当庭の「貝母(バイモ)」(編笠百合とも)が今年も咲いてくれた。日本古来の花で、万葉集にも登場している。
花屋さんの花には、外来種が席捲している。概して外来種は華やかで、日本古来のは地味なようだ。この貝母も俯いていて、白っぽい色も沈んだ感じがする。だからこそ、しみじみと見詰めたくなる。
同じ日本人でも、外来種の花を好む人もいる。宗教でも、キリスト教に惹かれる人がいる。私の場合は、外来種の花を見ていると疲れを感じてしまう。
ときどき仏教に首を突っ込んで、悪あがきしている私だが、キリスト教にはどうしても近付く気になれない。理屈ではない、体質のようなものだ。
仏教も、そもそもは外来ものだが、その起源はアジアだ。そして日本型仏教というべき変質を遂げた、と思う。少なくとも親鸞聖人においては・・