goo blog サービス終了のお知らせ 

日本と韓国と朝鮮の友好をすすめます・・日朝協会です。アジアと世界情勢を観る。

日本と韓国と朝鮮の歴史・現在から、
平和な未来を切りひらくために....
ご入会ください。1ケ月¥500

12・28合意1周年の28日、ソウル鍾路区の日本大使館前で第1263回水曜集会、政府ソウル庁舎別館前でも!

2016-12-28 | 韓国:ハンギョレ新聞
次期大統領選挙有力候補9人「慰安婦合意、再交渉または廃棄」

登録 : 2016.12.28 01:21 修正 : 2016.12.28 10:36

韓日12・28合意1周年のハンギョレ調査 
文在寅、ユ・スンミンなど5人「再交渉」 
安哲秀、イ・ジェミョンなど4人「廃棄」 
潘総長は1月に「勇断」と評価


韓日政府の日本軍「慰安婦」被害者問題関連12・28合意1年を翌日に控えた27日午後、ソウル鍾路区の旧日本大使館前の少女像の脇を少女像守りのイ・ソヨンさん(21)が守っている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社
 次期大統領選挙の有力候補たちは韓日政府の日本軍「慰安婦」被害者問題に関する12・28合意を再交渉するか、廃棄(無効化)すべきという見解を明らかにした。「朴槿恵(パク・クネ)-チェ・スンシルゲート」と国会の朴槿恵大統領弾劾訴追で、大統領選挙が前倒しになる可能性が高まる中、次期政権が発足すれば、再交渉に乗り出す可能性もその分高くなった。これは12・28合意の「着実な履行」を約束してきた韓日政府の方針と相反するものだ。

大統領選挙有力候補の12・28合意に対する見解//ハンギョレ新聞社(表、略)
 12・28合意1周年を機に、ハンギョレが23~27日、野党や与党陣営の主な大統領選挙候補9人に12・28合意に対する見解を調査したところ、12・28合意を「引き続き履行」する必要があるという回答者は一人もいなかった。

 文在寅(ムン・ジェイン)元共に民主党代表とアン・ヒジョン忠清南道知事、ユ・スンミン改革保守新党(仮称)議員、ナム・ギョンピル京畿道知事、オ・セフン元ソウル市長は、再交渉しなければならないと答えた。安哲秀(アン・チョルス)前国民の党代表、イ・ジェミョン城南市長、パク・ウォンスン・ソウル市長、キム・ブギョム共に民主党議員は廃棄(無効化)すべきだと答えた。再交渉と無効化は12・28合意の代替を目指すという点で、根本的には互いに連動せざるを得ない。

 大統領候補に対する各種世論調査で1~2位を争う潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、事実上、大統領選への出馬意思を明らかにしたが、現職(31日、任期終了)という理由で、まだ国内の懸案に具体的な意見を明らかにしておらず、調査対象から除外した。ただ、潘総長は今年1月1日に行った朴槿恵大統領との通話で、12・28合意と関連して「朴大統領が、ビジョンをもって正しい勇断を下したことについて、歴史が高く評価すると思う」と肯定的に評価したことがある。

 主要大統領候補らが例外なく12・28合意の再交渉・無効化を主張する主な理由は、日本政府の真の謝罪、責任認定の不在または不十分▽合意内容をめぐる韓日政府の食い違った解釈との隠蔽疑惑▽朴槿恵政権の一方通行的合意と被害当事者たちの反対だ。

 一方、「韓日日本軍『慰安婦』合意無効と正しい解決のための全国行動」は、12・28合意1周年の28日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の日本大使館前で第1263回水曜集会を開き、さらに、政府ソウル庁舎別館(外交部庁舎)前で「12・28合意の無効化と朴槿恵大統領の即時退陣、ユン・ビョンセ外交部長官の辞任を求める」記者会見を開く。

イ・ジェフン、イ・ジョンエ、オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

イ・ギュチョル特検代弁人も「記録原本を持つ検察と協議中」だと話した。

2016-12-24 | 韓国:ハンギョレ新聞
憲法裁、新年から弾劾裁判を本格化…検察、捜査記録の提出を協議

登録 : 2016.12.23 23:08 修正 : 2016.12.24 06:57


「当事者協力できれば準備手続きは年内に終了」 
訴追委員側の申立てを受け、裁判所・検察に記録の要請


22日午後、ソウル鍾路区憲法裁判所の小審判廷で開かれた朴槿恵大統領弾劾審判事件に対する最初の準備期日に(右から)主審裁判官のカン・イルウォン憲法裁判官、イ・ジョンミ、イ・ジンソン憲法裁判官が出席している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社
 憲法裁判所が朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾裁判の準備の手続きを今年中に終え、来年から本格的に弾劾事由に対する審理に着手する。検察も「チェ・スンシル国政壟断」事件の捜査記録の提出を憲法裁と協議すると明らかにし、弾劾裁判が一層弾みをつけるものと見られる。

 憲法裁の関係者は23日、「当事者の協力が円滑になれば、年内に準備手続きが終了できそうだ」と明らかにした。22日、最初の準備手続き期日を迎えた憲法裁は、27日に2番目の期日を迎える。憲法裁は最初の準備手続きで13の弾劾事由を5つに圧縮させ、朴大統領側に「セウォル号の7時間」の間に何をしていたのかを明らかにすることを要求し、迅速な弾劾審理の意志を明らかにしている。

 憲法裁はこの日、国会訴追委員代理人団の申立てを受け、ソウル中央地裁とソウル中央地検にチェ氏らの捜査・事件記録認証謄本(正本であることが認定された捜査記録の写し)を要請した。当事者申立てとは別途に、憲法裁は15日、職権でソウル中央地裁とパク・ヨンス特別検察官チームに捜査記録の提出を要請し、これに対する朴大統領側の異議申立てを棄却した。検察関係者はこの日、「検察は憲法裁の決定を尊重しつつ、決定趣旨に沿って記録送付の範囲と方法について憲法裁と協議し、最も効率的な方法を講じる」と明らかにした。イ・ギュチョル特検代弁人も「記録原本を持つ検察と協議中」だと話した。


ソウル斎洞の憲法裁判所大審判廷で着席している憲法裁判官たち=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

キム・ミンギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

弾劾審判:当事者たちの代理人が参加し、争点などを選り分け、今後の弁論手続きを協議する予定

2016-12-21 | 韓国:ハンギョレ新聞
憲法裁の弾劾審判の準備手続期日22日に…“3者対面”行われる

登録 : 2016.12.21 01:16 修正 : 2016.12.21 06:59


弁論準備手続期日を22日午後2時に確定 
捜査記録の要請、異議申請を棄却するかどうかも同日決定


イ・ジュンファン弁護士(左)をはじめとする弾劾審判の大統領代理人団が今月16日午後、ソウル鍾路区の憲法裁判所の請願室に国会の弾劾事由に対する反論を盛り込んだ答弁書を提出している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社
 朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾審判の初めての準備手続きが今月22日に開かれる。

 憲法裁判所は20日午前、裁判官9人全員が参加した会議を開いて、今月22日午後2時に弾劾審判の準備手続きを行うことを決定した。今月9日、国会の弾劾訴追議決書が憲法裁に受理されてから、2週間目だ。

 弾劾審判の主審であるカン・イルウォン裁判官とイ・ジョンミ、イ・ジンソン裁判官の3人が進める準備手続きには、国会弾劾訴追委員団と朴大統領の法律代理人団が参加し、初の公式的な顔合わせになる予定だ。朴大統領の弾劾訴追事由を本格的に争う弁論期日に先立って開かれる準備手続きでは、弾劾審判の争点と証拠を整理する。憲法裁の関係者は「当事者たちの代理人が参加し、争点などを選り分け、今後の弁論手続きを協議する予定」だとし、「準備手続きは数回開かれることもあるが、双方の代理人団が協力すれば、長くはかからないだろう」と話した。朴大統領と国会弾劾訴追委員代理人は準備手続期日と関連し、裁判部の決定を尊重すると明言しており、延期される可能性は低い。統合進歩党の政党解散審判の時も準備手続きが2回開かれており、朴大統領側が弾劾訴追の事由を全て否定していることからすると、本格的な弾劾審判は来年初頭に行われる可能性が高いとみられる。

 一方、憲法裁は同日、準備手続きの際に「チェ・スンシル国政壟断」捜査記録要請に対する朴大統領代理人団の異議申請を棄却するかどうかを通知することを決めた。朴大統領の代理人団は今月19日、異議申請書を提出したが、憲法裁は6日も過ぎてから、決定を下すということだ。検察と特検は異議申請に対する決定を踏まえて、捜査記録を提出するかどうかを判断する方針であり、憲法裁の「のろま判断」が迅速な審理に反するという指摘もある。

キム・ミンギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

対北朝鮮政策は、当分次期政権の優先順位からかなり押しやられる可能性が高い。

2016-12-18 | 韓国:ハンギョレ新聞
トランプ外交・安保人事完了…北朝鮮核問題は後回しの可能性も

登録 : 2016.12.15 00:23 修正 : 2016.12.15 08:46


外交安保ライン、親ロ・重商主義・ポピュリズム 
中国については実利・ポピュリズムを基盤とし、変則対応すると予想 
北朝鮮の核問題…劇的対話または先制攻撃の敢行も


13日、米ウィスコンシン州ウェストアリスで開かれた「当選感謝ツアー」でマイク・ペンス副大統領当選者(左)とドナルド・トランプ大統領当選者(右)が舞台に立ち握手を交わしている=ウェストアリス/EPA聯合ニュース
 ドナルド・トランプ米大統領当選者が国務長官にエクソン・モービルの最高経営者レックス・ティラーソン(64)を指名し、次期米政府の長官級外交・安保ラインが完成した。バラク・オバマ大統領との差別化、親ロシア、重商主義や大衆迎合主義(ポピュリズム)などがトランプの外交政策の主な特徴になるものと予想される。こうした基調は朝鮮半島政策にも直接的な影響を及ぼすことになる。

 米政府の外交・安保政策を主導する主要な役職はホワイトハウス国家安保補佐官、国務長官、国防長官の「3人組」が挙げられる。国家安保補佐官のマイケル・フリン(元国防情報局(DIA)局長)、国防長官のジェームズ・マティス(元中部司令官)などトランプ政権の外交安保3人組は、いわゆる「ABO」(Anything But Obama―オバマ政策でさえなければいい)の性向を強く帯びている。中国の浮上に対する対応を外交政策の最優先順位にしたオバマ政権とは異なり、彼らは中国については無知で、ロシアとは強い経済的・人的ネットワークを結んでいる。

 トランプが「素晴らしい人」と称賛したティラーソン国務長官指名者が代表的だ。彼はエクソン・モービル最高経営者として、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と「事業的に」密接な関係を維持してきた。強硬派で有名なフリンも昨年ロシア政府が後援する放送局「ロシア・トゥデイ」主催のパーティーでプーチン大統領の近くに座っている姿が目撃されもした。

 トランプが主要外交・安保の指令塔に「親ロシア」の要人を置いたのは、彼がプーチン大統領と「ブロマンス」(男性間の親密な関係)と呼ばれるほど格別の愛情を持っていることと無関係ではないが、ロシアをてこに外交安保の懸案を解決しようとするトランプのグローバル戦略とも関連が深い。トランプは昨年8月に出版された自叙伝「不具になった米国―米国を再び偉大にする方法」で、シリア問題を解決するためのロシア主導の連合が「プーチン大統領を唯一成功した世界的な指導者にした」と激賞している。トランプは選挙過程でシリア問題とイスラム国家(IS)の解決を対外政策の最初の優先順位に掲げた。ロシアとの積極的な協力を通じて複雑な中東問題を解決して、これを功績としようとする可能性がある。

 親ロの流れがトランプの対外政策の基調の「原則」として位置づく動きを見せるとすれば、中国に対する対応は「変則」に流れる可能性が高い。3人組のうち中国との交流経験がある人はいない。これは、中国の安価な工業製品が押し寄せることに対する大衆的な反感、中国の浮上に対する恐怖などに基づくポピュリズムと経済的成果主義によって対中国政策を導くことを示唆している。安保的利益よりは経済的実益に対中関係の焦点を合わせる可能性が高い。トランプが「一つの中国」を揺るがすこともあり得ると主張したのは、このような「戦術的」レベルで理解することができる。

 対北朝鮮政策は、当分次期政権の優先順位からかなり押しやられる可能性が高い。雇用と移民など国内問題がさらに急がれ、対外政策もイスラム国家や中東問題、ロシアと中国問題以外には「副次的なこと」として扱う傾向をトランプが示してきたからだ。トランプが対北朝鮮政策と関連して「中国圧迫および活用論」を強調してきたのは、ビル・クリントン政権以降の現状維持政策を固守するという意味にほかならない。

 しかし、北朝鮮核問題が膨らんだ場合、トランプは「中間解決策」を選択するよりは劇的な対話と軍事的手段のどちらか一つを選択する可能性が高い。彼が遊説期間に言った言葉のように「金正恩(キム・ジョンウン)とハンバーガーを食べながら対話する」可能性もあり、先制攻撃を敢行する可能性もある。対話を選択するならばロシア人脈を窓口に対北朝鮮政策の突破口を開くことができ、軍事的方法を選択するならば韓国との調整なしに一方的に強行する余地がある。ポピュリズム的なトランプの性向に鑑みて、議会をはじめとする世論が結局、決定的な瞬間に選択の基準になり得る。

 参謀たちの意見も重要な政策決定の要因だ。一般的に知られているのとは異なり、「狂犬」と呼ばれるマティス国防長官内定者は原則主義者ではあるが、軍事的手段の代わりに外交的解決策を好むと伝えられている。事業に熟達したティラーソンも交渉を通じた「ターミネーター」と呼ばれる。しかし、フリンは超強硬派であり理念主義者だ。誰が主導権を握るかによって、政策の性格が変わる。トランプが最も信頼する「腹心の参謀」である壻のジャレッド・クシュナーの助言が、実際はより大きな影響力を発揮することもありうる。

 韓米同盟と関連し、在韓米軍駐屯費用の大幅引き上げ要求は、ほぼ既成事実としてワシントンの外交街では受け止めている。これを貫徹するため、在韓米軍縮小のような「びっくり発言」などを放ち、韓国政府を揺さぶる可能性もある。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

主催側はこの過程で三清洞の首相公館と斎洞(チェドン)の憲法裁判所へも行進を誘導する計画だ。

2016-12-16 | 韓国:ハンギョレ新聞
簡潔になった集会、幅広くなった要求…8回目の週末ろうそく集会

登録 : 2016.12.15 23:50 修正 : 2016.12.16 06:35



市民たちが10日夕方、朴槿恵退陣、南北関係の回復、韓日軍事保護協定反対を求める内容のろうそく文字を作り大統領府に向け行進している= 写真・共同取材団//ハンギョレ新聞社
 17日、ソウル光化門(クァンファムン)広場一帯で8回目の週末ろうそく集会が開かれる。朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案議決後二度目に開かれるこの日の集会で「朴槿恵政権退陣非常国民行動」(退陣行動)は、朴大統領の即刻退陣だけでなく、大統領権限代行の黄教安(ファン・ギョアン)首相の辞任、憲法裁判所の迅速な弾劾審判の審理などを本格的に要求する予定だ。「朴槿恵退陣運動シーズン2」が始まることになる。

 退陣行動は15日、ソウル貞洞(チョンドン)の民主労総の大会議室で記者会見を開き、「朴槿恵職務停止後の代行体制は朴槿恵2期となってはならない」とし、「朴槿恵の即時退陣と早期大統領選挙が行われるまでの期間を最小化しなければならない。このような基調を込めて17日の集会を『朴槿恵即刻退陣、共犯処罰・弊害清算の日』と決めた」と明らかにした。寒天を考慮し公式の集会時間は短縮される。午後4時「退陣コンサート・退いてショー」を皮切りに、5時から1時間30分本集会が開かれる。6時30分からは鍾路・西大門方向など計11のコースに分かれて行進し、紫霞門路(ジャハムンロ)、孝子路(ヒョジャロ)、三清路(サムチョンロ)を経て大統領府の100メートル手前まで行進する。主催側はこの過程で三清洞の首相公館と斎洞(チェドン)の憲法裁判所へも行進を誘導する計画だ。

 本集会に先立ってさまざまな事前行事が光化門広場一帯で開かれる。「朴槿恵政権退陣青年行動」は午後2時、ソウル市庁前で「青年サンタ大作戦」を宣伝し、ろうそく集会に参加した子どもたちにプレゼントをあげ、大統領府前で朴大統領に手錠と捕縄を渡すパフォーマンスを行う予定だ。「大学生時局会議」は午後2時、光化門の北端広場で「光化門終講ろうそくイベント」を開く。このほかにも退陣行動は「弊害清算特別委員会」を構成して、セウォル号特別法改正▽マスコミ附逆者の清算・報道局掌握防止法の推進▽故ペク・ナムギ氏の特検▽歴史教科書国定化の中断▽低成果退出制度の廃止▽THAAD(高高度防衛ミサイル)配備の凍結などに向けた活動を行うことにした。一方、パクサモ(朴槿恵を愛する集い)や愛国国民運動本部など30あまりの保守団体が結成した「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」も同日午前10時、安国駅5番出口の前で大規模な集会を開く予定だ。彼らは弾劾棄却のための1000万人署名運動も展開する方針だ。集会後は大統領周辺の三清路のセウムアートスペースまで行進すると申告したが、警察は東十字閣までに行進を制限した。パクサモはこれに反発し14日、警察の制限・禁止通告に対してソウル行政裁判所に執行停止仮処分申立てを出した。

 これについて警察は「(大統領府付近まで行進を許容した)裁判所の仮処分決定の内容を十分に考慮し、社稷路(サジクロ)と栗谷路(ユルゴクロ)の北側の集会を日没前の午後5時30分まで保障する」とし、「ただし、退陣行動側とパクサモ側の行進の申告が重なる場合、重ならない場所まで行進することができるよう制限した」と明らかにした。

アン・ヨンチュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「朴槿惠-チェ・スンシルゲート」:史上初の現職大統領の捜査を控えた特検の刃がどこへ向かうのかが注目される。

2016-12-14 | 韓国:ハンギョレ新聞
特検捜査、
来年2月末まで完了予定…主なターゲットはサムスンと大統領府


登録 : 2016.12.14 00:55 修正 : 2016.12.14 06:29


大峙洞に引っ越し…本格的な調査準備を完了 
「憲法裁の決定前に完了」考慮 
「今週中に記録検討が終わる予定」


チェ・スンシル国政壟断特検捜査チームが本格的に捜査を開始した今月13日、ユン・ソクヨル捜査チーム長(一番前)がソウル江南区大峙洞に設けられた特検事務室を出て、取材陣の質問を受けている。右に見える人たちはユン捜査チーム長のチームメンバー=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 「朴槿惠-チェ・スンシルゲート」を捜査するパク・ヨンス特別検察官チームが13日、ソウル江南区(カンナムグ)大峙洞(テチドン)の事務室への引っ越しを終えて、本格的な捜査準備に入った。史上初の現職大統領の捜査を控えた特検の刃がどこへ向かうのかが注目される。

 パク特別検察官チームは、第1次捜査期間(70日)が満了する来年2月末までに、捜査を終了するという方針の下、核心課題とされる朴大統領の賄賂容疑に対する捜査に乗り出すものとみられる。特検チームの代弁人のイ・ギュチョル特別検察官補は「記録を十分検討して徹底的に準備してから、速やかに捜査を進める予定」だとし、「今週中には記録検討がほとんど終わるものと予想される」と述べた。

 特検チームは、大統領の収賄容疑の究明に向けて、まず大統領府とサムスングループ、ロッテグループなどを主なターゲットに検討しているとされる。大統領府は朴大統領とチェ・スンシル氏、アン・ジョンボム元政策調整首席補佐官、チョン・ホソン元付属秘書官などの国政壟断が行われたところで、今年10~11月に検察特別捜査本部が3回にわたり家宅捜索を行ったが、任意提出方式で進められたため、まともに資料を確保できなかった。大統領府の官邸などに対する捜査も必要な状況だ。しかし、大統領府が「秘密保護」などを掲げて家宅捜索を拒否する場合、同じ状況が繰り返される恐れがある。特検に派遣された経験のある検事は「大統領府が家宅捜索に難色を示し続けると、これを突破する手立てがない。特検も深刻に悩んでいるだろう」と話した。

