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まったく身に覚えのないことを書かれたことだ。デジタル資料なので電波力がすさまじい。ネイバーで人物検索をすると、私が出てくるが、すぐに私のソーシャル・ネットワークにもうわさが広まった。

2020-09-09 | こんなことができるんですね!
デジタル刑務所、“罪のない”教授も性的搾取犯に仕立て上げた
登録:2020-09-09 06:39 修正:2020-09-09 07:12

6月下旬、「性的搾取物の購入に関する問い合わせ」を行ったとして 
個人情報が公開された精神医学科の大学教授 
誹謗中傷のショートメールが1日数百件も…「死ぬ準備をしろ」 
デジタルフォレンジックの結果、警察が「本人ではない」 
教授「家族まで苦しめられた…人格的殺人行為」

      

チェ・ジョンホ教授//ハンギョレ新聞社

 性犯罪の疑いがある人たちの情報を任意で公開してきたウェブサイト「デジタル刑務所」が「性的搾取物の購買を試みた」として、ある大学教授の携帯電話など個人情報を掲載したが、警察の捜査結果、このような疑惑は事実ではないことが明らかになった。これに先立ち、同サイトで個人情報が公開されたある大学生が身の潔白を訴えて自ら命を絶った中、このような事実が確認され、違法性を巡る議論が高まるものと見られる。

 「死ぬ準備をしろ。お願いだから死ね」。カトリック大学医学部精神健康医学科のチェ・ジョンホ教授(59)には、こうした誹謗中傷のショートメールが1日に数十件も届く。それでも最近はかなり減った方だ。今年6月下旬、デジタル刑務所は「偽装販売者に接近し、n番ルームの資料などを購入しようとした」として、チェ教授の携帯電話番号や写真、職場など個人情報をサイトに掲載した。マスコミで報道され、大統領府の国民請願掲示板にも彼を処罰してほしいという書き込みが掲載された。チェ教授は「事実無根だ」として抗議したが、刑務所側は連絡を取り合った内容などのスクリーンショットを公開して反論した。その後、チェ教授には、10分おきに知らない人から電話がかかってきて、1日に数百件の誹謗中傷メールが届いた。噂が広まり、学会では「非倫理的な医師」として倫理委員会に付託され、講義中断まで求められた。チェ教授は7日、ハンギョレとの電話インタビューで、「治療を担当した患者に『もう誰も信じられない』と言われた。憤慨障害とうつ病に苦しんだ」とし、苦しみを訴えた。

      

デジタル刑務所のホームページ//ハンギョレ新聞社

      

チェ・ジョンホ教授に届いた誹謗中傷のショートメールの一部=チェ教授提供//ハンギョレ新聞社

 チェ教授が彼らを名誉毀損で告訴した後、ごく一部ではあるものの、真実が明らかになった。大邱地方警察庁が先月31日、大韓神経精神医学会倫理委員会に送った公文書によると、警察はチェ教授の携帯電話に対するデジタルフォレンジック(分析)を行った結果、「削除されたデータを含め、チェ教授の携帯電話にはデジタル刑務所に掲載されたものと同じ内容が存在しない」と明らかにした。デジタル刑務所が掲示した内容は、少なくともチェ教授が使用している携帯電話から作成されたものではないという意味だ。警察はまた、「携帯電話から故意に削除したものとみられるか、性的搾取物を購入しようとするものと疑われるようチャットや写真、映像なども発見されなかった」と説明した。

 警察の説明を見ると、チェ教授を詐称した者がデジタル刑務所にメッセージを送ったか、誰かがショートメールを合成で作り上げた可能性もある。チェ教授の携帯電話の中の10万件のショートメールに表れた彼の普段の言語習慣が、デジタル刑務所が掲示したショートメールのパターンとは全く異なるというのが警察の説明だ。警察は「デジタル刑務所に掲載された内容とチェ教授の携帯電話から発見したショートメール9万9962件の言語習慣を比較した結果、互いに一貫して異なり、デジタル刑務所が提示したテレグラム関連ショートメールを送った人はチェ教授ではないと判断される」と述べた。

      

デジタル刑務所が掲載したテレグラム関連チャット画面。正常な対話窓と違って境界線がはっきりしていない。チェ教授側は合成の証拠だと主張している=チェ・ジョンホ教授提供//ハンギョレ新聞社

 チェ教授側はデジタル刑務所に掲載されたテレグラムの内容が合成によって捏造された可能性があると主張している。テレグラムのチャット画面は上段のプロフィールとメッセージ欄に分けられるが、彼らが載せたチャット内容のスクリーンショットの一部ではこの境界線が歪んでいるからだ。チェ教授の告訴を担当する弁護士は「チャットを行ったとされる6月26日、チェ教授がテレグラムに接続した事実がないことも、フォレンジックの結果明らかになった。チェ蔡教授はデジタル刑務所側とチャットしたことがない。書き込みに掲載されたテレグラム資料はすべて合成によるでっち上げだ」と主張した。

