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李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長:「悪ふざけ」をやめ、会談を取りやめた意味をしっかりと考えて収拾策を講じるよう要求した。

2018-05-18 | 朝米会談の成功のために
北朝鮮 韓国に揺さぶり「再対話、容易でない」

2018/05/17 21:42

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は17日、開催予定日に一方的に中止を通告した16日の南北閣僚級会談について、「(韓国側が)深刻な事態を解決しない限り、再対話は容易でない」との立場をメディアを通じて伝えた。

                                        
                3月29日の南北閣僚級会談に出席した北朝鮮の李善権・祖国平和統一委員会委員長=(聯合ニュース)

 同会談で北朝鮮側の団長を務める予定だった李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長が朝鮮中央通信の記者の質問に答える形で立場を表明した。

 李氏は韓国で11日から実施されている韓米合同の定例航空戦闘訓練「マックスサンダー」を会談中止の理由に改めて挙げ、「今後の北南関係の方向性は南朝鮮当局の行動にかかっている」と韓国を揺さぶった。

 会談中止を受けて韓国側が「遺憾」を表明し、会談の早期開催を求める内容の通知文を送ったことについても言及。「悪ふざけ」をやめ、会談を取りやめた意味をしっかりと考えて収拾策を講じるよう要求した。

sarangni@yna.co.kr

ジョン・ボルトン・ホワイトハウス国家安保補佐官に照準を合わせた。韓国政府は「統一部報道官声明」を通じて「板門店宣言の履行への確固たる意志」を強調

2018-05-17 | 朝米会談の成功のために

[ニュース分析]
北朝鮮「首脳会談の再検討」談話で朝鮮半島情勢に“黄信号”

登録:2018-05-17 06:56 修正:2018-05-17 07:38



北朝鮮のキム・ゲグァン、緊急談話を発表 
「米国は一方的核放棄を強要するな」 
南側には高官級会談の延期を通知 
当惑した米国「会談の準備続ける」

                    
                     北朝鮮の金正恩国務委員長/朝鮮中央通信、AP

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が1月1日に発表した新年の辞以降、平昌五輪を経て順風に乗ったように巡航していた朝鮮半島情勢が16日、乱高下した。北朝鮮が文在寅(ムン・ジェイン)政権とドナルド・トランプ米国政府に相次いで強力な“警告メッセージ”を送った。1月以降、青信号がともり続けた南北関係と朝米関係に、突然“黄信号”がともった。青信号に戻るか、それとも赤信号へと悪化するかをめぐり、様々な分析が飛び交っている。

                    
                     ドナルド・トランプ米大統領/聯合ニュース

 22日(現地時間)に米ワシントンで開かれる文在寅大統領とトランプ大統領の韓米首脳会談の結果や、朝米首脳会談に向けた水面下交渉の推移、それに対する北側の内部評価が相まって、情勢に重大な影響を及ぼすものと見られる。23~25日に予告された咸鏡北道吉州郡豊渓里(プンゲリ)「北部核実験場」の廃棄現場の公開日程にも影響しかねない。

 北側は、16日に開かれる予定だった南北高官級会談の「延期」通知の事実を午前3時に、6月12日にシンガポールで開かれる予定の朝朝首脳会談を「再考することもあり得る」というメッセージは午前11時過ぎに、それぞれ「朝鮮中央通信」を通じて公開した。前者が北側会談団長のリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長が南側首席代表のチョ・ミョンギュン統一部長官宛に0時30分に送ってきた「電話通知文」形式の公式通知である一方、後者は「キム・ゲグァン外務第1次官の談話」という「とても独特な形で発言の公式性をきめ細かく調整した立場表明」(元高官)である。

 両事案は発信と受信の主体が異なり、切り離して分析する必要があるが、互いに繋がっている部分もある。両事案に込められた北側の核心メッセージは、一方的譲歩はない▽対北朝鮮敵対行為を中止せよということだ。

 まず、北朝鮮が南北高官級会談の延期を通知する際、問題視した内容は大きく分けて二つだ。米国の最新鋭ステルス戦闘機F-22ラプターが参加した韓米共同演習「マックスサンダー」▽テ・ヨンホ元駐英北朝鮮公使の「反金正恩」発言だ(北朝鮮は実名の代わりに「人間ゴミ」という表現を使った)。北側はこれを「無分別な北侵戦争騒動」と「対決乱動」だと規定した。そして、「すべては正気をなくし踊らされている南朝鮮(韓国)当局に責任がある。米国も…朝米首脳会談の運命について熟慮すべきだ」と非難した。南側政府が主な標的になっている。

 しかし、約10時間後に「朝鮮中央通信」を通じて公開された「キム・ゲグァン談話」はトランプ政権を直接非難するものだった。特に、いわゆる「リビア式解決策」や「北朝鮮の核兵器の廃棄と米国への搬入・解体を先に行うべき」と主張したジョン・ボルトン・ホワイトハウス国家安保補佐官に照準を合わせた。金委員長と2度にわたり対話・交渉したマイク・ポンペオ米国務長官については言及しなかった。北側は「一方的な核放棄だけを強要するなら、朝米首脳会談に応じるかを再検討するしかない」と明らかにした。ただし、北側は「果たして、米国が本当に健全な対話と交渉を通じた朝米関係改善を望んでいるかについて、疑念を抱かざるを得ない」としながらも、「トランプ政権が、朝米関係改善に向けた誠意を持って朝米首脳会談に出てくる場合は、我々もそれにふさわしい応対をする」として、余地を残した。

 北側は16日夜にも「朝鮮中央通信」を通じて、「米国がB-52戦略核爆撃機とF-22ラプターステルス戦闘機を含めた核戦略資産を投入し、歴代最大規模の「マックスサンダー」演習を行っていると非難したが、B-52は演習に参加しないと軍当局が確認した。

 これに先立ち、金正恩委員長は文大統領と「4・27板門店(パンムンジョム)宣言」を合意・発表し、朝米関係改善の基本原則と方法論も重ねて明らかにしてきた。

 まず、南北首脳は3カ条で構成された板門店宣言で、「朝鮮半島にこれ以上の戦争はない」と宣言した後、第2条3項と第3条4項で、一切の敵対行為の全面中止▽「完全な非核化」と「核のない朝鮮半島」の実現などを約束した。南北首脳は、「完全な非核化」と「核のない朝鮮半島」の実現が共同目標であることを確認しながらも、これを朝鮮半島における「停戦体制の終息」と「恒久的であり、強固な平和体制の構築」(第3条)の細部項目(4項)として提示した。さらに、金委員長は中国の習近平国家主席との「大連会談」(7~8日)で「朝鮮に対する敵視政策と安保脅威がなくなれば、朝鮮は核を持つ必要がない」とし、朝米対話を通じた相互信頼▽段階的・同歩的(同時的)措置▽政治的解決プロセス全面的な推進などの“方法論”を提示した。

 北側が「マックスサンダー」を「板門店宣言に対する露骨な挑戦」だとして、「朝鮮半島の非核化」は「米国の対朝鮮敵視政策と核の脅威、恐喝を終わらせること」(キム・ゲグァン談話)と“等価物”だと主張したのもそのためだ。

 朝鮮半島問題全般に詳しい元高官は「北朝鮮のメッセージは対話を中断するのではなく、むしろうまく進めようというものとして見るべきだ」と話した。彼は「朝米核交渉の象徴的存在であるキム・ゲグァンという“当局者個人談話”の形で、政府・外務省声明・談話よりも公式性が著しく低いが、個人筆名の論評よりは伝達力が高い独特なメッセージの発信方式を選んだ内容に注目する必要がある」と指摘した。

 ただし、最近の朝鮮半島情勢が文大統領と金委員長、トランプ大統領の政治的決断にゆだねられた「トップダウン方式の突破型情勢」である点を考慮すると、「これまでの流れが変わることはないだろう」というのが、専門家たちの大方の予想だ。実際、ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官は同日午後、「今の状況は同じ絵を描くための至難な過程であり、良い結果を生むための陣痛だと見ている」とし、“政府内部でまとめられた情勢評価”を明らかにした。朝米の間に隔たりがあるものの、「完全な非核化」と「朝米敵対関係の解消」という歴史的成果を得るためには避けられないという意味で、「陣痛」に喩えたのだ。

 政府は「統一部報道官声明」を通じて「板門店宣言の履行への確固たる意志」を強調し、「関連省庁間の緊密な協議を通じて必要な処置を取っていく」と明らかにした。ポンペオ米国務長官はカン・ギョンファ外交部長官と電話会談で、「米国政府は北側の今回の処置に留意し、朝米首脳会談の準備を続けていく」と明らかにした。ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は「フォックスニュース」に出演し、「我々は会談が開かれることを依然として望んでおり、その道をこれからも進んでいく」としながら、「同時に、我々は困難な交渉になるものとみて、対策を立てている」と述べた。韓米政府が非常に慎重な対応を示している。
イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

平和のための会談中に、侵略者の理論を持ち込んではならない!

2018-05-16 | 朝米会談の成功のために
実施中の韓米演習にB52参加せず 北朝鮮の南北会談中止と関連か

2018/05/16 09:56


【ソウル聯合ニュース】韓米が11日から実施している空軍演習「マックスサンダー」に、米軍の戦略爆撃機B52が参加しないことが分かった。北朝鮮が16日、マックスサンダーを理由に同日に開催予定だった南北閣僚級会談を無期延期すると通知してきたことと関連がある可能性がある。

                    
           マックスサンダーが始まった11日、韓国・光州を離陸する米ステルス戦闘機F22(資料写真)=(聯合ニュース)

 韓国軍関係者はこの日、「マックスサンダーに米軍のステルス戦闘機F22はすでに参加しているが、B52はまだ加わっていない」とし、「25日まで実施される今回の演習にB52は参加しないとみられる」と伝えた。

 B52は核爆弾を搭載できる米空軍の主力長距離爆撃機で、同機が朝鮮半島上空を飛行することに対し、北朝鮮は敏感な反応を見せてきた。

 2週間実施されるマックスサンダーにはF22や韓国空軍の戦闘機F15Kなど、約100機の航空機が参加する。空軍関係者は同演習について「2チームに分かれて模擬交戦を行い韓米空軍の技量を伸ばす防衛のための年次演習」だとし、「今年参加した戦闘機の数と兵力規模は例年と同水準だ」と説明した。

 だが、8機のF22が韓米合同演習に参加したのは今回が初めてとなる。昨年12月に行われた韓米空軍の演習には6機のF22が参加した。ステルス性が高いF22は北朝鮮軍のレーダー網をかいくぐって進攻し、核・ミサイル施設を正確に攻撃することができる。

 一方、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)は16日午前に会談し、北朝鮮による南北閣僚級会談の延期が朝鮮半島情勢に与える影響を話し合う。韓米合同演習に参加する米軍戦力についても協議する可能性があるとされる。

tnak51@yna.co.kr

米韓軍事演習や「国防授権法修正案」:アジアの平和に役立たない、アメリカは相変わらず侵略者の理論!

2018-05-16 | 「北朝鮮問題」の解決のために

米下院軍事委「在韓米軍は少なくとも2万2千人を維持」
登録:2018-05-15 21:47 修正:2018-05-16 07:13


「トランプ、不確実性引き起こしている中で 
同盟にパートナーであることを示す必要がある」

                   
昨年11月に訪韓したドナルド・トランプ米大統領が、京畿道平沢のキャンプ・ハンフリーズ基地の米8軍司令部状況室で記念撮影を終え、ビンセント・ブルックス在韓米軍司令官と握手している=共同取材団//ハンギョレ新聞社

 在韓米軍の規模を少なくとも2万2000人以上に維持しなければならないという内容を盛り込んだ国防授権法修正案が、最近下院軍事委員会を通過したことが14日(現地時間)、確認された。朝米首脳会談などを契機に、在韓米軍縮小論議が起きることに対するワシントン主流の憂慮を反映したものと見られる。

 下院軍事委所属のルーベン・ガリエーゴ民主党議員は、報道資料を通じて「軍事委は地域の平和と安定を維持するという趣旨で、予測可能な未来のために在韓米軍の強固な駐留を約束する2019会計年度国防授権法修正条項を9日夜通過させた」と明らかにした。