 検察が第3者供賄の疑いがあるとして捜査資料を特検に引き渡したサムスンとロッテグループなどに対する捜査も、真剣に検討されている。サムスンはチェ氏一族に別途に100億ウォン(約9億9千万円)程度を支援しており、ミル・Kスポーツ財団にも企業などの中で最多の204億ウォン(約20億2千万円)を拠出した。検察はサムスングループに対して3回にわたる家宅捜索を実施するなど積極的な捜査に乗り出したが、最終結論を出さずに特検に引き渡した。ロッテもチェ氏が牛耳ったKスポーツ財団に70億ウォン(約6億9千万円)を別途支援しただけに、朴大統領の収賄容疑の究明のカギになるものとみられる。

 特検チームは、来年2月28日に予定された第1次捜査期間内に提起された疑惑を徹底的に確認し、裁判にかける計画だ。特検法上、第2次捜査期間を30日間に限り延長できるが、大統領(黄教安<ファン・ギョアン>職務代行)の承認が必要であり、必ず延長できるという保障はない。憲法裁判所の弾劾決定日として有力視される来年3月初めまでに、特検捜査を終えるという戦略的考慮も影響しているものと見られる。

チェ・ヒョンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

チェ・スンシル国政壟断事件の検察特別捜査本部が二カ月あまりの捜査を通じて明らかにした!

2016-12-13 | 韓国:ハンギョレ新聞
「夫」チェ・スンシル、「妻」朴槿恵、「いとこ」ドアノブ3人衆…家族企業の大統領府

登録 : 2016.12.13 01:28 修正 : 2016.12.13 08:18


検察の捜査結果発表で明らかになった「家族企業 大統領府」 
ウ・ビョンウ元首席だけ「インナー・サークル」に加え
チェ・スンシル氏(左)と朴槿恵大統領//ハンギョレ新聞社
 チェ・スンシル国政壟断事件の検察特別捜査本部が二カ月あまりの捜査を通じて明らかにしたのは、大統領府が一つの「家族企業」のように閉鎖的に運営されていたという事実だ。12日、捜査内容を調べた検察内部では「『指示する家父長的な夫』(チェ・スンシル)、『妻』(朴槿恵)、『いとこ』(ドアノブ3人衆)の間柄と見れば、長くは40年あまり、短くは20年近く続いた関係を理解することができる」という評価を下した。

 「家族企業 大統領府」の意思決定システムでは、大統領府首席秘書官など大統領の参謀らはドアノブ3人衆を経由せずには朴大統領に対する対面報告が事実上不可能な構造だったという。特にチョン・ホソン前秘書官は、このような報告内容を朴大統領とチェ・スンシル氏に同時に「書面報告」する一方、チェ氏の「指示」を再び朴大統領に伝えていた。朴大統領はこのようにして出た最終決定事項をアン・ジョンボム前大統領府政策調整秘書官に「電話」で指示し、アン前首席秘書官はどのような手続きを経て決定されたのかも知らずに書き写しに励んだ。パク・ヨンス特別検察官チーム側も「財産すらも集団運営してきた運命共同体」という見方でこの事件にアプローチすれば、さまざまな糸口から解決できると見ているという。

 ドアノブ3人衆がインナー・サークルに加えて「敷居」をまたがせたのは、ウ・ビョンウ前大統領府民政首席秘書官が事実上唯一だったとみられる。検察内部では「アン・ボングン前大統領府第2付属秘書官、イ・ジェマン前総務秘書官などが、困難な時はウ前首席の力を借りた可能性が高い。それでウ前首席の『大統領府での生存期間』が長くなったのではないか」という話が出ている。検察などの司正機関に力を発揮できるウ前首席秘書官がドアノブ3人衆の要望を解決する見返りとして「内部者たち」の会に加えたが、決して侮れないウ前首席もドアノブ3人衆の弱点を握るようになったということだ。この部分はパク・ヨンス特別検察官チームの捜査で明らかになるべき部分だ。

キム・ナムイル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「かんばしくないことに関係したことについては申し訳ないと考えており、今後こうしたことが起きないようにする」

2016-12-07 | 韓国:ハンギョレ新聞
「55年間財閥を代弁」全経連、解体の危機へ

登録 : 2016.12.06 22:51 修正 : 2016.12.07 05:48



サムスンのイ・ジェヨン副会長 
「グループ系列会社、寄付金中断・脱退する」 
会費の相当額をサムスンに依存… 
SKのチェ・テウォン会長も脱退意志表明


6日午後、国会で開かれた聴聞会に出席した財閥総師に対し共に民主党のアン・ミンソク議員が全国経済人連合会解体反対意思を尋ねるとホ・チャンス全経連会長(後列右端)など財閥総師6人が手を挙げている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 1961年の創立以後、財閥の利益を代弁してきた経済団体「全国経済人連合会」が解体の危機に陥った。サムスン電子のイ・ジェヨン副会長など、財閥総師が会費納付の中断、脱退の意思を明らかにしたためだ。

 6日、国会で開かれた「チェ・スンシル国政壟断疑惑」国政調査聴聞会で、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長は「サムスングループ系列会社の全経連寄付金支援を中断する。脱退する」と明らかにした。彼は「今後、個人的に全経連活動をしない」とも明らかにした。サムスングループの故イ・ビョンチョル創業者が主導的に作った全経連で活動することを孫が中断することにしたわけだ。

 イ副会長が明らかにしたサムスンの全経連寄付金中断、および活動の中断は全経連の存立にとって致命的だ。運営経費の相当額をサムスングループが負っているためだ。全経連会長であるGSグループのホ・チャンス会長は、アン・ミンソク議員(共に民主党)の質問に対し「(5大財閥の年間会費が) 200億ウォン(約20億円)程度になる」と明らかにした。全経連の年間会費収入は約300億ウォンで、5大グループが3分の2の責任を負っているわけだ。サムスングループは毎年約70億ウォンの会費だけでなく、数十億ウォンの寄付金を別に出し、全経連経費の相当額を負担しているという。

 イ・ジェヨン副会長だけでなく、SKグループのチェ・テウォン会長など、他の財閥総師たちも脱退の意向をあらわした。全経連脱退の意思を問うセヌリ党のハ・テギョン議員の質問に、イ副会長とチョン・モング、チェ・テウォン、ク・ポンム会長らは「はい」と答えた。また、アン・ミンソク議員が、出席した財閥総師らに対し「脱退しないという会長だけ手を挙げてほしい」と要求すると、総帥9人のうちシン・ドンビン、ク・ポンム、キム・スンヨン、チョン・モング、チョ・ヤンホ会長の5人だけが手を挙げた。一方、イ副会長とチェ・テウォン会長、ソン・ギョンシク会長はじっとしていた。

 一部の大企業が会員として残り、全経連が維持されるとはいっても、その地位と活動には大きな変化があるものと見られる。ク・ポンム会長は「全経連はヘリテージ財団のように財団として運営し、企業間の親睦団体にならなければならない」と話した。また、ホ・チャンス会長は全経連解体の要求に「私一人でできることではないので、ここでは話せない」としながらも「かんばしくないことに関係したことについては申し訳ないと考えており、今後こうしたことが起きないようにする」と明らかにした。

 これに対して慶南科学技術大のソン・ウォングン教授(経済学)は「政府の政策に協力したり寄与する代わりに自分たちの利益を獲得する政経癒着の連結の役割をした全経連の機能は無くさなければならない。代わりに、他の利益団体と理念や政策で対決するシンクタンクの役割に転換されるべきだろう」と話した。

イ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

明白な期限を定めて大統領が退く「秩序ある退陣」の方向で元老たちがロードマップを作成した」と伝えた。

2016-11-28 | 韓国:ハンギョレ新聞
政官界の元老ら「朴大統領は来年4月までに下野すべき」

登録 : 2016.11.28 00:50 修正 : 2016.11.28 06:46

パク・クァンヨン、カン・チャンヒ、イ・ホングなど約20人 
「弾劾案棄却時にはさらに大きな混乱を呼ぶだろう」
27日午後、与野党の政官界元老による時局会合が開かれ、パク・クァンヨン元国会議長をはじめキム・スハン、カン・チャンヒ元国会議長、イ・ホング元首相、クォン・ノガプ、元国会議員や、ソン・ウォルチュ僧侶、チェ・ソンギュ牧師などが出席した=共同取材写真//ハンギョレ新聞社
 元国会議長や首相など政官界の元老たちが27日「チェ・スンシル国政壟断」事態による国政空白事態を解消するため、朴槿恵(パク・クネ)大統領は遅くとも来年4月までには下野すべきだと要求した。

 政官界の元老約20人はこの日ソウル市内のホテルで会合し、大統領が近いうちに下野することを宣言しなければならないとし、このように意見を一致させた。会を主催したパク・クァンヨン元国会議長は、この日の会合が終わった後、記者団に対して「辞任の時点を来年4月と提示したのは、大統領選挙をはじめとする政治スケジュールと時局収拾に必要な時間を考慮したもの」と説明した。現行憲法によると、「大統領の欠位時、60日以内に大統領選挙」を行わなければならないが、党内予備選挙日程などを考慮すると今すぐに選挙を行うことは難しいと判断したわけだ。

 彼らはまた、大統領の下野を前提に、国会は挙国中立内閣を構成する首相を速やかに推薦し、朴大統領は新しい首相に内政はもちろん外交など国政全般を任せなければならないと助言した。結果が不確実な弾劾を推進するよりは、大統領が下野する方が政局の収拾に効果的だと見たものだ。ある出席者はハンギョレとの電話インタビューで「シン・ギョンシク憲政会会長とパク・ヒテ元国会議長は、法の手続きに従い弾劾の手続きを踏むことが正しいと主張したが、もし弾劾案が憲法裁判所で棄却される場合、さらに大きな混乱が引き起こされる恐れがあるという判断の下、明白な期限を定めて大統領が退く「秩序ある退陣」の方向で元老たちがロードマップを作成した」と伝えた。

 また、元老たちは「現在の国家的危機の重大な要因が『帝王的大統領制』にあるため、与野党は改憲を推進すべきだ」と要求した。しかし改憲の必要性については原則的なコンセンサスを確認したレベルに過ぎないという話が出ている。複数の会合出席者は「一部の出席者は『次の大統領が改憲を約束して推進すれば良いのではないか』と提案するなど、いま改憲を話すのは適切でないという意見もあった」と伝えた。

 同日の会合には、パク元議長をはじめ、キム・スハン、キム・ヒョンオ、カン・チャンヒ、チョン・ウィファ、パク・ヒテ、キム・ウォンギ、イム・チェジョン元議長とイ・ホング元首相、シン・キョンシク憲政会長、クォン・ノガプ、チョン・デチョル国民の党常任顧問、キム・トクリョン民族和解協力汎国民協議会元常任議長、ソン・ウォルジュ僧侶、チェ・ソンギュ牧師などが出席した。パク元議長は「(このような提言をメディアに公開したので、朴大統領と別途面談する計画はない」と述べながらも、「会合の場に参加した人に(朴大統領が)会ってみたいと言うならば会う用意はある」と話した。

イ・チョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

全国農民会総連盟(全農)所属の農業者たちが結成した「全ボン準闘争団」はトラクターと貨物トラックを動員

2016-11-27 | 韓国:ハンギョレ新聞
耳を塞いだ大統領府目がけて人間の鎖が行進、また行進

登録 : 2016.11.26 01:16 修正 : 2016.11.26 07:02


午後4時に世宗大路の交差点を出発し 
午後8時にいくつかに分かれて2次行進 
各界各層の事前行事だけで15行事 
大学路では「国定教科書阻止」 
セウォル号特別調査委員会前では「416の真実究明」 
裁判所、大統領府200メートル前まで行進を認める 
トラクター・貨物車の集会動員は許可せず


朴槿恵大統領の退陣を求めてトラクターでデモに乗り出した「全ボン準闘争団」の農業者たちが25日午後、京畿道安城市内を通過してソウルに向かっている= 安城/キム・テヒョン記者//ハンギョレ新聞社
 史上最大規模の大統領府包囲作戦が始まった。

 全国で最大200万人が参加すると予想されるキャンドル集会主催側の「朴槿恵(パク・クネ)政権退陣のための非常国民行動」(退陣行動)は第5回汎国民大会の事前行事として、26日午後4~5時に「大統領府を包囲する人間の鎖」行進を行う計画だ。世宗大路の交差点で4つのルートに分かれ、青雲・孝子洞(チョンウン・ヒョジャドン)住民センターや政府ソウル庁舎昌成洞(チャンソンドン)別館、セマウル金庫光化門(クァンファムン)支店、三清路セウムアートスペース前まで行進し、大統領府を"取り囲む"予定だ。本大会が始まる午後6時からは光化門広場一帯で、様々な時局発言と文化公演が開かれる予定で、集会の雰囲気が一層熱く盛り上がるものとみられる。当初主催側は午後8時から上記の4つのルートを含め、13のルートで行進する予定だった。しかし、裁判所が25日、夜間行進について「昼間に比べて安全事故が偶発的に発生する可能性が一段と高まると予測される」として、警察の禁止処置を部分的に認めたため、行進ルートが変更される可能性もある。

