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結婚式はほとんどが延期となったりキャンセルになり、彼らの不安を減らす医療スタッフの善意も拡散している。

2020-02-27 | 大韓民国
「大邱に来てほしい」1人の医者の呼び掛け…全国で250人が応じた
登録:2020-02-27 07:01 修正:2020-02-27 07:42


COVID-19拡散で医療スタッフが不足 
大邱医師会長の呼び掛けから1日だけで 
医者たちが生業をたたんで志願の意思を明らかに 
選別診療所・隔離病院に投入開始 
大邱・慶尚北道で感染者が千人を越え 
看護師百人あまり、臨床検査技師数十人も「大邱に」


          

キム・ヒョンガプ公衆保険医(29)が26日明け方の6時頃、大邱市庁の前に到着して写した写真(左側)と京畿道安城市の保健所選別診療所で仕事をして24日に大邱の地域診療の派遣に志願したソン・ミョンジェ公衆保険医(33)=本人提供//ハンギョレ新聞社

 全羅南道光陽(クァンヤン)の玉龍(オクリョン)保健診療所で公衆保険医として勤務中のキム・ヒョンガプ氏(29)は26日明け方の6時頃、地域の別の公衆保険医1人と共に大邱(テグ)に到着した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急激な拡散により感染医療の現場で困難を経験している同僚の公衆保険医を助けるために大邱地域への診療派遣を志願し、順番が回ってきて、この日、大邱に投入された。家族と友達が心配して「必ず行かなければならないのか」と尋ねたが、彼は「そのままそういう感じで決まった」と選び出されたかのように答えてしまった。彼はこの日から2週間、他地域から投入された89人の医療スタッフと共に、自己隔離状態である大邱地域で感染が疑われる患者の家を直接訪問して保護服を着て彼らの検体を採取する「移動採取班」の仕事を担当する。「大邱では医療スタッフだけでなくマスクやゴーグル、保護服など防疫用品もすぐに消耗しているといいます。それで、より一層早く行くべきだとの決心がつきました」

 イ・ソング大邱市医師会会長は25日、5700人の大邱市医師会の会員たちに「同僚の皆さんの決起を促します」とのタイトルの要請文を送り、感染医療現場に飛び込んだ。彼は要請文で「生命が危篤な重い患者を見なければならない救急救命室は閉鎖され、選別検査所は不安に包まれた市民があふれている。医療スタッフは全然足りず、迅速な診断さえ難しくて感染患者でさえ病室がなくて入院治療の代わりに自己隔離をしている」として、「今すぐ選別診療所に、大邱医療院に、隔離病院に、そして救急救命室に来てほしい」と訴えた。すると、全国各地の医者たちがこの要請文に熱く呼応した。26日、大邱市医師会の説明によると、この日の午後2時時点までに大邱からの231人の医師だけでなく、光州(クァンジュ)10人、慶尚北道3人、慶尚南道2人、全州(チョンジュ)2人、仁川(インチョン)1人、ソウル1人など全国各地から250人の医師が参加意思を表明して、この日から一部は直ぐに大邱医療院、選別診療所、隔離病院などに投入された。中央災害安全対策本部は25日午前基準として看護師100人、看護補助者32人、臨床検査技師22人、事務職40人などが大邱医療奉仕に志願したと明らかにした。

 18日に大邱で31人目の患者が陽性判定を受けてからわずか8日の26日、大邱、慶尚北道地域のCOVID-19感染患者が1027人と千人を越えて不安がより一層拡散している中で、公衆保険医だけでなく全国から個人病院を運営する医者や看護師、臨床検査技師などが大邱の感染医療現場投入を志願している。

 この日の大邱では、COVID-19により啓明大学大邱東山病院で治療を受けていた74歳の男性が死亡(12人目)したことと、イ・スンホ大邱市経済副市長の秘書までが25日に陽性判定を受けたというニュースが伝えられ、不安感がより一層強くなっている。大邱市は市庁別館を閉鎖して消毒作業に入った。結婚式はほとんどが延期となったりキャンセルになり、普段は市民で込み合う東城路(トンソンノ)は1分間に1人の割合で人が行き来した。

 しかし、彼らの不安を減らす医療スタッフの善意も拡散している。京畿道安城市(アンソンシ)の保健所選別診療所に勤めている公衆保険医のソン・ミョンジェ氏(33)は24日、大邱への診療派遣を志願した。彼は来月11日に大邱の選別診療所に配属される予定だ。ソン氏は「今、大邱が本当に大変だから早く助けるべきだとの考えに手を挙げたが、母が心配していた」として「医師が一番安全だから大丈夫だと申し上げるしかなかった」と話した。4月に公衆衛生医からの転身を控えた彼は「転身の直前まで大邱でCOVID-19がさらに拡散しないようにすることに役立ちたい」とした。ソン氏は5年前のMERS(中東呼吸器症候群)事態の時、京畿道高陽(コヤン)の明知(ミョンジ)病院で専門医として仕事をして、救急救命室の選別診療所で保護服を着ながら診療活動を行った記憶を最近よみがえらせている。彼は「今回の事態を見て、現場で患者を世話する臨床医療チームが十分にいる必要があるとの事実をもう一度感じることになった」と話した。

 来月25日に大邱に派遣されることになる公衆保険医のチョ・ジュンヒョン氏(29)も「大邱に先に行っている公衆保険医の話を聞いてみると、レベルDの保護服を着たり脱いだりしなければならず、トイレに行く時間もなしで続けて患者を世話すると聞いた」として「他の地域でも感染の疑いの症状で選別診療所を訪れる人々は大変焦って不安に感じているのに、大邱はどれくらいなのかと考え、志願することにした」と話した。
キム・ミンジェ、パク・スジ、カン・ジェグ記者、大邱/キム・イルウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )