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政府は14日から無症状と若年層に対する診断検査を大幅に拡大し、さらなる伝播を遮断するとともに、新規病床をよりいっそう拡充するという立場を取っている。

2020-12-14 | 韓国のコロナ対策
コロナ感染者「1日2千人を超える可能性も」…
日本の流行状況に類似

登録:2020-12-14 02:32 修正:2020-12-14 08:19


心理的阻止線を越えた拡散、どこまで 
 
対面接触を防げず爆増 
「日本の流行状況に近づいてきた」 
重篤は179人に増加 
感染者580人が自宅待機 
政府、臨時選別検査所を通じて 
無症状と若年層への検査拡大方針


      

傘をさしたある市民が13日午前、ソウル中区の明洞駅一帯の閑散とした通りを歩いている。この日のコロナ新規感染者は1030人で、最初の感染者が確認された1月20日以降、約11カ月を経て初めて1000人を超えた=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 13日、新型コロナウイルス感染症の新規感染者は1000人を超えたが、感染病専門家はある程度予見された状況だとし、当面は大規模な拡散が続くだろうとの見込みを示した。このままだと、1日の新規感染者が2000人を超えるなど、日本と似た状況に直面しうるという厳しい観測も出ている。先制的に社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)レベル3への引き上げを行うべきではないかとの声があがっているが、政府は14日から無症状と若年層に対する診断検査を大幅に拡大し、さらなる伝播を遮断するとともに、新規病床をよりいっそう拡充するという立場を取っている。

対面接触を防げない防疫行政

 わずか2日間で新規感染者数が689人(11日)→950人(12日)→1030人(13日)と急増したのは、首都圏での拡大に歯止めがかからないためだ。13日の国内の地域社会での感染者1002人のうち、786人が首都圏で確認されたもので、全体の78.4%にのぼる。新規感染者数の週末からの大幅な増加は、高危険群が密集する療養施設や教会などで大規模な集団感染が発生した影響が大きい。また学校、サークル、公衆浴場、職場、塾・予備校などで感染が散発的に発生していることも、感染者の増加に影響を及ぼしている。中央防疫対策本部のイム・スギョン状況総括団長は前日の定例ブリーフィングで「防疫行政が行き届かない個々人の集まりや知人間の対面接触での感染が続き、感染が蓄積している」と分析した。

 直近の1週間(12月7~13日)の1日当たりの平均新規感染者数は719.7人だ。専門家は、ソーシャル・ディスタンシングの効果が現れない状況が続けば、幾何級数的に感染者が増える可能性があると見ている。高麗大学九老(クロ)病院のキム・ウジュ教授(感染内科)は、「現在の状況を見ると日本の流行状況に似てきている。日本は1日当たり3000人以上の新規感染者が出ているが、人口100万人当たりにすると、11日現在で日本は22.96人、韓国は18.53人」とし、「日本とは1カ月ほどの時差があるものの、平行線を描きながら(韓国が)後を追っている」と述べた。政府はこの日、新規の病床対策を発表する際、首都圏では今後20日間にわたって1日当たり1000人の感染者が出るとの予想を示したが、日本のように1日の新規感染者数が2000人以上となる可能性もあるというのだ。

重篤患者の増加には特別対策が必要

 拡散が勢いを増し、隔離中の感染者は13日午前0時現在で1万人を超えた(1万372人)。重篤患者は179人に増えた。感染者が増えたことで、自宅で病床が空くのを待っている感染者は580人(13日午前0時現在)となり、2日以上の待機者も56人にのぼっている。

 専門家の多くは、ひとまずソーシャル・ディスタンシングの先制的な引き上げが必要だと訴える。翰林大学江南聖心病院のイ・ジェガプ教授(感染内科)は、「(1日の新規感染者が)2~3000人発生することもいくらでもありうるため、レベル2.5が効果があるかどうか待っていられる状況ではない。レベル3への引き上げが必要だ」と主張した。キム・ウジュ教授は「レベル3+α」の対策が必要だと述べつつ、「最悪のシナリオに備えなければならない。ニュージーランド政府が行っているように『ステイアットホーム(自宅にとどまれ)』という命令を国民に下すことも検討しなければならない」と述べた。

 政府は、レベル3への引き上げによる社会・経済的被害が莫大なものになることを懸念している。よって政府は、14日から設置される臨時選別検査所を通じて、診断検査を大幅に拡大する方針だ。ソウル市では、25の自治区に55カ所の臨時選別検査所を順次立ち上げていく計画だ。国立がんセンターのキ・モラン教授(予防医学)は「ソーシャル・ディスタンシングが接触を減らせないのなら、検査を増やして感染者を早く見つけ出し、隔離しなければならない」と語った。

 しかし、医療界のある関係者は「症状のある患者、その中でも高危険群や重症患者に対する管理もできず、医療システムが崩壊する危険性がある。重症患者管理、高危険群管理になお一層の焦点を当てて、死者を減らす戦略へと早く転換しなければならない」と指摘した。高麗大学安山(アンサン)病院のチェ・ウォンソク教授(感染内科)も「患者の発生が少ない時や、流行が過ぎた後に再び感染が広まるのを遮断しようとしている時は、検査を増やすことで対応すべきだが、今は患者に病床を割り振る問題も対応ができていない」とし「病床と患者を見る人員など、医療的対応を優先すべき」と述べた。
ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


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