と並んで歩いている写真を公開し、「平壌で金委員長に会う良い旅をした。我々はシンガポール首脳会談の合意と関連し、引き続き進展を遂げていくだろう」と書き込んだ。金正恩委員長も、会談に満足した反応を示したという。ワシントンポスト紙など海外メディアは同日、金委員長がポンペオ長官と約2時間にわたって協議し、その後、90分間昼食を共にした事実を伝え、「金委員長は昼食の時『今日は両国の良い未来を約束する非常に素晴らしい日だ』と述べた」と報じた。

 朝米首脳会談の早期開催の合意および朝米双方の肯定的な評価から、北朝鮮の非核化と終戦宣言の交換や朝米平和協定の締結などの核心議題で、朝米が意見の隔たりをかなり埋めたものと推測される。朝米首脳会談→南北米終戦宣言→金委員長のソウル答礼訪問という文大統領の「平和構想」にも弾みがつくものと見られる。
ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

太平洋戦争当時、日本の戦争犯罪被害をこうむった南北と東アジア国家の代表が参加する国際学術会議が、来月京畿道で開かれる。

2018-10-08 | 韓国の民主化は進んでいく。

南北が慰安婦など日本戦争被害国際大会を開催
登録:2018-10-07 21:42 修正:2018-10-08 07:45


イ・ファヨン京畿平和副知事、南北合意…翌月中旬に開催へ 
玉流館の京畿道誘致も推進…イ・ジェミョン知事の訪朝は年内に


イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪朝結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 太平洋戦争当時、日本の戦争犯罪被害をこうむった南北と東アジア国家の代表が参加する国際学術会議が、来月京畿道で開かれる。北朝鮮の代表的な冷麺料理店の玉流館(オクリュグァン)の京畿道支店設置も推進される。

 10・4首脳宣言11周年記念式に参加するために4~6日北朝鮮の平壌を訪問し帰ってきたイ・ファヨン京畿道平和副知事は7日、記者会見を行い「アジア太平洋の平和繁栄のための国際大会」開催など、6つの交流協力事業を推進することで北側と合意したと明らかにした。京畿道と北朝鮮側高位関係者が合意した「アジア太平洋の平和繁栄のための国際大会」は、京畿道で来月15日頃に開く予定であり、場所は高陽(コヤン)のキンテックスが有力だ。この行事には南北の専門家と「慰安婦」被害者など戦争犯罪の被害者をはじめ中国、ミャンマー、フィリピンなど東アジアの戦争被害当事国の関係者が参加し、日本の鳩山由紀夫元首相を招請する方案も検討されている。イ副知事は「今回確定した学術大会は、南側が主催し北側が参加する初の学術大会になるだろう」としながら「北側から高位級関係者が来ると期待する」と話した。


イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪朝結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 イ副知事の訪朝期間に玉流館の南側支店を設置する方案も論議された。イ副知事は「玉流館の誘致は、今回の訪朝期間に即席で話したのではなく、就任以後中国で北側高位関係者と数回会って議論してきた問題」と紹介した。同時に「単純な支店水準ではないだけに、現地の人と現地の食材料が来なければならず、宿泊の問題もある。北側が考える最高の立地は京畿道」だとして「玉流館韓国1号店」の誘致に強い意志を示した。ただし、大規模な現金投資が必要なだけに、対北朝鮮経済制裁対象に含まれることがあり、今のところは“協議”の水準で進めているとイ副知事は付け加えた。

 京畿道はこれと共に、黄海道地域の一つの農場を農林複合型(スマートファーム)のモデル農場に指定して施設を改善し、京畿道が2007年に作ったがその後に交流が途絶えた開豊(ケプン)養苗場も復元事業を進めることにした。これらの事業が再開されれば、2010年5・24措置以後に中断された南北交流協力事業が8年ぶりに再開されることになる。

 この他に、国際プロボクシング大会南北単一チーム構成と開城(ケソン)-坡州(パジュ)平和マラソン大会など、体育・文化・観光での相互協力▽MERS・鳥インフルエンザなど超国家伝染病と結核および駆虫予防事業などの保健衛生防疫事業▽障がい者団体との協力事業も推進される。

 イ平和副知事は、これら6つの合意事項の具体的実践方案と個別的事案に対する書面合意などのため、イ・ジェミョン京畿道知事と京畿道基礎自治団体長、京畿道議会などが年内に北朝鮮を訪問することも推進されていると明らかにした。イ平和副知事は「今回の合意は、地方自治体レベルで南北交流協力事業を画期的に増進し、ひいては朝鮮半島の平和と繁栄に貢献するという点で大変重要な成果だと自負する」と話した。
ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