 同日は本大会だけでなく、各界各層による15もの事前行事が行われる。午後1時からソウル市庁広場では「退陣拒否する朴槿恵をいかに退陣させるか」と「非常時局に市民は何をすべきか」をテーマに、第2回市民評議会が開かれる。午後3時に大学路では「韓国史国定化教科書阻止ネットワーク」が「とんでもない教科書に終わりを告げる市民大行進」を、同じ時刻、ソウル中区セウォル号特別調査委員会前では416連帯が「416の真実究明のための大行進」を開催する。

 汎国民行動の前日の25日夜、ソウル光化門広場では歌手のイ・スンファン氏とカン・サネ氏が出演する「出ていけ! ショー」キャンドルコンサートを開かれた。全国大学生時局会議は同じ時刻に、光化門広場の北側で文化祭を開催してから、景福宮(キョンボククン)駅内資洞(ネジャドン)交差点に向かって行進した。同日、裁判所は彼らに大統領府200メートル手前の青雲・孝子洞住民センターまでの行進を許可した。

 一方、25日、全国農民会総連盟(全農)所属の農業者たちが結成した「全ボン準闘争団」はトラクターと貨物トラックを動員し、政府ソウル庁舎前で集会を開こうとしたが、警察に阻まれた。彼らは農業用トラクター10台と貨物車500台に乗ってソウルに到着した後、トラクター2台だけを先頭に青雲・孝子洞住民センターまで行進すると申告したが、警察は集会の開催を禁止した。同日、裁判所は全農側の執行停止仮処分申請を受け入れて、集会の開催は認めたが、「深刻な交通の混雑がもたらされる恐れがあり、上京までの長い期間でその趣旨がかなり伝えられた」として、トラクターと貨物車が先頭を走る行進については許可しなかった。警察は同日遅くまで、京畿道安城(アンソン)インターチェンジ(IC)などで、「朴槿恵退陣」などと書かれた旗や垂れ幕をかけたトラクターのソウル進入を阻止し、農業者たちと対峙した。

ホ・スン、ヒョン・ソウン、チェ・イェリン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

ソウル光化門広場で始まった「朴槿惠退陣」第4次汎国民行動キャンドル集会本集会

2016-11-20 | 韓国:ハンギョレ新聞
全国100万…キャンドルは最後まで燃え上がる

登録 : 2016.11.20 00:56 修正 : 2016.11.20 06:12



午後7時30分:主催側集計50万人以上…警察推算は15万5千人
19日午後、ソウル光化門広場一帯で開かれた第4回キャンドル集会で、光化門広場を埋め尽くした市民がキャンドルを掲げ大統領退陣を主張している=共同取材団//ハンギョレ新聞社

 「第4次汎国民行動」主催側は午後7時30分現在、50万人以上がソウル光化門(クァンファムン)広場一帯のキャンドル集会に参加したと集計した。警察は同じ時刻15万5千人がソウル都心集会に参加したと推算した。1時間ほど前に比べて主催側推算で20万人、警察推算で7万5千人が増えた。汎国民行動主催側はソウルを除く全国各地で25万人がキャンドル集会に参加したと明らかにした。

 警察はソウル光化門広場で開かれた「第4次汎国民行動」キャンドル集会に備えて202個中隊1万8千人を配置した。警察は街頭行進に備えて大統領府に通じるソウル内資洞交差点と東十字閣前を最終阻止線として車壁を作った。警察は警察力の大部分をこの二カ所に集中し、万一の事態に備えている。汎国民行動はこの日午後7時30分に本集会が終わった後、光化門広場から栗谷路に沿って西側の内資洞交差点と、東側の東十字閣交差点方向に向けて行進する予定だ。警察は全国100カ所余りで同時に開かれたキャンドル集会に備え、計253個中隊2万2500人の警察力を配置した。

 これに先立ってソウル行政裁判所はこの日、朴槿惠(パク・クネ)大統領の退陣を要求する第4回週末キャンドル集会で、先週の集会同様、大統領府から1キロメートル離れた社稷路と栗谷路の行進を許容した。裁判所は大統領府から500メートル離れた景福宮(キョンボックン)の両側にある紫霞門路と三清路一帯でも街頭行進を条件付き(午後3時から5時30分まで)で許容したが、主催側は各種事前行事と本集会の日程などの理由から行進は行わなかった。裁判所は大統領府から200メートル離れた青雲・孝子洞住民センターから先の行進は禁止した。

 一方この日午後6時、ソウル光化門広場で始まった「朴槿惠退陣」第4次汎国民行動キャンドル集会本集会では、高3生、女性活動家、セウォル号遺族などが舞台に上がり発言を続けた。

 大邱(テグ)から上京してきた高3生ペ・ユジンさんは「朴槿惠・チェ・スンシルゲート、酷すぎませんか。ひとまず拍手しましょう。国民大統合を成し遂げました」とし「大韓民国のすべての権力は国民に由来するのに、あなたには国民になる資格も国民をもてあそぶ権利もありません。あなたはチェ・スンシルの操り人形であっても、私たちはあなたの操り人形ではないことを忘れないよう願います」と話した。

 市民団体で仕事をするチェ・イサク氏は15日、朴槿惠大統領の弁護人ユ・ヨンハ弁護士が「大統領である前に女性としてプライバシーがある」として、検察調査を遅らせてほしいと言った発言を聞いて「侮辱された」として発言を始めた。「市民は朴槿惠とチェ・スンシルが女性だからという理由で不当な嫌悪を受けないよう努力してきました。『ミス朴』『江南(カンナム)おばさん』『町のおばさん』『鶏にも劣るバカ、ゴミ、不貞女』のような表現を追放し、嫌悪や差別のない集会を作るために努力してきました」と話した。「しかし、朴槿惠さんはこんな努力を無視して、女性だということをむやみに前面に出し、嫌悪を受けることを選択しました。私たちは朴槿惠さんを女性として嫌悪してはなりません。私たちの怒りは大統領のかかりつけ病院だからという理由でチャウム病院に192億ウォンもの政府支援金が入ることになった経緯、国民の健康権を売って1%の金持ちの私腹を肥やす医療民営化コネクションに向けられなければなりません」と話した。

 セウォル号家族協議会のチョン・ミョンソン運営委員長は「セウォル号惨事後、国家改造云々して国民の前で卑劣な涙を流した朴槿惠は、国民の力で作ったセウォル号特別法とセウォル号特調委を強制解体させました。これこそが現政権の無能と無策を見せているではありませんか」と話した。彼は「セウォル号は絶対に完全な姿で引き揚げなければなりません。セウォル号惨事の真相究明で、304人を死に至らしめた者が正しく処罰を受けるようにし、この国の主人は朴槿惠とその反逆者勢力ではなく、私たち国民であることを見せてやらなければなりません」と話した。