 ガリエーゴ議員は、自身が提案した修正条項が「国防に必要で地域同盟の安保を重大に侵害しないという国防長官の認証なしには、在韓米軍を2万2000人以下に縮小しないこと」だと説明した。彼は「ドナルド・トランプ大統領と世界情勢が大きな不確実性を引き起こしている状況で、友邦と同盟に米国が献身的パートナーであることを示す必要がある」と強調した。さらに「私たちが朝鮮半島とその他の地域で公正で持続的な平和を模索しているなかで、世界の自由市民の団結を米国の最大の長所であると信じている軍事委すべての同僚議員を誇らしく思う」と付け加えた。

 公式的な在韓米軍の規模は2万8500人だ。修正条項に「2万2000人」という数字が出てくるのは、循環配置と交代にともなう変動性を勘案したものと見られる。国防授権法は、議会が勧告する国防分野の政策指針を含んでおり、法案は上下院間の調整と合意の下に最終確定する。ガリエーゴ議員の地方区であるアリゾナ州は、THAADメーカーのロッキード・マーティンをはじめ防衛産業関連企業が密集した地域だ。
ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

総書記が訪中した直後と同様に、中国が北朝鮮の市・道の党委員長を招き主要地域を視察させた

2018-05-15 | 朝中協力
北朝鮮党幹部の訪中団が経済視察 協力模索か

2018/05/15 08:55


【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、朝鮮労働党の幹部からなる「親善参観団」が14日に中国を訪問したと報じた。

                    
参観団を率いた朴泰成・党副委員長(右端)と、参観団に含まれたとみられる金能五・平安北道党委員長(中央)と金秀吉・平壌市党委員長(資料写真)=(聯合ニュース)

 参観団は朴泰成(パク・テソン)党副委員長を団長とし、14日に平壌を出発して北京に到着したという。訪中の目的や朴氏以外の幹部には言及しなかったが、参観団には地域組織トップの金秀吉(キム・スギル)平壌市党委員長と金能五(キム・ヌンオ)平安北道党委員長や、柳明鮮(リュ・ミョンソン)党副部長(国際部)らが含まれているとされる。

 参観団は14日午後、中国のシリコンバレーと呼ばれる北京・中関村の中国科学院文献情報センターを視察した。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)も3月末に訪中した際、中関村に立ち寄った。

 2010年に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が訪中した直後と同様に、中国が北朝鮮の市・道の党委員長を招き主要地域を視察させたことは、朝中(中朝)協力の模索を示すものとの見方もある。

mgk1202@yna.co.kr

今年が中日平和友好条約締結40周年であることから、両国は関係改善のきっかけを得た。中日は新たな協力の幕を開けつつある。

2018-05-14 | 日朝韓中友好親善
協力の新たな章を共に記す中日韓
人民網日本語版 2018年05月11日14:00


李克強総理がこのほど日本で第7回中日韓サミットに出席した。複雑で変化に富む現在の国際政治・経済情勢を前に、中日韓の協力強化は3カ国自身の発展にとって必要であるだけでなく、地域の国々及び国際社会の共通した期待でもある。今回の中日韓サミットは協力制度化の成果を築いた。これはアジアの平和・安定・繁栄の促進に対する新たな努力と貢献であり、3カ国が共に努力して協力の新たな章を記す勢いは衰えることなく増している。(文:黄大慧・中国人民大学国際関係学部副学部長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

歴史を振り返ると、中日韓協力は苦労して得たものだ。中日韓は1999年11月にASEANプラス3(中日韓)の枠組で接触と協力を開始。2008年12月に初めてASEANプラス3の枠外で中日韓サミットを開催した。だが、3カ国間の協力は常に順風満帆とはいかず、3カ国の外交関係の変動の影響を受け、協力体制は時に中断した。2012年の第5回中日韓サミットから3年半後にようやく第6回サミットが開催され、それから2年半後にようやく今回の第7回サミットが開催された。自らの発展上の必要性から、また地域の国々の発展という共通の期待のため、中日韓が契機を捉え、適切な時期にサミットを開催したことは、共に努力し、協力・発展するという3カ国の信念をはっきりと示している。

現在に焦点を合わせると、中日韓協力はタイミングが肝要だ。今回の中日韓サミットの開催はちょうどその時にあたる。中日関係の立て直し、朝鮮半島情勢の緩和が、中日韓サミット開催の内在的原動力となった。これは各国が共に努力した結果だ。また、世界経済が好転すると同時に保護貿易主義が台頭していることは、中日韓サミットにとって重点的に対処する必要のある外部環境問題であり、各国が共に困難の解決に努力すべき方面だ。

第1に、中日関係の改善は中日韓協力がより強固な「バラスト」を得たことを意味する。中国は世界第2、日本は世界第3のエコノミーであり、その協力による経済的メリットは大きな波及力と影響力を持つはずだ。だが過去数年間、両国関係は風雨続きで、摩擦が頻発し、上層部相互訪問が中断し、経済・貿易関係が次第に後退した。最近、日本側が対中関係において重要で前向きなメッセージを発したうえ、今年が中日平和友好条約締結40周年であることから、両国は関係改善のきっかけを得た。中日は新たな協力の幕を開けつつある。そして中日関係の安定によって、中日韓協力制度も前向きな推進のための強固な基礎を得た。

第2に、朝韓関係の「砕氷」によって、中日韓協力発展の安定化要因がいくらか増した。中日韓協力にとって朝鮮半島の持つ地政学的意義は重要だ。地域環境の安定性の高まりは地域の発展にとって重要な保障であり、朝鮮半島情勢の緩和と交渉の軌道への復帰は、朝鮮半島問題における中日韓の持続的努力及び緊密な協力と切り離せない。

第3に、米国を始めとする保護貿易主義傾向は中日韓が共同で対処する必要のある挑戦だ。中日韓は共に貿易大国であるうえ、東アジアの生産バリューチェーン上にあり、比較的一致した地域的利益を有する。共通の外的挑戦を前に、中日韓が結束して暖を取る必要性が自ずと高まった。

未来を展望すると、中日韓協力の先行きは明るい。今回中日韓サミットは多くの有効なコンセンサスにいたり、多くの制度化の成果を形成した。特に評価すべきは、李克強総理が打ち出した複数のイニシアティブが賛同を得たことだ。中でも最も際立つものが「中日韓+X」協力体制を構築し、第四国市場を共同開拓することだ。そして、これはまさに3カ国の強みによる相互補完を発揮し、協力の外延を開拓し、協力国の発展上のニーズを満たす有益な選択肢だ。