民族共同の新たな統一の道しるべ」として「(二つの宣言を)徹底的に守って履行していかなければならない」と訴えた。

2018-10-07 | 「北朝鮮問題」の解決のために
「板門店・平壌宣言、単なる約束に終わる歴史を繰返すまい」
登録:2018-10-05 22:34 修正:2018-10-06 10:17


10・4宣言記念大会二日目 
 
南・北・海外代表団「共同要請文」 
「二つの共同宣言は10・4の継承者 
必ず守るべき新たな統一の道しるべ」


5日、平壌人民文化宮殿で開かれた10・4首脳宣言11周年記念民族統一大会で、チョ・ミョングン統一部長官(左側に立っている人)と金永南北朝鮮最高人民会議常任委員長が握手している=平壌/共同取材団//ハンギョレ新聞社

 「10・4首脳宣言11周年記念民族統一大会」に参加した南・北・海外の代表団は「歴史的な(4・27)板門店宣言と9月平壌共同宣言は、民族共同の新たな統一の道しるべ」として「(二つの宣言を)徹底的に守って履行していかなければならない」と訴えた。

 南・北・海外代表団は5日午前、平壌人民文化宮殿で開かれた民族統一大会で採択した「共同要請文」を通じて「かつて6・15共同宣言と10・4宣言がまともに履行されなかった歴史を繰り返してはならない」として、このように明らかにした。

 南・北・海外代表団は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が採択した板門店宣言と「9月平壌共同宣言」は「6・15共同宣言と10・4宣言の輝かしい継承」であり「南北関係の発展と平和統一の未来を操り上げるための民族共同の新たな統一の道しるべ」と規定した。

 この日の大会には、南側からチョ・ミョンギュン統一部長官とイ・ヘチャン「人が暮らす世の中・盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団」理事長(共に民主党代表)、(故盧武鉉元大統領の息子である)ノ・ゴンホ氏、国会・市民団体の代表など160人が参加した。北側からは、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長やリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長を含め多数の関係者が、海外からはソン・ヒョングン6・15共同宣言実践委員会海外委員長らが参加した。行事会場の3千席がいっぱいになった。

 参加者たちは4項目からなる要請文で「戦争の危険を完全終息させ、私たちの領土を核兵器と核の脅威がない平和の根拠地にしなければならない」 「多方面の協力と交流、接触と往来を活性化し、民族の共同繁栄を成し遂げなければならない」と明らかにした。

 イ・ヘチャン代表は「この場は平壌共同宣言の歴史的合意を実践する初めての行事」として「いかなることがあろうとも、私たちは一歩一歩平和に向かう足取りを着実に踏み出さなければならない」と強調した。チョ・ミョンギュン長官は「10・4宣言は今も色あせることのない道しるべ」として「南北は分断70年を超えて、誰も行くことが出来なかった新しい未来を切り開くだろう」と誓った。

 金永南常任委員長は、板門店宣言と平壌共同宣言を「朝鮮万代に長く輝く不滅の業績」と持ち上げて、「今のように手と手を固く握り、民族の未来を操り上げていこう」と話した。

 リ・ソングォン祖平統委員長は、南北の鉄道・道路連結のための着工式を「早期に行い、平壌共同宣言の履行を力強く進めなければならない」として「(長期にわたり中断・閉鎖の状況にある)開城(ケソン)工業地区と金剛山(クムガンサン)観光事業を自然に解いて、南北事業の新しい転機を作らなければならない」と話した。平壌共同宣言には、鉄道・道路着工式は「年内に」、金剛山観光と開城工業団地は「条件が整うのにあわせて優先正常化」するとされている。

 大会参加者はこの日午後、南北高位級会談代表団、6・15共同宣言南・北・海外実践委、南側の地方自治体と北側の民族和解協議会、宗教者、政治家の5領域にわかれて部門別の集いを進めた。

 参加者は、民族統一大会の後に玉流館(オクリュグァン)で昼食をとり、午後には万寿台創作社・万景台学生少年宮殿を参観し、5・1競技場で「大集団体操と芸術公演」を観覧した。
平壌共同取材団、イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「韓国を理解しようとする日本の方々に送る招待状」

2018-10-06 | 文在寅大統領情報
文在寅大統領の自叙伝『運命』日本でも出版
登録:2018-10-04 22:36 修正:2018-10-05 06:57


105年の歴史を持つ岩波書店が出版 
文大統領、日本語版序文で 
「韓国を理解しようとする日本の方々に送る招待状」

               
文在寅大統領の自叙伝『運命』日本語版//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の自叙伝『運命』が日本でも翻訳出版された。

