米が未臨界核実験 4~6月実施 オバマ政権5回目
【ニューヨーク=山崎伸治】
米エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)は18日、今年4~6月に、ニューメキシコ州のサンディア国立研究所で、強力なエックス線を使った未臨
界核実験を実施したことを明らかにしました。核爆発に至らない未臨界で行う核実験は昨年11月以来で、オバマ政権下で5回目になります。
実験は「Zマシン」と呼ばれる強力なエックス線を発生する装置を使用。核兵器が爆発した時に近い超高温、超高圧の状態をつくり、核兵器の中枢となる
プルトニウムの反応を調べるというものです。
NNSAが四半期ごとに公表する「核兵器貯蔵管理計画」に基づく実験に関する報告で明らかになりました。
オバマ政権は「核兵器のない世界」の実現を目指すとしながらも、核兵器が存在する間はその「安全性と信頼性」を確保するために必要だとして、ブッシュ
前政権から継続して未臨界核実験を行っています。