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テコンドー演武団が約1時間にわたって公演を披露した。開幕式には、文在寅大統領も参席した。

2017-07-06 | 朝鮮新報ニュース
北主導のITF演武団が南で公演/
WTF世界テコンドー選手権大会に参加


                    全羅北道庁会場で行われたITFの演舞公演(連合ニュース)

                
北が主導する国際テコンドー連盟(ITF)の演武団が、南主導の世界テコンドー連盟(WTF)の大会に参加し、公演を披露した。

張雄国際オリンピック委員会(IOC)委員兼ITF名誉総裁、李勇鮮ITF総裁、監督、師範など36人は、WTFの招待で6月23日から7月1日まで南を訪問、全羅北道・茂朱で行われたWTF主催の世界テコンドー選手権大会に参加した。

ITF演武団は07年にソウルと春川で演武公演を行ったことがあるが、南で開かれたWTF行事に参加するのは今回が初めて。

ITFとWTFは2014年8月21日、中国でトーマス・バッハIOC委員長が見守る中、両連盟の総裁が相互の認定と尊重、多国籍演武団の構成などの合意議定書を採択。15年5月には、ロシアで開かれたWTF世界テコンドー選手権大会の開会式で史上初めてITF・WTF合同演武公演を行った。

今回、ITF演武団の南訪問も両連盟間が結んだ合意議定書に基づくもの。 WTFとITFは今年9月、平壌で開かれるITF世界テコンドー選手権大会にWTF演武団が参加する計画も進めている。

24日、茂朱テコンドー院で開かれたWTF世界テコンドー選手権大会の開会式でITFとWTFの演武団が約1時間にわたって公演を披露した。開幕式には、文在寅大統領も参席した。

26日には全羅北道庁会場でITF・WTF合同演武公演が行われた。この日のイベントに合わせて南の統一運動団体と市民団体が歓迎団を組織、会場は統一の熱気で沸いた。観覧者たちは、ITF演武団に向かって大きな拍手と声援を送りながら「私たちは一つ」「統一祖国」などのスローガンを叫んだ。公演が終わると会場に「アリラン」と「我らの願い」の歌が鳴り響いた。

28日には張雄IOC委員と李勇鮮ITF総裁が南におけるテコンドーの総本山である「国技院」を訪問、李総裁は挨拶で「テコンドーは一つだ。一つの根から育ったテコンドーが二つに分かれて成長したが、一つに合わされば、より大きなものになる」と述べた。
解説:ITFとWTF

朝鮮の伝統武術にルーツを持つテコンドーは南の陸軍少壮出身の崔弘熙ITF初代総裁によって創始された。崔総裁は66年にソウルでITFを設立したが、当時の朴正煕政権と対立し、1972年にカナダに亡命、ITF本部をトロントに移した。翌年の73年に南でWTFが創設された。朴正煕の維新独裁に反対する運動を展開した崔総裁は、その後、北を幾度も訪問、テコンドーの普及に努め、ITFの後継者に張雄IOC委員を指名した。

(朝鮮新報)

大統領府は北朝鮮のミサイル発射に強い遺憾の意と批判をしながらも、対話を並行する立場に変化はないと強調。

2017-07-06 | 日本国憲法を守れ!
[ニュース分析]
文大統領、北に圧迫強めるものの…「ベルリン宣言」に対話を含めるか

登録 : 2017.07.04 23:25 修正 : 2017.07.05 07:35


「韓米首脳会談から何日もたたず挑発 
深い失望と遺憾表明」強く非難 
キャメロン前首相と会い「北朝鮮、レッドラインを越える時 
いかなる対応をするか分からない」と警告 
大統領府「圧迫・対話を並行する基調には変化なし」

              
文在寅大統領が4日午前、大統領府で開かれた国家安全保障会議(NSC)で書類を見ている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社
 北朝鮮が4日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功したと主張し、北朝鮮の挑発が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北朝鮮構想に及ぼす影響にも関心が集まっている。北朝鮮が韓米首脳会談直後に米国本土を攻撃できるミサイル実験に乗り出したこと自体が、対北朝鮮共助を通じて最大の圧迫と制裁をするものの対話を並行するという韓米首脳合意に対する「反発」と解釈されるためだ。大統領府は北朝鮮のミサイル発射について強い遺憾の意と批判を表明しながらも、対話を並行するという立場に変化はないと強調した。

