9月11日に、芥川賞受賞「爪と目」を読んでの記事をアップしましたが、直木賞受賞の
「ホテルローヤル」=桜木紫乃著も、病院の待ち時間に読むことが出来ました。
釧路のラブホテルが舞台で、浮いた香典で部屋を使う夫婦、若い愛人のために
ホテルを始めた男など、この場所を通り過ぎていった男女の性を、ひたすらに
生きる姿を描いたものです。(この部分は、新聞記事より・・・)
廃墟になったラブホテルの誕生まで、時間をさかのぼりながら、通り過ぎていく人々を描いた
連作短編集にまとめてあります。
選考委員の阿刀田高さんは「貧しいが、日本人の中にいるに違いない人たちの喜びや悲しみ、
どうしょうもない生き様が、表現された作品」と述べています。
著者の桜木さんは、新人賞を受けた後、次の作品が発表にいたらず、一冊の本になるまでに
5年かかった・・・・・「頑張って続けていれば必ずなんとかなると、子どもたちに言葉じゃない
ところで伝えられてうれしい」、と会見の最後、声を詰まらせてこのように語っています。
長い病院の待ち時間で、一冊を読み終わることが出来ました。
読書の秋でもありますので、少し読書にも頑張らなくては・・・と思いました。