ラジオ

2016-09-02 21:48:12 | Weblog

ここ何年も、

夏休み期間だけ放送している

「夏休みコドモ電話科学相談」というラジオ番組を聞いている。

4トントラックを運転しながら、カーラジオで聞くのだ。


コドモの、科学に関する疑問、質問に、

各分野の専門家が答える、というお馴染みの番組。

夏休み期間だけ、もう30年もやっているのだそうだ。

とても面白い。

(今年の放送は、一昨日で終わっちゃったんだけど。)


下らない質問も多いのだが、

ほんの時々、感動してしまうような質問や、素晴らしい答えなどがあり、

忍耐強く聞いていないと「いいの」を聞き逃してしまう。


今年も、忍耐の続く限り聞いていたのだが、ちょっと不作だったかな。

でも最終日の、最後の一つ前の質問が素晴らしかった。

小学校4年か5年くらいの男の子だったのだが、

質問はこうだ、

「進化論が本当なら猿たちは遠い未来には人間に進化するのですか?」

すごい、深遠な質問。

これは、進化論の盲点・・・というか、弱点みたいなものなのだ。

何て答えるかな・・・・と思いながら聞いてたら、

「先生」は、とても困りながら、

「猿は今後、人間に進化しません」と言った。

そうなのだ。あと100万年経ったとしても、今の類人猿は類人猿のまま、なのだ。

現代の科学では、そういうことになっている。

じゃあ進化論って何?何か矛盾しないかそれ?

先生曰く、

「遠い遠い過去のある時点で、突然変異的に特別な変化があった、としか考えられない」

のだそうだ。

その、特別な変化は今後あるか?といえば恐らく、ない・・・で、あろう。

そうとしか言えない。

過去に何があったかわからないし、未来に何が起こるか見当もつかない。

結局のところ、専門家の先生だって、何にもわかっちゃいないのだ。

我々人類は世界の「謎」を、ほんの少ししか、解き明かしてはいない。

このラジオを聞いていると、そのことがよくわかる。


さて、今年の「コドモ電話科学相談」、そんな深遠な質問のあと、

今年最後の質問者は5歳の女の子で、

質問は

「おかあさんは何で怒るのですか?」というもので、

オチがついた、というか、各分野の「専門家の先生方」が椅子から落ちてずっこける音が

ラジオから聞こえてきたような気がして、ほっこりした。







子供たちの夏休みも終わったみたいだけど、

福知山の山林では今日もミンミンゼミが鳴いていたよ。




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