頭が痛くて、頭痛外来を受診したが、原因が分からない。
耳鳴りがして、CT検査をしたが、「異常はない」と言われた。
そんな経験は、ないだろうか。
もしかすると、歯の「かみ合わせ」の異常が、全身の症状を
引き起こしているかもしれない。
虫歯や歯並びの悪さなどで、かみにくいところを避けていると、
かみ癖ができる。
かみ癖が長く続くと、歯のすり減り具合が、偏ってしまう。
右ばかりでかんでいると、右側の歯が、左側より多く減り、高さが低くなる。
そうなると、右のあごがせりあがって行くため、頭全体が左側に傾く。
バランスを正常に保とうとして、常に左側の筋肉が緊張、
頭痛や肩こりの症状が出るという仕組みだ。
このずれは、左右の歯だけでなく、前と奥でも起こる。
頭の位置が常にずれていると、脊椎もねじ曲げられ、その結果、
腰痛やひざの関節の痛みなどが、出る場合もある。
「右ばかりでかむと右の聴力が、左のかみ癖があると左の聴力が、
低下する傾向があると、分かっています。
また、奥歯でばかりかむ人は低い周波数、前歯でかむ傾向の人は、
高い周波数が聞こえにくくなりがちです
かみ合わせが悪く、あごの動きに異常が出てくると、
側頭骨部の血液循環に、影響を及ぼすため、
聴覚器官に、かかわってくる場合があるという。
かみ合わせの異常を防ぐために、
「まず虫歯治療や入れ歯など、口の中を整えること。そして、
食事の時は、前後左右を意識して、まんべんなくかむように」と。
歯の状態は、全身に影響を与える。
内科や耳鼻科などで、原因が分からない場合は、歯科を受診して
みるのも、選択肢の一つかもしれない。
*** 朝日新聞・体とこころの通信簿より・抜粋にて ***
私も右側ばかりで、かんでいることが多かった。
やはり、歯の状態が悪いほうを、避けてしまって、右側だけだったのです。
片方ばかりでかむのは、よくないと教えられましたが、治療後のいまは、
左側でも、かむようになっています。
かむことは、あごの発達にも、唾液の分泌も多くすると、いわれていますが、
歯のかみ合わせは、全身に影響を与えるということを、考えますと、
食事の前後左右を意識して、かむことの大切さを、痛感いたします。
盆栽用の柿です(ロウア柿でしょうか)
花屋さんにて