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文大統領は15日、「ASEANプラス3首脳会議」と東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の署名式で、二日連続で菅首相と共にテレビ電話会議に出席した。

2020-11-16 | 韓国:ハンギョレ新聞
[ニュース分析]北東アジアの情勢転換期、今こそ韓日首脳が決断する機会
登録:2020-11-16 06:38 修正:2020-11-16 09:23

強制徴用問題の解決策を模索 
文大統領、「ASEANプラス3」オンライン会議で 
菅首相を名指しし、「特にうれしい」 
 
バイデン氏の勝利が確定してから 
国情院長・韓日議員連盟会長の訪日を機に 
東京五輪を活用した関係改善図る 
 
韓国は朝鮮半島平和プロセスの再稼働、 
日本は拉致問題の突破口が必要な時期 
バイデン政権の発足に合わせて同盟復元の好機

      

文在寅(ムン・ジェイン)大統領(画面上段右から2番目)が今月14日午後、大統領府でオンラインで行われた「ASEANプラス3首脳会議」に出席している。画面上段左端から中国の李克強首相、日本の菅義偉首相=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 「尊敬する議長、各国首脳の皆様、特に日本の菅首相、お会いできて嬉しいです」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が14日、大統領府でオンラインで行われた「ASEAN(東南アジア諸国連合)プラス3首脳会議」の冒頭発言で、日本の菅義偉首相を名指しする異例の行動を取った。同日の会議にはASEAN10カ国の首脳と中国の李克強首相らが出席したが、菅首相にのみ個人的な挨拶をしたのだ。文大統領は15日、「ASEANプラス3首脳会議」と東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の署名式で、二日連続で菅首相と共にテレビ電話会議に出席した。

 菅首相を名指しした“異例のあいさつ”で、文大統領は韓日関係の改善を模索しようというメッセージを投げかけたものと見られる。韓日関係を改善しようとする韓国政府の努力は、独特の歴史修正主義を前面に掲げ、韓日関係を破局に追い込んだ安倍晋三元首相の退場とともに始まった。文大統領は9月24日、後任の菅首相との初の電話会談で、関係改善の必要性に言及したが、「安倍外交の継承」を掲げた菅首相は「韓国に適切な対応を強く求めていく」という立場を固守した。その後、政府は年内に韓国で予定されている韓中日3カ国首脳会議を通じて関係改善の機会を見いだそうとしたが、日本は強制徴用被害者に対する賠償と関連し、「差し押さえられた日本企業資産の現金化をしない」という韓国政府の約束なしには出席できないという立場を貫いた。

 風向きが再び変わったのは8日、韓米日3国協調を重視するジョー・バイデン前副大統領が米大統領選挙で「勝利宣言」をした後だった。韓国はパク・チウォン国家情報院長の訪日(8~11日)や韓日外務次官電話会談(12日)、キム・ジンピョ韓日議員連盟会長の訪日(12~14日)などを通じて、来年の東京五輪の開催成功を媒介に韓日協力のきっかけを探るべきだという意見を示している。日本は原則的に同意しながらも、「関係改善のきっかけを韓国側が作るべきだ」という基本的立場から一歩も引かない。

 しかし、韓日ともに関係改善を望んでいる。韓国は来年1月末のバイデン米政権の発足とともに、第2期「朝鮮半島平和プロセス」を稼働させなければならない立場だ。韓日の協力を通じて東京五輪を第2の平昌(ピョンチャン)のような「平和五輪」にすれば、2018年のように南北対話と朝米核交渉が急進展する機会が期待できる。日本も五輪の開催の成功と、これをきっかけに歴代日本政府が「国政最優先課題」としてきた北朝鮮による日本人拉致問題の解決を望んでいる。菅首相は今月5日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が五輪期間中に東京を訪問すれば会う意向があるかという質問に「良い機会になると思う」と答え、14日のASEANプラス3テレビ会議でも金委員長と「条件なしで直接会う」意向を再び示した。

 残された問題は、両国首脳の決断だ。日本が首脳会談に条件を掲げる強硬姿勢を崩さず、韓国も「政府が司法手続きに介入できないという理由」で戦略的決断を先送りする場合、せっかく生まれた対話ムードが一気に消えかねない。もちろんこの過程で政府が主張してきた「被害者中心主義」を守らなければならないという意見もある。ソウル大学日本研究所のナム・ギジョン教授は、「政府が意思決定を下す際、被害者に説明し、理解を求めるなど、問題解決の過程に(被害者を)参加させているかどうかを確認しなければならない」と指摘した。
キル・ユンヒョン、ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

ドナルド・トランプ政権で行われた2回の朝米首脳会談など、一定部分進展した朝米関係が連続性を持たなければならないという意志の表現だと解釈される。

2020-11-10 | 韓国:ハンギョレ新聞
米訪問中の韓国外相

「バイデン氏、北朝鮮政策は『戦略的忍耐』には戻らないだろう」

登録:2020-11-10 06:13 修正:2020-11-10 07:24

訪米最初の日程、朝鮮戦争参戦記念公園で献花 
「過去3年間の成果を土台にしなければ」 
バイデン氏側と協力「積極的に行う状況」
      

米国を訪問中のカン・ギョンファ外交部長官が8日(現地時間)、ワシントンDCにある朝鮮戦争参戦記念公園で献花している/聯合ニュース

 米国を訪問中のカン・ギョンファ外交部長官は8日(現地時間)、米国のジョー・バイデン次期大統領は、彼が副大統領として在任したバラク・オバマ政権時代の北朝鮮に対する「戦略的忍耐」政策には戻らないだろうと見通した。

 ワシントンDCにある朝鮮戦争参戦記念公園を訪れたカン長官は献花をした後、記者団に「バイデン氏側の多くの要人が公開の場でする話を聞くと、当時の戦略的忍耐に戻るということはなさそうだ」と述べた。 続いて「過去3年間の多くの経過や成果をもとに作っていかなければならないと思う」と付け加えた。オバマ政権の副大統領だったバイデン氏が政府を率いれば、米国の対北朝鮮政策が過去の民主党時代の政策に戻るのではないかという質問に対する答えだった。

 「戦略的忍耐」は、オバマ政権が2009年から退任時まで続けた北朝鮮に対する政策で、北朝鮮が先に核とミサイルを放棄しない限り、米国も交渉に乗り出さないという態度だった。これは、オバマ前大統領が就任直後の2009年4月、核安保首脳会議で「核なき世界を作る」を主唱していた当時、北朝鮮が人工衛星ロケットを発射したうえ、国連安全保障理事会で北朝鮮に対する制裁が議論された同年5月に2回目の核実験を行ったことにより固まった政策だ。

 カン長官のこの日の発言は、ドナルド・トランプ政権で行われた2回の朝米首脳会談など、一定部分進展した朝米関係が連続性を持たなければならないという意志の表現だと解釈される。同時に、バイデン政権が過去4年間の朝米関係を検討してから対北朝鮮政策の方向を決めるだろうという観測がなされたものとみられる。カン長官は「具体的な事案についてあれこれと予測するには、まだ状況が早いようだ」と述べた。

 こうしたなか、カン長官は今回の訪米日程でバイデン氏側との接触を増やすという意向も明らかにした。カン長官は「韓国政府としても、大統領が公に(当選を)祝ってくださった状況で、今まで慎重にしていた部分においても、より積極的にできる状況になった」と述べた。トランプ大統領が「選挙操作」の主張を曲げず、選挙結果に不満を述べているが、バイデン氏が事実上当選者に確定したため、もう少し積極的な歩みをするという意味だ。

 カン長官は民主党側と会う日程に関しては「大使館でも多く準備したようだ」としながらも「おそらく会うとしても相手側で慎重な面があり、公開にはしないだろう」と述べた。カン長官は、クリス・クーンズ民主党デラウェア州上院議員とミシェル・フロノイ元国防総省政策次官との接触を推進することがわかった。クーンズ議員は、トニー・ブリンケン元国務省副長官やスーザン・ライス元ホワイトハウス国家安保補佐官とともに、バイデン政権の1人目の外交トップに挙げられている人物だ。フロノイ元国防総省政策次官は米国初の女性国防長官に挙げられている。

 9日のマイク・ポンペオ国務長官との韓米外相会談について、カン長官は「極めて敏感な時期に来たが、ポンペオ長官とはいつもコミュニケーションを取ってきたし、(バイデン政権の発足日である)来年1月20日までは私のパートナーなので来た。多くの懸案について扱うことができるだろう」と述べた。カン長官はこの日、ポンペオ長官の主催により米国務省で昼食を兼ねた会談を行う予定だ。ただし、米国大統領選挙がバイデン氏の勝利に帰結した状況のため、今回の会談で両長官が主要な懸案について深く協議することは難しいだろうという見方が出ている。
キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

盲目的な対米追従よりは国益を優先する“原則に基づいた外交交”で、意見の相違がある部分では、米国を粘り強く説得しなければならないものとみられる。

2020-10-21 | 韓国:ハンギョレ新聞
日本も国益かかった主な外交懸案では韓国同様の対応
登録:2020-10-19 06:09 修正:2020-10-19 07:12


クアッド、思いやり予算、クリーンネットワークなど主な懸案で 
 
読売新聞「米国追従では国益守れない」 
思いやり予算めぐる交渉でも緊張感漂う交渉予想される 
菅首相まで「反中包囲網は戦略的過ち」 
米国の要求に応えながら中国との摩擦避けるのは日本外交にとっても課題

      

クアッド会議に出席するため、今月6日に日本を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官が菅義偉首相と握手を交わしている。日本も韓国のように米中の間でいかにバランスを取るかを悩んでいる=総理官邸提供//ハンギョレ新聞社

 韓国の保守系マスコミが韓米同盟が損なわれた証拠として挙げる主な“外交懸案”について、日本も大体似たような態度を取っていることが分かった。盲目的な対米追従よりは国益を優先する“原則に基づいた外交交”で、意見の相違がある部分では、米国を粘り強く説得しなければならないものとみられる。

 日本の茂木敏充外相は6日に行われた日米外相会談で、マイク・ポンペオ米国務長官が掲げた「クリーンネットワーク」への参加要求に対し、「特定の国を排除する枠組みには参加できない」という意向を伝えたという。ポンペオ国務長官は8月5日、記者会見を自ら要望し、「市民の個人情報と企業の最も敏感な情報を中国共産党のような悪意のある行為者の攻撃から守ろう」という名分を挙げ、通信ネットワークや携帯アプリ、クラウドサービス、アプリストア、海底ケーブルなどの主要通信事業から中国企業を追い出すべきだと主張した。しかし、米国がインド太平洋地域の「礎石」(cornerstone)であり、第1同盟に挙げる日本でさえ中日関係の重要性などを考慮し、米国の参加要請を断ったのだ。茂木外相は「米国が計画を(もう少し穏健な形に)修正するなら(参加を)再検討する」方針を伝えたという。

 日本がこのような判断を下した理由は、「米中対立が激化する中、全面的な“米国追従”では日本の国益を守れないと判断」(読売新聞>10月16日付2面)したためだ。日本も韓国のように「経済と安全保障問題が結びついた課題では同盟国である米国との協力が不可欠」と考えるが、「3万社を超える日本企業が事業を展開しており、多くの観光客が訪れる中国との経済関係を完全に遮断する場合、日本経済に対する打撃は計り知れない」と見ているのだ。

 長期化している「在日米軍駐留経費」(思いやり予算)についても、日本の立場は韓国と大きく変わらない。韓国はトランプ政権の過度な引き上げ要求に対抗し、交渉を続けているが、今年2月末に始まった新型コロナ危機のため、意味のある直接交渉ができずにいる。

 日本外務省は新型コロナ危機を受け、米国と有意義な直接交渉ができない中、15~16日の2日間、2021年から5年間適用される思いやり予算に関するテレビ会議を行った。外務省は会談後、「今後事務的調整を続けることで合意した」と明らかにしたが、日本のマスコミは米国が望む引き上げは不可能だと主張している。実際、ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は昨年7月に日本を訪れ、現在の負担額の4倍を上回る80億ドルを求めた。日本経済新聞は17日付で、「日本側の負担額は他国に比べても非常に高い。協議を通じて増額の余地が乏しいと主張していく」という政府内の雰囲気を報じた。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権が「参加に消極的な立場を示している」として、保守系マスコミが非難している米国や日本、オーストラリア、インドの4カ国の集まりである「クワッド」(Quad)への参加に対する日本の態度も微妙である。日本は民主主義と法の支配などの原則をインド太平洋地域に広げるための協力体の発足には賛成するものの、米国が主張するように「対中包囲」のための集団安保体制を作ることには慎重な立場を保っている。実際、菅義偉首相は先月12日、自民党総裁選挙過程で「アジア版NATOを作れば、アジアで敵味方を作ってしまう恐れがある。米中が対立する中、どうしても反中包囲網にならざるを得ない。日本外交の目指す戦略的外交のあり方や国益に資するとの観点から正しくない」と述べた。米国はまだ、韓国には「クアッドプラス」に参加するよう要請していない。

 日本の曖昧な立場は、6日に東京で開かれたクアッド外相会議の発言にも表れている。茂木外相は「様々な分野で既存の国際秩序が挑戦を受けている。我々4カ国は自由で開かれた国際秩序を強化していくという目的を共有している」とし、中国については直接言及しなかった。これに比べ、ポンペオ長官は「(新型コロナによる)パンデミックは中国共産党が事態を隠蔽し事態を拡大した」としたうえで、「我が国が連帯して国民を中国共産党の腐敗や搾取、抑圧から守らなければならない重要性が高まっている」などといった対中強硬発言で、他の国々と明らかに異なる態度を示した。
キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

朝米は非核化と終戦宣言の順序をめぐって鋭く対立しているわけだ。

2020-10-18 | 韓国:ハンギョレ新聞
[ニュース分析]「終戦宣言と非核化は個別に行えない」韓国の“仲裁”努力の効果は
登録:2020-10-17 02:26 修正:2020-10-17 09:49


ソ・フン安保室長、米国の外交・安保関係者と会談 
終戦宣言の背景や構想を説明した模様 
「常にテーブルの上にあった問題」 

動力を失った南北-朝米関係の回復 
朝鮮半島の硬直化を解決する糸口として 
実効性あるか速断は困難

          
      
ソ・フン国家安保室長とマイク・ポンペオ米国務長官が15日(現地時間)、ワシントンの国務省での会談を前に記念撮影を行っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 ソ・フン大統領府国家安保室長が就任後初めて訪問した米国での3泊4日の日程を終え、16日に帰国の途についたことから、ソ室長の「手土産」に関心が集まっている。

 ソ室長は今回の訪米で、ロバート・オブライエン国家安保担当大統領補佐官やマイク・ポンペオ国務長官など米国の外交・安全保障分野のすべての要人と会談し、韓米間の様々な懸案について協議した。特に終戦宣言に関してソ室長は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がこれを提起した背景や構想などを説明し、議論したとみられる。

 ソ室長は15日(米国時間)のワシントンでのメディアのインタビューでも、終戦宣言についての見解を率直に明らかにした。ソ室長は「終戦宣言の問題は常に交渉のテーブルの上にあった問題であり、その部分で韓米間に異なる考えはあり得ない」と述べた。ポンペオ長官との面談で、終戦宣言に関する論議はあったのかという質問に対する答えだった。ソ室長は「ただ問題は、終戦宣言が非核化の過程で前後関係がどうなるのか、また非核化とどの程度関係づけるのかという問題であって、終戦宣言を(非核化とは)別個に行うことはできないということは常識」と述べた。

 そもそも終戦宣言は、文大統領が任期序盤から朝鮮半島平和プロセスの「入口」として提示していたカードだ。朝米間の相互信頼がない状況において、北朝鮮の非核化を引き出すには「終戦宣言」を呼び水として活用すべきというのが、文大統領と大統領府参謀陣の判断だった。文大統領は、2018年4月の第1回南北首脳会談の板門店(パンムンジョム)宣言で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を説得し、「年内の終戦宣言」を明示した。終戦宣言は、同年6月の朝米首脳会談のテーブルにも上ったと、ジョン・ボルトン前国家安保担当大統領補佐官が回顧録で明らかにしている。その後、北朝鮮は7月初めにポンペオ国務長官の訪朝の際、終戦宣言の日程を論議できるものと期待していたものの、ポンペオ長官が「非核化がなければ終戦宣言は難しい」と拒否したため、実現しなかったという。

 文大統領が先月の国連総会での演説で再び終戦宣言カードを切ったのには、最近は動力を失っている南北、朝米の関係をなんとしてでも修復しようという切迫した思いが反映されていると見られる。終戦宣言を対話回復への入口とし、朝鮮半島の硬直した局面を解く糸口にするための布石だ。

 しかし、終戦宣言カードにどれほどの実効性があるかは、依然として速断が難しい。米国は「まず非核化が実現しなければ終戦宣言は論議できない」との立場だという。「出口論」に近いものだ。米国は、終戦宣言がややもすれば北朝鮮に、韓米同盟の解体、在韓米軍の撤退、国連軍司令部の解体などを主張する大義名分を与えるだけとなることを懸念しているという。

 一方、北朝鮮は米国の「まず非核化してから終戦宣言」という主張に対し、「いつでも紙くずに変わりうる終戦宣言のために、先に譲歩することはない」との立場だ。朝米は非核化と終戦宣言の順序をめぐって鋭く対立しているわけだ。

 ソ室長はこの日、「(今回の訪米で)終戦宣言について特別に深く話し合ってはいない」と述べ、一歩後退した姿勢を示した。米国が来月に大統領選挙を控えた微妙な局面であるため、直ちに終戦宣言を真剣に論議する雰囲気ではないということを示唆したものだ。北朝鮮には「終戦宣言によって南北間の緊張を緩和し、非核化へと進もう」と言い、米国に対しては「終戦宣言は政治的宣言にすぎず、法的拘束力はない」と説得する政府の努力が、今回はまともに効果を発揮できるか注目される。
キム・ジウン記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

矢嶋宰さん(49)は、日本軍慰安婦被害者たちの施設である京畿道広州市退村面(クァンジュシ・トェチョンミョン)の「ナヌムの家」の国際室長だ。

2020-09-13 | 韓国:ハンギョレ新聞
私は「ナヌムの家」の日本人職員、矢嶋です
登録:2020-09-12 02:36 修正:2020-09-12 07:55


「ナヌムの家」内部告発者の矢嶋さんの話 
ハルモニ一人一人の人生を写真で記録し、歴史として残してきたが 
内部告発後、「日本人出ていけ」という横断幕が掲げられる 
彼が真に望むのは「慰安婦」被害者の尊重と歴史の保存

      

京畿道広州市退村面のナヌムの家の入り口には、ここで生活し亡くなった日本軍慰安婦被害者の胸像がある。矢嶋さんがその間に立っている=広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 「ハルモニ(おばあさん)一人ひとりを画一的な正方形のフレームの中に配置して撮影しましたが、ハルモニたちは各々固有の名前と歴史を持つ個人です。歴史的被害者という大きな枠でハルモニたちを認識することも必要ですが、その個人の人生と尊厳を記憶しなければならないのではないかと思いました」。矢嶋宰さん(49)は、日本軍慰安婦被害者たちの施設である京畿道広州市退村面(クァンジュシ・トェチョンミョン)の「ナヌムの家」の国際室長だ。写真家でもある彼は、長年にわたり行ってきたナヌムの家の日本軍慰安婦被害女性の肖像写真の仕事について説明する。

     

左から故チ・ドリさん、故ペ・チュンヒさん、イ・オクソンさん。彼が撮った白黒写真の中のハルモニたちは、まっすぐな姿勢で立ち、正面を凝視する。彼は、苦痛の中の沈黙を破り、被害事実を訴えたハルモニたちの堂々とした在りようを表現したかったと語る=矢嶋さん提供//ハンギョレ新聞社

 歴史学徒だった彼は、大学時代に付き合ったアジアの友人たちを通じ、慰安婦被害者問題などの日本の戦争犯罪に関心を深めた。2000年に東アジア共同ワークショップに参加してナヌムの家を初めて訪問し、2003年から約3年間、また2019年から現在まで、ナヌムの家で働いている。ナヌムの家の訪問者には日本人も多かったが、日本語に精通する職員がいなかったため、日本語ができる被害者が表に立たなければならなかった。しかし、当時の状況の再現などが含まれる案内を被害者に繰り返させる状況は適切ではなかった。このことに悩んでいたナヌムの家の提案によりスタッフとして加わり、国際交流業務から生存者たちの暮らしを写真に記録することまで、彼の業務の幅は広かった。

      

ナヌムの家のキム・デウォル学芸室長(左から)、ウォン・ジョンソン看護チーム長、矢嶋宰国際室長が5月15日午後、京畿道広州市退村面元堂里のナヌムの家教育館でハンギョレの記者と会い、ナヌムの家の後援金横領疑惑などについて説明している=広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 しかし、ナヌムの家の仲間たちと共に運営上の問題を指摘する公益通報(内部告発)を行ってからは、ナヌムの家との関係はギクシャクしている。その後「ナヌムの家が巨額の後援金を集め、これをハルモニたちには直接使わず、主に土地を買ったり、建物を建てたりするために積み立てている」という官民合同調査団の調査結果も発表された。しかし後続措置は不十分で、職員の業務環境の改善、ハルモニの処遇改善、透明な会計などを求める公益通報者の闘いは依然として続いており、あげくには先月、ナヌムの家の入り口付近の外壁に横断幕が掲げられた。「日本軍慰安婦被害者がいらっしゃる場所に日本人職員とは何事か」。施設の黙認の下にナヌムの家で生活していた遺族たちの主張だった。多くの市民の抗議で横断幕は撤去されたが、彼の心には傷が残った。

      

8月21日、京畿道広州市退村面のナヌムの家の入り口付近の外壁に「日本人職員は出て行け」という趣旨の横断幕が掲げられている=茶山人権センター提供//ハンギョレ新聞社

 ナヌムの家の入り口には、亡くなった被害者たちの胸像が立っている。「第2次世界大戦の被害者たちが共同生活している空間は、世界的にナヌムの家が唯一です。被害者たちが生きている間は、ここで尊重されながら、より安らかに生活できるように、また彼女たちが亡くなった後も、ハルモニたちの人生と固有性がそのまま詰まっているこの場所が、後世に正しい歴史を伝える場として保存されることを願っています」。ハルモニたちの胸像のかたわらに立って、力を込めて正確に書いた文字のように端正な韓国語で明かした日本人、矢嶋宰さんの切なる願いだ。

      

日本軍慰安婦被害者の胸像のそばに立つナヌムの家の矢嶋宰国際室長=広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
広州/イ・ジョンア記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

チョン・セギュン首相は「若者や特殊形態労働従事者、失業者、雇用脆弱階層、小商工人、自営業者、低所得層など、被害が大きい階層に焦点を当て、死角地帯なく支援を行う」とし、脆弱階層への集中支援を予告した。

2020-09-07 | 韓国:ハンギョレ新聞
第4次補正予算案、7兆ウォン規模…
「中秋節前に自営業者などを支援」

登録:2020-09-07 01:00 修正:2020-09-07 08:00


政府・与党・大統領府が合意 
中秋節前に支給する計画

      
      
今月6日午後、ソウル鍾路区三清洞の首相公館で開かれた第5回政府・与党間協議会にチョン・セギュン首相(左から)やイ・ナギョン共に民主党代表、キム・サンジョ大統領府政策室長が話し合っている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 韓国政府と与党の共に民主党は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大で被害を被った業種に焦点を合わせた災害支援を行う方針を決め、7兆ウォン(約6200億円)規模の第4次補正予算案の編成に合意した。1年に4回の補正予算を組むのは1961年以来初めて。

 6日午後1時、チョン・セギュン首相、イ・ナギョン共に民主党代表、キム・サンジョ大統領府政策室長など政府・与党・大統領府の関係者は、首相公館で第5回政府・与党協議会を開き、COVID-19の被害支援案や補正予算案について協議した。チョン・セギュン首相は「若者や特殊形態労働従事者、失業者、雇用脆弱階層、小商工人、自営業者、低所得層など、被害が大きい階層に焦点を当て、死角地帯なく支援を行う」とし、脆弱階層への集中支援を予告した。

 共に民主党のチェ・インホ首席報道担当は会議直後、ブリーフィングを開き「第4次補正予算は被害階層に対する十分な支援と、事実上全額が国債発行であることを考慮し、7兆ウォン中盤台で編成することにした」と発表した。第4次補正案には、雇用脆弱階層を対象とした第2次緊急雇用安定支援金の支援▽売上が減少した小商工人のための新たな希望資金の支援▽既存の政府支援プログラムで恩恵を受けられない低所得層に対する緊急生計費の支援▽児童特別保育支援などが盛り込まれている。

 小商工人への支援は、業種より売上高の下落を中心に行われる見通しだ。COVID-19の再拡散で集合禁止行政命令対象に入ったフィットネスセンターや宿泊業者など12業種だけでなく、売上高の下落が大きい小商工人全般を支援する。政府・与党は今回、所得分位を基準にした災害支援金の支給は施行しない方針だ。
チョン・ファンボン、イ・ジヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「僕たちはとても運が良かったですし、感謝の気持ちをもって謙虚に音楽に取り組んでいくのが責任であり義務だと思っています」。

2020-09-04 | 韓国:ハンギョレ新聞
シングル全米1位のBTS、
「僕たちの次なる目標はグラミー賞授賞式」

登録:2020-09-03 06:10 修正:2020-09-03 07:59


      

ビルボード「ホット100」1位になったBTSのオンライン記者懇談会
「Dynamite」でビルボード「ホット100」1位になったBTS(防弾少年団)= ビッグヒットエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 夢をかなえた7人の“少年”たちは喜びを隠せない様子だった。「このような記録を残せたのはとても大きな光栄だ」(JUNGKOOK)、「僕たちがやってきたすべてが認められ、報われた気がする」(JIMIN)と言いながらも、「世界的に注目されるとは夢にも思わなかった」(V)と謙虚な姿勢を見せた。(今の成功は)ファンや所属事務所の関係者、そして支え合ってきたメンバーのおかげだとして、感謝の気持ちを伝えるのも忘れなかった。「ARMY(ファンクラブ)が作ってくれたものだ。彼らがいたからこそ、今の僕たちがいる」(JIN)

 2日、オンラインで行われたグローバル記者懇談会に姿を現したBTS(防弾少年団)は、米ビルボードチャートのトップに上り詰めた興奮がさめやらぬ様子だった。「正直、まだ信じられません。『ホット100』1位を目標にしてきたわけではありませんが、これが現実になると実感が湧きません」(SUGA)。同懇談会は新曲「Dynamite」で韓国人アーティストとしては初めてビルボードシングルチャート「ホット100」1位になったことに対する感想などを聞くために用意された。

 「ホット100」1位という新たな歴史を刻んだ瞬間、彼らは「練習生時代が思い浮かんだ」と口をそろえた。「7年前、故郷から体一つで上京し、事務所の寮で一緒に生活しながら地下の練習室で練習していたことを思い出しました。ソウルに来た日、父とタクシーに乗りましたが、タクシーが目的地の新沙(シンサ)駅までトンネルを3回も通って遠回りしました。その時はとても腹が立ちましたが、今はそんなこともいい思い出と言えるようになって幸せです」(V)。「昔のことをたくさん思い出しました。喜びすぎてはいけないとの思いから、いっそう昔を振り返っていたのかもしれません。メンバーたちと練習室で怒られ、録音スタジオでいろいろ話し合っていたことを、今でもはっきり覚えています」(RM)。

      

「Dynamite」でビルボード「ホット100」1位になったBTS(防弾少年団)= ビッグヒットエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 デビュー当時は「土の匙アイドル」の代名詞だった。メンバーの大半が地方出身であり、所属していた会社も大手芸能事務所ではなかったからだ。そのためだろうか。彼らは努力するしかなかったと語った。「当時も多くの新人グループがありました。そのなかで目立つためには一生懸命やるしかありませんでした。体力の許す限り練習を繰り返しました。最後まで生き残るのが目標だったからです。ところが、今はその目標を越え、こんなに多くのファンに愛されて、とても光栄に思っています」(JHOPE)と言いながら、彼はこう語った。「7年前の私たちにこう伝えたいです、『努力は裏切らない』と」

 その努力の結果、彼らは2015年のミニアルバム『花様年華』で初めてビルボードチャートに名を連ねて以来5年目にして頂点に立った。努力は成績だけでなく“自信”も与えてくれた。「昨日のニュースを聞いてメンバーたちと『僕たちもやればできるんだ』という話をしました」(JIMIN)

 彼らは「Dynamite」の成功理由として言語とジャンル、メッセージを挙げた。 「今回の歌が(英語の歌詞で書かれため)米国人たちにも言葉として親しみやすく、ディスコポップのジャンルという点、また大仰なメッセージなしにただ楽しめる歌という点も、海外ファンにもアピールしました」(RM)

 BTSは次の目標として「グラミー賞」の受賞を挙げた。グラミー賞は世界的な権威を誇る音楽賞だ。「グラミー賞授賞式の舞台でBTSの歌を歌いたいです」(SUGA)。「アーティストなら誰もが夢見る授賞式です。ノミネーションできたらと思いますし、賞も取れたら嬉しいです。BTSはこれからも前に進まなければなりませんからね」(RM)

 ただし、彼らは大きな夢を抱きながらも謙虚さを失わなかった。「僕たちはとても運が良かったですし、感謝の気持ちをもって謙虚に音楽に取り組んでいくのが責任であり義務だと思っています」。『花様年華』(人生の最も美しく幸せな瞬間)の中心で、彼らはまたもう一つの花を咲かせる準備をしていた。
キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国政府は、国際ワクチンの共同購入・配分のための仕組みである「COVAXファシリティ」への参加と個別購入を並行し、少なくとも国民の70%が接種できるワクチンを確保することにした。

2020-08-23 | 韓国:ハンギョレ新聞
新型コロナワクチンの本格的な導入進める…
「少なくとも国民の70%が接種を」

登録:2020-08-22 06:29 修正:2020-08-22 07:39


韓国政府、国際ワクチン配分機構に参加 
グローバル開発企業との交渉と並行 
全国民が接種できる量の確保が目標 
医療関係者や健康脆弱層の優先接種を検討

      

パク・ヌンフ保健福祉部長官が今月21日午前、ソウル中区のウェスティン朝鮮ホテルで開かれた新型コロナウイルス感染症の治療薬・ワクチン開発に向けた汎政府支援団の第5回会議で発言している/聯合ニュース

 韓国政府は、国際ワクチンの共同購入・配分のための仕組みである「COVAXファシリティ」への参加と個別購入を並行し、少なくとも国民の70%が接種できるワクチンを確保することにした。全国民に接種できる量を目標にするものの、それがうまくいかなくても集団免疫の形成が可能な水準までは確保する方針だ。

 政府は21日に開かれた「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療剤・ワクチン開発に向けた汎政府支援委員会」(汎政府支援委)でこうした内容の「COVID-19ワクチンの導入および予防接種戦略」を発表した。汎政府支援委はパク・ヌンフ保健福祉部長官とチェ・ギヨン科学技術情報通信部長官を共同委員長とし、関連省庁と民間の専門家がともに参加している。

 政府はワクチンの確保のため、今月末までCOVAXファシリティに本格的に参加するための意向確認書を提出する一方、すでに進められているグローバルワクチン開発企業との個別交渉にもさらに拍車をかけることにした。COVAXファシリティは世界保健機関(WHO)、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、ワクチンと予防接種のための世界同盟(GAVI)が中心となり、COVID-19のワクチンを世界人口の20%まで均等に供給することを目標としている。

 ワクチンの確保は、開発動向などを考慮し、2段階で進められる。第1段階として予防接種の優先推奨対象者などを考慮し、1600万から2000万人分のワクチンを優先的に確保し、追加で必要な量は委託生産と直接輸入などを通じて補う計画だ。

 政府は、ワクチンが確保されても直ちに接種せず、COVID-19の拡散状況、先行接種の事例と副作用の有無などを見守りながら、専門家の意見収集を経て接種時期を決めることにした。ワクチン接種が大規模な人員を対象にしているだけに、安全性の確保が何より重要だと見ているからだ。

 確保されたワクチンの接種における優先順位はまだ決まっていない。政府は第1段階として保健医療関係者や社会必須施設従事者、軍人、高齢者、基礎疾患のある患者など健康脆弱階層に優先的に接種し、第2段階として成人と児童などに接種する案を検討している。

 パク・ヌンフ長官は「COVID-19を克服して日常を取り戻すためには治療薬とワクチンの確保が何より重要だ」としたうえで、「臨床試験費用の支援などのための補正予算の迅速な執行などを通じて国産治療薬とワクチンが早期に確保できるよう、あらゆる力を結集していく」と述べた。
キム・ジョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

ハリス大使は「米国は南北協力とその(南北協力の)方法を韓米作業部会を通して模索することを強く支持する」とし、「これが朝鮮半島により安全で安定的な環境を造成するのに役立つと信じている」と述べた。

2020-08-20 | 韓国:ハンギョレ新聞
統一部長官、ハリス米大使に「韓米作業部会の運営・機能の再調整」求める
登録:2020-08-19 00:15 修正:2020-08-19 06:39

18日、政府ソウル庁舎で面会し 
「南北関係の発展と平和促進の方向で…米国の協力、非常に重要」 
ハリス大使「南北協力の方法、作業部会を通じて模索することを強く支持」

      

イ・イニョン統一部長官(右)が今月18日、政府ソウル庁舎の長官室で就任後初めてハリー・ハリス駐韓米国大使と面会し、意見を交換している/聯合ニュース

 イ・イニョン統一部長官は18日、「韓米作業部会は運営と機能を再調整・再編し、南北関係の発展と朝鮮半島平和政策を促進する方向で役割を明確にすると共に、それを志向していかなければならない」という見解を示した。

 イ長官は同日午後、政府ソウル庁舎統一部長官室でハリー・ハリス駐韓米国大使と面会し、「こうすれば(韓米)作業部会が南北関係を制約する枠組みとして作動するという一部の懸念を払拭できるだろう」とし、このように述べた。

 同日の面会は、イ長官の就任を機に、周辺主要国の駐韓大使との接触の一環として行われた。イ長官は19日、シン海明・駐韓中国大使とも面会する予定だ。

 イ長官は「韓米作業部会は制裁に関する協議の側面で非常に効率的だったという肯定的評価もある一方、南北関係を制約する枠組みとして働いたという批判的見解もあった」と、ハリス大使に伝えた。

 イ長官のこのような発言は、面会が始まった直後、取材陣に公開された冒頭発言として行われた。取材陣の前で米国大使に「韓米作業部会の運営・機能の再調整」を求めたということだ。

 イ長官は「最近、南北及び朝米関係の膠着局面が長びいている状況で、南北対話を復元し、“食料や保健・医療、離散家族の再会”という人道的協力と“小さな交易”を進めると共に、南北間合意の履行という大きな枠組みで南北関係を改善していくべきだと思う」とし、「このような構想は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が8・15光復節記念式典での演説で示した平和・経済・生命共同体概念と一致するもの」だと述べた。さらに「こうした考えが実現するためには、米国の協力と支持が非常に重要だ」とし、『雨降って地固まる』ということわざのように、南北関係が膠着局面を乗り越え、さらに強固な関係に生まれ変われるよう、米国側の積極的な協力を要請する」と強調した。

 ハリス大使は「米国は南北協力とその(南北協力の)方法を韓米作業部会を通して模索することを強く支持する」とし、「これが朝鮮半島により安全で安定的な環境を造成するのに役立つと信じている」と述べた。
イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国政府は現在の状況を「大規模再流行の初期段階」とみなし、いつになく深刻な危機と判断している。

2020-08-19 | 韓国:ハンギョレ新聞
第2波大流行がくるか…
最近の新型コロナ感染拡大が危ない5つの理由

登録:2020-08-18 06:30 修正:2020-08-18 13:06


新天地・梨泰院クラブ中心の流行より危険な理由とは 
 
1.“人口の半分”の首都圏で急増 
2.光化門集会の数万人は追跡不可能 
3.教会やカフェ、レストランなど日常生活の中で集団感染 
4.初期と違って「距離置き」がおろそかに 
5.高齢患者の増加で致命率上がる

      

新天地イエス教会から発した大邱・慶尚北道の感染者と最近の首都圏の感染者の推移//ハンギョレ新聞社

「現在の状況は、大邱(テグ)・慶尚北道や梨泰院(イテウォン)のクラブ、クーパン物流センターよりもう少し厳しいと思われる」(チョン・ウンギョン防対本部長)「ソウルと京畿道の状況は2~3月の大邱・慶尚北道の集団感染より危険な要素を持っている」(キム・ガンリプ中対本第1総括調整官)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が4日間で745人も増えた。感染者数に限れば、1日に909人まで膨れ上がった危機状況(2月29日)にはまだ及ばない。しかし、防疫当局の追跡が容易でない不特定多数に散発的に感染が発生しているうえに、首都圏地域と高齢層を中心に広がっているため、韓国政府は現在の状況を「大規模再流行の初期段階」とみなし、いつになく深刻な危機と判断している。

1.人口が密集した首都圏

 14~17日の4日間で首都圏地域で発生した感染例は625人。新規感染者(745人)全体の83.9%が首都圏から発生している。最近の流行の震源地であるソウル城北区(ソンブクク)のサラン第一教会の感染者319人(17日午後12時現在)のうち307人が首都圏に居住している。首都圏は韓国の人口の半分が密集した地域で、全国各地から行き来する流動人口も多い。人口250万人の大邱で新天地イエス教会発の集団感染が拡散したときとは規模が異なるため、倍々に拡散する感染爆発が起きる可能性がある。すでに首都圏を超え、他の地域に広がる兆しも見える。サラン第一教会で礼拝を行った後、江原道や大田(テジョン)、慶尚北道などの自宅に戻った信者が16日から17日にかけて相次いでCOVID-19陽性判定を受けているためだ。

2.光化門集会が“潜んだ障害”に

 防疫当局は最近、疫学調査に困難を強いられている。サラン第一教会の信者は4066人で、新天地イエス教会信者より少ないが、一部の信者が8日の景福宮(キョンボククン)と15日の光化門(クァンファムン)集会を通じて、不特定多数の他の教会の信者と接触したためだ。しかし、防疫当局は集会に参加した信者のリストすら把握できていないのが現状だ。17日にはチョン・グァンフン担任牧師を含めて光化門集会に参加した教会の信者たちの感染が確認された。集会で掛け声を上げ、食べものを一緒に食べるなど、飛沫接触が起きた可能性が高い。同日、中央災害安全対策本部(中対本)は「光化門集会の参加者は症状の有無と関係なく、直ちに診断検査を受けるように」と緊急災難メールを送った。

 キム・ガンリプ中対本第1総括調整官は「(新天地イエス教会という)単一集団構成員を中心に集団感染が発生した2~3月とは違い、今は礼拝や集会など不特定多数の接触が発生しているため、危険度がさらに高い」と述べた。サラン第一教会の信者の中からさらに感染者は増える見通しだ。検査を受けた信者約2千人の陽性率は16.1%で、かなり高い。住所が確認されていない623人など、連絡がつかない信者も1千人以上にのぼる。

      

サラン第一教会があるソウル城北区の城北保健所の選別診療所で、今月17日午前、医療陣が忙しく動いている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

3.散発的感染の環

 教会だけで感染が起きたわけではないという点も問題だ。チョン・ウンギョン本部長は「高危険施設だけでなく、教会やカフェ、レストラン、学校など日常的な場所で同時多発的に感染者が発生し、誰もがCOVID-19にさらされる危険が高くなった状況」だと述べた。実際、ソウル江南区のゴールドトレイン事務所で発生した集団感染は京畿道楊平郡(ヤンピョングン)の村での集団感染につながり、江南区(カンナムグ)と永登浦区(ヨンドゥンポグ)にある企業でも職員や家族の集団感染が発生した。ここ2週間で感染経路不明の感染者の事例だけでも11.6%に達する。同日までに計42人が感染したスターバックス坡州(パジュ)野塘駅店の最初の感染経路もまだ明らかになっていない。散発的な感染集団が多様化すればするほど、疫学調査を通じて感染拡散を統制することが難しくなる。防疫当局は教会を中心とした首都圏の集団感染が、コールセンターや保育園、療養病院などさまざまな「n次感染」につながる状況を大きく懸念している。

4.疎かになった距離置き

 国民が自発的に「距離置き」に参加したCOVID-19発生初期と違い、防疫に対する社会全般の気のゆるみも危険要因に挙げられる。キム・ガンリプ第1総括調整官は「2~3月、大邱・慶尚北道の場合は患者の分類と治療など医療対応体系が充分でない側面があったが、強力な社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)を通じて危機を早く沈静化することができた」とし、「今は当時より医療対応システムが整っているものの、COVID-19の長期化や梅雨、蒸し暑さなどによって社会的な緊張感が低くなっている状況」だと述べた。首都圏地域の住民たちが自ら集まりを取り消し、外出を控えるなど、警戒心を高めなければならないとも呼びかけた。

5.高齢者層で多数の感染者発生

 最近の感染者の多くが60代以上の高齢層という点も懸念される。新天地イエス教会や梨泰院のクラブの場合は、感染者数の多くが20~30代で、致命率は高くなかった。しかし、17日午前0時現在の新規感染者197人のうち、60代以上は35%(69人)にのぼる。60代以上の高齢層の割合が、累積感染者全体における割合(24%)より高い。高齢患者が多くなれば、重症患者の治療病床や医療陣の負担が増える。80代以上は4人に1人の割合で死亡し、70代以上も致命率が8.75%に達するなど、全体致命率(1.98%)より高い。

 17日の新規感染者(197人)は前日(279人)よりやや減ったものの、安心できないのはそのためだ。第1波が発生した今年2月、新規感染者数(2月22日190人)が初めて100人台を突破して以来、最大909人まで跳ね上がるのにわずか1週間しかかからなかった。
ファン・イェラン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

ソウル市城北区(ソンブクク)のサラン(愛)第一教会と、京畿道龍仁(ヨンイン)のウリ(私たち)第一教会に関連する新型コロナウイルス感染者が、急速に増えている。

2020-08-17 | 韓国:ハンギョレ新聞
サラン第一・ウリ第一教会で感染者230人超…
防疫当局「さらに増えるだろう」

登録:2020-08-16 21:23


教会集団感染調査… 
 
「マスクなしで賛美歌」共通点 
防疫対策本部副本部長「繰り返し危険を指摘したのに失望 
崩壊するかも知れない堤防に立つ心情」

      

ソウルのサラン第一教会を管轄する城北保健所の新型コロナ選別診療所/聯合ニュース

 ソウル市城北区(ソンブクク)のサラン(愛)第一教会と、京畿道龍仁(ヨンイン)のウリ(私たち)第一教会に関連する新型コロナウイルス感染者が、急速に増えている。両教会で初めて患者が発生したのは12日と11日で、わずか3~4日で集団感染の規模が二つとも3桁に達した。これにソウル市や京畿道の各地で中小規模の集団感染が散発的に増えていて、「峠を越えられなければ再流行に至る絶体絶命の瞬間」(チョン・セギュン首相)との評価だ。政府はこの日、ソウル市と京畿道のソーシャル・ディスタンシングを第2段階に引き上げた。

 中央防疫対策本部は15日午後2時基準で、ソウル市城北区のサラン第一教会と関連した感染者の規模が134人に達したと明らかにした。サラン第一教会関連の感染者数は、12日の1人から、13日には13人に増え、9日(日)の礼拝参加者など1897人を対象に実施した全数検査が始まり急増している。この日昼12時までで59人だった感染者数は、2時間後にさらに75人増えた。

 ソウル市は、サラン第一教会の信者・訪問者4053人に携帯メールを送り、診断検査の履行命令を伝えたと明らかにした。履行命令に違反すれば、感染病予防法により200万ウォン(約18万円)以下の罰金を賦課される。

 京畿道龍仁のウリ第一教会と関連しては、この日昼12時までに合計105人が陽性判定を受けた。ウリ第一教会の集団感染規模は、前日まで累積で72人だったが、教会信者・接触者401人に対する検査が実施され大きく増えた。この教会の教会信者900人余りは全員が自宅隔離中だ。

 この他に、京畿道高陽市(コヤンシ)のキップム(喜び)153教会と盤石(パンソク)教会関連でも各2人の追加感染者が見つかり、累積感染者数がそれぞれ26人、36人に増えた。12日に最初の感染者が発生したソウル市陽川区(ヤンチョング)のティセギム教会でも、現在までに3人が追加され累積感染者数は4人になった。

 集団感染が生じた教会では、マスクの不着用またはきちんと着けずに賛美歌を歌ったり、礼拝後の会食のような危険な団体活動が共通して見られた。中央防疫対策本部のクォン・ジュンウク副本部長は「礼拝中に歌を歌えば、ウイルス伝播のリスクが高いと繰り返し申し上げてきたし、(賛美歌を歌わないように)要請してきたのに、そうした規則が遵守されなかったという点でとても残念で失望を禁じえない」と話した。

 31人の大量感染者が見つかった京畿道楊平郡(ヤンピョングン)西宗面(ソジョンミョン)の団体の集いでの集団感染は、少なくとも20人が感染したとされるソウル市江南区(カンナムグ)のゴールドトレイン(金投資関連企業)の集団感染と関連があると把握されている。これに先立って防疫当局は、ゴールドトレインで11日に最初の感染者が見つかった後、追加患者に対する疫学調査を行い、それより先に陽性判定を受けた広津区(クァンジング)の一家5人との関連性を確認している。

 中央防疫対策本部のクァク・ジン患者管理チーム長は「私どもが申し上げた広津区一家患者5人のうち1人が、楊平郡の団体行事に参加されていたことが確認された」として「この部分が感染経路になった可能性がある」と話した。

 京畿道坡州市(パジュシ)のスターバックス野塘駅店の集団感染からも2次感染が広がった。8日にその店を訪れた客を対象に検査した結果、8人の追加感染が確認され、その後にも訪問客の知人1人が追加で見つかった。累積感染者は17人になる。その他に、ソウルのロッテリア従事者会、ソウル市江南区の新一ユートビルのオフィステル、釜山機械工業高校など既存の集団感染からも1~2人ずつの追加感染者が見つかった。

 ソウル市・京畿道の新規感染者は、今後も大幅に増える可能性が高い。中央防疫対策本部のクォン・ジュンウク副本部長は「万一、今後の3連休でソーシャル・ディスタンシングがきちんと守られないなら、(感染者数は)さらに増加し、全国に拡散する可能性も排除できない。ややもすれば、防疫網と医療システムが維持できなくなるかもしれない」として「下手をすれば崩壊するかも知れない堤防に立った気持ちで全力対応している。首都圏ではすべての対面の集いを自制してほしい」と話した。
チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

全世界の人が利用する英国ケンブリッジ辞典から日本帝国主義の象徴である「靖国神社」と関連した不適切な例文が削除されたことが確認された。

2020-07-01 | 韓国:ハンギョレ新聞
就活生の快挙…
英国の英語辞書の「靖国」関連例文を修正

登録:2020-07-01 06:25 修正:2020-07-01 08:04

ケンブリッジ辞典、「enshrine」の例文として 
「靖国神社に祭られた」を挙げる 
韓国の就活生「例文を修正してほしい」と問題提起 
駐英大使館「戦犯が合祀された場所を例に挙げるのは不適切」 
出版社「指摘してくれて感謝」と快く修正

       

靖国神社に「内閣総理大臣安倍晋三」と書かれた玉串が置いてある//ハンギョレ新聞社

 ある就活生の問題提起で、全世界の人が利用する英国ケンブリッジ辞典から日本帝国主義の象徴である「靖国神社」と関連した不適切な例文が削除されたことが確認された。ケンブリッジ辞典は「(神聖な場所に)安置する、(神聖なものとして)祭る、大切にする」という意味の「enshrine」を説明する際、例文として「靖国神社に祭られた」という意味の文章を使用してきた。

 駐英韓国大使館は30日、ハンギョレの取材に対し「今年5月にケンブリッジ辞典出版社側に『enshrine』という単語の例文の修正を要請し、20日に別の文章に修正された」と述べた。大使館関係者は電子メールで行われたインタビューで、「今年4月に国民申聞鼓(行政機関などへの統合型オンライン公共窓口)を通じて提起された問題について出版社に修正を要請し、受け入れられた」と伝えた。当初ケンブリッジ辞典は英単語「enshrine」の例文として「およそ250万人の死者が靖国神社に祭られている(Almost two and a half million dead are enshrined at Yasukuni)」という文章を使用してきたが、今は修正された状態だ。
ケンブリッジ辞典のウェブサイト(https://dictionary.cambridge.org/)よりキャプ

        

チャー。該当例文は6月30日現在、他の例文に修正された//ハンギョレ新聞社

 ケンブリッジ辞書の例文に対する問題提起は、韓国のある就活生から始まった。Aさんは今年4月、国民申聞鼓ホームページに書いた文で、この例文について「『enshrine』には『大切にする』という意味が込められており、非常に神聖な場所に保管することを意味する。靖国神社には、戦犯加害者たち、つまり朝鮮・大韓帝国を植民地とし、大韓民国の歴史以前の私たちのルーツを破綻させ、踏みにじった人たちが祭られている。こうした場所を神聖な場所と称し、単語を説明するのは理解できない」と主張した。

 これに対する駐英韓国大使館の対応は素早かった。大使館側は直ちに辞書を出版したケンブリッジ大学出版社側に修正を要請した。出版社に送った電子メールで、大使館は「靖国神社は19世紀に建てられて以来、多くの日本人の魂を祭る場所として使われてきたが、第2次世界大戦のA級戦犯たちが合祀されており、過去の軍国主義を美化するための象徴として活用されている点で、議論の対象になっている場所だ。神聖なイメージを持つ単語である『enshrine』の例文として靖国神社に関する内容が使われることは不適切であり、(このような事情に)疎いものだ」と指摘した。

        

駐英韓国大使館の要請で「enshrine」の例文が修正されたケンブリッジ辞典のウェブサイトよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 その後、出版社側は「大使館の指摘と主張を十分理解できる。見落としていた点を指摘してくれたことに感謝する」として、当該例文を20日に修正した。現在、ケンブリッジ辞典にはこの例文が「彼女の父は彼女の墓に祭壇を建て、彼女が7月のその日に着ていた服と靴を安置する予定だ(Her father plans to build an altar at her grave, enshrining the dress and shoes she wore that July day)」という文章に変わっている。

 国際社会では本や政府の公式文書で「靖国神社」を説明する文章にこの言葉(enshrine)が依然としてよく使われている。今回のケンブリッジ辞典の修正措置で、他の文書もこれから修正されるものと見られる。駐英韓国大使館の関係者は、「世界中の数多くの英語学習者が参考にしている英語辞典に、歴史に対する理解不足による例がこれ以外にも多く存在するかもしれないと思った。意図的というより、正確な歴史的事実を知らないことによるものが大半であろう」としたうえで、「こうした事例を地道に探し出し、出版社などに正しい歴史的事実を知らせるとともに、歪曲されたり不適切な文章は修正を要請する作業を続けていきたい」と述べた。
オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

統合党が時間稼ぎで抵抗するのであれば、法を改正してでも可能な限り早期に公捜処を発足させるという趣旨だ。

2020-06-30 | 韓国:ハンギョレ新聞
[ニュース分析]「三権分立への脅威」与党に負担…
補正予算処理後に国会正常化か

登録:2020-06-30 06:33 修正:2020-06-30 11:11

「常任委員長を独占」国会はどこへ 
176議席の民主党、責任政治を意気込むが 
政界の内外は「毒入りの聖杯」を懸念 
「経済・南北関係がこじれたら反発が強くなるだろう」 
「未来統合党を支持する民心を反映し、協治を」

        

共に民主党のイ・へチャン代表(右)とキム・テニョン院内代表が29日、国会で開かれた議員総会で挨拶をしている//ハンギョレ新聞社

 「毒入りの聖杯を持った」

 29日、共に民主党が常任委員長の全ポストを独占することになったのを受け、内外ではこのような評価が出ている。思い通りに常任委員会を動かすことはできるが、権限と同じだけの責任が伴い、負担もより大きくなるのは避けられない。与党はこれまでの「野党による足の引っ張り」から脱して責任政治を行うと意気込んでいるが、専門家らは立法府が行政府と司法府を牽制する「三権分立」の原則が第21代国会で崩れることがありうるという懸念を示している。

■民主党の法案処理の“スピード”…「176議席の自信」

 民主党は常任委員長の選出を終えて第3次補正予算案の審査に入り、「働く国会」の形を取った。30日午前には予算決算特別委員会の全体会議を開き、審査を終えた後、臨時会の最終日である来月3日には必ず補正予算案を通過させるという計画だ。民主党の院内指導部のある議員は「6月の臨時会が終われば、ただちに7月の臨時国会を召集する予定だ。人事聴聞会を対象とする高位公職者犯罪捜査処(公捜処)長を含む人事聴聞会法や国会法の改正案など、処理しなければならない法案が多い」と語った。

 公捜処の「遵法発足」も強調した。イ・へチャン代表がこの日最高委員会議で「未来統合党が公捜処の発足を妨害した場合、民主党は公捜処法の改正を含めた特別な対策を用意してでも速やかに処理する」と脅しをかけた状態だ。現在、公捜処長推薦委員会の7人中2人は野党の交渉団体が推薦することになっているが、統合党が時間稼ぎで抵抗するのであれば、法を改正してでも可能な限り早期に公捜処を発足させるという趣旨だ。

 この日、常任委員長の選出を強行した背景には結局、巨大与党の「自信」が作用したと分析される。亜洲大学のカン・シング政治外交学科教授は「野党がぐずぐずしているから我々(与党)が強く出ても国民は悪く言わないだろうという立場が作用したようだ」と述べた。しかし、今のような巨大与党独走体制を長く続けていくのは、民主党にとっても負担が大きい。民主党の内外では、急いで第3次補正予算案の処理を終えたら、国政調査など統合党が要求した案の一部を受け入れて院内復帰の名分を作った後、国会正常化を試みるだろうという観測も出ている。

■「国会が“通法府”だと言われないよう十分考えるべき」

 「野党真空」状態では、些細なミスでも与党には大きい負担にならざるをえない。西江大学のソ・ボクキョン現代政治研究所研究員はハンギョレの電話取材で「民主党の立場としては、危険な状況になったといえる。経済や南北関係を管理できなければ、100パーセント大統領府、政府、与党の責任となる」とし、「民主党の立場としては、こうなったら徹底的に制度と法を守っていかなければならない。一歩でも曖昧に通り過ぎれば、ただちにバックラッシュ(反発)が途方もなく強くなるだろう」と指摘した。

 政府に対する牽制が弱くなりうるという懸念もある。政治評論家のユ・チャンソン氏は「すべての常任委員長を与党が占め、それぞれの常任委員会で野党が数的に絶対劣位であるため、野党の牽制というものがどの程度の影響力を持つのかも未知数」だとし、「民主党としては、どうすれば国会が行政府の作った法案をそのまま通過させる“通法府”だという批判を避けることができるか、十分考えなければならない」と語った。

 いくら数的に優勢であるとしても、野党との協治(ガバナンス)を手放してはならないという助言も出た。評論家のユ・チャンソン氏は「先の総選挙では統合党も40%以上の票を得た。与党として野党を支持した民心を反映する姿勢が必要だ」とし、「民主党がその点に対して責任ある緊張感を失ってはならない」と述べた。
ソ・ヨンジ、ファン・クムビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

トランプ大統領が主要7カ国会議を「時代遅れ」だとして、「G10やG11」を直接取り上げたことから、G7に代わる新しい会議の新設の動きも排除できない。

2020-06-01 | 韓国:ハンギョレ新聞
米国、“反中戦線”を拡大…
韓国、G2の狭間で“等距離外交”の試金石に

登録:2020-06-01 06:19 修正:2020-06-01 07:24

トランプ大統領「G7に韓国を招待」

        

ドナルド・トランプ米大統領が5月30日(現地時間)、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地のケネディ宇宙センターで「クルードラゴン」の打ち上げを視察した後、ワシントンに戻る飛行機で記者団に話している/ロイター・聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領が主要7カ国(G7)首脳会議を9月頃に延期すると共に、韓国も招待する意向を示したことで、韓国政府の悩みがさらに深まっている。最近、米中対立が激化する中、米国が主要7カ国会議を活用し、“反中国戦線”の結集を図った場合、韓国の参加は韓中関係において大きな負担になりかねないからだ。

 トランプ大統領は9月頃「G7会議」を開催するとし、参加規模も友好国を中心に広げると述べた。彼は主要7カ国の代表性に触れ、「とても時代遅れな枠組み」だとしたうえで、韓国、オーストラリア、ロシア、インドの4カ国を新たに招待すると述べた。オーストラリア政府はただちに歓迎の意思を示した。

  米国は今年、G7の議長国であるため、G7のメンバーではない国を招待できる。トランプ大統領の発言が、今年限定で韓国などを招待し拡大会議を開くためなのか、それとも主要7カ国首脳会議をなくし、主要10カ国または11カ国首脳会議を進めるためなのかは、確かではない。トランプ大統領が主要7カ国会議を「時代遅れ」だとして、「G10やG11」を直接取り上げたことから、G7に代わる新しい会議の新設の動きも排除できない。

 主要20カ国・地域(G20)に属する韓国にとっては、今回のG7に出席し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐる国際協力などを積極的に活用した場合、韓国外交と国際的地位が高まる肯定的な契機にもなりうるといえる。大統領府関係者は「我々にとって悪い話ではないかもしれない」と述べた。韓国がG7に招待されたのは今回が初めてではないが、外交関係者たちは「異例」と見ている。韓国は2008年にG8(G7+ロシア)首脳会議の時に初めて参加したが、当時はオブザーバーだった。ただし、外交部当局者は「まだ米国から正式に招待されたり、米国側の説明を聞いたわけではない」と述べた。

 問題は、米中が鋭く対立する中で米国側から出た提案という点にある。米国は今回のG7会議で、中国問題を取り上げる意向を明らかにした。両国の狭間で選択を迫られる状況は避けたい韓国政府としては、困惑せざるを得ない。米国が推進する「経済繁栄ネットワーク」(EPN)と中国が作った「香港国家安全法」など、韓国は米中からそれぞれ“支持”と“参加”の圧力をかけられている。大統領府関係者は「中国と対立が生じる可能性もあるため、その点について調整しながら、米国側とも協議していく」とし、慎重な態度を示した。

 専門家らは、韓国の外交の原則を立てることが急がれると指摘している。韓東大学のパク・ウォンゴン教授(国際地域学)は、「G7に参加するかどうかよりも重要なのは、我々がいかなる立場を示すかという問題だ」と強調した。パク教授は「経済や安保、人権など米中関係の争点別に原則を決めて対応する必要がある」とし、「例えばG7会議で明らかに中国を排除する方向で議論が行われるなら、韓国政府は『自由主義的国際秩序の原則』を明確にし、問題を提起しなければならない」と指摘した。

 米中の狭間で外交的困難に直面しているが、G7という世界的な行事を積極的に活用しようという意見もある。国立外交院のキム・ハングォン教授は「経済大国が参加するG7は、韓国にとって負担であると同時に、チャンスでもある」とし、「米国などは韓国に立場を示すことを求める可能性が高く、韓国と同じ立場の中堅国も注目するだろう」と述べた。また「争点に対して国民も合意できる原則を決め、戦略的曖昧性ではなく、韓国の立場を明確に示す準備をしなければならない」とし、「G7が今後米中関係を解決していく上で、重要な試金石になるかもしれない」と述べた。
キム・ソヨン、ソ・ヨンジ記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

イさんは“30年同志”だったユン・ミヒャン共に民主党国会議員当選者に対する裏切られた気持ちを激しい言葉で語った。

2020-05-27 | 韓国:ハンギョレ新聞
イ・ヨンスさん、新たな暴露なく、
正義連とユン当選者への裏切られた思い語る

登録:2020-05-26 06:34 修正:2020-05-26 07:26


2回目の会見の内容とは 
挺身隊・性奴隷の表現に不快感 
「挺身隊は工場で働いていたのに 
慰安婦と一緒くたにしてずっと利用した… 
どうして汚らわしい性奴隷と言うのか」 
正義連「挺対協は慰安婦の人権団体 
性奴隷はUNが認めた公式表現」 

後援金の募金に侮辱感 
「なぜ募金するのか…恥ずかしかった」 
被害者を利用した募金方式に怒り 

ユン・ミヒャン当選者への裏切られた思い 
「私利私欲で求め、勝手に国会へ 
30年共にやってきたのに、見捨てられた」

日本軍「慰安婦」被害者の女性人権運動家のイ・ヨンスさんが今月25日午後、大邱寿城区晩村洞インターバーゴホテルで記者会見を開き、正義記憶連帯関連疑惑に対する考えを語っている=共同写真取材団//ハンギョレ新聞社

 正義記憶連帯(正義連)の後援金の使途をめぐる疑惑などを提起した今月7日の記者会見に続き、25日に開かれた2回目の会見で、イ・ヨンスさん(92)はさらに厳しい声をあげた。イさんは“30年同志”だったユン・ミヒャン共に民主党国会議員当選者に対する裏切られた気持ちを激しい言葉で語った。正義連は記者会見後、「今日の記者会見を残念な気持ちで見守った」とし、一部の事実と関連した歴史的背景を明らかにする説明資料のみを発表した。

 イさんは同日午後2時40分頃、車椅子に座ったまま、重い表情で大邱市寿城区(スソング)インターバーゴホテルに姿を現した。健康が悪化し、記者会見を行うのは難しいと言われていたが、用意した原稿を見ることなく、数十年前の日付まで挙げて、これまで積もった思いを打ち明けた。感情が高ぶって声を震わせる場面もあったが、90歳を過ぎたにもかかわらず、記者団の質問に最後まで答えた。彼女は会見の冒頭で、「誰かを攻め、過ちを指摘するのは、最初の記者会見の時に行った。しかし、その後思いもよらなかったことが、あまりにもたくさん出てきた」とし、「それは検察の仕事だと思う」と述べた。この記者会見が、さらなる疑惑を持ち上げるためのものではないことを明確にしたのだ。

 イさんは1992年、挺身隊問題対策協議会(挺対協)の実務幹事を務めていたユン当選者と30年間共に慰安婦問題の解決に向けた運動をする過程で覚えた怒りを主に語った。イさんが指摘した内容は大きく分けて4つだ。まず、イさんは挺対協の“命名”を問題視した。「(勤労)挺身隊は工場で働かされた女性たちなのに、慰安婦(被害者)と挺身隊のハルモニ(おばあさん)たちを一緒にしてずっと利用してきた。30年間(慰安婦被害者に)謝罪しなさい、賠償しなさいと言ってきたが、日本人も(その対象が)分からなければ、謝罪、賠償しようがないじゃないか」というのがイさんの主張だ。軍需工場などに強制動員された女性労働者たちを指す挺身隊と、性的な搾取と暴力を受けた慰安婦被害者問題を一緒くたにして問題の本質を濁したという主張だ。しかし、挺対協という団体名は運動初期に慰安婦被害者と勤労挺身隊被害者がまともに区分されていなかったことから生じた結果である。1944年、「女子挺身勤労令」により徴発された勤労挺身隊のうち、一部は軍需工場に、一部は慰安所に連れて行かれた。挺対協は1990年の設立当時から、慰安婦被害問題の解決に集中してきた団体だ。

 さらに、イさんは、最初の記者会見の時と同様、今回の記者会見でも「性奴隷」という命名に対する侮辱感を示した。彼女は「どうして慰安婦が性奴隷なのか。どうして汚らわしい性奴隷とするのかと聞くと、(正義連またはユン・ミヒャンが)米国人たちが恐ろしく思うように』と言っていたが、とんでもない話だ」と述べた。2015年の韓日慰安婦の合意の後、挺対協は2018年の「日本軍性奴隷制問題の解決のための正義記憶連帯」に生まれ変わった。 毎週の水曜デモ(水曜集会)も「日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会」として開催される。国連が認めた公式表現が「強制性奴隷」であるからだ。正義連は説明資料で「『性奴隷』は被害者を罵倒するための用語ではなく、むしろ被害の実状を正確に表現するため、学術的に構成された概念」だと説明した。

 世間の関心を集めた後援金問題についても、イさんは“不正”というよりも“侮辱”の問題として捉えた。イさんは1992年、実務幹事だったユン当選者に初めて会った当時を振り返り、「日本のある先生から送られたとして、100万ウォンずつ渡された。何のお金かも分からなかった。そのときから募金するのを見た」と切り出した。イさんはさらに「(ユン・ミヒャンと)同行してバスケットボール選手がバスケットボールをするのを見ていると、その選手がお金を集めてきた。私は(募金が行われたことも)知らなかった。恥ずかしかった」と述べた。後援金の使途を超えて、ユン当選者が慰安婦被害運動を通じて募金をした事実自体を問題視したのだ。

 何より、イさんは一緒に運動してきたユン当選者が“国会議員”の道を選んだ点を強く糾弾した。彼女は「あの人(ユン・ミヒャン)は何をするにも勝手に始めたり、投げ捨てたりするが、30年一緒にやってきたのに一言の相談もなく、勝手に投げ捨てた。韓国の国民、世界の皆さんがデモ(水曜集会)に参加するのに、その方々も蔑ろにした」とし、「自分が私利私欲を求め、勝手にまた国会議員の比例代表にも出た。鷹骨折って旦那の餌食のようなものだ」と述べた。それとともに「私に(出馬するという)話もなかったし、勝手に進めたことだから、許すも何もない」と付け加えた。イさんはユン当選者の進退に関する立場を尋ねる記者団の質問に対し、「それは私が言うことではない。 あの人が勝手にしたことだから、辞退するべきかどうかについては、私は何も言わない」と述べ、判断をユン当選者側に任せた。
チェ・ユンテ、大邱/カン・ジェグ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)