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中日関係における問題をいかにして良い事に変えるかの鍵は安倍首相がどう行動するかにある。

2015-07-23 | 中国人民網日本語版
「試練」か「チャンス」か 鍵を握るのは安倍首相の行動
人民網日本語版 2015年07月20日13:12


 中国の楊潔チ国務委員の招待で、日本の谷内正太郎国家安全保障局長が16日から18日まで訪中した。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 谷内局長の今回の訪中にメディアが注目した理由は大きく3つある。

 第1に、訪問のタイミングが敏感であること。谷内局長の訪中は、安倍政権が衆議院で安保法案を強引に推進している時と重なった。安保法は中国が注視している問題であり、楊国務委員は新安保法を「第2次大戦後日本が軍事・安保分野で取ったかつてない行動」と位置づけ、日本側に中国側の懸念を明確に表明したうえで、平和的発展路線の堅持を要求した。安倍首相が近く発表する戦後70年談話は歴史問題に関わり、中国は談話の基調と内容を知りたがっている。日本メディアの報道によると、谷内局長訪問の重要な目的の1つは、日本の安保政策と安倍談話の主旨を中国側に説明し、理解を得ることだ。訪問の結果は中日間の政治的相互信頼に直接影響する。

 第2に、意思疎通が重要な役割を果たすこと。中日初のハイレベル政治対話は、双方交流の深化を示すものだ。中日交流は以前深刻な打撃を受けた。2012年に野田政権が中国の強い反対を顧みず、いわゆる釣魚島(日本名・尖閣諸島)「国有化」を頑として実施して以降、中日間の様々な交流制度は中断された。双方の努力を経て、両国の各レベル、各分野の協議や対話は次第に再開された。今回のハイレベル政治対話で、双方は中日関係の発展について共に検討し、歴史問題、防衛政策、海洋係争、米国のアジア太平洋政策など複雑な問題について議論した。

 第3に、谷内局長の地位が特殊であること。谷内局長は安倍首相の重要な幕僚であり、安倍政権の外交政策に大きな影響力を持ち、中日関係においても重要な役割を発揮している。安倍首相の第1次政権時の訪中を推進した一人も谷内局長だ。中日関係が冷え込んでいたここ数年、谷内局長は数回訪中し、昨年11月には楊潔チ国務委員と中日関係の扱いと改善について4つの原則的共通認識にいたった。まさにこの4つの原則的共通認識を基礎に、中日関係は好転を果たし、昨年のAPEC会議と今年のアジア・アフリカ首脳会議の際に両国首脳が会ったのだ。谷内局長訪中時、双方は安倍首相訪中の可能性や形式などについて話し合ったかも知れない。

 李克強総理は谷内局長との会談時、中日関係は試練とチャンスが併存していると指摘。「試練」を「チャンス」よりも前に置き、両国関係は敏感性、複雑性が依然際立っていることを強調した。だが同時に、現在双方は共に関係改善を望んでいる。

 安倍首相が谷内局長を中国に派遣して、両国の相互理解を促進したのは前向きな行動だ。だが安倍首相は中日関係におけるいくつかの核心的問題を重視しなければならない。まず、歴史問題が両国関係の発展を長年妨げている。日本側は歴史を鑑として、初めて未来に向かうことができる。次に、摩擦を短期間で解決するのは困難だが、日本は中国側の利益と懸念を尊重し、溝を管理・コントロールして、一方的な行動によって問題を悪化させることを避けるべきだ。最後に、中日間の4つの基本文書を基礎に戦略的互恵関係を推進し続け、日本側は両国間の「4つの原則的共通認識」を厳格に遵守すべきだ。

 「禍は福の倚る所、福は禍いの伏す所」。試練とチャンスはひとたび形成されたら永久に変わらないものでは決してなく、情勢によって相互転化する。中日関係における問題をいかにして良い事に変えるかの鍵は安倍首相がどう行動するかにある。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年7月20日


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