 105年の歴史を持つ日本の代表的出版社である岩波書店は4日、『運命-文在寅自伝』を出版した。昨年12月、中国でもこの本が翻訳出版された。

 文大統領は、日本語版の序文で「韓国と韓国人を理解しようとする日本の読者に出会いたいという、私からの招待状だと思って読んでいただけるよう願っています」として「今年は小渕恵三総理大臣と金大中(キム・デジュン)大統領が『21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ共同宣言』を発表してから20年という節目の年です。『金大中-小渕共同宣言』が目標として提示した平和と繁栄の未来は、両国がともに歩むことで十分に到達可能な道なのです」と明らかにした。また「私たちの先祖が荒海を渡って相手のもとへと向かうことを可能にしたのは、友情と歓迎の力でした。強風が波を起こすように、両国関係は常に順調に進んでゆくだけではないかもしれません。しかし、私たちが共に育んできた文化と歴史の根源は国民の心の奥深くにあって、たがいに近づこうと引き寄せあっています。私たちはやがて真の友人となるでしょう」と述べた。

 文大統領は盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領との縁を多く扱ったこの本の日本語版序文でも、盧元大統領について「盧大統領と私は、とても小さな泉で出会い、険しくはるかな水路を流れてきました。深い泉から流れ出る水は涸れることなく、川となり大河となって海へと流れて行きます。盧大統領にとって海とは『人が暮らす世の中』でした」と書いた。

 岩波書店は新刊案内広告で「戦争の危機から対話局面に朝鮮半島の情勢転換を促した政治指導者、文在寅、ろうそくデモの波の中で当選し、大統領は今何を考えてどのように生きてきたのだろうか。韓国で大ベストセラーになった自叙伝をいよいよ刊行する」と明らかにした。

 姜尚中(カン・サンジュン)東京大名誉教授と北朝鮮による日本人拉致被害者で2002年に日本に戻った蓮池薫・新潟産業大副教授が推薦の言葉を書いた。
東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「過去とは異なる方式でアプローチする必要がある」とし、「相応措置」と関連した米国側の「柔軟性」と「信頼構築」の重要性を・・・

2018-10-05 | 核なき世界へ

カン長官「米国は核申告の要求見送るべき」…
「終戦-寧辺核施設」ビッグディール提示

登録:2018-10-05 06:11 修正:2018-10-05 07:05


WPとインタビューで米国の柔軟な対応を強調 
「信頼与える行動と相応措置があってこそ 
北朝鮮の核リストを見る時点がさらに早くなる」

               
            カン・ギョンファ外交部長官=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 カン・ギョンファ外交部長官が3日(現地時間)ワシントン・ポスト紙とのインタビューで、「初めから(核)リストを要求すると、その後の検証をめぐる論争で交渉を膠着状態に陥らせる恐れがある」と明らかにした。米国が北朝鮮に求める非核化関連の優先措置として「核リストの申告」を掲げるのは不適切だという指摘だ。さらに、カン長官は「過去とは異なる方式でアプローチする必要がある」とし、「相応措置」と関連した米国側の「柔軟性」と「信頼構築」の重要性を重ねて強調した。6・12朝米首脳会談以降、両国が長く「申告対終戦宣言」で対抗してきたことを考えると、異例の公開発言だ。7日に4度目の訪朝を控えたマイク・ポンペオ米国務長官も同日、ワシントン国務省で記者会見で、「核リストの申告」について言及しなかった。

 韓米外相のこのような態度は、注目に値する微妙な変化だ。これは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長が「9月平壌共同宣言」で「核リストの申告」は言及せず、東倉里(トンチャンリ)と寧辺(ヨンビョン)など「実物・行動中心」の非核化プロセスを提示した内容と同じ脈絡だ。南北首脳は、「核兵器のない朝鮮半島」を重ねて約束し、「東倉里のエンジン実験場・ミサイル発射台、関係国専門家の立会いのもとでの永久廃棄処分」(善意の一方的処置)+「米国が6・12共同声明の精神に基づき相応措置をとるならば、寧辺の核施設の永久的廃棄などの追加措置」(条件付き追加措置)という「非核化初期のロードマップ」を提示した。米国が重視する「不可逆的(永久的)核廃棄」、「検証」(立合い)、「核兵器のない朝鮮半島」、「寧辺の核施設」などが盛り込まれている。