 デジタル刑務所はこれに先立ち、7月にも、まったく関連のない人を性犯罪者として個人情報を公開したことがある。ある格闘技選手を同姓同名の「密陽女子中学生集団性的暴行事件」の共犯としたのだ。同被害者の抗議に対し、デジタル刑務所側は「確認の結果、誤った内容を共有した。法的責任を負う」と述べたが、その後も捜査を通じて真実が明らかになっていない疑惑を個人情報と共に掲示してきた。

 捜査で真実が一部確認された後も、チェ教授は依然としてデジタル刑務所に閉じ込められている。彼を非難する数千件の書き込みとともに、デジタル刑務所に「性的搾取物の購買を試みた者」として掲載されている。チェ教授は「誰かが私を殴ったのなら、傷害でその人が立件されて逮捕されるのに、誰が犯人なのかもわからず、苦しめられている」とし、「デジタル刑務所のせいで、私はもちろん家族や治療を受ける患者まで生き地獄のような毎日を送ってきた。明らかな暴力であり、人格的な殺人行為だ」と語った。彼は「それでも捜査結果が出て、社会から葬られることは免れたかもしれない」とし、「彼ら(デジタル刑務所)が正義のため、そのようなことを行っているとしても、これは許しがたい行為」だと付け加えた。
大邱地方警察庁が送った意見書=チェ・ジョンホ教授弁護士側提供//ハンギョレ新聞社

 大邱地方警察庁は現在、デジタル刑務所関連の告訴・告発事件を取りまとめて捜査を行っている。警察関係者は「サーバーは海外にあり、運営者は数人と推定している。運営スタッフの一部を特定し、捜査を行っている」と述べた。

 ハンギョレはこれと関連し、デジタル刑務所の運営者に電子メールとインスタグラムのダイレクトメール(DM)などを通じて立場の表明を要請したが、返事をもらえなかった。デジタル刑務所のウェブサイトには現在、アクセスできない状態だ。

 以下はチェ・ジョンホ教授との一問一答

 -このようなことを初めて知ったのはいつなのか。

 =6月の第4金曜日の午後に掲載されたようだ。日曜日の夜に知らない人から電話がかかってきた。「私もデジタル刑務所に名指しされた被害者」だとして、「あなたも掲載されているようだから、確認してみなさい」と言われた。月曜日に(大学に)出勤したら大騒ぎになっていた。そのサイトに掲載されたことで、SNSにも噂が広がり、記者たちからも電話が相次いだ。放送局のカメラまで現れて、本当に生き地獄のようだった」

 -最もつらかったのは何か。

 =まったく身に覚えのないことを書かれたことだ。デジタル資料なので電波力がすさまじい。ネイバーで人物検索をすると、私が出てくるが、すぐに私のソーシャル・ネットワークにもうわさが広まった。病院や学会で疑う人が出ており、事実無根の書き込みが後を絶たなかった。専攻医や知人を詐称した書き込みも相次いだ。誰の仕業なのか見当もつかず、誰を告訴すべきなのかもわからなかった。仮想の人物を告訴するわけで、その過程そのものも困難だった。法治国家ではありえないことだ。職場では私を信じてくれたが、学会などには「非倫理的な医師」という情報提供が入ったりもした。社会から葬られるかもしれないと思った」

 -悪質な書き込みやメールもたくさん届いたと思うが。

 =今回、大学生が死亡する事件が起きてからデジタル刑務所が再び話題になったことで、また連絡が来る。24時間、特に夜に電話がかかってくる。「お願いだから死ね」や「死ぬ準備をしろ」、そういった内容だ。本当に心が痛んだのは、私に治療を受けた患者が回復したのに、インターネットでこうした内容を見て「もう誰も信じられない」と言ってきたことだ。私個人だけではなく、家族や知人、そして私が治療する患者まで殺す行為だった。明らかな暴力だ」

 -1日にどれくらい連絡があったのか。

 =多いときは夜10分おきに電話がかかってきた。それで番号を変えることも考えたが、そしたら「逃げる」と言われるだろうから…。事実を究明したい気持ちが大きかった。

 -つらかったと思うが。

 =この2カ月間、耐え忍んでみようとしても、動悸が止まらなかった。精神科の専門医にも耐えられない苦痛だった。憤慨障害と呼べる症状が現れた。不安だったし、また電話が来るのではないかと思うと心配だった。不安障害とうつ病も発症した。精神科医なので、心を鎮めることはできても、動悸を止めることはできなかった。また、デジタル刑務所に名前が挙がると、脈が1分に100回以上に上がる。

 -警察が捜査を通じて真実を明らかにしたが。

 =社会から葬られるのは免れたかもしれない。国家機関に公式的に認められて、よかったと思っている。にもかかわらず、今も私と関連した書き込みが残っている。和解を求めたことがないのに、和解を試みたという内容もあるし。トラウマが専門なので、女性の性暴力トラウマがどれほど深刻なのかは十分わかっているつもりだ。だからこそ、加害者を厳正に処罰すべきだと思うが、まったく関係ない人にこのようなことをするのは、本当に耐えがたい。
チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)


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