俳句の会で、太田の善光寺を吟行しました。ゆるやかな棚田の道を上ると、茅葺の楼門があります。
室町時代の建造で、国の重要文化財に指定されています。左右に立つ阿吽の仁王像の表情は、あまり怖くなくて少々人が好さそうな感じです。
茅楼を潜れば大手鞠散華 小零
長老の話によれば、この善光寺では夏の夜に大勢の人々が集まって、「万灯
会」が、夜を徹して賑やかに営まれていたそうです。本堂の大屋根の威容と軒下の見事な彫りものは、寺格の高さを伝えているのですが・・・
大屋根も回廊も朽ち浦島草 小零
この大寺が荒れ放題になったのは、裏山の利権を巡って村内が真っ二つに割れたときだそうです。
すかんぽの村や抗争ありしとや 小零