羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

野口三千三を読む

2005年08月23日 07時46分14秒 | Weblog
 野口体操講座が、朝日カルチャーセンター・東京に開設されて27年。
 野口三千三先生が亡くなられて、7年5ヶ月が過ぎようとしています。
 48階の住友ビルにはじめて先生とご一緒したときのこと。
 高層ビルに慣れない先生は、講座を引き受けてしまったことに後悔なさいました。
「高所恐怖症なのよね」
「エッ、ホント」目を丸くした私は、当時20代最後の年でした。
 ところが何回か通っているうちに、48階からの眺めに
「なかなかいいね」

 それから月日もたって、1988年ごろだったか、龍村仁さんが作られた「3分CM・人物映像ドキュメンタリー 野口三千三」に出られたとき
「東京だって自然界」
 という名言を残されました。台風のあとの強風のなかでビル街を颯爽と歩く先生の姿は、70代とは思えない動きを見せてくれました。
「007みたい」と言った方もおられたほどです。

 このCMはたった一回ドラマのなかで放送されたもので、そのとき養老孟司氏も一緒にご出演でした。東大の標本室の映像も流れていたことを、懐かしく思い出します。

 このCM提供は西武セゾンでした。またくコマーシャルとはわからないつくりです。「人と仕事」を3分で紹介するだけのもの。
 あれから17年、西武王国は崩壊しましたが、CMは残りました。
 因みに、この「野口三千三編」は、「ライアンワトソン編」とともに、賞を戴いたそうです。

 さて、こうしたご縁がある朝日カルチャーで、10月期から「野口三千三を読む」をはじめます。初めての試みです。
 詳しくはまた明日。
コメント (1)
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