僕たちはいつもそうだった

2012-06-05 09:22:47 | Weblog



僕たちはいつもそうだった。

予定なんか立てたこともなかった。

何時にどこ、なんてね

そんなの そもそもの無駄だって、知ってたから。

それに・・・・・

「自由でいたかった」なんて言うと

青っぽすぎて気障すぎるけどさ、

気分としては本当にそんな感じだった。

運命論なんかを持ち出されるとさ、

自由意志なんてものは始めっからないんだ・・・・

っていうような話になるけど、

やりたいときにやりたいことをやる ってけっこう、

どんな事よりも大事な気がしないか?

そんな風に生きられたら素敵だろうな、って

ずっと思ってたんだ。

え?ああ、そりゃ、もちろん無理だったけどさ。

でもある時期からの僕たちは

時間やら、しきたりやら、決まりごとやら、慣習やら・・・・

遠慮とか無遠慮とか、規則だとか、そういうのから

解き放たれたような気がしたんだ。

おめでたい錯覚だったのかもしれないけどね。

でもさ、人生ってのが一瞬一瞬の繋ぎ合わせなのだとしたら、

その「開放された一瞬」はまるで

金字塔のように高々と光り輝きながら

今でも、そびえ立っているんだ。

それはずいぶん遠くからでも見えるんだぜ。

ふっと振り返ったら どうしたって視界に入ってくるくらい。


ふふふ・・・・・・

形而上的だろ?







コメント (2)
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