 文大統領はこの日午前、大統領府で主宰した国家安全保障会議(NSC)の全体会議で、北朝鮮のミサイル発射について「無責任な挑発を強く糾弾」、「国際社会と協力し、断固として対応する」などの強硬発言をし、強く批判した。先月末、韓米首脳会談で「朝鮮半島の平和統一環境を造成するうえでの大韓民国の主導的役割」に対する米国の支持を引き出すなど、南北対話再開の土台を設けたが、北朝鮮がミサイル挑発で「応酬」したことで韓国政府の身動きの幅も狭まる見通しだ。文大統領が「私とトランプ大統領が先週の韓米首脳会談を通じて、北朝鮮が挑発を減らし、不安定をもたらす軍事的行動を自制し、国際的義務と規約を遵守する戦略的選択を求めてから、わずか数日も経たない時点で北朝鮮がこのような挑発を敢行したことに深い失望と遺憾の意を表明する」と明らかにしたのも、このような当惑感の表現とみられる。文大統領はこの日、英国のデービッド・キャメロン前首相との会合で「北朝鮮がレッドラインを超える場合、我々がいかなる対応をするか分からない」と強く警告もした。大統領府関係者は「北朝鮮が挑発で張り合い続けるなら、その部分について韓米両国もより強力な制裁を加えざるをえないという意味」と説明した。大統領府は「レッドライン」の具体的基準については発言を控えた。


                 
北朝鮮の朝鮮中央テレビは4日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型試験発射に成功したと主張し、ミサイル発射の様子とこれを見守る金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の姿を公開した=朝鮮中央テレビ/聯合ニュース
 しかし大統領府は、北朝鮮のミサイル発射による対北朝鮮基調に変化はないという点を強調している。北朝鮮がICBMの打ち上げ成功を主張することが、国際的な制裁・圧力に対する自分たちの「抑止力」を誇示する一方、これから展開される非核化交渉の局面で優位に立てるという戦略だと解釈されるからだ。また、北朝鮮の核とミサイルの問題はすでに至急で厳重な課題だったという点で、この日のミサイル発射で北朝鮮政策の骨組みが変わることはないということだ。大統領府関係者は「北朝鮮に対する最大の圧迫と制裁をするものの対話を並行するという基調については、韓米首脳会談でも合意された部分」とし、「北朝鮮に対する圧迫と対応の強度は高まるだろうが、一方ではこのような危機状況であるからこそ、朝鮮半島で対話基調もやはり必要だという立場」と明らかにした。

 文大統領が6日(現地時間)、ドイツのケルバー財団の招請演説で提案する対北朝鮮政策の方向に、北朝鮮の弾道ミサイル実験がどのような影響を及ぼすのかも関心が集まっている。文大統領は今回の演説で、対北朝鮮敵視政策▽軍事的攻撃の脅威▽政権交代・崩壊の試み▽人為的統一の試みなどをしないという、いわゆる「対北朝鮮4ノー(NO)原則」を繰り返し強調し、新たな対北朝鮮構想を打ち出すものと伝えられた。最近亡くなったヘルムート・コール元首相に対する弔意を表明し、南北関係改善の必要性を明らかにする計画だ。特に北朝鮮のミサイル発射に言及し、国際的な制裁・圧迫だけでは北朝鮮核・ミサイル問題を解決できず、このような悪循環を断ち切るためには積極的な関与政策が必要だという点を国際社会に力説するものと伝えられた。ただし、「ベルリン宣言」を控え北朝鮮のミサイルという悪材料が生まれたため、演説文のレベルについては検討するものと見られている。大統領府と政府の一部では、北朝鮮がミサイル挑発で応酬した状況では、積極的な融和ジェスチャーがむしろ韓国の立場を狭める可能性があるという懸念も提起されているという。

 文大統領の演説文の作成に関与したある人物は、「韓米首脳会談の場合は、米国の立場を尊重するレベルからメッセージが出たもので、結局は制裁-挑発の悪循環をどう克服するのかが主な課題」と話した。また別の人物は、「対北朝鮮政策と関連して、朝鮮半島非核化と平和体制-新経済地図を三つの軸にして『ドクトリン』形式で提案することになるだろう」と話した。

チェ・ヘジョン、チョン・インファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )