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国民をさらに混乱させるこのような攻防を繰り広げるのは直ちに止めてほしい。

2019-09-07 | 大韓民国
性急で過度な捜査がもたらした大統領府と検察の衝突
登録:2019-09-07 07:00 修正:2019-09-07 08:12

          

          検察庁//ハンギョレ新聞社

 チョ・グク法務部長官候補の捜査をめぐり、政府与党と検察が正面衝突する格好だ。ユン・ソクヨル検察総長が任命されてまだ日が浅いのに、なぜこのような事態になったのか、当惑せざるを得ない。チョ・グク候補者をめぐって世論が分かれている中、国民をさらに混乱させるこのような攻防を繰り広げるのは直ちに止めてほしい。

 このような事態の根本原因が、検察が性急にチョ・グク候補者の疑惑の捜査に着手したことにあるのは否定できない。疑惑があれば捜査するのが当然だ。しかし、長官候補者の国会検証過程で浮き彫りになった疑惑を持って、人事聴聞会も開かれる前に検察が捜査に乗り出したのは、あまりにも早かったと言わざるを得ない。いくら「国民的関心の大きい公的事案」だといえども、国会人事聴聞会と国民評価を見守ってから捜査を行うのが望ましい。

 このようなやり方では、今後、すべての公職候補者の国会検証よりも検察捜査が先行し、政治は居場所を失ってしまう。一部では、法務部長官になれば捜査が難しくなると言うが、勇気ある検察なら、法務部長官であれ首相であれ、肩書に関係なく不正に関する捜査を行わなければならない。

 朴槿恵(パク・クネ)国政壟断事件を捜査したユン・ソクヨル検察総長が公正に真実を明らかにすると期待する人もいるだろう。しかし、今の状況を見る限り、論議が激しくなっているだけだ。チョ・グク候補者の記者懇談会が終わった直後の3日、検察が東洋大学教授のチョ候補者の夫人の研究室を家宅捜索したのは、意図的という指摘を免れない。検察は否定するが、被疑事実の公表をめぐり議論になっている点も、捜査の公正性には負担として作用する。

 政府与党が大勢乗り出して、検察の捜査を非難する姿もあまり望ましくない。李洛淵(イ・ナギョン)首相やパク・サンギ法務部長官、そして“匿名”の大統領府関係者たちが連日の発言しているのは、「捜査介入」という主張の口実を与えるという点で、適切ではない。現政権が検察首脳部の人事をしたのがわずか1カ月前なのに、「検察が政治行為をする」とか「長官に報告すべきだった」という趣旨の発言をするのが、国民の目にはどのように映るだろうか。

 与党関係者は度を越した検察非難発言を慎まなければならない。検察は、政治日程と国民の判断に影響を及ぼそうとしているという疑念を抱かせないよう、努力しなければならない。今は政府与党や検察が乗り出す時ではなく、国民がチョ・グク候補者の適格性を判断すべき時だ。
(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


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