浅川マキが俺に「自分で歌うのはいいことよ」と言った

2009-09-22 22:44:26 | Weblog




昨夜、京都・祇園の「ピグノーズ」に

浅川マキさんのライヴを観に行った。

多少の予感はあったのだが、

想像以上の壮絶さと深さだった。

浅川マキは凄い。それ以上うまく言えない。





俺は昔・・・1990年頃

ランブルフィッシュとして

関西学院大学の学園祭で

浅川マキのバックバンド役を務めたことがある。

マキさんとスタジオ入りさえした。

その時のことをマキさんはちゃんと覚えていてくれて、

俺のことを「ランブルフィッシュ!」と呼んでくれる。

だから一応、関係者ではあるのだ。



終演後、主催者の方の厚意で

(Kさん、本当にありがとうございます。)

店でのリラックスした感じの”打ち上げ”みたいなのに

同席させてもらった。


すごく少人数だったし、俺も少し酒が廻ってきて

勇気が湧いてきて

マキさんの隣のスツールに座らせてもらって

いろんな事を聞いてみた。

「絶対音感」のこと、「鈴木いづみ」のこと、

「新宿(風月堂)」のこと、「ジャズ」のこと、

「それはスポットライトではない」のこと・・・・。

淡々と、例の口調で

いろんなことを教えてくれた。

夢のような時間だった。


佐治が一昨年、亡くなったことも伝えた。






「自分で歌うのはいいことよ」

「歌えるのなら歌いなさい」

と言ってくれた。






俺は浅川マキから計り知れないほどの影響を受けている。

彼女は、俺が憧れてやまない

60年代後半の東京の文化を体現したような女性なのだ。

壮絶なほどの美女。



昨夜は行って、本当に良かった。

一生忘れられない夜になったのだった。













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