中日韓協力は東アジア協力の重要な構成部分だ。中日韓はすでに比較的強固で制度化された協力の基礎を備え、これまでの努力が一定の成果を得ている。今後一層の成果を得るには、やはり中日韓が共に努力して、共通利益の拡大をリードし、溝を緊密に管理・コントロール・解消して、中日韓協力を東アジア地域の発展を先導する力強いエンジンにする必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年5月11日

ポンペオ米国務長官と訪米した康京和(カン・ギョンファ)韓国外相の米韓外相会談が11日、ワシントンの国務省で行われ、・・・

2018-05-13 | 朝米会談の成功のために
対北朝鮮 米国務長官 会見で表明
非核化断行で経済援助


 【ワシントン=遠藤誠二】しんぶん赤旗  ポンペオ米国務長官と訪米した康京和(カン・ギョンファ)韓国外相の米韓外相会談が11日、ワシントンの国務省で行われ、両外相は、22日の米韓首脳会談、6月12日に予定されている米朝首脳会談にむけて協議しました。

 ポンペオ長官は会見で、「米朝サミット、(この間の)自身の訪朝、トランプ大統領が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と会談した際にとる大胆なステップについて話し合った」と言明。康外相は「(米朝サミットが)北朝鮮の核開発問題を解決し、朝鮮半島の永続的な和平を保障する歴史的な機会になるということで同意した」と述べました。

 ポンペオ長官は、「もし北朝鮮が、早期の非核化にむけて大胆な行動をとるのなら、米国は北朝鮮とともに、同国が韓国と比肩するほどの繁栄をもたらすために取り組む」「金委員長が正しい道を選ぶなら、北朝鮮の国民にとってあふれるばかりの平和と繁栄をもたらす未来がくる」と述べ、完全な非核化を早期に行うのなら、北朝鮮の体制を保障し経済的な援助も行う考えを示しました。

 ポンペオ長官は、この間の金委員長との会談について、「生産的、実質的な話し合い」を行ったことを明らかにし、「われわれ(ポンペオ長官と金委員長)は、米朝両国間の共通の目標について非常に良い理解を持っている」と話しました。

朝米共にシンガポールは馴染みのある外交舞台だ。両国がときおりこちらで外交接触をしてきたためだ。

2018-05-12 | 「北朝鮮問題」の解決のために

金正恩とトランプは“なぜ”シンガポールを選択したのか
登録:2018-05-11 22:23 修正:2018-05-12 08:07



中立性・移動距離・治安・宿泊など考慮し、無難な代案 
平壌は過度な譲歩、板門店は象徴性ゆえに選択されず 
米国メディア、「金正恩を板門店の外に引き出したことはトランプの勝利」

                    
2008年7月、シンガポールで開かれたアセアン地域フォーラム全体会議に参加したパク・ウィチュン北朝鮮外相の前を、コンドリーザ・ライス当時米国務長官が通り過ぎている=資料写真//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の選択は、結局“シンガポール”だった。北朝鮮にも米国にも友好的な関係を維持してきたシンガポールの中立的位置、二人の指導者の移動距離、現地の治安・宿泊・マスコミのアクセシビリティなどさまざまな要素を考慮した結果と見られる。

 トランプ大統領が3月初め、金正恩(キム・ジョンウン)委員長との史上初の朝米首脳会談に応じる意向を明らかにして以来議論されてきた候補地は、平壌(ピョンヤン)▽板門店(パンムンジョム)▽シンガポール・モンゴル・スイスなど第3国の三通りだった。このうち北朝鮮は平壌を、韓国は板門店を好んだという。しかし、平壌開催は北朝鮮に対する「過度な譲歩」という理由で、板門店開催は北朝鮮核廃棄より平和協定の締結により重きが置かれることになるという“象徴性”ゆえに選択されなかった。ニューヨークタイムズは10日、「金正恩委員長を、象徴的ではあるが政治的に問題の素地がある非武装地帯(板門店)の外に引き出して、シンガポールを選択したことはトランプ大統領の小さな勝利」と指摘した。

 第3国のうちでは、早くからシンガポールが最有力候補地に選ばれてきた。シンガポールは1966年に米国と、1975年には北朝鮮と国交正常化し、その後朝米双方と友好関係を維持してきた“中立地帯”だ。金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員会委員長は、毎年友好国シンガポールの祝日(8月9日)に合わせて祝電を送っている。米国はもちろん北朝鮮もここに職員4人が駐在する小規模な大使館を開いている。北朝鮮の国民はシンガポールにノービザで入国できる。

 シンガポールで朝米首脳会談を受け入れられる会談場としては、毎年アジア安保会議(シャングリラ会議)が開催されるシャングリラホテル、マリーナベイサンズ、セントーサ島が挙げられる。ハンギョレが11日、現地のホテルに来月12日の首脳会談前後に客室予約を試みた結果、シャングリラホテルは「3泊以上は可能だが、1~2泊の予約は不可能」と返答した。このホテルのスタッフは「たまにイベントがあると、このようなやり方で予約を受ける」と話した。確認されてはいないが、朝米会談と関連しているのではないかという推定も可能だ。 2015年11月、66年ぶりに初の両岸首脳会談を開いた中国の習近平国家主席と馬英九台湾総統もシャングリラホテルを会談場に利用した。

 マリーナベイサンズホテルも所有主のシェルドン・アデルソンがトランプ大統領と親しい間柄であるため、会談の場に利用される可能性がある。アデルソンは11月の米国中間選挙を控え、共和党に巨額を寄付したという。

 朝米首脳らは、ひとまず1日の会談をすることにしたが、マイク・ポンペオ米国務長官は日程が1日増える可能性があると述べたことがある。トランプ大統領は来月8~9日にカナダで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議に出席するが、すぐにシンガポールに来るなら宿泊をする可能性もある。両首脳がホテルの代わりに別途のコンベンションセンターなどを会談場に使う場合もある。