 ポンペオ長官の「予想より早い」(大統領府関係者)訪朝の決定は、朝米が交渉進展の障害だった「申告-終戦宣言フレーム」から抜け出す糸口をつかんだためではないかという期待混じりの見通しが示されているのもそのためだ。

 カン長官はワシントン・ポスト紙とのインタビューで、「核リストの要求」を優先する行為の危険性と関連し、2008年に寧辺の核施設の冷却塔を爆破してからも、申告・検証をめぐる議論・不信の拡大により6か国協議が“破局”を迎えた歴史的先例を振り返った。さらに「ある時点では、北朝鮮の核リストを見なければならない」としながらも、「両方に十分な信頼を与えられる行動と相応措置があってこそ、その時点により早く到達できる」と付け加えた。

 カン長官は4日、国内マスコミのみを対象にした記者会見で、さらに一歩踏み込んだ。朝米両国の「70年間(積み重なった)不信」を喚起させ、「過去の方式とは異なるアプローチ」、すなわち「信頼の構築と共に進める非核化」の必要性を提案した。この過程で「柔軟性」を7回、信頼を3回、不信を2回言及した。脈絡は「(不信を和らげる信頼構築に向けて)米国が提供できる相応措置を包括的に考慮」すべきということだ。

 カン長官は同日の会見で「他のアプローチ」の内容についても一部言及した。寧辺の核施設の永久廃棄処分に見合う相応処置として「終戦宣言」を挙げた部分がそうだ。カン長官は「韓米の間でも終戦宣言と関連して多くの協議が行われた」とし、「終戦宣言に対する米国の理解も、かなり進展してきた。結局は終戦宣言にいかなる内容が含まれるかがカギ」だと説明した。さらに「その他にも他の措置があり得る」とし、「プラスアルファ」の可能性を残した。北側はリ・ヨンホ外務相の国連総会基調演説(9月29日)を機に、「労働新聞」などを通じて「終戦宣言」と「制裁問題」を争点化している。

 北朝鮮に要求する非核化措置の入り口に「核リストの申告」を置くことについては、北朝鮮の拒否反応以外にも、多くの専門家からも深い懸念が示されてきた。例えば、米国の代表的な核兵器専門家のジークフリード・ヘッカー米スタンフォード大学名誉教授は9月27日、延世大学での特別講演で「相互信頼がない状況で、申告・検証にこだわれば、袋小路に追い込まれるだろう」としたうえで、「北朝鮮の寧辺核施設の永久廃棄の提案を受け入れて、まず閉鎖作業を行い、その過程で積み上げた信頼をもとに申告と査察問題も解決する方法を考える必要がある」と提案したこと。

 ワシントン・ポスト紙は、カン長官が検証手続きが含まれた北朝鮮の寧辺の核施設の廃棄と終戦宣言を交換する提案をしたとして、この案が北朝鮮との交渉を再開するポンペオ長官のオプション(選択肢)の一つになるだろうと見通した。

 米国政府の本音はまだ確認されていない。米国務省は、核リストの申告を遅らせたり終戦宣言に対する米国政府の方針を問うワシントン・ポストの質問に答えなかったと、同紙は報じた。ポンペオ長官も会見で「終戦宣言であれ何であれ、交渉を進行中の事案については言及を差し控えたい」として、慎重な態度を示した。

 結局、カン長官が会見で重ねて強調したように、「ポンペオ長官の訪朝(協議)の結果」が重要だ。「北朝鮮と米国の間で相互の観点の違いが明らかであるため、(ポンペオ長官が訪朝して)ある程度の成果を上げられるかは依然として不透明」(3日、大統領府関係者)だからだ。「米国国内の政治状況を考慮すると、米国政府が“核申告問題”で柔軟な態度を示すのは難しいだろう」(米国事情に詳しい消息筋)という意見もある。

 一方、北朝鮮の対米実務交渉窓口であるチェ・ソンヒ外務副相は4日午前、北京に到着した。チェ次官は、中国とロシアを相次いで訪問し、朝鮮半島の状況に対する協議に乗り出すという。
キム・ジウン、イ・ジェフン記者、東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

マイク・ポンペオ米国務長官が7日に平壌を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長に会う。

2018-10-04 | 「北朝鮮問題」の解決のために
ポンペオ長官,7日に訪朝…韓国大統領府
「朝米首脳会談早期開催の可能性」

登録:2018-10-03 22:04 修正:2018-10-04 06:48


米国務省発表、日本-北朝鮮-韓国-中国の順に訪問 
非核化初期措置と相応措置の“ビッグディール”に注目 
2回目の朝米首脳会談の輪郭も決まる可能性 
ナウアート報道官「対話に進展あって次の段階に期待」 


            
大統領府「米国中間選挙前の朝米首脳会談の可能性高まる」 
朝米首脳会談→終戦宣言→金委員長の答礼訪問というロードマップ提示
マイク・ポンペオ米国務長官と北朝鮮の金正恩国務委員長が握手している。ポンペオ長官はCIA局長兼大統領特使資格で復活節(3月31日~4月1日)に訪朝した(左写真)。ポンペオ長官が5월9日、平壌で金正恩国務委員長と2度目の対面をして握手しながら笑っている//ハンギョレ新聞社

 マイク・ポンペオ米国務長官が7日に平壌を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長に会う。朝米間の非核化交渉の膠着要因だった北朝鮮の非核化初期措置と米国の相応措置を交換する“ビッグディール”の下絵が出てくるかが注目される。大統領府関係者は「予想より(ポンペオ長官の)訪朝が早くなされる点は肯定的」としながら、朝米間に意味ある合意がなされる場合「2回目の朝米首脳会談が11月6日の米国の中間選挙前に行なわれる可能性が高まった」と明らかにした。

 ヘザー・ナウアート米国務省報道官は2日(現地時間)、定例ブリーフィングで「ポンペオ長官が6~8日に日本、北朝鮮、韓国、中国の順でアジア4カ国を訪問する」と発表した。ポンペオ長官は6~7日に東京を訪問し安倍晋三首相と河野太郎外相、7日には平壌を日帰りで訪問し金委員長に会うと、ナウアート報道官が明らかにした。“手ぶら”に終わった7月初めの3回目の訪問の時とは違い「金委員長に会う」と釘を刺した点が目につく。

 ポンペオ長官はその後にソウルを1泊2日の日程で訪問し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とカン・ギョンファ外交部長官に会い、8日には北京で中国の“カウンターパート”と二カ国間の問題と地域、国際イシューを議論する。彼の訪朝を含む東アジア歴訪には、スティーブン・ビーガン国務省対北朝鮮政策特別代表が同行する。

 ポンペオ長官の4回目の訪朝日程が決まり、朝米間の非核化交渉が再び速度を上げる雰囲気だ。これに先立って8月24日、トランプ大統領は非核化交渉で「十分な進展がなされているとは感じない」という理由を挙げてポンペオ長官の訪朝を取り消した。ナウアート報道官は、訪朝の意味について「ポンペオ長官が1年にもならない内に4回目の訪朝をするということは、(朝米交渉が)前に進んでいるということであり、モメンタムを示している。(まだ)先は長いだろうが、今回の対話で次の段階に進むことを期待している」と話した。

 ポンペオ長官の今回の訪朝は、朝米対話を復活させるために南-北-米が多層多角的に交感した結果なされたものだ。金委員長は特に先月19日の3回目の南北首脳会談で発表した「平壌共同宣言」で、米国の相応措置を前提に核開発の象徴である寧辺(ヨンビョン)核施設を永久廃棄する意思を明らかにした。米国は直ちにこれを歓迎し、朝米対話の再開に出ると宣言した。トランプ大統領は同月24日、文大統領との首脳会談で「2回目の朝米首脳会談をきわめて近い時期に行う」と明らかにした。

 朝米間の対話も続いており、ポンペオ長官は先月26日にニューヨークでリ・ヨンホ北朝鮮外相に会い、金委員長の訪朝招請を受諾した。この過程でトランプ大統領は、金委員長の親書について「美しい芸術作品」と絶賛し、「私たちは恋に落ちた」とまで話した。このような過程を通じて復活したポンペオ長官の4回目の訪朝であるだけに、相互に非核化初期措置と朝鮮戦争終戦宣言など相応の措置を要求して対立した朝米が、相当な意見の接近を成し遂げた可能性が大きい。

 朝米が交渉のテーブルに上げる議題の枠組みはすでに出ている。北朝鮮は平壌共同宣言を通じて東倉里(トンチャンリ)、西海(ソヘ)の衛星発射場と寧辺核施設を廃棄する意思を明らかにした。ポンペオ長官も先月23日、「北朝鮮と特定の核施設と武器体系に関し対話している」と明らかにした。その見返りに北朝鮮が要求する相応の措置は、リ・ヨンホ外相が国連総会演説を通じて明らかにした終戦宣言と制裁緩和だ。元政府高位関係者は、ポンペオ長官の訪朝日が決まったということは「(朝米間の調整が)ある程度できたという意味」だと話した。キム・ジュンヒョン韓東大学教授は「文大統領が『終戦宣言は平和協定とは異なる政治宣言』として(トランプ大統領に)理解させたので、終戦宣言が問題になるとは思わない」と話した。

