韓国 国連で慰安婦問題言及へ 9月27日 21時24分
竹島の領有権問題を巡り、日本と政治的に対立する韓国の政府は、キム・ソンファン外交通商相が近く行う国連総会での演説で、いわゆる従軍慰安婦問題に何
らかの形で言及することを明らかにしました。
これは、韓国外交通商省のチョ・テヨン報道官が、27日の定例記者会見で明らかにしたものです。この中で、チョ報道官は、野田総理大臣が国連総会で行っ
た演説で、竹島の領有権を巡って、韓国が国際司法裁判所への共同提訴に応じていないことを踏まえ、「国際司法機関が果たしうる機能に注目すべきだ」と指摘
したことに対し、「法治主義とともに正しい歴史認識も大変、重要だ」と述べ、いわゆる従軍慰安婦問題など、歴史問題に対する日本の前向きな対応を重ねて求
めました。
さらに、チョ報道官は、韓国のキム・ソンファン外交通商相が28日に国連総会で行う演説について、「正しい歴史認識の重要性と戦時の女性の人権問題につい
て、どのような形であれ言及がある」と述べ、何らかの形で、慰安婦問題に言及することを明らかにしました。この演説について、韓国政府は、国連総会の場で
2国間の問題を取り上げ、相手国を激しく追及するのは得策ではないともみており、慰安婦問題に具体的にどのように言及するのか、慎重に検討を進めていると
みられます。