 朝米共にシンガポールは馴染みのある外交舞台だ。両国がときおりこちらで外交接触をしてきたためだ。2008年、6カ国協議の合意履行をめぐる意見の相違の調整のために、クリストファー・ヒル当時米国務部東アジア太平洋次官補とキム・ケグァン北朝鮮外務省副相が、4月と12月にそれぞれシンガポールの米国大使館で会った。その年の7月、コンドリーザ・ライス当時国務長官がパク・ウィチュン外相に会ったのもシンガポールだった。オバマ行政府の「戦略的忍耐」期間である2012年8月と2015年1月にも両国はシンガポールで1.5トラック、または2トラック対話を行った。

 会談の場所がシンガポールに決まった以上、金正恩委員長は飛行機で現地に移動するものと見られる。シンガポールと平壌は4800キロメートル程度離れていて、金委員長の専用機であるオオタカ1号(旧ソ連製イリューシン)(IL)-62M・航続距離1万キロメートル)の利用に大きな無理はない。金委員長は7~8日に習近平国家主席と2回目の首脳会談のために、中国の大連に行く際に専用機を利用した。シンガポール飛行のための予行演習だった計算だ。金委員長の祖父である金日成(キム・イルソン)主席は、1965年にインドネシアのバンドンで開かれた非同盟諸国会議出席のために6時間を超える長距離飛行をしたことがある。

 ニューヨークタイムズは「両国が米国、韓国、モンゴル、ベトナム、あるいは太平洋の米海軍艦艇など多くの潜在的会談場所に関して討論し、“政治的イシュー”と金委員長が北朝鮮の危険な飛行機に乗って遠距離を飛行できるかのような“実用的考慮”の間で均衡を合わせた」と指摘した。ジョセフ・ユン元米国務省対北朝鮮政策特別代表もこの新聞とのインタビューで「北朝鮮は板門店を好んだだろう。しかし、シンガポールは治安が安定したところだ。激しいデモ隊がいない」と話した。シンガポールは、世界の主要放送局がアジア支局を運営している重要な“メディアハブ”なので、トランプ大統領が会談の成果を精一杯に誇りうる最適な場所でもある。金正恩委員長も、4・27南北首脳会談を取材する記者たちに「よろしく頼む」と話すなど、マスコミ対応センスを誇ったことがある。
キル・ユンヒョン、キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

米国務長官として朝米首脳の対面が成功裏に行われるよう積極的に努力する決心と意志を示した。

2018-05-11 | 朝米会談の成功のために
金正恩委員長がポンぺオ米国務長官と会見/満足な合意
首脳会談問題を討議


朝鮮中央通信によると、金正恩委員長が9日、朝鮮を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官と会見した。

金正恩委員長が9日、朝鮮を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官と会見した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

金正恩委員長は、ポンペオ国務長官の公式就任を祝うとともに朝鮮訪問を歓迎。記念写真を撮った。

                    
ポンペオ長官は、金正恩委員長が忙しい時間を割いてくれたことに謝意を表した。そして、金正恩委員長にトランプ米大統領の口頭メッセージを伝達した。

金正恩委員長は、口頭メッセージを聞き、大統領が対話を通じた問題の解決に深い関心を持っていることについて高く評価し、謝意を表した。

金正恩委員長は、ポンペオ長官と全世界の焦眉の関心事となっている先鋭な半島地域の情勢に対する評価と見解、朝米首脳会談に関連する両国最高指導部の立場と意見を交換した。

金正恩委員長は、迫る朝米首脳の対面と会談が朝鮮半島の肯定的な情勢発展を促し、素晴らしい未来を建設するための立派な第一歩を踏み出す歴史的な対面になるだろうと述べた。

                    
金正恩委員長がマイク・ポンペオ米国務長官と会見した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

席上では、朝米首脳会談の開催のための実務的な問題とそれに該当する手順と方法が論議された。

金正恩委員長は、ポンペオ長官と討議された問題について満足な合意を見た。

金正恩委員長は、反朝鮮敵対行為を働き、朝鮮に抑留されている米国人らの釈放に関するトランプ大統領の公式提起を受諾し、朝鮮国務委員会委員長の命令により特赦を実施して送還するようにした。

金正恩委員長は、ポンペオ長官と会談を行い、満足な結果を得たことについて高く評価した。

ポンペオ長官は、金正恩委員長の手厚い歓待と有益な会談を行い十分な合意に至ったことについて心からの謝意を表しながら、米国務長官として朝米首脳の対面が成功裏に行われるよう積極的に努力する決心と意志を示した。

金正恩委員長は、ポンペオ長官との再会を約束し、別れのあいさつを交わし、見送った。

(朝鮮新報)

「トランプ大統領は米国市民たちを釈放した北朝鮮の金正恩国務委員長の行動に感謝し、・・・

2018-05-10 | 板門店宣言を歓迎する
北朝鮮、抑留米国人3人釈放…朝米会談場所確定
登録:2018-05-10 01:39 修正:2018-05-10 06:43



訪朝したポンペオ長官と共に帰国の途に 
トランプ大統領「ポンペオ、金正恩委員長と面会 
首脳会談の日時・場所も決めた」 
空軍基地へ出迎える意向示す 
 
ホワイトハウス「トランプ大統領、金正恩委員長に感謝… 
善意の肯定的なジェスチャーと見なす」

                    
北朝鮮に抑留され、今月9日に釈放された韓国系米国人3人。左側からキム・ハクソン氏、キム・ドンチョル氏、キム・サンドク氏=CNNキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が抑留してきた韓国系米国人3人を9日、米国に送還した。電撃的に平壌(ピョンヤン)を再訪問したマイク・ポンペオ米国務長官を通じて、これら3人を解放したのだ。首脳会談を控えて事前調整の過程で浮き彫りになった朝米間の「異常気流」が解消され、突破口が開かれるものとみられる。

 ドナルド・トランプ米大統領は同日、夜9時40分(韓国時間)にツイッターを通じて「ポンペオ長官が皆が待ちわびていた3人の立派な紳士らと共に、北朝鮮から飛行機に乗って帰る途中だという事実を知らせることができて嬉しい」と明らかにした。トランプ大統領は、解放された彼らの「健康状態は良いようだ」と付け加えた。釈放された3人はキム・ドンチョル氏、キム・サンドク氏(米国名トニー・キム)、キム・ハクソン氏で、スパイや敵対行為、国家転覆陰謀などの罪状で労働教化刑を言い渡されて服役してきた。トランプ大統領はアンドルー空軍基地へ直接出迎える意向を示した。