 米国務省も希望的展望を出した。ナウアート報道官は「今回の訪朝が生産的なものになると信じるだけの北朝鮮の特別な行動があるか」という質問に、「明確に対話は正しい方向に進んでいて、私たちはそこに行き対話を持続するために飛行機に乗るほどの自信を持っている」と答えた。

 ポンペオ長官の今回の訪朝で、2回目の朝米首脳会談に対する細かい議論までなされるものと見られる。チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院首席研究委員は「非核化ロードマップやタイムテーブルについて大枠で妥結すれば、ポンペオ長官が金委員長と2回目の朝米首脳会談の時期と場所など細かい議論も進めることができる」と見通した。

 大統領府は、ポンペオ長官の4回目の訪朝以後のロードマップ準備に腐心する姿を見せた。大統領府関係者は「朝米間に観点の差異が明確にあり、ポンペオ長官がどの程度の成果を上げるかは依然未知数」としながらも「(朝米首脳会談が)中間選挙の後になる可能性が高いと考えたが、(ポンペオ長官の訪朝が予想より)前倒しされたので、中間選挙以前に行われる可能性は相対的に大きくなったと思う」と見通した。彼は朝米首脳が会えば「終戦宣言はその後のどこかの時点でなされるだろうし、金委員長のソウル答礼訪問は終戦宣言がなされた後になるのが当然な道理と見える」と話した。大統領府が2回目の朝米首脳会談→終戦宣言→金委員長ソウル答礼訪問というロードマップを描いていることを示す説明だ。
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員、ソン・ヨンチョル、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国の場合、朝米首脳会談の余波でトランプ大統領に対する信頼度が大幅に上がった。

2018-10-03 | 北東アジアの文化

トランプの信頼度、欧州で最低…韓国では急上昇
登録:2018-10-02 22:07 修正:2018-10-03 07:12


米国ピュー研究所調査 
信頼度1位はメルケル 
トランプ就任後、米国のイメージも同伴墜落 
「アメリカファースト主義が信頼度墜落の主因」 
朝米首脳会談の効果、韓国では17→44%に急騰


ドナルド・トランプ米大統領(左)とアンゲラ・メルケル・独首相が昨年7月、ドイツ・ハンブルグのあるホテルで主要20カ国・地域(G20)首脳会談二者会談を控えて握手している=ハンブルグ/AP聯合ニュース

 中国、ロシア、英国など主要国の指導者の中で、ドナルド・トランプ米大統領に対する信頼度が最も低いという世論調査結果が発表された。また、トランプ大統領の就任以後、同盟国の欧州国家の間で米国に対するイメージが急落したと調査された。だが韓国の場合、朝米首脳会談の余波でトランプ大統領に対する信頼度が大幅に上がった。

 米国の世論調査専門機関ピュー研究所(Pew Research Center)は1日、25カ国の2万6000人を相手に米国と主要国家の首脳に対する信頼度などを調査した結果を発表した。
米国の世論調査機関が1日、世界5カ国の首脳に対する信頼度を調査した結果を発表した=ピュー研究所のホームページより//ハンギョレ新聞社



 調査結果によれば、国際問題を扱うに際して信頼度が最も低く評価された首脳はトランプ米大統領で、最も高い信頼を得た首脳はアンゲラ・メルケル独首相だった。トランプ大統領を信頼するという回答は27%で、信頼できないという応答は70%に達した。トランプ大統領を信頼するという回答は、習近平・中国国家主席(34%)やウラジーミル・プーチン・ロシア大統領(30%)よりも少ない。

 これに反して、メルケル独首相は信頼52%、不信31%で、調査対象の5人のうちで信頼度が最も高かった。エマニュエル・マクロン仏大統領も信頼46%、不信34%で信頼度が高い指導者に選ばれた。

 特に、トランプ大統領の就任後、欧州国家の間で米国に対する信頼度が大きく下落した。ドイツの場合、バラク・オバマ大統領時期の米国に対する信頼度は90%台だったが、トランプ政権では10%に急落した。フランスの場合も、以前の政権では90%台の信頼度が最近は9%まで墜落した。
米国の政権別信頼度に対する調査結果=ピュー研究所のホームページより//ハンギョレ新聞社



 ピュー研究所は、トランプ大統領の国際的信頼度が最低を記録した理由について、米国中心の一方主義外交政策を繰り広げているためと分析した。実際、トランプ大統領は就任後、パリ気候変動協定から脱退し、イラン核協定を一方的に破棄するなど、突発行動で多くの欧州国家の批判を受けた。

 こうした雰囲気とは違い、韓国の場合、トランプ大統領に対する信頼度が昨年の17%から今年は44%に大きく上がった。米国に対する選好度も、昨年の75%から80%に上昇した。朝米首脳会談で朝鮮半島に平和ムードが醸成されたことが影響を及ぼしたと分析される。
オク・キウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

米国ピュー研究所調査 
信頼度1位はメルケル 
トランプ就任後、米国のイメージも同伴墜落 
「アメリカファースト主義が信頼度墜落の主因」 
朝米首脳会談の効果、韓国では17→44%に急騰
ドナルド・トランプ米大統領(左)とアンゲラ・メルケル・独首相が昨年7月、ドイツ・ハンブルグのあるホテルで主要20カ国・地域(G20)首脳会談二者会談を控えて握手している=ハンブルグ/AP聯合ニュース

 中国、ロシア、英国など主要国の指導者の中で、ドナルド・トランプ米大統領に対する信頼度が最も低いという世論調査結果が発表された。また、トランプ大統領の就任以後、同盟国の欧州国家の間で米国に対するイメージが急落したと調査された。だが韓国の場合、朝米首脳会談の余波でトランプ大統領に対する信頼度が大幅に上がった。

 米国の世論調査専門機関ピュー研究所(Pew Research Center)は1日、25カ国の2万6000人を相手に米国と主要国家の首脳に対する信頼度などを調査した結果を発表した。
米国の世論調査機関が1日、世界5カ国の首脳に対する信頼度を調査した結果を発表した=ピュー研究所のホームページより//ハンギョレ新聞社

 調査結果によれば、国際問題を扱うに際して信頼度が最も低く評価された首脳はトランプ米大統領で、最も高い信頼を得た首脳はアンゲラ・メルケル独首相だった。トランプ大統領を信頼するという回答は27%で、信頼できないという応答は70%に達した。トランプ大統領を信頼するという回答は、習近平・中国国家主席(34%)やウラジーミル・プーチン・ロシア大統領(30%)よりも少ない。

 これに反して、メルケル独首相は信頼52%、不信31%で、調査対象の5人のうちで信頼度が最も高かった。エマニュエル・マクロン仏大統領も信頼46%、不信34%で信頼度が高い指導者に選ばれた。

 特に、トランプ大統領の就任後、欧州国家の間で米国に対する信頼度が大きく下落した。ドイツの場合、バラク・オバマ大統領時期の米国に対する信頼度は90%台だったが、トランプ政権では10%に急落した。フランスの場合も、以前の政権では90%台の信頼度が最近は9%まで墜落した。
米国の政権別信頼度に対する調査結果=ピュー研究所のホームページより//ハンギョレ新聞社

 ピュー研究所は、トランプ大統領の国際的信頼度が最低を記録した理由について、米国中心の一方主義外交政策を繰り広げているためと分析した。実際、トランプ大統領は就任後、パリ気候変動協定から脱退し、イラン核協定を一方的に破棄するなど、突発行動で多くの欧州国家の批判を受けた。

 こうした雰囲気とは違い、韓国の場合、トランプ大統領に対する信頼度が昨年の17%から今年は44%に大きく上がった。米国に対する選好度も、昨年の75%から80%に上昇した。朝米首脳会談で朝鮮半島に平和ムードが醸成されたことが影響を及ぼしたと分析される。
オク・キウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

文大統領は「軍が朝鮮半島平和の最前線に立つべき時」だとし、平和の時代における軍の使命を強調した。

2018-10-02 | 文在寅大統領情報
文大統領「軍が朝鮮半島平和の最前線に立つべき時」
登録:2018-10-02 06:31 修正:2018-10-02 08:09


国軍の日70周年記念式典 
 
今年の南北米対話の雰囲気を反映し  
行進なしで初めて夕方に式典が開かれる  
「挑発への報復」強調した昨年とは異なり  
朝鮮戦争当時の軍戦死者の遺骨奉還式も



文在寅大統領が今月1日、ソウル龍山区戦争記念館の平和の広場で開かれた第70周年国軍の日記念式典で敬礼している=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日、国軍の日70周年を迎えて強調したのは、平和だった。文大統領は「軍が朝鮮半島平和の最前線に立つべき時」だとし、平和の時代における軍の使命を強調した。同日の行事は通常5、10年を周期にして、儀礼的に開かれてきた大規模な軍事パレードもなく、初めて夕方の時間帯に行われた。

 文大統領は同日夕方、ソウル龍山戦争記念館の平和の広場で行われた国軍の日70周年式典での演説で「今日、朝鮮半島で戦争の脅威を終わらせ、平和の時代を語ることができて、胸がいっぱいだ」としたうえで、「これからは韓国軍が朝鮮半島の平和の最前線に立つべき時だ。力を通じた平和は軍の使命であり、平和時代の真の主人公は強い軍隊だ」と述べた。彼は、軍が「強力な国防改革を通じて国民の軍隊として生まれ変わっている」とし、「頼もしい軍隊に支えられ、必ず平和を作っていく」と強調した。また、「私たちは今、平和の時代へと向かっている。名誉な軍人の道が、朝鮮半島の新たな歴史に刻まれるだろう」と述べた。

 「平和」に力点を置いた文大統領の記念演説は、今年3度の南北首脳会談とシンガポール朝米首脳会談で作られた対話ムードを反映したものと見られる。文大統領は、北朝鮮の核、ミサイル実験が頻発していた昨年、平澤(ピョンテク)2艦隊で行った国軍の日記念演説で、「無謀な挑発には強力で徹底した報復」や「勝てる軍隊」などに言及した。しかし、今年の国軍の日の行事には通常5、10年周期に開かれてきた大規模な街頭行進や新兵器の公開などもなかった。大統領府関係者は「朝鮮半島における最近の対話状況が反映されたもの」だと話した。今年の国軍の日の行事は初めて夕方に開かれ、主要地上波放送で生中継された。大統領府側は「平日午前に記念式を開くと、多くの国民が視聴できないため、悩んだ末にプライムタイムに行事を行うことにした」とし、「国民が記念式を見て、韓国軍を激励して慰める祭りとして、国軍の日の行事を行うため」だと話した。

 文大統領は午前中に城南(ソンナム)ソウル空港に出向いて朝鮮戦争の国軍戦死者64柱の遺骨奉還式に出席した。今回返還された韓国軍戦死者の遺骨は1996年から2005年まで北朝鮮咸鏡南道長津(チャンジン)や平安南道价川(ゲチョン)地域などで朝米が共同で発掘した遺骨ののうち、鑑識の結果、国軍戦死者と判明されたもので、68年ぶりに故国の地に戻ってきた。文大統領は太極旗に包まれた戦死者の遺骨に向かって挙手敬礼した後、64個の遺骨箱をすべて回りながら朝鮮戦争参戦紀章を捧げ、黙祷した。その後、文大統領は大統領府迎賓館で現役軍人や国連軍参戦勇士、報勲団体、遺族代表を招待し、祝賀昼食を共にした。大統領府で国軍の日の昼食会が開かれたのも今回が初めてだ。大統領府は「現役と予備役将兵らにきちんとした食事をもてなすという趣旨」だと説明した。この席には超大型のチョコパイと軍隊で作って食べる、いわゆる「グンデ(軍隊)リア」ハンバーガーの形の大型ケーキも登場した。
ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

午後には那覇市大道にある翁長知事の自宅を訪れた。「多くの皆さんに支えていただきました。

2018-10-02 | いかなる差別もあってはならない

「頑張るので見守って」 沖縄県知事当選玉城さん 翁長氏思い決意
2018年10月2日 10:46


知事選 沖縄県知事選 玉城デニー

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県知事選の初当選から一夜明け、報道陣の取材に応じる玉城デニー氏=1日午前、沖縄市の自宅前

        

 9月30日の沖縄県知事選で当選した玉城デニーさん(58)が1日朝、沖縄市の自宅前で記者団の取材に応じた。過去最多の39万6千票を得たことに、「翁長雄志知事を亡くした県民の喪失感と、翁長知事の気持ちや行動を無駄にしてほしくないという思いが票につながったと思う」と表情を引き締めた。

 この日の睡眠時間は2時間半ほど。午前5時ごろ起床し、愛猫にエサをやった後に報道陣に対応した。基地問題に向き合う決意について、「新基地建設は認めない。普天間飛行場の一日も早い閉鎖・返還を日米政府に求めていく」と力強く述べた。

 知事選の当選を大きく報じる新聞紙面にも目を通した。真剣な表情で記事を読んでいたが、カチャーシーを舞う自身の写真を目にすると一転、「こういう写真は恥ずかしい」と頬が緩んだ。「思わず身体が動いた」と、晴れやかな表情で喜びの瞬間を振り返った。

 午後には那覇市大道にある翁長知事の自宅を訪れた。「多くの皆さんに支えていただきました。これからも頑張りますから見守っていてください」と当選を報告した。