貧血で悩んでいる方も、多いかと思います。
貧血にも、重大な病気が隠れているそうです。
ご参考になさってください。
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「貧血」は、血液細胞の一種、赤血球の中にある「ヘモグロビン」、
というたんぱく質が、足りなくなった状態のことだ。
肺から体の隅々まで、酸素を運ぶのがヘモグロビンの働きなので、
不足すると、体中の組織が、酸素不足になる。
動悸がする。めまいがする。息切れがする。体がだるい。
食欲がなくなる。便秘や下痢がよく起こる・・・・・。
こういった貧血の症状が生じるのは、「十分な酸素が脳や筋肉、心臓、
消化器などに、いきわたらないために、働きがわるくなるからです」。
と日本医科大学の、檀 和夫教授(血液内科)は説明する。
貧血の中で、圧倒的に多いのは、ヘモグロビンの材料である鉄が
不足するために起こる「鉄欠乏性貧血」だ。
通常、大人の体内には、約3㌘の鉄がある。
男性は平均、1日1ミリグラムの鉄が失われるのに対し、
閉経前の女性は、2ミリグラムが失われる。
毎月、月経による出血で、血液を失うからだ。
バランスのとれた食事には、1日平均20ミリグラムの、鉄が含まれている。
一割が体内で吸収されるので、鉄が不足することはない。
しかし、偏食をしたり、ダイエットで極端に、
食事制限をしたりすると、鉄が不足する。
鉄欠乏性貧血の患者は、大半が閉経前の女性だ。
貧血と診断された場合、バランスのとれた食事を、心がけるのは
当然として、食事だけでは、不足分を補えないので鉄剤を飲む。
「約一ヶ月で治り、4~5ヶ月続ければ、簡単に再発しなくなります」
と檀さんは言う。
閉経後の女性や、男性が、鉄欠乏性貧血と診断されたときには、
注意が必要だ。
「体内で慢性的な出血が、起きている可能性があります。たとえば、
胃がんや大腸がん、子宮がんなどです。
精密検査を、すぐに受けてください」
と慶応義塾大学の池田 康夫教授(血液内科)。
「貧血には、がんなど重大な病気が、隠れていることも多くあります。
たかが貧血と言わずに、一度は専門家にきちんと、診てもらいましょう」
と檀さんは、呼びかける。
*** 朝日新聞・体とこころの通信簿より・抜粋にて ***
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