 トランプ大統領はまた、「ポンペオ長官と金正恩委員長の面会は素晴らしいものだった」としたうえで、「(朝米首脳会談の)日時と場所も決まった」と付け加えたが、時間と場所は依然として明らかにしなかった。

 ポンペオ長官は、今月8日に米国を離れ、9日朝に平壌(ピョンヤン)に到着した。彼は高麗(コリョ)ホテルで金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長に1時間ほど単独で面会してから、金副委員長と昼食を共にした。ポンペオ長官は昼食後、金正恩国務委員長に会い、抑留者の釈放や朝米首脳会談の準備事項などについて協議した後、その足で抑留者たちと共に帰国の途についたものとみられる。

 ホワイトハウスは米国人3人の釈放決定に直ちに報道官声明を発表し、「トランプ大統領は米国市民たちを釈放した北朝鮮の金正恩国務委員長の行動に感謝し、これを善意の肯定的ジェスチャーと見なしている」と明らかにした。ホワイトハウスは彼ら3人が人を力を借りず自ら歩いて飛行機に乗り込むほど、健康状態が良好だと付け加えた。

 ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官も同日夜、書面で論評を発表し、「北朝鮮が米国人抑留者3人を送還措置した決定を歓迎する」とし、「北朝鮮のこのような決断は、朝米首脳会談の成功的開催に向けて非常に肯定的な要因として作用するだろう」と明らかにした。

 ポンペオ長官は同日、金英哲副委員長に「数十年間、我々は敵国だった」とし、「もう我々はこのような軋轢を解決し、世界に対する脅威を一掃すると共に、北朝鮮の住民が享受すべきすべての機会を持てるよう、共に働くことを望んでいる」と述べたと、ワシントンポスト紙など、同行した米国のマスコミが報道した。

 金副委員長は「今、平壌ではすべてがうまく行っている。これから我が国の経済発展に全ての努力を傾ける」と述べた。

 これに先立ち、トランプ大統領は、イラン核協定からの脱退を発表する際、ポンペオ長官の訪朝の事実を電撃的に公開した。彼は「取引がうまく行くことを望んでいる。中国と韓国、日本に支えられ、皆のために偉大な繁栄と平和の未来に到達することを願う」と述べた。
ワシントン/イ・ヨンイン特派員、ファン・ジュンボム記者(お問い合わせ

文大統領の前向きな発言に比べ、安倍総理は、後ろ向きの発言がめだった。 

2018-05-09 | 板門店宣言を歓迎する
文大統領「韓日中は真のパートナー、力合わせ平和の時代を」

2018/05/09 12:06


【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、東京での韓日中首脳会談後の共同文発表で、「韓日中3カ国が力と志を集めれば、朝鮮半島と北東アジアに平和と安定の新たな時代を開けると確信する」としながら、「3カ国は歴史的な大転換を導き出す真のパートナーになる」と述べた。

                    
共同文を発表する(右から)文大統領、安倍晋三首相、中国の李克強首相=9日、東京(聯合ニュース)

 文大統領は「何よりわれわれは、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着、南北関係の改善が朝鮮半島はもちろん、北東アジアの平和と繁栄に大変重要との認識で一致した」と強調。この日発表した3カ国首脳の特別声明で、南北首脳会談で署名された「板門店宣言」を歓迎、支持したことに感謝するとしながら、「恒久的な平和定着を進める上で3カ国間の緊密な意思疎通と協力が続けられることを期待し、約束する」と述べた。

 文大統領は「3カ国は歴史的、地理的、文化的に最も近しい隣人で、北東アジアの平和と繁栄に責任を持つ最も重要な協力パートナー」と言及した。また「3カ国協力の究極の目標は、国民がその成果と恩恵を実感し、享受することにある」とし、実質的な協力を拡大し未来の成長の動力源模索へ連携を強化するとした。粒子状物質や感染症などの問題を解決する一方、エネルギーと情報通信技術(ICT)協力に向けた具体的な事業の発掘にも取り組む。

 文大統領は「3カ国の協力を強化するため、国民の交流と意思疎通をさらに拡大、活性化すべき」と述べた。今年の平昌冬季五輪を皮切りに、2020年の東京五輪、22年の北京冬季五輪と北東アジアで続く五輪を二度とない好機ととらえた。その上で「今日の会談でスポーツ交流など人的、文化的な交流の重要性を確認した」とし、20年までに3カ国間の人の交流を3000万人以上に拡大するとの目標を掲げた。

 さらに、「3カ国協力の制度化が何より重要」としながら、「3カ国首脳会談は北東アジアの平和と繁栄のための堅固な基盤で、今日われわれはこうした認識を共有し、首脳会談の定例化を進める意思を再確認した」と説明。3カ国協力推進の拠点として、韓中日三国協力事務局(TCS)の役割拡大と支援強化に取り組む方針を示した。

mgk1202@yna.co.kr

金委員長は、目前に迫った朝米首脳会談での交渉力を高めるためにこうした外交的破格を選んだと見られる。

2018-05-09 | 板門店宣言を歓迎する
[ニュース分析]
金正恩の2次電撃訪中…中国固め米国内強硬派を牽制

登録:2018-05-08 23:36 修正:2018-05-09 07:00


金正恩-習近平「大連会談」 
米、生化学兵器廃棄など議題を拡大 
反発する北朝鮮、中国との連帯強化 
米中の間で「北朝鮮版バランス外交」 
 
金正恩「段階別・同時的」を再び強調 
米強硬派に明確なメッセージ送ったもよう

                    
北朝鮮の金正恩国務委員長(左)と中国の習近平国家主席が今月8日、中国遼寧省大連で会って棒錘島の海辺を歩いている姿を中国の「新華社通信」が報道した/新華聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が7~8日に中国遼寧省の大連を電撃訪問し、習近平・中国国家主席と会談した。彼の予想外の訪中が、朝米首脳会談にどんな影響を与えるかが注目される。史上初の朝米首脳会談を控えた金委員長が、たった40日後に再び習近平国家主席に会ったというのは、その意図と意味が深長にならざるをえない。

 3月末の訪中と同じように、金委員長の今回の訪中は型破りだ。金委員長は当時、習主席の平壌(ピョンヤン)答礼訪問を約束されたが、答礼訪問がなされていない状態で再び中国に行った。生前に中国を頻繁に訪れた金委員長の父である金正日(キム・ジョンイル)国防委員長も最短訪問間隔は3カ月だった。

 金委員長は、目前に迫った朝米首脳会談での交渉力を高めるためにこうした外交的破格を選んだと見られる。中国中央テレビ(CCTV)など中国メディアは、金委員長が習主席との会談で「再度中国に来て総書記(習主席)に会い、通知しようと思う」、「中国との戦略的疎通と協力を強化しようと思う」と話したと伝えた。南北首脳会談の結果および朝米交渉について、中国の最高指導者と相談するために訪中したということを明確にしたわけだ。「戦略的協力」という言葉は、北朝鮮と中国が朝鮮半島の非核化や対米戦略で共通の理解を持ったことを“誇示”したものと分析される。3月末の金委員長の“電撃訪中”も、根本の目的は中国という伝統的後援国の確実な支持を確保することだった。

                    
日本のNHK放送が8日午後、中国の大連空港で撮影した写真。高麗航空という文字が付いた航空機の後に、金正恩国務委員長の専用機(オオタカ1号)と酷似した飛行機が係留されている=出処:NHK//ハンギョレ新聞

 米国行政府が最近、朝米首脳会談を目前に控えて“基準”を高めるような態度を見せたのも、金委員長の訪中動機に含まれた可能性がある。1次訪中で“裏庭”を確かにしておいたが、こうした突出変数が朝中協力を強化しなければならない契機になりうるという話だ。金委員長は、朝鮮半島の非核化実現が北朝鮮の「確固不動で明確な立場」であることを再確認した。それと共に、朝米対話で「相互信頼を構築し、関連各国が段階別に同時的に責任ある措置」をとりながら「朝鮮半島非核化と永久的な平和を実現することを願う」と述べた。1次訪中で議論した「段階的・同時的措置」に再言及した。北朝鮮に対して無条件に譲歩ばかりを要求してはならないというメッセージを米国に再び送ったわけだ。

 これに先立って米国側が間もなく発表するという朝米首脳会談の日程と場所が公開されないことに“異常気流”をいう人々が増えた。米国側は最近、伝統的な北朝鮮非核化方法論である“CVID”(完全で、検証可能で、復元不能な非核化)の代わりに“PVID”(永久的で、検証可能で、復元不能な非核化)という用語を使い始めた。ジョン・ボルトン新任ホワイトハウス国家安保補佐官らは、生物化学兵器も永久に廃棄しなければならず、北朝鮮の人工衛星発射も不可とする強硬な立場を明らかにしてきた。

 ク・ガブ北韓大学院大学教授は「金委員長の歩みは、米・中の狭間で交渉力を高めようとする、すなわち北朝鮮版バランス外交とみられる」と分析した。また「6日に北朝鮮外務省報道官がマスコミインタビューを通じて米国に警告したが、米国が(朝米首脳会談の)議題を(生物化学兵器、人権問題などに)拡大しようとしているのが事実ならば、北朝鮮としては不快な状況だ。中国と相談しようとしたのかもしれない」と話した。

 中国の立場としても、北朝鮮の“ラブコール”はうれしい。朝鮮戦争の終戦宣言、さらに平和協定や平和体制議論で戦争当事国として明確な一役を担当する機会につながるためだ。習主席は、金委員長との会談で北朝鮮の非核化意志を評価し「朝鮮半島問題の平和的解決プロセスを推進し、永久的平和の実現に積極的役割」を発揮すると明らかにした。

 キム・ドンヨプ慶南大学極東問題研究所教授は、朝鮮半島の主導権をめぐって進行される米中葛藤という脈絡で北朝鮮と中国の動きを解釈した。彼は「金委員長が望んで行こうが、中国に呼ばれて行こうが、米国と中国のうちどちらが北朝鮮核問題と朝鮮半島の平和体制の主導権を握るかという、米中関係の未来と関連している」と話した。
北京/キム・ウェヒョン特派員、ノ・ジウォン、ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

米朝首脳会談:日時と場所は決まった。しかし、議題はまだ協議中だ。

2018-05-08 | 板門店宣言を歓迎する
[ニュース分析]朝米、首脳会談の議題めぐり神経戦
登録:2018-05-08 06:27 修正:2018-05-08 06:51



米国、北朝鮮の永久的非核化PVIDの要求に 
大量破壊兵器や人工衛星まで取り上げ 
北朝鮮の未来の核計画の遮断まで狙う 
 
北朝鮮外務省「情勢原点に戻そうとする試み」と批判 
朝米交渉力高めるための駆け引き

                    
                    首脳会談の議題をめぐる朝米の駆け引き//ハンギョレ新聞社

 日時と場所は決まった。しかし、議題はまだ協議中だ。

 朝米首脳会談を控え、米国と北朝鮮が会談の議題をめぐって最後の駆け引きを行っている。会談のテーブルから互いが望むものをより多く持ち帰るための神経戦だ。米国は北朝鮮非核化の範囲と対象を拡大しようとしており、北朝鮮は米国の北朝鮮制裁の解除と関係正常化を優先順位に置きたがっている。会談が目前に迫ってきたことを知らせるもう一つのシグナルだ。

■米国の議題拡大…「核技術と生物化学兵器まで廃棄」

 マイク・ポンペオ新任米国務長官は2日(現地時間)、北朝鮮核問題解決の原則として既存の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)の代わりに「永久的かつ検証可能で不可逆的な非核化」(PVID)を掲げた。「完全な非核化」を「永久的な非核化」に変えたのだ。これが単なる“用語の変化”なのか、それとも“政策の変化”なのかは、具体的に説明しなかった。

 CVIDであれ、PVIDであれ、北朝鮮の完全な非核化という米国の要求は本質的には同じだ。ただし、永久的という言葉を用いたのは、非核化の範囲に核兵器を作れる未来計画まで含まれることを意味する。米国は2005年、「6カ国協議共同声明」(9・19宣言)を作る過程で、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化にこだわり、「すべての核兵器と現存する核計画」の放棄を主張した。米国は今回の朝米首脳会談でも「未来の核計画」の遮断を目指すものとみられる。核兵器を再び開発して製造できる技術と人材まで統制すると共に、核廃棄後、北朝鮮の平和的核利用の権利も認めないという意図もうかがえる。

 米国はこれに生物化学兵器も加えた。ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官は4日(現地時間)、日本の谷内正太郎・国家安全保障局長と面会し、「すべての核兵器や弾道ミサイル、生物化学兵器と、これに関連するプログラムを含めた北朝鮮の大量破壊兵器の完全かつ永久的な廃棄を達成しようという共同の目標を確認した」と述べた。米国が非核化の範囲を大量破壊兵器にまで拡大していることを示している。日本人拉致被害者問題を議題にあげる可能性もあると見られている。

 米国はまた、5日、弾道ミサイル技術を利用した北朝鮮の人工衛星発射が国連安全保障理事会決議違反という点を再確認した。北朝鮮が先月20日、党の全員会議で決定した核実験と大陸間弾道ミサイル試験発射中止に、人工衛星の打ち上げの中断も含まれたものと規定したのだ。北朝鮮は人工衛星の打ち上げは、平和的な宇宙開発を目的としているため、制裁対象にはなり得ないと主張してきた。

■北朝鮮の警告…「原点に戻してはいけない」

 北朝鮮は米国の議題拡大に不快感を示している。北朝鮮外務省報道官は6日、朝鮮中央通信とのインタビューで、「米国が我々の平和愛好的な意志を“軟弱さ”と取り違え、我々に対する圧迫と軍事的脅威を引き続き追求するなら、問題の解決に役立たないだろう」と警告した。外務省報道官は「朝鮮半島情勢が平和と和解の方向に進んでいる今、相手を意図的に刺激する行為は、せっかく用意された対話の雰囲気に冷や水を浴びせ、情勢を原点に戻そうとする危険な試みとしか思えない」と主張した。朝米首脳会談の開催が可視化して以来、北朝鮮当局が米国を公開的に批判したのは今回が初めてだ。

 北朝鮮の警告は、朝米が議題を調整する過程で駆け引きを繰り広げていることを示している。チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院首席研究委員は「米国が今回の朝米首脳会談の議題に非核化と中長距離ミサイルだけでなく、生物化学兵器や人権問題まで加えようとすることを容認しないという意思表示と言える。朝米が議題を調整する過程で意見の相違が露わになっており、これを調整する必要性が生じたようだ」と分析した。ある大統領府関係者は「PVID問題をめぐり、朝米間で意見の食い違いがあるものと見られる」とし、「それがどのレベルかは、まだ大統領府もよく分からない。見守っている」と話した。

 朝米の攻防が会談場で交渉力を高めようとする計算された行動だという指摘もある。北朝鮮の動向に詳しいある専門家は、外務省報道官の主張が過去と異なり、翌日の党機関紙である「労働新聞」に掲載されなかった点に注目する。ク・ガブ北韓大学院大学教授は「朝米首脳会談の議題調整がある程度終わったはずだが、対北朝鮮制裁の解除問題は議題にならなかったかもしれない。制裁の解除が切実な北朝鮮としては、そのつもりがない米国に、交渉に向けた警告を行ったものと見られる」と話した。
ユ・ガンムン先任記者、ノ・ジウォン、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

日本政府の横槍は、本当に朝鮮半島の平和を望んでいるとは思えない。

2018-05-07 | 板門店宣言を歓迎する
韓日中首脳会談の特別声明に「CVID入らず」=韓国大統領府

2018/05/07 11:59


【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は7日、東京で9日に開催される韓日中首脳会談で3カ国共同宣言とは別に採択する方向で推進している特別声明について、「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」(CVID)との表現は入らないと重ねて伝えた。

            
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(中央)と日本の安倍晋三首相(左)、中国の李克強首相は9日に東京で会談する(コラージュ)=(聯合ニュース)

 青瓦台の高官は聯合ニュースの取材に「特別声明には(先の南北首脳会談の)『板門店宣言』を支持するという内容のみを盛り込むのがわれわれの立場だ」と述べた。韓国はこうした内容の草案を中国と日本に回している。ただ、日本政府は特別声明でCVIDに触れることを望んでいるとされる。

 青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は3日、「共同宣言とは別に推進する特別声明に、CVIDや対北制裁などに関する内容が入る理由はない」と伝えていた。

 青瓦台のこうした姿勢は、北朝鮮と米国が扱うべき非核化問題に第三国が口出しするのは両者の交渉に役立たないとの判断によるものとみられる。

 板門店宣言でも「完全な」非核化と表現しており、非核化の手法を巡り米朝間の隔たりが依然大きい状況で、あえてCVIDを明示して北朝鮮を刺激する必要はないと考えているようだ。

tnak51@yna.co.kr

南北関係の新しい歴史が刻まれた今日という日を出発点にして、板門店宣言を履行し祖国を統一させる運動に力強く取り組んでいこうと呼びかけた。

2018-05-07 | 板門店宣言を歓迎する

歴史的な北南首脳会談に喜び、感動/東京・新宿に統一の歓呼

「祖国統一」を叫びながら新宿の繁華街をパレードした


                    
板門店で行われた歴史的な北南首脳会談(4月27日)に在日同胞社会が大いに沸いた。同胞たちは各地で大小の集いを開き、喜びと感動を分かち合った。

この日、東京の新宿では「北南首脳会談を支持歓迎する在日同胞青年学生の集い」(主催=6.15青年学生協議会)が300余人の参加のもとで行われた。

あいさつに立った韓青中央の金承民委員長は、平和と繁栄、南北関係の新しい歴史が刻まれた今日という日を出発点にして、板門店宣言を履行し祖国を統一させる運動に力強く取り組んでいこうと呼びかけた。

                      
祝杯をあげる参加者たち

つづいて朝青中央の金勇柱委員長が板門店宣言を朗読。参加者たちは中央青商会の裵昶烈幹事長の祝杯の音頭に合わせて祝杯をあげた。

集会後にはパレードが行われ、歌「われわれは一つ(우리는 하나)」や祖国統一を求める力強い叫びが新宿の繁華街に鳴り響いた。

(李永徳)