キム・ジフン、パク・スジン、パン・ジュノ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「イガイ(貽貝)が持つ接着機能を真似た生体材料を利用し、刺しても出血しない注射針を開発した」

2016-10-08 | 韓国:ハンギョレ新聞
出血しない注射針人工雷発電機を開発

登録 : 2016.10.06 23:14 修正 : 2016.10.07 06:39


カイスト、イガイ接着機能模写して刺しても出血ない針作って 
ユニストゥ、雲の中分子挙動似ていた“電荷ポンプ”で電気生産


■出血ない注射針

 韓国科学技術院(カイスト)研究チームが刺しても出血しない注射針を作った。蔚山(ウルサン)科学技術院(ユニスト)研究チームは稲妻のように電気を作る“人工稲妻発電機”を開発した。

 カイスト化学科イ・ヘシン教授の研究チームは6日「イガイ(貽貝)が持つ接着機能を真似た生体材料を利用し、刺しても出血しない注射針を開発した」と明らかにした。論文はネイチャーマテリアルズの3日(現地時間)付オンライン版に掲載された。

刺しても出血しない注射針を血友病実験動物(下)に注射しても、一般注射針とは異なり止血ができた//ハンギョレ新聞社

 医療処置で注射をすれば、通常は3分程度皮膚を圧迫して止血するが、長期入院の癌患者や血友病、糖尿病の患者は正常な止血が難しい。これらの患者のために、注射針に止血材料をコーティングして使うが、その材料が血管内部や皮膚によく接着しなければならない。

 研究チームはイガイが繊維状の足絲(魚介類のからだから出る硬蛋白質の強靭な繊維束)により強い波が打ちつけるところに固くついている原理を真似て、止血材料を製作した。イガイの足絲構造に存在するカテコールアミン成分を入れた接着性キトサンを利用して、注射針の上に作った止血機能性フィルムは血液に触れれば瞬間的にハイドロジェル構造に変わり止血を起こした。

 イ・ヘシン教授は「血友病実験動物でも効果があることが明らかになり、血液凝固障害がある患者に役立つと見られる」と話した。今回の研究には安全性評価研究所のカン・ソンウン、キム・ギソク博士の研究チームも共同で参加した。



■人工雷発電機

 ユニスト新素材工学部のペク・ジョンミン教授はこの日「雷が瞬間的に途方もないエネルギーを放出する原理を真似た『人工雷発電機』を開発した」と明らかにした。研究成果はネイチャーコミュニケーションズの5日(現地時間)付オンライン版に掲載された。

人工雷発電機をリモコンで作動させると、電球が点灯した//ハンギョレ新聞社

 雷は雲の中にある水蒸気分子が氷の結晶と摩擦する過程で生じるが、二つの物質が衝突する過程で電荷が分離し蓄積されて、莫大なエネルギーを地表面に放出する。研究チームは電荷が分離・蓄積される過程を真似て「電荷ポンプ」という概念を考案し、水蒸気分子と氷のように摩擦が生じる新素材を作り、3階構造の摩擦電気発電機を作った。このシステムは外部電荷まで摩擦電気発電機で吸い上げることができ、電力生産効率を上げることができる。

 ペク・ジョンミン教授は「一般的な2階構造の発電機で摩擦により生成された電荷が外部回路に移動する時に電荷を失うことを防ぐため、アース層を挿入して3階構造にしたところ、出力電力が16倍以上に高まった。人工雷発電機は、建物だけでなく動く自動車の電力生産、スマートフォンのような携帯用電子機器用のバッテリー充電などに使われうるだろう」と話した。今回の研究には、米ジョージア工大のチョン・ニンワン教授、成均館大のキム・サンウ教授、韓国科学技術研究院のカン・ジョンユン責任研究員、慶煕大のチェ・トクヒョン教授が共同で参加した。

イ・グンヨン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国労総の全国公共労働組合連盟(公共連盟)が史上初のストライキに突入する・・・

2016-10-02 | 韓国:ハンギョレ新聞
[フォト]2大労総、初の公共部門共同ストライキ

登録 : 2016.09.29 23:44 修正 : 2016.09.30 07:23


29日午後、ソウルの汝矣島公園で「労働改悪阻止、成果退出制粉砕、全面スト闘争勝利のための公共運輸労組スト総力闘争大会」が開かれ、全国から上京した公共運輸労組員たちで公園が埋め尽くされている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社
 韓国労総の全国公共労働組合連盟(公共連盟)が史上初のストライキに突入するなど、成果年俸制に反対する公共部門の労働組合の連続ストが29日も続いた。

 公共連盟と民主労総の全国公共運輸労働組合(公共運輸労組)は29日午後3時、ソウル汝矣島(ヨイド)の文化広場で6万人(主催側推計、警察推計は3万5000人)が参加したなか、共同全面スト・総力闘争大会を開き、「解雇年俸制・強制退出制度粉砕、社会公共性の強化」を主張した。公共連盟傘下の3つの労組6300人と公共運輸労組傘下の14労組6万1000人が、この日のストに参加した。2大労総による初の公共部門の共同ストだ。公共運輸労組側は「政府の弾圧にもかかわらず、鉄道・地下鉄・病院・ガスなどスト対象の機関士、看護師などがほぼ100%ストに参加し、健康保険・国民年金などの事務職でも全員がストに参加している状況」と明らかにした。

 2大労総の公共・金融部門の連続ストは、22日と23日、韓国労総の公共労連と金融労組の大規模集会で始まった。以後、27日に鉄道・地下鉄・ガス・国民健康保険公団などを含む民主労総の公共運輸労組が無期限全面ストに突入し、28日には保健医療労組と金属労組などが参加した。

チョン・ウンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-09-29 20:57
http://www.hani.co.kr/arti/society/labor/763502.html 訳M.C

29日午後、ソウルの汝矣島公園で「労働改悪阻止、成果退出制粉砕、全面スト闘争勝利のための公共運輸労組スト総力闘争大会」が開かれ、全国から上京した公共運輸労組員らが成果主義に反対するスローガンを叫んでいる=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社


29日午後、ソウルの汝矣島公園で「労働改悪阻止、成果退出制粉砕、全面スト闘争勝利のための公共運輸労組スト総力闘争大会」が開かれ、全国から上京した公共運輸労組員らが成果主義に反対するスローガンを叫んでいる=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社


29日午後、ソウルの汝矣島公園で「労働改悪阻止、成果退出制粉砕、全面スト闘争勝利のための公共運輸労組スト総力闘争大会」が開かれ、全国から上京した公共運輸労組員たちで公園が埋め尽くされている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社


29日午後、ソウルの汝矣島公園で「労働改悪阻止、成果退出制粉砕、全面スト闘争勝利のための公共運輸労組スト総力闘争大会」が開かれ、全国から上京した公共運輸労組員たちで公園が埋め尽くされている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

関連記事

朝鮮戦争を公式に終息させるための努力を開始してほしい」38カ国133人の女性指導者が連署した。

2016-09-29 | 韓国:ハンギョレ新聞
「潘事務総長は朝鮮半島の平和協定締結に努力せよ」
女性平和団体が公開書簡


登録 : 2016.09.28 00:27 修正 : 2016.09.28 07:28




女性平和運動の連帯団体「ウィメン・クロス・DMZ」、公開書簡を出して要求


南北の非武装地帯(DMZ)を歩いて越える行事を行う国際女性平和ウォーク「ウィメン・クロス・DMZ」(WCD)の参加者が2015年5月24日、京義線軍事境界線(MDL)を越え、京畿道坡州市の京義線南北出入事務所を通り入境している=坡州/キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社
 世界レベルの女性平和運動の連帯団体「ウィメン・クロス・DMZ」(https://www.womencrossdmz.org)は27日、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に送る公開書簡で「残りの任期中に朝鮮半島の停戦体制を平和体制に移行させるための努力を開始してほしい」と要求した。この団体は、昨年5月に15カ国約30人の代表団を構成して訪朝し、京義(キョンウィ)線陸路を通じて非武装地帯を通過し、韓国国内に入国した。

 この団体は書簡で「朝鮮半島は第2次大戦による分断状態が継続している唯一の地域だ。世界で最も重武装された境界を挟み、3世代が過ぎても数百万の家族が別れて暮らしている」とし、このように要求した。公開書簡には米国の著名な作家であり人権運動家であるアリス・ウォーカーやグロリア・スタイネム、1976年と2011年にそれぞれノーベル平和賞を受賞したマイレッド・マグワイア(北アイルランド)やリーマ・ボウイー(リベリア)など38カ国133人の女性指導者が連署した。

 この団体は続けて「国連は『戦争の惨禍から後世代を守るために』作られた」とし、「特に潘基文(パン・ギムン)総長は2007年に公開の席上で述べた約束を守ってほしい」と要求した。潘総長は2007年5月、米ニューヨークで開かれたコリア・ソサエティ創立50周年記念式に出席し、「北朝鮮の核問題の平和的解決のみならず、停戦体制を恒久平和体制に移行させ、平和的構造を作り出すことを目標にすべきだ」と強調した。

 この団体は、潘総長に「残りの任期の間、1953年に締結された停戦協定を法的拘束力を備えた平和協定に代替し、朝鮮戦争を公式に終息させるための努力を開始してほしい」とし、「朝鮮半島が二つに分断されてから70周年となる来年2018年までに、平和協定を締結することを目標に推進することを願う」と付け加えた。

チョン・インファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

1回の外相会議やサミットだけで、中日韓の複雑な問題を全て解決できるわけにはいかないが・・・

2016-08-26 | 韓国:ハンギョレ新聞
無言のまま手をつないだだけの韓中日外相

登録 : 2016.08.24 06:08 修正 : 2016.08.24 06:41


   
東京で3カ国外相会議 

日中関係、悪化の一途をたどる 
「言うべきことは言う」と公言

韓中外相会談は辛うじて日程決める
中国の王毅外交部長や岸田文雄・外相、ユン・ビョンセ外交長官が23日午後、東京丸の内パレスホテルで開かれた晩餐会の前に記念撮影をしている。彼らの表情は暗くなかったが、無言のまま席をその場を後にした//ハンギョレ新聞社
 「…」

 23日午後6時30分、東京丸の内パレスホテル。韓中日外相会談を翌日に控えた3カ国の外相が予定されていた晩餐会のために顔を合わせた。議長国日本の岸田文雄・外相が左側の王毅・中国外交部長と、右側のユン・ビョンセ外交長官とそれぞれ手を交差してつなぎ、記者団に笑顔でポーズを取った。しかし、実現まで困難を極めた今回の外相会議の雰囲気を反映するかのように、3カ国の外相は無言のままその場を離れた。

 今回の外相会議はギクシャクした3カ国の関係を反映するかのように、日程の調整から難航を重ねた。日本の外務省は会議開催の前日である23日午前になってようやく「24日午前10時45分開始」という会議の日程を確定した。外相会議後には、12時25分に記者会見が開かれ、午後には日中・韓日の2国間外相会談が行われる予定だ。韓中の2国間外相会談は、同日午後遅く、ようやく3カ国会議前の午前9時半に開始する日程が決まった。

 今回の会議で注目を集めているのは、3カ国外相会議そのものよりも、南シナ海問題と尖閣諸島(中国名・釣魚島)領海侵犯などの問題で、悪化した日中関係だ。中国は今年7月12日にハーグ国際仲裁裁判所が下した南シナ海の領有権をめぐる判決以降、同問題に対する日本の過度な干渉に激しく反発している。そのためか、今月5日以降、日中間の領有権争いが続いている尖閣諸島周辺海域に、中国海上警察船を数回にわたり投入し、日本を刺激してきた。

 岸田文雄・外相は23日「日中の懸案事項は、2国間の外相会談で取り上げたい。日本の考えや立場について明確に伝える」とし、今回の両者会談を機に、中国に強く抗議する意向を明らかにした。中国外交部の陸慷報道官も23日の定例記者会見で、「南(シナ)海問題で日本は国際社会の多くの国々、特に該当地域の国々の意見をかえりみず、誇張されたイメージを作り上げた。王毅部長が日本にいって会議に出席し、日本側と接触した際に、必ず日本側に中国の厳正な立場を表明するものと信じている」と述べた。

 しかし、今回の3カ国外相会議が実現されたことについては肯定的に評価した。菅義偉・官房長官は定例記者会見で「3か国の外相が一堂に会して、率直な意見交換をすることは極めて有意義なことだ。今回の外相会議が、本年中に行われることになっている日中韓サミットの成功の大きなはずみになることを強く期待したい」と述べた。中国の「新京报」は会議開催の決定が「3カ国が努力を傾けた結果であり、将来の東アジア情勢が緩和に傾く可能性を反映したもの」としたうえで、「1回の外相会議やサミットだけで、中日韓の複雑な問題を全て解決できるわけにはいかないが、協力体制の正常な運用を維持することで、少なくとも互いについて誤った判断を下すことは避けるべきだ」と指摘した。

 今回の3カ国外相会議では共同報道発表文は採択しない予定だ。外交部のチョ・ジュンヒョク報道官は定例記者会見で「日程に余裕がなく、共同報道発表について十分な協議ができなかった」として、今回の会談が実現されるまで3カ国間の交渉がかなり難航したことを示唆した。

東京、北京/キル・ユンヒョン、キム・ウェヒョン特派員、イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )