みんなどんなところに住んでるんだろう?
どんな部屋?
窓はどっちの方角にある?
昔は日当たりなんて、大したものだとは思ってなかった。
初めて一人暮らしをした部屋は
小さな小さなワンルームマンションで、
南向きに小さな窓があったのだが、
寄り添うように建物が建っていて日当たりはゼロだった。
真夜中に行動するのが新鮮でスリリングだった頃だから
はじめはそんなの、苦にもならなかった。
でも俺は大体が「夜型」というよりは「朝型」で、
まったく日の当たらない部屋で何年か・・・4年位か?
過ごして、じわじわと・・太陽の光の有り難さというのが
身にしみてわかってきた。
外はいい天気なのに部屋はまっくら、というのは
精神衛生上悪い。カビも出現する。
大げさでなく「太陽光」はすべての生物のエネルギーのもとなのだ。
誰でも、「太陽光」なしでは生きていけない。
でも、はじめての一人暮らしをした部屋だから、
そのこと以外は
とても楽しい思い出ばかり残っているんだけどさ。
その部屋を出て次に住んだワンルームは
四面のうち二面が窓で、
ほとんどガラス張りの温室みたいな部屋だった。
もう二度と暗いところには住みたくない、と思って
そういうところを探した。
極端だ・・・でもよかった。幸せだった。
一日中、陽が差すので、貼っていたポスター
(映画「ROCKERS」)が色褪せてしまった。
その部屋は大阪の玉造というところにあって、
近くに中島らもさんの仕事場があったはず。
あの部屋を出てからもう、二十年近くにもなる。
それから大阪市内で2回ほど引越しして、3回目で大阪を出た。
今住んでる部屋は高台にある、思いっきり南向きのベランダで、
一日中明るい。
初日の出も部屋から見れたし、日蝕も。
朝焼けや、夕方の風景も とても綺麗だ。
そういえば以前訪れた
某ロック・ヴォーカリストの部屋は
大きな窓に無造作に木の板を打ち付けて暗幕を張って、
完全に太陽光を遮断していた。
・・ドラキュラみたい。
すごいなぁ・・・・いろんなひとがいるなぁ・・・・
と思った。
素朴な感想だな。